新・徒然煙草の咄嗟日記

つれづれなるまゝに日くらしPCにむかひて心に移りゆくよしなし事をそこはかとなく紫煙に託せばあやしうこそものぐるほしけれ

6年ぶりの鹿児島旅行記 #2-3

2017-06-16 22:56:55 | 旅行記

「6年ぶりの鹿児島旅行記 #2-2」のつづきです。

烏島展望所の駐車場からクルマを出し、ちょっとスーパーマグマロードを走ると、すぐにR224と合流し、そのまま桜島南岸を走りました

スーパーマグマロードでもR224でも、展望所&駐車場と共に頻繁に目につくのは、シェルターと、護岸がコンクリートで固められた涸れ川のようなもの。どちらも噴火対策なんだろうな と思っていたのですが、調べると、私の読みは当たっていたものの、桜島噴火したり大雨が降ったりすると、とんでもない状況になるんですな。
こちらの資料を見ると、

桜島の河川は、水無川とよばれ、水が流れていませんが活発な火山活動のため、山体は荒廃し、少ない降雨でも土石流が発生し、下流域まで流出した土砂が住民や人家に被害を及ぼしてきました。

だそうで、土石流が発生したあとの写真には想像を絶するものがあります。

この日は、噴煙こそ上がっているものの、晴れ渡り絶好のコンディションでした、、、と思ったのですが、次にクルマを駐めた有村溶岩展望所ではこんな光景が

有村溶岩展望所駐車場一面が火山灰に覆われていたのです

間近に見ると火山灰は予想以上に細かく、こりゃ厄介なシロモノです。

戸や窓を閉めていても家の中に入ってくるでしょうし、それ以上に住民の方々健康への影響が気になります

う~む…と唸りながら展望所から桜島展望しました。

おぉ~、近い
近いのもさることながら、私にとっては、噴煙が湧き上がる動きが見えたのが何とも新鮮で、これぞ「桜島のライヴだと思いました。
スチル写真を見ているわけではないのですから動いて当たり前 なんですが、「あぁ、動いてる感動してしまった事実は動かせません

それはともかく、このスポットにあった説明板が、ものの見事に火山灰にまみれていました。

この説明を読むと、

ゴツゴツとした溶岩原は、火山らしい景色ですよね。こんな場所に植物は育つの? と思うかもしれませんんが、彼らはたくましく生きています。あなたの足元は大正溶岩(1914年)。日なたが多いので、クロマツやススキなどの日光を好む草木が目立ちます。小高い丘は昭和溶岩(1946年)。ここより緑の量が少ないのは、新しい溶岩だからです。その先は深い緑。古い溶岩の上には長い時間をかけて森が戻っています。あれ、山のさらに上の方には緑がありませんね。火山ガスが出る火口のまわりには、植物は育ちづらいのです。流れた溶岩の年代と、火口からの距離によって、植物たちは生きてゆける環境を見つけます。桜島では、植物も火山とともに暮らしています。

だそうです。

なるほどねぇ~、グラデーションには、そんな理由があるんですなぁ

有村溶岩展望所にはレストハウスがありまして、その中では桜島に関する資料・説明充実していまして、特に参考になったのは、こちらのマップでした。

桜島を多う溶岩噴火の年代ごとに色分けされていまして、大正溶岩(1914年)ピンク昭和溶岩(1946年)で示されています(烏島展望所有村溶岩展望所の場所は私が追加したもの)。
年代ごとの溶岩原3Dで再現したパーツを組み合わせた「桜島立体パズル」なんてのがあったら楽しいかも

いやいや、地元の人たちとそのご先祖さまたちにとっては、「楽しいかも」なんて言っていられない過酷な歴史ですよなぁ

不謹慎だったと、ちょっと反省 

つづき:2017/06/18 6年ぶりの鹿児島旅行記 #2-4

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