オペラファンの仕事の合間に パート2

大好きなクラッシック音楽やフィギュアスケート、映画などを語ります。メインは荒川静香さんの美しさを語るブログ。

中野友加里さんの「シンデレラ」

2011年08月11日 22時32分34秒 | 中野友加里さん



最近、いろいろと過去のフィギュアスケートの映像を探して来ては楽しんでいます。
今回、とうとう2006年の全日本選手権の中野友加里さんのフリーの演技を見つけました。放送時、ビデオテープで録画していましたが、DVDデッキを購入した時、多くの録画していたビデオテープを処分しましたが、その時、一緒に処分してしまったようで、現在、手元にありません。
曲目はプロコフィエフのバレエ音楽「シンデレラ」
中野友加里さんのプログラムの中で一番、私の大好きプログラムである。いや、それだけではない!私が中野友加里さんに開眼した記念すべきプログラムである。
このシーズン、大好きな荒川静香さんがプロに転向して、競技会に応援するスケーターいなくなり、心の中にポッカリと穴が空いている状況でした。(この当時、鈴木明子さんや浅田真央さんにも開眼していない頃だった)
そんな中で中野友加里さんの「シンデレラ」を見て、たいへん感動し「中野友加里さんがいた!」と心の中で叫んだことを今も、はっきりと憶えています。
プログラムて使用されているのは第2幕の大詰めの音楽。王子とシンデレラのワルツ、そして魔法が解ける時間になり、残されたシンデレラのガラスの靴を手にする王子。
このバレエ全曲の中で一番ドラマチックで音楽が盛り上がる場面である。
このプロコフィエフの素晴らしい音楽に乗って中野友加里さんがどれだけ感動的に演じたか!
特に後半のステップシークエンス、スパイラル、そして最後のダブルアクセル。今、改めて見直しても熱いものが込み上げてくる。
今、テレビでは、この前、録画したストラヴィンスキーのバレエ「火の鳥」の映像が流れている。私にとってクラシックバレエの華麗なる世界は理屈抜きで楽しい。
中野友加里さんがスケートリンクから去って、2シーズン目を迎えようとしています。
今でも中野友加里さんの名前を見ただけでも何とも言えない感情におそわれます。
まだまだ私の中で中野友加里さんがいない喪失感が残っているようである。

喜歌劇「こうもり」

2011年08月10日 09時37分13秒 | 2011-2012年シーズン
鈴木明子さんの新しいシーズンのプログラムが公表され、フリーはヨハン・シュトラウス2世の喜歌劇「こうもり」であることを知り、最近、このくらい私を喜ばせた知らせはありません。
この序曲は演奏会でも単独でも、よく取り上げられる作品です。この序曲は、この喜歌劇に登場するメロディを散りばめた作品で、この喜歌劇の全曲を知らなくてもウィンナーワルツの持つ優雅さ、美しさ、楽しさを満喫できる作品です。
この序曲の一番の聴きどころは第2幕のフィナーレのワルツ「ぶどうが火の流れになって」のメロディでしょう。ここの部分、鈴木明子さんはどのように表現するのか?ジャンプの連発でしょうか?それともステップなのでしょうか?ステップならば、ワルツに乗って物凄いステップになるでしょう。楽しみで楽しみで、しかたがありません!

さて、この喜歌劇(オペレッタ)は、どこをとっても楽しさが詰まっている作品で、ヨハン・シュトラウス2世の音楽に身をまかせた時、まさに至福の境地になります。
私自身、この作品を楽しみたい時は、現在ではCDよりDVDがほとんどです。今日も朝から序曲と第2幕を見ました。1972年に制作された映像でカール・ベーム指揮ウィーンフィル、ウィーン国立歌劇場合唱団と当時の選り抜きのオペラ歌手たちによる極上の演奏と映像。まさに至福の時でした。

簡単にこの作品のストーリを記します。まず主な登場人物。
アイゼンシュタイン 役人を侮辱して刑務所行が決まっているのに、その前に夜会へ行って遊びほうけようとするお気楽なお金持ち。第2幕の夜会ではフランスの貴族ルナール公爵と名乗ります。
ロザリンデ  アイゼンシュタインの奥さん。
ファルケ博士 アイゼンシュタインの友人。ある理由でアイゼンシュタインへの復讐の機会を狙っている。
アデーレ   アイゼンシュタイン家の小間使い。嘘をついて奥様のロザリンデのドレスを着て夜会に行っちゃった。第2幕では女優志願のオルガと名乗ります。
フランク   アイゼンシュタインが放り込まれる刑務所の所長。第2幕ではフランス人のシュバリエと名乗ります。
オルロフスキー公爵 ロシアの若い貴族。金がありすぎて、退屈で笑えないと嘆いている。
アルフレード 声楽教師。ロザリンデの元恋人。ちょっとストーカー気味?
プリント   有能な?弁護士。アイゼンシュタインの弁護では5日の刑期が8日になっちゃった。


