オペラファンの仕事の合間に パート2

大好きなクラッシック音楽やフィギュアスケート、映画などを語ります。メインは荒川静香さんの美しさを語るブログ。

楽劇「トリスタンとイゾルデ」への思い

2013年01月17日 09時22分26秒 | オペラ
今年はワーグナーとヴェルディの生誕200年の記念の年。ドイツとイタリアのオペラの巨人の2人。2人とも、オペラ大好き人間の私にとって欠くことのできない大好きな作曲家である。クラシック音楽を聴いてきて約40年。ワーグナーとヴェルディの存在は、絶えず私の中で中心にいました。
この1年をかけて、ワーグナーとヴェルディの作品、録音を通じての私のこれまでの盤歴を振り返って、この偉大な2人への敬愛の念を語って行きたいと思います。ただし、今年の末まで、どこまで行けるか自信は、ありませんが、出来る限り自分の言葉で、不定期ですがワーグナーとヴェルディに対する私の思いを書き込んでみたいと追っています。

さて、いつからオペラに興味に持ち出したのか、あまり憶えていない。ただ、はっきりと憶えているのは高校2年生の時の春、マリア・カラスの来日公演をテレビで見て衝撃を受けたことは、はっきりと憶えている。これがオペラの世界に足を踏み入れる大きな転機だったかもしれません。
マリア・カラスの表情や仕草だけで、何かオペラの世界に引き込まれるような感覚。けっしてオペラは、ただ綺麗な旋律を垂れ流しのように歌うものではない、もっと奥の深いものであると言うことを、マリア・カラスは私に教えてくれました。
それ以降、高校生の私は小遣いや正月のお年玉を貯めてはオペラの全曲レコードを買い求めるようになりました。
高校生時代に購入した全曲レコードの題名、購入した順番は、今もはっきりと憶えています。
最初はプッチーニの「ラ・ボエーム」その次にヴェルディの「オテロ」そのあと「アイーダ」、ヨハン・シュトラウス2世の「こうもり」、プッチーニの「トスカ」と続き、そして高校生時代最後に購入した全曲レコードがワーグナーの楽劇「トリスタンとイゾルデ」である。
今から思うと、高校生のぶんざいで「トリスタンとイゾルデ」の全曲を聴こうとしたとは、たいへんな背伸び、エネルギーだったと思います。理由は簡単である。とにかく「トリスタンとイゾルデ」の全曲、特に長大な第2幕の音楽を一度、聴いてみたくてしかたがないという好奇心からである。

楽劇「トリスタンとイゾルデ」との出会い。私の盤歴の中で大きな扉を開けて、クラシック音楽の奥地へ入り込むきっかけとなる作品である。
もし、この作品に出会うことがなかったら、現在までクラシック音楽を聴き続けていなかったかもしれません。
ですから楽劇「トリスタンとイゾルデ」はクラシック音楽の作品の中で最も大切な作品と言えます。また「トリスタンとイゾルデ」を最初に知ったために、ワーグナーの作品への入り方も、他人様より違ったものだったかもしれません。

ワーグナーの音楽に目覚めたのは、マリア・カラスの日本公演の約半年前。NHKの招きでカラヤン指揮によるベルリンフィルの日本公演があり、東京での7回の公演全てラジオのFM放送で生中継され、私は全公演、放送を聴きました。まだ私が指揮者といえばカラヤンしか知らなかった時代である。
7日間に及ぶプログラムは、バッハからシェーンベルクまでと、たいへん多彩で、クラシック音楽を聴きだして日の浅い私にとって、たいへん興味深く毎日、放送を聴いていました。この時、初めて私はブルックナー、R・シュトラウス、シェーンベルクを知りました。
そして何日目かに、ワーグナーの歌劇「タンホイザー」序曲と楽劇「トリスタンとイゾルデ」より「前奏曲と愛の死」が演奏され、非常な興奮を憶えました。何か今まで知らなかった世界に脚を踏み入れてしまった感じ。たまたま、この時の演奏は何か予感があったのか、カセットテープに録音していて、しばらく毎日、聴いていました。
特に楽劇「トリスタンとイゾルデ」より「前奏曲と愛の死」では、何か心がうずくような「前奏曲」、そして妖しく幽玄的と言って良いのでしょうか?「愛の死」の音楽に何か普通ではない世界を聴いてしまったようで、当時、高校生だった私にとって大変なことになってしまった。
「前奏曲と愛の死」を聴き込むことによって私はクラシック音楽に対して子供の聴き手から大人の聴き手に成長していく感受性を深めていく大きな分岐点だったかもしれません。
ただ、この時点では、このオペラ全曲を聴いてみようと言う意識は全くなかった。ワーグナーのオペラの全曲聴くということは、全く考えていなかったはず。ワーグナーのオペラは、まだまだ、その当時、未知の世界でした。

