小松市街から山に向かって、まっすぐの道を車で約10分ほど走ると我が家。
反対に西の方、海に向かって15分も走れば小松空港。
地理的には至極便利なところに位置している。
ほとんど外食をしたことの無い私。
仕事が押してくると面倒になり、たまにどこかで食事をすることになる。
そんな時は小松市街に出かけている。
車も少なく、運がよければ信号に引っかかることなく5分ほどで街中にたどり着いてしまう。
さて何を食べようかと、あても無くウロウロ。
都会と異なり、私の欲する食事を提供しているところはそんなにも多くない。
栄養のバランスを考えて、和定食を注文することが多い私、右へ左へと動きまわる有様。
ようやく食事にありつけ、
運ばれてきた 「お膳」 には 「はし置き」 が添えられていたり無かったり。
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ヒョウタン形 はし置き |
テーブルマナーでナイフとホークを使って魚を食べようものなら、
面倒な扱い方をしなくてはならない。
その点 「箸」 を使えばキレイに食べることが出来る。
さりげなく美しい作法をしている人を見ていると、人柄がいい、とまでも思ってしまう。
さて、食事をする段階になって箸を置こうとするが、殆ど 「はし置き」 が添えられていない。
仕方なく割り箸を入れてある紙袋を折って、即席の 「はし置き」を作るはめに。
そんな時、使いやすくて形のいい 「はし置き」 があれば便利なのにと思ってしまう。
めったに外食をしない私だが、焼物を創る仕事をしているためか、
このようなチョッとした事にも目がいってしまう。
ならば 「はし置き」 を作ってしまおうと考え、数種類を形にした。
その内の一つが、写真のヒョウタン形の品。
実際に使ってみても違和感が無く、他の器の邪魔もしない。
これならば充分に用途に耐えうるし、かつ箸をおいても様になる。
料理を引き立たせる器、器によって更に美味しく感じる料理、
互いの相乗効果で、より楽しく食事がいただけるように、
スッキリとした青磁釉薬を掛けて、水々しい 「はし置き」 に仕上げようと思う。