昨年から睡眠が極めて浅くなってしまった。
どうにかして睡眠時間を増やしたいが、
あの手この手を使っても改善出来ない。
ならば南欧の方々のようにシェスタ(昼寝)をこころみた。
習慣とは不思議なもので、たったの15分間の昼寝は出来ない。
いったん寝てしまうと、あっという間に15分は過ぎてしまっている。
結局寝過ごして、夜は眠れない状態になってしまう。
午前零時を回ってから眠ったのに、
あさ5時過ぎにはパッと目が覚めてしまう。
今朝も十分に眠れなかったなあ、
とテーブルについてパソコンの電源を入れた。
先日から、今は手元にない作品の写真を確かめている。
具合よく朝日が部屋の壁を照らし出し、何かしら雰囲気が良い。
あの作品もお客さまの元へ、
と懐かしさと同時に制作過程を思い起こしていた。
暦では旧盆、加えて母の新盆である。
特に何かをする予定はないが、母の遺影を眺めながら、
母と畑に出かけたことを懐かしんだ。
わが家の前庭には狭いながらも畑がある。
母がいなくなって兄夫婦は除草剤を撒いて畑をしないと言い出した。
畑が死ぬ前にと、畑の土を我が家の畑に運んだ。
わが家の畑も土づくりをしてあるが、
母が長年に渡って手塩にかけた畑の土、
栄養があるのか、今年の夏野菜の成長は著しい。
一度実り始めると、次から次と毎日収穫。
ゴーヤ苗は2本しか植えなかったのに、毎日収穫。
贅沢なことだが、調理方法も底をつき、いい加減飽きてきた。
同じくパプリカも2本植えてあり、これも毎日数個づつ収穫。
肉詰めやトマトソースで煮込んだりと、工夫しているが・・・。
厳しかった暑さも心持ちやわらぎ、過ごしやすくなった。
狭い畑を見下ろすように、夏の花、サルスベリが美しく咲いている。
殆ど手入れもしない庭だが、毎年美しい花を咲かせてくれる。
実家の畑の一部分を使えることになったが、
母が亡くなってからは何も植えられなかった。
その分、母が大切にしてきた土が我が家で生きている。
母の思いがこもった豊かな土、母に感謝し又野菜を収穫しよう。