そんな私に楽劇「トリスタンとイゾルデ」の全曲に挑戦しよう、聴いてみようと背中を後押しする存在が現れました。
指揮者カール・ベームである。
カラヤンとベルリンフィルの来日から1年と少しのち、またまたNHKの招きでベーム指揮のウィーンフィルが来日して公演は全てFM放送で生中継されました。
ベーム指揮のウィーンフィルによる演奏は、それまでカラヤン中心だった私を一変させるくらい衝撃的でした。指揮者の強い意志、そして、それに寄り添う名門ウィーンフィルの音色。
この時、初めて演奏の違い、演奏行為の尊さを知りました。この時に演奏されたブラームスの交響曲第1番の第1楽章の冒頭、カラヤンの録音では楽譜に書いているからティンパニーを叩いていますと言う感じでしたが、ベームの演奏で聴くと何か強い指揮者の思い、それが作曲者の強い意志であることが分かり、演奏というものの違いを初めて知り、この時、カラヤンからベームへと乗り換えてしまいました。それが現在も続いているのですから、私にとって、もう一つの大きな扉だったと言えるでしょう。
そしてベームという指揮者に興味を持ち彼の自伝「回想のロンド」も手に入れ読んでみました。
そして、その自伝に大きく登場していたのが楽劇「トリスタンとイゾルデ」である。いかにベームが、この作品を愛し、このオペラを心の拠り所にしているのが、よくわかり、何としても聴いてみたい、特に第2幕の長大な2重唱は、どんな音楽なのか?とにかく知りたいと思い、お金を貯めました。
そして購入したのが1966年のバイロイト音楽祭でのライブ録音のレコード。指揮は当然カール・ベームである。
布を張った豪華なケースに入ったレコードはズシリと重く、この重さが作品の重さかと思いました。
そして解説書が分厚かった。対訳を入れて55ページもあり、よく分からない部分もありましたが全て読みました。
原作の「トリスタンとイゾルデ」の物語の概要、台本や作曲の経緯や意義、初演のいきさつ、そしてワーグナーのヴェーゼンドンク夫人との不倫のことなど、現在のCDの解説書では考えられない丁寧さで、私の、このオペラの理解に深めるものに十分過ぎるものがありました。
そして初めて第2幕の冒頭の音楽がスピーカーから流れた時の感動は今も忘れられません。

さて大学生時代は、全くワーグナーのオペラの全曲盤を購入することが出来なかった。東京での4年間の大学生時代はやはり貧乏学生だったので毎日の生活が精一杯。そして少しずつ、お金を貯めては貧乏学生には身分不相応なコンサートのチケットを購入していたのですからレコードまで手が、あまり廻らなかった。年末FMで放送される、その年のバイロイト音楽祭のライブ録音を聴くのが有一のワーグナーのオペラを聴く楽しみでした。
やがて大学を卒業して関を切ったようにレコードを買い求め、そして社会人になって、初めてもらった冬のボーナスで購入したのが楽劇「ニーベルンクの指輪」の全曲盤。そして次に購入したワーグナーの全曲盤は舞台神聖祭典劇「パルシファル」で、いきなりワーグナーの頂上作戦である。
多くの方が、ワーグナーのオペラで、おそらく最初に手にすると思われる歌劇「タンホイザー」や歌劇「ローエングリン」の全曲盤を手にしたのは、この後である。
これも楽劇「トリスタンとイゾルデ」からワーグナーの世界に入ってしまったためでしょう。

