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石川県立音楽堂交流ホールにて
何だかスッキリしない、妙な気分のここ数日、
何かをしなくては、かといってどうしたものかと気分が落ち着かない日々。
五日ごとに書いている日記、2月は30日が無くて、そのことが原因だった。
日にちはずれてしまったが、日記を書き始めることにしました。
先日火曜日、28日に行われた「 春の訪れ・コンサート 」、
金沢駅に隣接している県立音楽堂に出かけた。
いつもお世話になっている、越川さゆりさんのお嬢さん、和音さんを含む、
若手6人のメンバーによる室内楽コンサートが行われた。
天気も良く、北陸には珍しい気持ちのよい晴れの日、
昼前に金沢に行き、開演2時からのコンサートを待っていた。
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演奏曲目
平日の、それも火曜日の午後2時からの演奏会、
どうなるかな、と余計な心配をしながらホールに入った。
ところがどっこい、満席に加えて立見席まで一杯に。
馴染みの曲目や、石川県ゆかりの若者達の演奏、
こんなに大勢の方々に演奏を聞いていただける彼等は幸せだな、
そう思い、私は中央席の、少し上辺りに席を確保。
この席を確保するには少し早めに出かけていかなくてはならない。
今回のコンサート、席はすべて自由席だった。
いずれにしてもよい席で、届く音はもちろんのこと、彼等のすべての動きが見えた。
兎にも角にも次々とお客様が入ってこられ、
音楽堂の係りの人たちは予備のイスを出すやら、もう大変な有様。
座るところが無くなり、演奏者たちの横や後ろあたりまでもお客様が。
ここまで沢山のお客様に囲まれると、若い彼等の鼓動はどうかと案じてしまった。
最初の演奏はモーツァルトから。
第一ヴァイオリンの合図で演奏が始まった。
さすが鍛錬の賜物、ピッタリと音が合い、素晴らしい音が開場に響いた。
一糸乱れぬ、という言葉は当てはまるか分からないが、
完璧な演奏が繰り広げられた。
あふれんばかりの聴衆者、これほどの人が集まると、
必ずや一人や二人、物音を立てたり咳きをしたり。
でも今回のコンサートは演奏者に劣らず、聴衆者も優秀で静かだった。
アンコール曲は、「カヴァレリア・ルスティカーナ」の有名な間奏曲で締めくくり。
素晴らしい奏者達に、温かい拍手が贈られた。
あっと言う間の午後のコンサート、気持ちのよい余韻の中、
午後の陽射しを浴びて家路に着いた。