オペラファンの仕事の合間に パート2

大好きなクラッシック音楽やフィギュアスケート、映画などを語ります。メインは荒川静香さんの美しさを語るブログ。

キム・ヨナの「揚げひばり」

2011年08月13日 22時47分15秒 | 音楽



またまた過去の映像。2007年東京での世界選手権のキム・ヨナのフリーの演技

曲目はヴォーン・ウィリアムズの「揚げひばり」

完璧さから言うと現在の演技の方が間違いなく上ですが、私は「揚げひばり」の頃のキム・ヨナの方が好きだったな。何か、今は私が感じなくなった音楽と同化しようとしている、ひたむきさを強く感じます。
ミスは多いですが、このデリケートで繊細な音楽を見事に表現しています。

なお「揚げひばり」はジョージ・メレディスの詩「揚げひばり」に触発され作曲し、また楽譜の冒頭にはその詩が記されています。

彼(ひばり)は舞い上がり、回りはじめ
銀色の声の鎖を落とす
切れ目なく沢山の声の輪がつながっている
さえずり、笛の音、なめらかな声、震るえるような声

空を一杯に満たすまで歌い続けるのは
声がしみ込んでいく大地の愛のため
そしてはるかに羽ばたき上れば
我ら谷は彼の金色の杯となり
彼はそこからあふれ出る酒となって
彼らも彼と共に昇っていく

空気の輪に乗って光の中に消えた後には
まぼろしが歌っている


イギリス音楽を心から愛する者として、この詩を一度は自分のブログで紹介したかった。
ヴォーン・ウィリアムズ、そしてディーリアス。
イギリス音楽は本当に私の心をとらえています。