現在、私の持っていたLPレコードは全て我が家の物置部屋で眠っていますが、CDでも買い直してもいますが、ベーム指揮による、この全曲レコードのみ、現在もスピーカーの横で寄り添っています。私にとって、やはり特別の思い入れのあるレコードです。
楽劇「トリスタンとイゾルデ」の全曲盤では定評のあるフルトヴェングラーやカルロス・クライバー、クナパーツブッシュによる録音も持っていますが、やはり私のベーム盤の愛着は強く、これは私が死ぬまで続くのでしょう。





 

















スターズ・オン・アイス2013

2013年01月16日 23時11分30秒 | 浅田真央さん

昨晩、この前の日曜にテレビ東京系列で放送された「スターズ・オン・アイス」の録画を見ました。
私は仕事のことしか頭にない人間?なので、すっかり放送があることを忘れていましたが、財務大臣閣下が、気を効かしてくれて録画してくれていました。
感謝、感謝、感謝であります。
鈴木明子さんも出演したいたのか。
そして荒川静香さんの素晴らしい演技。
うらやましいことに、大阪公演は、私の姪が見に行っていますが、まだ詳しい報告をきいていない。
誘いを受けたが、アイスショーは年に1回と大臣閣下に決められているので行かなかった。
「もしスターズ・オン・アイスに行ったら8月の荒川静香さんのアイスショー(フレンズ・オン・アイス)へは行けまへん」と脅しの一発がありました。
また、ちょうど大阪公演の頃、私はノロウィルスに苦しんでいたので、チケットを購入しなくて本当に、よかった!
録画は副音声の会場音だけで楽しむ。
実況や解説は邪魔。
ただ浅田舞さんの出演者へのインタビューは、ニコニコしながら見る。
どうも浅田舞さんの姿を見ると何かウキウキする私です。

さてテレビ東京系列の浅田舞さんが出演したスポーツ番組の映像を見つけました。
キム・ヨナに関して某フジテレビでは考えられないトークにビックリ。
舞さん、よくぞ言ってくれました。私も全くの同感です。
やはり姉ちゃんは強い!
多くのフィギュアスケートファンの思いを代弁してくれたものと信じています。
あんな発言をして舞さん、大丈夫?と心配になるくらいです。
今シーズン、グランプリシリーズ、グランプリファイナルで戦い、きちんと結果を出してきた浅田真央さん。
とにかく浅田真央さんには3月の世界選手権ではキム・ヨナのことは気にしないで、自分の持っているものを全て出して欲しい。
そうすれば、おのずと最良の結果が出るものと信じています。


シベリウス 交響曲全集、管弦楽曲集

2013年01月15日 10時40分26秒 | 音楽
昨年の暮に手に入れて、今、たいへんお気に入りの7枚組のCDがある。
シベリウス:交響曲全集、管弦楽曲集。
エーメ・ヤルヴィ指揮エーテボリ交響楽団によるドイツ・グラモフォン盤である。
交響曲が4枚、管弦楽曲が3枚のCDに収められている。
私は昔からシベリウスの音楽が大好きである。
初めて聴いたシベリウスの作品はヴァイオリン協奏曲。中学3年生の時、わが町にやってきたNHK交響楽団の演奏会の時である。私にとって、生まれて初めて生でオーケストラの響きを聴いた記念すべき日である。
ヴァイオリン独奏は当時N響のコンサートマスターだった田中千香士氏、指揮は岩城宏之氏。2人とも故人となられてしまった。完全に昔の話になってしまった。
演奏会の最後、アンコールでシベリウスの「カレリア」組曲から「行進曲風に」が演奏された。
シベリウスのヴァイオリン協奏曲を聴いて、単にヴァイオリンという楽器による美しい調べを楽しむ作品ではないと言うことは、当時、中学生だった私にも感じるものがありました。チャイコフスキーやメンデルスゾーンのヴァイオリン協奏曲と全く違う世界。
何かけっして外面的でない、作品の向こう側に何か深いものがある。
いきなり録音で交響曲第4番や第7番を聴いていたらチンプンカンプンで、現在のように熱心にシベリウスの作品は聴いていないでしょう。
私は、シベリウスの音楽とは本当に良い出会いが出来たと今、感謝しています。
作品の向こう側にあるもの。シベリウスがヘルシンキ郊外ヤルヴェンパーの「アイノラ荘」にひきこもって、そこから見えるフィンランドの大自然から感じたもの。冷たく、孤独。そして大自然からこの世を超越した壮大な宇宙を捉えた音楽と言うべきか。

