創作日記

 青磁作品を中心に創作しています。
  陶芸作品が出来るまでの過程を、
   日常の暮らしを通して紹介しています。

はし置き

2008年06月05日 | 日記

小松市街から山に向かって、まっすぐの道を車で約10分ほど走ると我が家。
反対に西の方、海に向かって15分も走れば小松空港。
地理的には至極便利なところに位置している。

ほとんど外食をしたことの無い私。
仕事が押してくると面倒になり、たまにどこかで食事をすることになる。
そんな時は小松市街に出かけている。
車も少なく、運がよければ信号に引っかかることなく5分ほどで街中にたどり着いてしまう。

さて何を食べようかと、あても無くウロウロ。
都会と異なり、私の欲する食事を提供しているところはそんなにも多くない。
栄養のバランスを考えて、和定食を注文することが多い私、右へ左へと動きまわる有様。
ようやく食事にありつけ、
運ばれてきた 「お膳」 には 「はし置き」 が添えられていたり無かったり。

Photo

   ヒョウタン形 はし置き

テーブルマナーでナイフとホークを使って魚を食べようものなら、
面倒な扱い方をしなくてはならない。
その点 「箸」 を使えばキレイに食べることが出来る。
さりげなく美しい作法をしている人を見ていると、人柄がいい、とまでも思ってしまう。

さて、食事をする段階になって箸を置こうとするが、殆ど 「はし置き」 が添えられていない。
仕方なく割り箸を入れてある紙袋を折って、即席の 「はし置き」を作るはめに。
そんな時、使いやすくて形のいい 「はし置き」 があれば便利なのにと思ってしまう。

めったに外食をしない私だが、焼物を創る仕事をしているためか、
このようなチョッとした事にも目がいってしまう。
ならば 「はし置き」 を作ってしまおうと考え、数種類を形にした。
その内の一つが、写真のヒョウタン形の品。

実際に使ってみても違和感が無く、他の器の邪魔もしない。
これならば充分に用途に耐えうるし、かつ箸をおいても様になる。
料理を引き立たせる器、器によって更に美味しく感じる料理、
互いの相乗効果で、より楽しく食事がいただけるように、
スッキリとした青磁釉薬を掛けて、水々しい 「はし置き」 に仕上げようと思う。

コメント
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