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第40回 ・ 白陶会展
陶芸を志して40年が経過した。
40年も?と年月だけを聞けば、とてつもないくらい長く感じてしまうが、
私にとっては誠に短い期間にしか感じていない。
卒業前に決まっていた税務署には就職せず、小さい頃から憧れていたロクロをしたくて、
思い切って窯元に就職をしたが、誰一人として若い従業員は居なかった。
高齢のロクロ職人さんが3人、外回りのおじさんが一人、あとはオバちゃんたち。
憧れの、希望の窯元に就職し、すぐにロクロの修業が出来ると思っていたが、
私に与えられた仕事は雑用と、焼きあがった白い壷や皿、碗などを問屋や
九谷作家の工房に運ぶ仕事ばかりだった。
当時も今も九谷は分業制、窯元はせっせと白い素地だけを焼き上げ、
注文主の問屋や九谷作家に渡すだけ。
何とかしてして早くロクロを回したいと思い、仕事が終わった後窯元に出かけて行って
ロクロを回していた。・・・(ごあいさつのページ6 にその時のことが書いてあります )。
そして公募で見つけた九谷焼伝習生(現九谷焼技術研修所)。
すでに講習は始まっていたが、お願いをして途中から参加させた頂いた。
経済成長の真っ最中の頃、多くの方々が勉強に来られていた。
ご年配の方、中年の方、すでに九谷作家活動されている方、
会社員の方、そして私のような修業中の人々など、40人位。
その時から早や40年、時の移り変わりと共に、様々な出来事も加わり、
40数名いた受講者も次第に減り、現在の白陶会会員は12名となった。
残った12名の会員、今ではそれぞれの分野で活動をし、
この会に集まると昔の若かった頃に戻ってしまう。
丁度、同窓会に集まるみたいな感じでしょうか。
今回は節目の40周年目にあたり、
金沢市の中央、しいのき迎賓館で展示を行うことになりました。
会員個々の得意とする作品を展示いたします。
ご高覧賜りますよう、ご案内申し上げます。
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シルエット カサブランカ |
展示会用の作品も決まり、きのう日曜日は天気も良く、
午前中、実家の畑のミカンの木の消毒を行った。
風も無く穏やかな天候に恵まれ、積雪で延びていた消毒も済ませ安堵。
花芽がつくまでに、あと2回くらい消毒が必要かも。
極力消毒はしたくないが、毎年カイガラムシやスス病が発生し、
ミカンの表面(皮)が汚くなってしまう。 これを防止するためにやむを得ず消毒。
午前中いっぱい掛かっての消毒を済ませた後、
午後はのんびりと堤防の散歩に出かけた。
先日までの雪もすっかり消え、何となくのどか。
土手を見渡しながら歩いていくと、葦(あし)の中からキジが一羽顔を出した。
美しい立派な雄のキジ。 それにしても一体どこで越冬していたのか?
つい先日まで2~30センチも積雪があったのに、どこでどうやって生き延びていたのやら。
今年初めて見た、美しいキジ、何だか良い前触れのような気がして、
嬉しくなってしまった。 これから更に温かくなればキジたちの姿も次第に目に付くだろう。
何となく幸せな気分で家に戻ったら、先日生け変えたカサブランカが夕日を受けていた。
照明を当てれば青磁色が浮かんでくるが、今回はシルエットを楽しむことにしよう。
晩秋以来、久しぶりに姿を見せたキジ、きっといいことを運んでくれるだろう。
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