さて今回の7枚組のCD.
最初に聴いたのは大好きな交響曲第5番。第1楽章の冒頭の響き。この響き!
私はお国ものに、どちらかと言うと、こだわらない方である。ロシアものだったらロシアのオケ、チェコものだったらチェコのオケなどといった、こだわりは、あまりない人間である。かなり節操のない聴き方をしていると言われてもしかたがない人間である。
しかし今回、エーメ・ヤルヴィ指揮エーテボリ交響楽団のシベリウスを聴いていて、指揮者とオーケストラの根底に流れている民族の血や、その風土から生まれて来て、今まで脈々と伝えてきたものの違いと言うものと強く感じました。
今の時代、世界のオーケストラのグローバル化が進み、確かに技術的には高いものにはなりましたが、何かオーケストラ個々の個性が薄くなってきたのではと感じています。
一番の例がベルリンフィルでしょう。ドイツのオケと言うよりインターナショナル的なオケと言って良いでしょう。現在の響きからフルトヴェングラーの時代の響きを聴くことは出来ない。
そんな現在、エーテボリ交響楽団の響きは、たいへん貴重である。
見事に凍りつく北欧の響きを伝えている。 そして、冷たさの中から何か人間の持つ温もりもあり、聴けば聴くほど、これから、さらにハマりそうなCDである。ドイツ・グラモフォンが、そんな響きを見事にとらえているのが嬉しい。
例えば交響曲第1番第4楽章のフィナーレでの弦楽器の響き。心に迫ってくる響きと言うべきか。
今回、聴いて交響曲第2番の魅力を再認識しました。
私はこの交響曲が昔から大嫌いでした。他にすぐれた交響曲があるのにシベリウスと言えば何とかの一つ覚えのように第2番、第2番。
しかし今回、このCDの演奏を聴いて、考え方が変わりました。
確かに第4番以降の作品と比べると、作品の持つ厳しさは薄いですが、エーテボリ交響楽団の響きで聴くと、今まで聴いてきた第2番の演奏はなんだったのであろうかと思わずにいられませんでした。
3枚のCDによる管弦楽曲も交響曲同様の感想。
特に「4つの伝説曲」を全曲、一気に聴けるのは嬉しい限りである。
節操のない聴き方をして、いろいろな演奏を聴いているからこそ、本物のお国ものの演奏を聴くと、強く感じるものがあるというべきか?

私の大好きなシベリウスの言葉。
「日はくすみ冷たい。しかし春はだんだん近づいてくる。今日は16羽の白鳥を見ることができた。神よ何という美しさか。白鳥は私の頭上を長いこと旋回して、くすんだ太陽の光の中に消えて行った。自然の神秘と生の憂愁、これが第5交響曲のテーマなのだ」


2015年は生誕150年のシベリウスイヤーである。
尾高忠明指揮による札幌交響楽団によるシベリウス交響曲全集の録音がスタートするらしい。
このところ、私にとって期待を膨らます新録音が、ほとんど無い状態が続いているだけに楽しみです。




