シベリウス 交響曲第1番、第4番、第7番、その他管弦楽曲 パーヴォ・ベルグルンド指揮ボーンマス交響楽団(1972年~1975年録音 EMI盤)
音楽雑誌「レコード芸術」の2月号が届き、目を通す。毎年、2月号の特集は恒例の読者が選ぶベスト・ディスク「リーダーズ・チョイス」である。
音楽評論家たちの面白みのない批評より、読者の本音を語ったコメントの方が、いろいろな視点が発見できて興味深く2月号は毎年、楽しみにしています。
私は過去2回、「読者のまるごとメッセージ」に掲載されたことがあるので、この数年、毎年投稿している。今回は、新録音の新譜ディスクなしの徳用盤ばかりのベスト10だったので、掲載は難しかったようだ。(余談ですが1か所のみ私のコメントが掲載されているので、お暇ならお探し下さい)
毎年8月、荒川静香さんに会うために新横浜へ泊りがけの大遠征を繰り返しているので、CDを購入するのに、たいへん資金繰りに苦しんでいる日々が続いている。
1枚3000円前後もする新譜ディスクは、手が出せない状態。またSACDなどの高音質ディスクの購入などは、もってのほか。夢のまた夢である。
インパル指揮東京都交響楽団によるマーラーやショスタコーヴィッチの交響曲、ティーレマン指揮ウィーンフィルのベートーヴェン交響曲全集は聴きたくてしかたがないのですが、ジッと我慢の子(おっさん)である。
いかに安く、いい演奏のCDをいかに多く集めるかが、今の私のCD購入の路線である。そのための情報収集は、けっこう面白いですが、どうしても昔の演奏、演奏家の録音が中心になるので、どうしても今が旬の演奏家の録音を聴けないのが、一番の難点です。
さて今回、パーヴォ・ベルグルンド指揮ボーンマス交響楽団によるシベリウス交響曲全集が手に入りました。CD4枚組で1370円の超お買い得価格。
ただ、お買い得価格だっただけではありません。私にとって待望のCD。聴きたくてしかたがなかった録音で、購入価格の何十倍も相当する嬉しさである。
今年になってオペラを除くと、シベリウスの作品しか聴いていない。あれだけ好きなブルックナーの交響曲も一度も聴いていない。
シベリウスの作品は昔から好きでしたが、ここ最近、ますますシベリウスの世界にドップリとつかっている状態が続いている。今、予約しているCDはオペラばかり。
そして今回は、シベリウス演奏の大家ベルグルンド最初のシベリウス交響曲全集である。ベルグルンドには2回目の交響曲全集になる1980年代中頃のヘルシンキフィルとの録音が有名で、正に多くのシベリウスの作品の録音の最上位のCDと言っていいですが、今回のボーンマス交響楽団との録音はヘルシンキフィルとの録音より約10年前の録音。ベルグルンドのシベリウス演奏の原点といっていい演奏である。
ボーンマス交響楽団はイギリスのオーケストラ。シベリウスの本場のオケのヘルシンキフィルに比べて北欧独特の冷たさが後退しているのは、しかたがないでしょう。第4番を聴いていて、ヘルシンキフィルと比べてやはりシンと冷え切った冷たさが無いのが物足りなく感じましたが、それは無いものねだりでしょう。
しかしボーンマス交響楽団から、かもし出される瑞瑞しい響きは本当に素晴らしい。2度目の録音はベルグルンドは、かなりヘルシンキフィルの響きに寄りかかっている演奏と思えますが、今回の1回目のボーンマス交響楽団との録音の方がベルグルンド自身、やりたいことをやっている演奏ではないかと感じました。
ただ、やりたいことをやっていますが、けっしてシベリウスの音楽を壊していない。同じ、やりたいことをやっているバーンスタインの演奏とは別世界。バーンスタインはシベリウスの音楽を壊している。
そして録音状態はアナログ録音としては、最高の録音ではないでしょうか?ヘルシンキフィルとの演奏で私の唯一の不満はオケの音が何か奥まっているように聴こえること。その不満を見事に一掃してくれました。
今回、手にしたボーンマス交響楽団との録音は、EMIの名録音のお蔭でベルグルンドの表現が手に取るように聴こえるのが嬉しい。