第1幕 アイゼンシュタイン宅
役人を侮辱した罪で刑務所行きのアイゼンシュタインですが悪友?のファルケ博士の誘いでオルロフスキー公爵の夜会へ。小間使いのアデーレもおばさんが病気だと嘘はったりを言って夜会へ。
一人残ったロザリンデの元に元恋人のアルフレードが、やって来て昔の恋人ロザリンデに情熱的に言い寄ります。そしてアイゼンシュタインのガウンを着る悪乗りぶり。そこへアイゼンシュタインを迎えに刑務所長のフランクが登場。ロザリンデはアルフレードを夫と偽り、あわれアルフレードは刑務所へ連れて行かれちゃった。

第2幕 オルロフスキー公爵邸
夜会ではファルケ博士が、退屈しきっているオルロフスキー公爵に取って置きの喜劇を御覧いれるという。題名は「こうもりの復讐」
そこへアイゼンシュタインとアレーデが鉢合わせしてお互いびっくり。アイゼンシュタインが「我が家の小間使いにそっくり」と言って大騒ぎ。ここでアデーレが歌うのが「公爵様、あなたのような方は」である。
次に登場したのがフランス人シュバリエと名乗る刑務所長フランクが登場。そして互いの素性も知らないでフランスのルナール公爵を名乗るアイゼンシュタインとフランス語で珍妙な会話を繰り広げます。
そして、いよいよ仮面を着けたハンガリーの貴婦人が登場。スケベ心いっぱいのアイゼンシュタインは自慢の懐中時計を手に、このハンガリー貴婦人に言い寄りますが、その貴婦人に懐中時計を取られてしまいます。この貴婦人こそ実はアイゼンシュタイン令夫人ロザリンデなのである。
夜会も大いに盛り上がりますが朝6時の鐘にアイゼンシュタインとフランクは大慌て。仲良く肩を組みながら帰るアイゼンシュタインとフランクの姿にオルロフスキー公爵をはじめ一同は腹の底から笑い転げます。

第3幕 刑務所
刑務所へ出頭したアイゼンシュタインは、すでに自分が入牢していることに、びっくり。そして弁護士に扮したアイゼンシュタイン。そうと知らずにロザリンデが登場してアルフレードの件を相談。妻の不倫疑惑に怒りを爆発させたアイゼンシュタインですが、ロザリンデが水戸黄門の印籠のように夜会で取り上げた懐中時計を突きつけ形勢逆転。
そこへ夜会の面々が、いっせいに現れます。「こうもりよ、その辺で許しておやり」
いろいろあったが全て丸くおさまり、これにて一件落着。めでたくアイゼンシュタインは監房へ。
「すべてシャンパンの泡のせいなのだ!」

「こうもり」の由来。
第2幕の夜会でアイゼンシュタインによって語られますが2年前のある仮想パーティでファルケは「こうもり」の扮装のまま酔いつぶれ、アイゼンシュタインに市場に置き去りされ笑いものになってしまう。ファルケはオルロフスキーの夜会でアイゼンシュタインに恥をかかせて復讐しようとする。これが「こうもりの復讐」なのである。

喜歌劇「こうもり」に関しては、いろいろ血が騒ぎますが、今回はここまで。


さて鈴木明子さんの新しいシーズンのSPはリストの「ハンガリア狂詩曲」
「こうもり」の第2幕で仮面を着けたロザリンデがアデーレに本当にハンガリーの貴婦人かどうか疑われ時、ロザリンデがハンガリーの音楽の「チャールダーシュ」を見事の歌い疑いを晴らします。
SPとフリーで見事にハンガリーを結びつけた鈴木明子さんのプログラム。まさに絶妙のプログラムの曲目選択に舌を巻きました。
「ウエストサイド物語」「屋根の上のヴァイオリン弾き」と毎シーズン、私を唸らせてきた鈴木明子さん。
ミュージカルの次はオペレッタ!
鈴木明子さんが氷上で演じるウィンナーワルツ!
今シーズンは最高に楽しみです。