N響とアリス=紗良・オット

2013年01月14日 22時45分49秒 | NHK交響楽団
毎週、日曜のお楽しみはNHK・BSで早朝放送されるNHK交響楽団の演奏会の放送。
昨日は昨年10月のロリン・マゼール指揮の演奏会。
プログラムはベートーヴェン・「レオノーレ序曲」第3番、グリーグ・ピアノ協奏曲、チャイコフスキー・交響曲第4番。
ピアノ独奏はアリス=紗良・オット。
アリス=紗良・オットの映像に目が釘付けになる。
わ~、美人じゃ!美人じゃ!
胸がドキドキするくらいの美人である。
そんな美人がグリーグの美しい旋律を奏でるのだから、たまりません。
アリス=紗良・オットは名前は知っていましたが、演奏を聴くのも、映像で見るのも初めてである。
ピアノ演奏の時の表情の素晴らしさ。美しさ。
特に第2楽章の冒頭、オーケストラの序奏の時のオーケストラを見つめている表情は、グッとくるものがありました。
ステージに登場した彼女はヒールを履いていない。素足だった。
素足の彼女は本当にエキゾチックである。
いつも素足でステージに素足で登場しているであろうか?
私は彼女に関する情報を全く知らないので、気になるところである。
月末にムソグルスキーの「展覧会の絵」とシューベルトのピアノソナタのライブ録音のCDが発売されるらしい。
予約を入れなければ・・・。
また1人、私にとって気になる演奏家が登場しまいました。
本当に見てはならぬものを見てしまったというのが本音です。



サイモン・ラトル、ベルリンフィルを退任

2013年01月12日 21時39分24秒 | 音楽
ベルリンフィルハーモニー管弦楽団の首席指揮者兼芸術監督を務めているサイモン・ラトルが2018年の夏、退任するらしい。
まだ5年先のことだが・・・。
私はバーミンガム市交響楽団時代のラトルを2度、生で聴いている。
あの頃のラトルの方が生き生きとして良かったな。
ベルリンフィルとの録音、どれもこれも期待はずればかり。
特にブラームスの「ドイツ・レクイエム」やシューベルトとマーラーの交響曲第9番の録音は本当にガッカリした。
これから指揮者としての円熟期を迎えるラトル。
おそらく他の楽団が放っておかないだろう。
やはりイギリスに帰るのかな?
そして、やはり最大の注目はベルリンフィルの後任の指揮者は誰になるのかということである。
まだ5年後のことである。
ダニエル・ハーディングあたりだと面白いのだが・・・。2代続いてイギリス人指揮者は、ないだろう。
本命はクリスティアン・ティーレマンか?
フルトヴェングラー以降途絶えているドイツ人に努めて欲しいと思っているのは私だけか?(注 カラヤンはオーストリア人)
とにかくベルリンフィルの後任選びがクラシックファンの注目を集めそうである。



二所ノ関部屋、閉鎖。

2013年01月11日 22時07分26秒 | 大相撲
あさってから大相撲初場所が始まるが放送を見たいとは思わない。
このところ大相撲のNHKの中継は全く見ていない。見る気がしない。
そんな私だが、大相撲に関して驚きのニュースを知った。
名門・二所ノ関部屋が閉鎖!
すでに三段目以下の力士3人に師匠を含めて4人の親方という相撲部屋の体を成していない状態だったらしいが、やはり驚いた。
これも時代の流れかもしれませんが、やはり残念である。
二所ノ関部屋は戦前の大横綱・玉錦が再興、戦後は横綱・大鵬を生んだ名門の相撲部屋。
戦後の相撲放送の解説でお馴染みだった玉の海さんは玉錦の死去後、二所ノ関部屋を継いだ方だったし、また神風正一氏も二所ノ関部屋出身。
また元関脇のプロレスラー・力道山も二所ノ関部屋出身。
私が大相撲に夢中だった中学生から高校生時代、二所ノ関部屋は正に大相撲界の中心的存在だった。
そんな名門相撲部屋が、所属力士が、たったの3人の状態になり、遂に消滅とは・・・。
思えば1975年大鵬の師匠の二所ノ関親方が亡くなった時、既に引退して独立していましたが大鵬か、元大関の大麒麟が継げば、こんなことにならなかったのでは?と思ったりします。
全ては、1975年、二所ノ関部屋の継承をめぐる、あの時の混乱から始まったのかもしれません。やはり元関脇の金剛では荷が重たかった?
あの時の混乱で、相撲界を去ったのが、現在プロレスラーの天龍源一郎である。もし天龍が相撲界に残っていたら、どうなっていただろうかと今も、有望力士だっただけに、よく思います。
私事ですが、私の父方の祖父は戦前、二所ノ関部屋の大阪後援会に入っていたらしい。
そのため、私の今は亡き父は、生前、大の二所ノ関びいきでした。
もし、父が存命だったら、今回の二所ノ関部屋閉鎖は、たいへん悲しんだことでしょう。
二所ノ関部屋が消えてしまった大相撲界。私にとって考えられないことである。
願わくは、今後、二所ノ関に縁がある立派な親方がいたら、部屋を再興して二所ノ関の灯を再び灯して欲しいと願うばかりである。



