昨年11月に始まった「MISIA星空のライヴXII Starry Night Fantasy」は、先週末(3月2-3日)の有明アリーナ 2 daysで、国内公演のすべてが終了しました。
全11都市22公演のこのツアー、ご当地メロンパンダカプセルトイはコンプできましたが、
私が行った公演は、静岡・袋井の初日と、さいたま、宮城・利府、横浜、新潟、東京の各 2 daysの合計11公演でした。
上の行の各都市名(袋井と東京を除く)から、感想その他を書いた記事に飛べるようにしてあります。
ここまで、ネタバレ無しで書こうとしてきましたから、なんとも制約が多くて、ムズムズしていました。書いている私もそうなら、読んでくださった方々もそうだったんじゃないかなと思います。
セットリストは、見たい人だけが見られるようにしてきましたが、ここで、ようやくドバッと載せます
画像をクリック/タップすると、各公演のセットリストと、各公演で歌われた曲・歌われなかった曲を整理したチャートを合わせてPDF化したものをご覧いただけます。
このツアーについてMISIAはNHK FM「MISIA星空のラジオ~Sunday Sunset~」で「25周年にふさわしい『星空のライヴ』のベスト盤のようなものにしたい」と言っていましたが、セットリストを眺めるだけでも、その意図が十分に感じられるセットリストになっていました
最初の「星空のライヴ」(2001年10月) には行かなかった私ですが(今でも後悔してる)、その後のIIからは欠かさず行っているもので、「眠れぬ夜は君のせい」を聴くと「II」を、「月」を聴くと「III」(とりわけ岩見沢公演)を、や「BELIEVE」を聴くと「IV」とそのときのアレックスのドラミングを、「地平線の向こう側へ」を聴くと「V」を、「忘れない日々」を聴くと「VII」(とりわけ秋田公演)を、、、と、曲と「星空のライヴ」の各ツアーがリンクして記憶が甦ってきました。
「MISIA THE GREAT HOPE」が「『THE TOUR OF MISIA』系のベスト盤のようなもの」だったのに対して、「星空のライヴXII」はMISIAの想いのとおり、「『星空のライヴ』のベスト盤」になっていたと思います。ただ、CDの「ベスト盤」は、過去の音源を持ってきて並べることが多いでしょうけれど、どちらのツアーも、超一流のサポートメンバーを揃えて過去を超えてくるという本当の意味での「ベスト」になっていたのがさすがでした。
ちょっと不思議だったのは、ツアー初日の冒頭で、多くの聴衆が「やはり来た」と思ったはずの「星の降る丘」が、2日目には歌われなかった(らしい)こと。
MISIAアプリでこのことを知ったときは、「まさか」と思いましたもの…
そして次のさいたま公演以降は、「星の降る丘」が「不動の一番」として聴衆の心を震わせ続けた(であろう)ことを思うと、ツアー2日目は何だったんだろう と不思議に思うのですよ。
「星の降る丘」は、「星の銀貨」と共に「星空のライヴ」には欠かせない曲なのにね…
このツアー中のMISIAは、私が行っていない公演はよく判らないけれど、いつもBESTの状態をキープしていたと思います。10年以上前だと、不調の公演があったり、ちょいとうまくいかずにテクニックで補ったりしたこともあったのに、最近はいつでも安定して珠玉の歌声を披露しています。
何度も生MISIAの歌を聴いている私でも、しょっぱなから「すげぇ~」と思っているのですから、初めてMISIAのライヴに行った人には衝撃だろうなと思います。「歌が上手い」なんて言葉じゃとても追いつきませんもの
しかも、近年は、昔ほどホイッスル or 超高音のファルセットを使わなくなっていて、「もうデビュー当時のようなホイッスルは難しいのかな?」なんて思っていたところ、このツアーでは、いわゆる「惜しげもなく」ホイッスル or 超高音のファルセットを放ってくれました
その最たるものが、横浜公演 2日目から帰ってきた私が、
とポストした「忘れない日々」でした。
この曲は、「THE TOUR OF MISIA 2004 MARS and ROSES」でのパフォーマンスが最高で、これを超えることは無いだろうと思っていたのに、このときの横浜公演で「過去最高」を記録し、さらにその後の公演でも「過去最高」を更新しつづけたように感じています。
「月」もまた、MISIAの歌声の「威力」を存分に堪能できるパフォーマンスで、「星空のライヴXII」を特徴づける一曲でした。
よく「声量が凄い」と言われるMISIAですが、私は常々「MISIAを『声量』だけで語るな」と思っておりまして、ボリュームだけでなく、音の密度というか声の密度と、響きと、正確なピッチと、高度なテクニックと、そして何よりも美しさが、唯一無二の「威力」になっているのだと思うのです。
「月」からの流れで、MISIA史上最大規模と思われる「照明装置」のこと。
3つのリングで構成された巨大な吊り照明装置が面白かった。
「渾天儀」を連想させる姿になったかと思えば、逆さバースデーケーキみたいになったりと、様々な動きを見せてくれました。
その中で、秀逸だと思ったのが、「月」のときの動きでした。
曲が始まると、巨大スクリーンに満月が映し出されるのですが、照明装置のリングの一つが邪魔で月が良く見えません
せっかく満月を映しているのに…と思っていたら、曲の終盤でそのリングが動き出して満月の全体が見えるようになり、そしてまた別のリングが満月を隠していって曲が終わりました。
ここで察しました 照明装置を雲に見立てているのだと
満月を隠している雲が流れていって、ようやく満月を見られるようになったかと思ったら、別の雲が流れてきて再び月を隠す、、、という…。
ほんとにこんな意図を持った演出だとしたら、奥ゆかしいなぁ 風流だなぁ
う~む…、この調子では1本の記事ではまとまりそうもありませんな
ということで、「後編」につづきます。
つづき:2024/03/07 「MISIA星空のライヴXII」の振り返り【後編】
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