鈴木明子さんの新シーズンのプログラム

2011年08月08日 23時20分25秒 | 2011-2012年シーズン
鈴木明子さんのオフィシャルブログで新しいシーズンのプログラムが発表されていました。いちごぱん

SP   リスト「ハンガリア狂詩曲」
フリー  ヨハン・シュトラウス 喜歌劇「こうもり」序曲

http://ameblo.jp/suzuki-akko/

SPのリストも楽しみですが、やはりフリーの「こうもり」序曲が一番楽しみです。
鈴木明子さんの演ずるウィンナーワルツの世界。胸がワクワクします。涙が出そうです。衣装も楽しみです。
今月末の新横浜での「フレンズ・オン・アイス」でぜひ披露して欲しいものです。

今日、職場からラジオのFM放送を聴きながら自家用車で帰宅していました。ラジオから流れていたのはリストの「ハンガリア狂詩曲」第2番でした。演奏はストコフスキー指揮フィラデルフィア管弦楽団。
そして帰宅して鈴木明子さんの新しいシーズンのプログラムを知りました。
何か表現できない因縁を感じました。

最後に、これらの情報を教えて下さった、いちごぱん様に感謝します。本当にありがとうございました。









N響アワー「アートの巨人・手塚治虫」

2011年08月07日 21時59分13秒 | NHK交響楽団
今晩のN響アワーは大変、楽しみにしていました。テーマが「アートの巨人・手塚治虫」だからである。
おそらく、私が幼少の頃(悪ガキ時代)から、現在まで、一番影響を受けたのが手塚治虫かもしれません。
番組ではジュリー・アンドリュースの歌声があり、また久しぶりに今は亡き指揮者・山田一雄の姿も見る事ができて懐かしかった。
私自身、手塚治虫の生涯を知り尽くしているつもりなので、当然、手塚治虫がピアノが達者で、クラシック音楽にも精通していたことは当然、知っていました。
根源にはベートーヴェンへの思いが強かったようで、私と同じ(大袈裟な!)で嬉しかった!
私が手塚治虫の数多い代表作の中で一番好きな作品はやはり「火の鳥」です。その中で一番好きなのは「未来編」と「鳳凰編」です。その次は「アドルフに告ぐ」かな?
番組では「太陽編」のアニメも流れていましたが、「火の鳥」に関しては、やはり原作が最高だと思っています。アニメ化されたものは残念ながら、まだまだ原作を超えていないと思います、
手塚治虫の何かのエッセイで読んだことがありますが、手塚治虫自身が実際に「火の鳥」のバレエの舞台を見て、自身の「火の鳥」のヒントになったそうです。
私は、この前、テレビでバレエ「火の鳥」を見ましたが、その中で火の鳥が王子に自分の羽を与える場面を見て、手塚治虫の「火の鳥」を思い出し大変、感無量になりました。
チャイコフスキーの音楽も大変、愛していましたが、「ジャングル大帝」の最後のページを執筆していた時、部屋から交響曲第6番「悲愴」が流れていたそうです。
さて来週は岡本太郎の特集とのこと。楽しみです。
「芸術は爆発だ!」




ユー・レイズ・ミー・アップ

2011年08月06日 22時13分09秒 | 荒川静香さん
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私は今までの荒川静香さんの演技で一番凄かった演技は、やはりトリノ冬季オリンピックでのフリーの「トゥ-ランドット」だと思っていますが、一番、美しかった演技は、同じくトリノ冬季オリンピックのエキシビションでの「You raise me up」の演技だと思っています。
無の境地の神がかりの演技と言うべきか!
今年の「フレンズ・オン・アイス」ではドビュッシーの「月の光」を見ることができるものと信じています。おそらくプロスケーターとして最高の境地の演技を見ることが出来るでしょう。



ベートーヴェンの第9、2連発

2011年08月05日 16時25分08秒 | 音楽
このところ出社するとロクでもないことが怒涛のように押し寄せて来て悲鳴を上げたくなる状態が続いている。こんな時はやはりベートーヴェンの交響曲が一番。それも、今日は第9を朝から2連発で聴いて憂さ晴らしをする。
最初、聴いたのはトスカニーニ指揮NBC交響楽団の録音。それも有名なRCAの録音ではなく、1939年の創立3シーズン目のNBC交響楽団による初のベートーヴェン・チクルスでのライブ録音である。1939年、トスカニーニ壮年期の録音である。