名録音に出会えて、またまたシベリウスの演奏の面白さを知ってしまった。まだ全てを聴いていないので今後のお楽しみである。
音楽雑誌「レコード芸術」の2月号が届き、目を通す。毎年、2月号の特集は恒例の読者が選ぶベスト・ディスク「リーダーズ・チョイス」である。
音楽評論家たちの面白みのない批評より、読者の本音を語ったコメントの方が、いろいろな視点が発見できて興味深く2月号は毎年、楽しみにしています。
私は過去2回、「読者のまるごとメッセージ」に掲載されたことがあるので、この数年、毎年投稿している。今回は、新録音の新譜ディスクなしの徳用盤ばかりのベスト10だったので、掲載は難しかったようだ。(余談ですが1か所のみ私のコメントが掲載されているので、お暇ならお探し下さい)
毎年8月、荒川静香さんに会うために新横浜へ泊りがけの大遠征を繰り返しているので、CDを購入するのに、たいへん資金繰りに苦しんでいる日々が続いている。
1枚3000円前後もする新譜ディスクは、手が出せない状態。またSACDなどの高音質ディスクの購入などは、もってのほか。夢のまた夢である。
インパル指揮東京都交響楽団によるマーラーやショスタコーヴィッチの交響曲、ティーレマン指揮ウィーンフィルのベートーヴェン交響曲全集は聴きたくてしかたがないのですが、ジッと我慢の子(おっさん)である。
いかに安く、いい演奏のCDをいかに多く集めるかが、今の私のCD購入の路線である。そのための情報収集は、けっこう面白いですが、どうしても昔の演奏、演奏家の録音が中心になるので、どうしても今が旬の演奏家の録音を聴けないのが、一番の難点です。
さて今回、パーヴォ・ベルグルンド指揮ボーンマス交響楽団によるシベリウス交響曲全集が手に入りました。CD4枚組で1370円の超お買い得価格。
ただ、お買い得価格だっただけではありません。私にとって待望のCD。聴きたくてしかたがなかった録音で、購入価格の何十倍も相当する嬉しさである。
今年になってオペラを除くと、シベリウスの作品しか聴いていない。あれだけ好きなブルックナーの交響曲も一度も聴いていない。
シベリウスの作品は昔から好きでしたが、ここ最近、ますますシベリウスの世界にドップリとつかっている状態が続いている。今、予約しているCDはオペラばかり。
そして今回は、シベリウス演奏の大家ベルグルンド最初のシベリウス交響曲全集である。ベルグルンドには2回目の交響曲全集になる1980年代中頃のヘルシンキフィルとの録音が有名で、正に多くのシベリウスの作品の録音の最上位のCDと言っていいですが、今回のボーンマス交響楽団との録音はヘルシンキフィルとの録音より約10年前の録音。ベルグルンドのシベリウス演奏の原点といっていい演奏である。
ボーンマス交響楽団はイギリスのオーケストラ。シベリウスの本場のオケのヘルシンキフィルに比べて北欧独特の冷たさが後退しているのは、しかたがないでしょう。第4番を聴いていて、ヘルシンキフィルと比べてやはりシンと冷え切った冷たさが無いのが物足りなく感じましたが、それは無いものねだりでしょう。
しかしボーンマス交響楽団から、かもし出される瑞瑞しい響きは本当に素晴らしい。2度目の録音はベルグルンドは、かなりヘルシンキフィルの響きに寄りかかっている演奏と思えますが、今回の1回目のボーンマス交響楽団との録音の方がベルグルンド自身、やりたいことをやっている演奏ではないかと感じました。
ただ、やりたいことをやっていますが、けっしてシベリウスの音楽を壊していない。同じ、やりたいことをやっているバーンスタインの演奏とは別世界。バーンスタインはシベリウスの音楽を壊している。
そして録音状態はアナログ録音としては、最高の録音ではないでしょうか?ヘルシンキフィルとの演奏で私の唯一の不満はオケの音が何か奥まっているように聴こえること。その不満を見事に一掃してくれました。
今回、手にしたボーンマス交響楽団との録音は、EMIの名録音のお蔭でベルグルンドの表現が手に取るように聴こえるのが嬉しい。
名録音に出会えて、またまたシベリウスの演奏の面白さを知ってしまった。まだ全てを聴いていないので今後のお楽しみである。