写真は1971年1月の初場所千秋楽、横綱大鵬の優勝を祝っている二所ノ関一門の写真。
大鵬の左側に当時の二所ノ関親方、右側は横綱玉の海。
後ろには大関大麒麟と琴桜(当時)の姿。
二所ノ関部屋絶頂期の頃か。







大河ドラマ「八重の桜」

2013年01月10日 21時46分57秒 | テレビ
NHKの大河ドラマ「八重の桜」の放送がいよいよスタートした。
初回の放送の視聴率はどうだったのだろうか?
昨年の大河ドラマ「平清盛」は視聴率の低さが、たいへん話題になっていた。
しかし私は1回も欠かさず全放送を見ました。毎週、楽しみにしていた番組でした。
最終回、平家が滅亡する壇ノ浦の合戦で深田恭子扮する平時子が安徳天皇を抱いて入水するシーンは何か胸に迫る思いがしました。
多くの方は当初、華麗なる源平絵巻を期待していたのでしょうか?そのギャップが激しく低視聴率につながったのでしょうか?
平安時代後期、武士がいかに台頭していったか、当時の白河上皇を筆頭に上皇や天皇の宮中での確執も、たっぷりと見せながら、あのくらい丁寧に描いたドラマは今までなかったのでは?と私は思っています。
そして吉松隆の音楽も良かったなあ。

さて大河ドラマ「八重の桜」の第1回目の放送。
会津藩士たちによる軍事操練「追鳥狩(おいとりがり)」のシーンは圧巻だった。
映画のような臨場感、スケール感だった。
そして主人公役の綾瀬はるかをたっぷりと見せるタイトルバックは今までの大河ドラマにない斬新さを強く感じました。
テーマ音楽は坂本龍一。
NHK交響楽団の演奏で坂本龍一の音楽を聴く。これもまた私にとって贅沢である。
今までの幕末物と言うと薩摩や長州、そして幕府側から見たものばかりでしたが、今年一年、会津の視点から幕末や明治維新を見て考えることが出来るのが、歴史の好きな私にとって楽しみです。

「ワルキューレ」と「ワルキューレ」

2013年01月09日 21時54分57秒 | オペラ
今日は4日振りの出社。
体を慣らしながらボチボチと・・と思っていたのだが朝一番から、こんな事ってあるの?と言いたくなるようなことが勃発。
昼食も、まともに取れなかった。
そして、夕方、ダメ押しの追い打ち。
ボロボロの1日を終えて帰宅。
疲れている時は、やっぱり「ワーグナーのオペラに限る」と思い、一昨年の暮、ミラノ・スカラ座での楽劇「ワルキューレ」の公演の録画したDVDがあるはずと思い出し捜すが「ない」「ない」「ない」
楽劇「ラインの黄金」は、すぐに見つかったのに、なぜ楽劇「ワルキューレ」がないの?
きちんと整理していない私が一番、悪いのです。
30分ほど捜していると「ワルキューレ」と書いた付箋紙を貼ったDVDを発見。
「あった」「あった」と喜んで再生してみると映画「ワルキューレ」の映像。
さっき、あった映画「ワルキューレ」のDVDラベルをプリントしていたDVD。あれは何なの?
さっそく再生してみると、こちらがオペラの「ワルキューレ」
映画の「ワルキューレ」とオペラの「ワルキューレ」
「ワルキューレ」違いでラベルをプリントしていた。
疲れがドッと出る。
ダメだ!こりゃ~。
今日は何をやろうとしてもダメな1日。
もう寝よう。
いや、浅田真央さんの「メリー・ポピンズ」だけでも見て寝よう。
明日は何卒、平穏な1日で、ありますように・・・。