とにかく面白かった!物凄い早いテンポ。フルトヴェングラーの演奏の様な神秘性は皆無ですが、トカニーニの強い意志を強く感じ、何かベートーヴェンの書いた音符が目の前で飛び散っているような感じがしました。ただ、肝心の合唱部分ではコーラスのドイツ語がダメなのが残念。おそらく、コンサート後、トスカニーニは怒り狂ったことであろう。
私はレコード時代はトスカニーニの演奏は受けいれる事ができなかった。RCAでの残響の少ない固い録音についていけなかった。良さが分かってきたのはCDの時代になってきてからである。CDでワーグナーを聴いてからである。
私は最近、あるブログで自分が場違いの人間であることに気が付かないで、トスカニーニの指揮するブラームスの交響曲の録音を推薦して、たいへんひんしゅくを買って管理人さんを困らしてしまいました。トスカニーニの指揮するドイツ物に拒否反応を示す方が、まだまだ多いという事を肝に銘じていなければいけないのですが、変な偏見のため、せっかくのトスカニーニの演奏の面白さ、偉大さに気が付かないということは本当に残念で、もったいない。
トスカニーニをバイロイト音楽祭に招いたジークフリート・ワーグナーは本当に偉かった!

トスカニーニの録音を聴いたあと、ステレオ録音で第9を聴きたくなり、手にしたのは朝比奈隆が1988年に新日本フィルハーモニー交響楽団を指揮したライブ録音である。合唱は普友会合唱団。
朝比奈隆は6度ベートーヴェンの交響曲全集を録音しましたが、手兵の大阪フィル以外で交響曲全集を録音したのは1988~1989年の
この新日本フィルの録音だけである。



演奏は朝比奈隆らしい小細工のない真正面から作品にぶつかっている演奏である。ただオケが聴きなれている大阪フィルではなく新日本フィルなので響きにシャープさがあるのが面白い。朝比奈隆の第9にはNHK交響楽団とのライブ録音もあるので、後日、聴き比べてみたい。
音楽雑誌「レコード芸術」の6月号に音楽評論家の吉田秀和氏のコメントで「みんなに伝わる客観性を持たせる努力はすべきですが、自分の”根”から離れてはいけない」という記述がありました。
私のクラシック音楽に対する「根」の部分は何であろうか?
私の根底に流れているもの、忘れられないもの。30余年前、大学生時代を送った東京で聴いたベーム指揮ウィーンフィル、そして朝比奈隆指揮の大阪フィルの演奏会での感動、そしてあの響き、あの音色。この2つの演奏会での経験が私の「根」の部分に違いない。
ウィーンフィルに方や大阪フィル。本場ヨーロッパの名門オケと日本の地方オケ。一緒にするなと言われるであろう。しかし私にとって私に与えてくれた音楽的影響は対等なのである。
トスカニーニのベートーヴェンを聴いたり、ノリントンのベートーヴェンを聴いたりする。自分の知らない未知の世界が開かれるようで、聴いていて本当に楽しく、面白い。ただ、この楽しさ、面白さが分かるのも「根」の部分がしっかりとしているからだと私は信じている。

