創作日記

 青磁作品を中心に創作しています。
  陶芸作品が出来るまでの過程を、
   日常の暮らしを通して紹介しています。

窯焚き

2011年10月05日 | 日記

早朝から窯焚きの開始。
つい先日の暑さがウソのように、早朝の冷え込みは尋常でない。
10度近くまで気温が下がり、冷え込むと言うより、凍えそう。
大げさに聞こえそうだが、急激な温度降下でそのように思っても仕方ないこと。

眠い目をこすりつつ慎重に窯焚きを続け、温度が安定期に入った夕方、
いつもの散歩に出かけた。

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   彼岸花


彼岸はとっくに過ぎ去ってしまったが、堤防の土手には名残を惜しむように彼岸花。
このところの寒さで幾分か枯れ始めているが、それでもまだ元気に咲いていた。

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   観音山


さあ、これから堤防へ、と向かう途中の産業道路をくぐる短いトンネル、
そこから山のほうを眺めれば、観音山。
夕日を受けた雲がやさしい色彩でたなびいていた。

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   ラッシュ時


夕方5時以降、小松空港上空は急に忙しくなり、ものの数分で飛行機が交差している。
殆どが小松上空を通過して、北の方角に向かっている。

私が海外へ取材に行くとき、いつも関西空港から出かけていたが、
小松空港上空を通過したか、記憶が定かでない。
もしかしたら長野県松本市上空から新潟上空、そしてロシアに向かっていたかも。

Photo_4

   はるか上空に軌跡


ぜひとも再びギリシアに出かけてみたいが、現在の政情不安では到底無理。
何時の日にか、再びロードス島に行きたい、そう願いつつ上空の飛行機を眺めた。

一万メートル以上も上空を通過して行く飛行機、
きっと北周りのヨーロッパ行きの飛行機だろう。
私も何時の日にか機上人になって・・・絶対行くぞ!

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   窯


一時間の歩きの運動を終えた頃、もう周りはすっかり暗くなって。
心配しないで歩きに出たわけではないが、歩きながらも窯が気になっていた。
ガスの残量も十分にあり、窯の温度も順調に上がっていた。

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   バーナー


美しく品のある焼き上がりになるようにと、
何度も何度も温度や還元状態を確かめ、窯焚きを行った。

もう窯の中の温度は1300度近く。
色見穴から窯の中を見てみると、黄色から白くなっている。
素焼きだったら赤い色か、橙(だいだい)色だが、
本焼きの窯の中はとてつもない位の温度と色。

何とか上手く焼きあがるように、良い色になるようにと祈りながら、
窯焚きを続けた。


コメント
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