藤村美穂子さんの「イゾルデの愛の死」

2013年01月07日 16時22分00秒 | オペラ
ノロウィルスのため、いろいろ御心配をお掛けしましたが、昨日からは頻繁なトイレとの往復もなくなり、何とか体調も回復に向かっています。
いろいろとお見舞いのコメントを頂いて本当にありがとうございました。
ただ、娘に同じ症状が出てきたのが心配です。
まだ自宅での軟禁生活が続いていますが、あさってから職場へも復帰するつもりなので、ボチボチ体を元に戻すためにもパソコンを打つのも良いのではと思い、そろそろ当ブログを再開します。毎日の更新は無理かと思いますが・・・。パソコンを打つ気になるということは元気が出てきたということでしょう。
4日間も仕事を休んだのは記憶がない。高血圧で入院して以来であろう。本当に職場には迷惑をかけてしまった。情けない気持ちで一杯である。やはり疲れを残さないで、体調管理に十分に注意することが大切でしょう。

さて休んでいる間、トイレへ駆け込む以外は年末年始の番組をいろいろと録画していたので、テレビばかり見ていた。
NHKのBSで深夜チャップリンの映画4本「モダンタイムズ」「街の灯」「独裁者」「黄金狂時代」が放送され、録画で全て見ました。チャップリンの映画を、こんなにまとめて見たのは初めてかもしれない。日を改めてコメントしたいと思います。

3日の夜、NHKのEテレで放送された「NHKニューイヤーオペラコンサート」も録画で見ました。
このコンサート、マンネリ化した選曲で毎年うんざりしていましたが、今年は面白かった。
ゴルンゴルドの歌劇「死の都」、ワーグナーの楽劇「ワルキューレ」やロッシーニの歌劇「ランスへの旅」が登場するとは夢にも思わなかった。
今まででは考えられない素晴らしい選曲である。
そして今までロッシーニのオペラというとバカの一つ憶えのように「セビリアの理髪師」ばかりだったので、いきなり「ランスへの旅」とは、びっくりである。それも、このオペラ一番の聴き所である14人の歌手による重唱である。
見事な14人の歌手による重唱。アンサンブル。あれだけの演奏を聴かせてくれる日本のオペラ界のレベルの高さを誇りたい。
桂文枝師匠特別出演のレハールの喜歌劇「メリーウィドウ」の抜粋も楽しかった。
ただ知ったかぶりの俳優とオペラ無知アナウンサーによる司会はうんざりだった。興ざめだった。欧米のオペラガラコンサートのように司会なしで進行できないのだろうか?

そして、このコンサート一番の圧巻だったのはメゾ・ソプラノの藤村美穂子さん。
正にプリマドンナの貫禄十分の、圧倒的な歌だった。
藤村美穂子さんはバイロイト音楽祭ご常連の我が国が世界に誇るワーグナー歌手。
歌った曲は何とワーグナーの楽劇「トリスタンとイゾルデ」よりイゾルデの愛の死「優しくかすかな彼のほほえみ」
楽劇「トリスタンとイゾルデ」は私にとって一番大切なオペラである。私の宝というべきオペラである。
そのオペラのイゾルデを藤村美穂子さんが歌う。
藤村美穂子さんは楽劇「トリスタンとイゾルデ」では本当はイゾルデ役でなく侍女のブランゲーネ役で有名な方である。しかしメゾソプラノですがワルトラウト・マイヤーはイゾルデ役で有名ですし、クリスタ・ルートヴィッヒが「イゾルデの愛の死」を歌った録音を私は持っています。ですから藤村美穂子さんがイゾルデを歌っても不思議ではないのである。
今後、藤村美穂子さんがイゾルデ役で全曲に挑戦するか否かは、よくわかりませんが、このオペラを愛する者にとって、骨太なところもありましたがが、今回素晴らしいものを聴かせてもらったいう満足感で一杯です。