今日は2つの第9の録音を聴きましたが、いずれもヨーロッパ以外での録音である。正統派の聴き手から見ると本当に私はバカな聴き手に違いありません。
笑えば笑えである。

バレエ「火の鳥」

2011年08月03日 14時09分59秒 | バレエ
先週の土曜日の深夜、NHK・BSプレミアムではバレエの公演が長時間放送されました。前半はアメリカン・バレエ・シアターの日本公演。そして後半は2008年サントペテルブルク白夜祭からストラヴィンスキーの「火の鳥」「春の祭典」「結婚」の映像。指揮はワレリー・ゲルギエフ。この映像を見るのは初めてである。
ストラヴィンスキーのバレエの放送は、あまりないので楽しみでした。ストラヴィンスキーの音楽なので現代風の舞台かな?と心配していましたが民族色あふれる衣装と舞台装置で安心しました。現在のオペラの公演で主流になってしまった時代の読み替えとは全く関係のない世界。そして色彩感が溢れていた舞台に圧倒されました。「結婚」は読み替えなしで、オーソドックスな舞台のようで新鮮味たっぷり。読み替えに走っている現代の世界のオペラ界、考えさせられること多々ありました。
映像を見ていて痛感したのは「火の鳥」や「春の祭典」は管弦楽音楽だけでなく、まぎれもないバレエ音楽であること。ロシアバレエの伝統を、きちんと引き継いでいるということ。
「春の祭典」の最後の「いけにえの踊り」をバレエで見ると改めて音楽の壮絶さ、斬新さを強く感じました。
しかし、一番楽しみにしていたのは、やはり「火の鳥」!まだまだ中野友加里さんの存在が、大き過ぎるようである。
恥ずかしいのですが私はバレエ「火の鳥」を映像で見るのは今回が初めてでした。バレエが始まってすぐ真っ赤な衣装を着た火の鳥が登場して「火の鳥の踊り」が始まると胸がいっぱいになりました。真っ赤な美しい衣装で火の鳥を踊るダンサー、色彩感あふれる舞台装置、そして素晴らしい音楽。美しい!
「火の鳥」はやはりバレエなのだ!バレエのステージで、初めて「火の鳥」の音楽は生きるのだ!「春の祭典」や「結婚」も同じである。
忘れることの出来ない中野友加里さんの最後のシーズンのフリーは「火の鳥」
中野友加里さんの演技ではコリン・デイビス指揮ロイヤル・コンセルトへボウ管弦楽団の1910年オリジナル全曲版での録音が音源として使用されました。「火の鳥」は演奏会のための組曲形式もありますが、中野さんが使ったのはバレエの舞台のためのオリジナル全曲版。
中野友加里さんにとって「火の鳥」は、あくまでもバレエだったのだ。このバレエの世界をフィギュアスケートで伝えたかったのだ。
今回、「火の鳥」をバレエのステージでの映像を見て、引退して月日が経ちましたが、改めて中野友加里さんの「火の鳥」への想いが本当に分かってきたような気持ちがします。

バレエの舞台をコメントするつもりでしたが、最後は中野友加里さんへの想いになってしまいました。どうかご容赦下さい。

札幌交響楽団

2011年08月02日 22時24分23秒 | 音楽
毎週日曜恒例のNHK・Eテレの夜の番組の「N響アワー」は31日の日曜はなく、「オーケストラの森 札幌交響楽団~創立50周年 北海道から世界へ」でした。
恥ずかしながら、このところ仕事がゴタゴタしていたので、やっと録画を見ました。
指揮は音楽監督の尾高忠明氏、曲目はチャイコフスキーの交響曲第6番「悲愴」
素晴らしい演奏でした。心から感動しました。
札幌交響楽団はエルガーの交響曲第3番のCDで、その実力は分かっていたつもりでしたが、改めて番組を見て、このオケの素晴らしさを再認識しました。
北海道はダルビッシュ投手のいるプロ野球の日本ハムファイターズだけでなくオーケストラも凄い!
指揮の尾高忠明氏もNHK交響楽団を振っている時より札響を振って入る時の方が伸び伸びしているように感じました。N響を振って入る時は何かオケの気を使い過ぎているのではと感じる時があります。
チャイコフスキーはロシア音楽。当然ロシア音楽と言えばお国ものとしてロシアのオーケストラとなるかもしれませんが、私自身、お国ものに対する、こだわりは持っていません。
オーケストラが真摯に作品に向かい合って演奏する姿を見るのは本当に美しい。そして素晴らしい。そして、私はそんな姿を見る、演奏を聴くのが大好きです。
いい演奏にロシアも日本もない。今回の札響のチャイコフスキーの演奏は正に、そのことの良い例であったと思います。
この前、当ブログに初めてコメントして下さった、ずんこ様のブログで九州交響楽団の定期演奏会でのラフマニノフの交響曲第2番の素晴らしかった演奏のレポートがあり楽しく読むことが出来ました。そして嬉しかった!
札響のチャイコフスキー、そして九響のラフマニノフも、お国ものと言う狭い了見を蹴っ飛ばしてしまう実力と熱意があったと言うことは間違いありません。
それにしても福岡のソフトバンク・ホークスも強ようございますな~。
ところで札響の放送ではアンコールでのエルガーの「エニグマ変奏曲」から「二ムロッド(アダージョ)」の演奏が放送されました。本当に心に浸みました。
尾高忠明氏と札幌交響楽団のコンビでエルガーの交響曲第1番と第2番、そしてグラズノフの交響曲の録音を期待したいものです。素晴らしいに違いありません。