東京国際フォーラムでの「MISIA星空のライヴVIII -MOON JOURNEY-」に行ってきました。
本題に入る前に、雑誌FACTA 5月号に載った「ユーチューブが引導『CD音圧稼ぎ』」という記事のお話。
この記事のサブタイトルは「『パッと聴きで派手な音』を優先、音楽を軽んじた商業主義は、自動調節されてはもう通じない。」というもので、要は、YouTubeが、各動画の音量を規格の範囲内に収め、聴感上のバラツキを抑えるべく、昨年12月から「ラウドネス規格」を導入したというもの。
「ラウドネス規格」とは何ぞや?ですな。
記事を引用しますと、
「ラウドネス」とは聴覚上の音の大きさを示す単語。一般に人の聴覚上の音の大きさは、周波数に左右される。たとえば、物理的な測定値が同じでも、低い周波数よりも高い周波数の方が、感覚的に「大きな音」として認識する。音源の種類により感じ方が異なるのだ。
アナログ放送時代のテレビコマーシャル(CM)を思い出して欲しい。「CMに入ると急に音が大きくなる」という感覚を覚えたことがあるだろう。これはメーターなどによる測定値は同じでも、番組本編とCMでは音源の種類が異なることから聴覚上そう感じるためだ。
ラウドネス規格は、聴覚における音の大きさを「ラウドネス値」という数値で規準化したもの。ITU-R(国際電気通信連合・無線通信部門)が2006年に策定したグローバルスタンダードである。
ということで、既に放送の世界では導入済みながら、
音楽分野には、放送業界のような公式な国際基準が存在しない。レコード各社は、音量に関する自主的な決まりを設けてはいるが、制作現場では「派手で目立つ音」を志向し、音圧稼ぎにひた走っているのが実情だ。
なんだとか。
もうちょっと引用しますと、
同一測定値であっても音圧が高いと、人は大きな音として知覚する。音圧稼ぎは、ゼロVUを超えないように、最大音量部分、つまり山の部分をリミッターという機器で抑えつけると同時に、小さい音(谷の部分)のレベルを持ち上げる手法だ。ダイナミックレンジ(最大音量と最小音量の差分)を小さくすることで、処理前と比較して音の厚みが増すので音量感が増す。リミッターでピーク部分を抑え込んでいるので極端に歪むことはない。
音の波形を見ると一目瞭然だ(図参照)。音圧稼ぎ処理を行う前の波形は、音の大きい部分と小さい部分が明確に現れ音量の抑揚が見て取れる。それに対し処理後を示す下側の波形は、もはや波形とは呼べない。通称「ワカメ波形」あるいは「海苔波形」などと呼ばれ、音の壁を築き上げたような状態だ。
というものでして、YouTubeは、聴感上のバラツキを抑えるために、「各動画コンテンツの音量が規格の範囲内に収まるよう機械的に処理している」のだそうな。
長々と引用してしまいましたが、ここからが本題、今夜の「MISIA星空のライヴVIII -MOON JOURNEY-」のお話です。
最初の曲を聴いたとき、今夜のMISIAは絶好調だと思いました
なんと正確無比で、なんとふくよかかつ明瞭で、なんと響き渡る、なんとステキな歌声なんでしょ
一曲目から打ちのめされた感じでした
ところが、PAが酷い
MISIAのライヴにしては珍しく良好なPAだった(と思う)ツアー初日の名古屋公演(記事はこちら)と打って変わって、今夜のPAは酷かった
会場のせいなのか、私の席のせいなのか、PAエンジニアの趣味のせいなのか、ひたすら低音で圧倒 の音作りで、メリハリも何もなく、まさしく「音の波形」を見れば「ワカメ波形」あるいは「海苔波形」だったはずです。
低音(もっぱらベースとドラム)はただただ聴衆を圧倒するだけで、強弱がないどころか、音程がない って感じ。
以前からMISIAのライヴの最大の弱点はPAだ と思っていた私、Misia Candle Nightの各公演と「MISIA星空のライヴVIII -MOON JOURNEY-」の名古屋では合格点をつけていたのですが、今夜は酷かった
まったくもって、何とかしてよ です。
MISIAが絶好調だっただけに、残念というか、腹立たしいと感じるレベルでした
ちょっと頭を冷やしがてら、小ネタを書いておきましょう。
まず、ご祝儀の花のこと。
レコード会社やスポンサーのローソン、NHKやWOWOW、そして、
清水ミチコさん、布袋さん、向井理さん、ヒロイズムさん、そして加藤登紀子さんまでは想定内だったのですが、
石川さゆりさんと森山良子さんからの花には驚きました
今後、新たな展開でもあるのでしょうか?