さて今年は生誕200年記念のワーグナー&ヴェルディイヤー。
今年1年、どこまで出来るかわかりませんが、ワーグナーとヴェルディの作品の中で、私の好きな作品、思い出の作品を通じて、私自身の今までのオペラに対する変遷をたどれたらと思っています。

久し振りにパソコンを打っていて目がジ~ンとしてきました。
病人はそろそろ寝ることにします。






お詫び

2013年01月05日 08時32分51秒 | 私事
当方、ノロウィルスによる体調不良のため、数日間、更新いたしません。

また、せっかくコメントをいただいても、すぐにご返事が出来ないと思います。どうかご了承ください。

寒さの厳しい日が続いています。皆様も、どうか体調管理に十分にご注意ください。

ウィーンフィルのニューイヤーコンサート2013

2013年01月02日 19時05分07秒 | 音楽
今日は、3日以降の人員体制の関係で急に公休日となった。
お正月3が日に休みが入るのは10年振りである。そして今日は市内の八幡宮へ初詣へ行きましたが、こちらも10年振りとなる。
急遽であったが、少しばかり日本人らしい、お正月を味合うことが出来た1日でした。

さて昨日は夕方5時過ぎに仕事を終えて、すぐに帰宅して、テレビでウィーンフィルハーモニー管弦楽団のニューイヤーコンサートの生中継をテレビで見る。
この20数年、元旦の夜はウィーンフィルのニューイヤーコンサートの生中継を見るのが私の恒例となっています。
今年も見ていて楽しかった。そして華やいだニューイヤーコンサートを楽しむことができました。
指揮は現在、ウィーン国立歌劇場の音楽監督フランツ・ヴェルザー=メストである。
ヴェルザー=メストとウィーンフィルの関係も良好なようで充実したコンサートでした。

初めて聴く作品が多く興味深く聴くことが出来ました。まだまだウィンナーワルツには私にとって未知の作品が数多くあえうようだ。
第2部最後のヨハン・シュトラウス1世の幻想曲『エルンストの思い出 または ヴェネツィアの謝肉祭』 作品126は指揮者とオケの、ほのぼのとしたパフォーマンスが面白かった。
初めて聴く作品あればスッペの喜歌劇「軽騎兵」序曲みたいな作品もあり、ウィーンフィルで聴くと極上の響きに聴こえてくるのも、たいへんな贅沢である。
そして一番嬉しかったのは私の大好きなワルツ「レモンの花咲くところ」が演奏されたこと。
私は、気品あふれた、このワルツが大好きである。またバレエの映像もあり、本当に嬉しかった。
今年はヴェルディとワーグナーの生誕200年の記念の年。
このコンサートでヴェルディとワーグナーの作品が演奏されたのは初めてではないか?記憶がない。
機会があれば、今年は、この2人の作品への思いをじっくりとコメントしたい。

さて今年のCDの聴き始めの作品はシベリウスの交響曲第5番。
シベリウスに関しては、後日コメントするつもりです。
明日はNHK・Eテレで「ニューイヤーオペラコンサート」の放送。
おそらくヴェルディとワーグナーの作品が多いのであろうなあ。







謹賀新年

2013年01月01日 00時25分23秒 | 荒川静香さん
新年、明けましておめでとうございます。
旧年中はいろいろお世話になりました。
今年も、よろしくお願い申し上げます。
今年の秋、フィギュアスケートは、いよいよオリンピックシーズンに入ります。
皆様と一緒に大いに盛り上がりたいと思います。

さて映像は2006年のトリノ・オリンピックでの荒川静香さんの絶対に忘れることの出来ないフリープログラムの演技。
やはり1年のスタートは荒川静香さんで始めたいと思います。
あのトリノでの感動が、ソチでも、ありますように。



今年、皆様にとって、素晴らしい一年に、なりますように。