もう一つの小ネタ、、、、スタンプが復活していました
名古屋の時にはなかったのに
予告しておいてくれれば、「パスポート」を持って行ったのに
明日は忘れず「パスポート」を持って行きます
ということで、明日のライヴに期待します
つづきっぽい:2015/05/07 MISIA星空のライヴVIII 東京2daysのこと (前編)
石川さゆりさんとの接点があることは判ったけれど、どうしてこのタイミングなのかがわかりません。
また、森山良子さんもしかり。バンドメンバーがかぶっている様子もないし…。
う~む…です。
我が家は国フォは不参加なので、お花の写真を興味深く見せていただきました。
(ちなみに5/16の広島が初見なので、未だネタバレ閲覧自粛中です…。)
石川さゆりさんと森山良子さんからのお花の件ですが、
2013年9月に、MISIAが石川さゆりさんのコンサートにお邪魔して、終演後初対面したというのが
メンバーズラウンジのニュースに出ています(写真はなくて字だけ)ので、さゆりさんとのご縁は一応あるんです。
ただ、その時どういう理由でMISIAがさゆりさんのコンサートに行ったのかは触れられていないので、私にもわかりません。
個人的な推測ですが、去年、さゆりさんが椎名林檎さんとのコラボ曲を出されたので、
その頃、コラボ相手となるポップス歌手を探していたのかも?
それと、森山良子さんは、全く接点が思いつきません。
ただ、写真を見ると宛名がない(MISIA宛ではない)ので、もしかしたらバンドメンバーの誰かと接点があるのかもしれませんね。
ホント、昨夜のMISIAの歌声は素敵でした。
そう言えば、「床から響いて足先に感じました」に同感です。前の座席の背もたれも振動していた気もします。
ところで、石川さゆりさんは、イチローのテーマ曲つながりかな(ロイチョコと天城越えが同じ時期に使われてた)とも思いましたが、それも変ですよね。
よっし~さんと同じく、石川さゆりさん、森山良子さんとの「今後のからみ」が楽しみです。まったく想像がつきませんけれど…。
最初から飛ばしてるなーと感じました。音については私も違和感と感じました。いつもドラムは腹に響くんですが、今日は床から響いて足先に感じました。私は一年ぶりだったので、気のせいかなぁと思っていましたが、いつもとやっぱり違っていたんですね。石川さゆりさん、森山良子さんは今後のからみが楽しみですね。
私も東京国際フォーラムって音が悪いのかと思っていたのですが、MISIA以外の某ライヴで東京国際フォーラムに行ったら、MISIAのライヴより遙かに良い音で驚いたことがありました。
あんなPAじゃ、MISIAほかバンド/コーラスの皆さんに失礼だと思っています。
確かに、河口湖では「酷い音」に出会っていませんねぇ。
しかも観客の反応が最高ですし!
私も今日のライブ行きました。
1曲目で思わず「国際フォーラムってこんなに音悪かったっけ?」と自分の耳を疑う歪みように感じましたが、間違いではなかったのですね。。イコライジングもソースのボリュームもズレまくりに感じました。
MISIAのライブではステラシアターが一番好きです。
ブログ拝見して気になったのですが、MISIAのCDって声量が大きい時に歪みがでませんか?
ラウドネスの事を見てなるほどと思いました。有難うございます。