俳優の三國連太郎が亡くなった。
この数年、三國連太郎と言うと「釣りバカ日誌」のスーさん役のイメージが強いようですが、私にとっては「釣りバカ日誌」シリーズ以前の作品、性格俳優としての三國連太郎にイメージが強い。これは、これからも変わらないでしょう。
今まで映画館やビデオ、DVDで、いろいろな作品を見て来ましたが、一番、強く印象に残っている作品は「飢餓海峡」(1964年、内田吐夢監督)と「復讐するは我にあり」(1979年、今村昌平監督)の2本。
「飢餓海峡」では、戦後のどさくさを生き抜くために、そして自分自身の殺人犯としての過去を消すために、 一度だけ一夜を共にした左幸子扮する娼婦までを手にかけてしまう犬飼多吉役。
凄まじい人間の業(ごう)の深さを、見事に演じた三國連太郎。
三國連太郎を語る時、絶対に忘れてはいけない作品と言っていい。
「復讐するは我にあり」は、映画館に通い続けていた私の大学生時代に封切られた、一番忘れられない日本映画。
三國連太郎は連続殺人犯の父親役。そしてカトリック信者であり、連続殺人犯の息子の嫁に特別な感情を持つ複雑な役柄。
映画の最後、拘置所で緒方挙扮する殺人犯の息子との対面のシーンは鬼気迫るものがありました。
私の記憶では、こんな台詞だったはず。
息子「俺は、あんたを許さん。どうせ殺すなら、あんたを殺しかったと思うたい」
父親「お前には、わしを殺せんばい。親殺しを出来る出来る男でなか。恨みもなか人間しか殺せん男たい」
息子「畜生!殺したか、あんたを!」
今も、そのシーンが鮮明に蘇ってきます。
こんな作品を若い頃、見ているので、「釣りバカ日誌」のスーさん役は性格俳優の違った一面を見ることが出来て面白かった。
しかし、やはり機会があれば「飢餓海峡」と「復讐するは我にあり」をもう一度、見たみたい。
重厚な中に、男の色気を強く感じさせる俳優だった。そして声の響きも素晴らしかった。
享年90歳。
ご冥福をお祈りします。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1e/53/b93f694a5815ce04bcf7a64201efc809.jpg)
この数年、三國連太郎と言うと「釣りバカ日誌」のスーさん役のイメージが強いようですが、私にとっては「釣りバカ日誌」シリーズ以前の作品、性格俳優としての三國連太郎にイメージが強い。これは、これからも変わらないでしょう。
今まで映画館やビデオ、DVDで、いろいろな作品を見て来ましたが、一番、強く印象に残っている作品は「飢餓海峡」(1964年、内田吐夢監督)と「復讐するは我にあり」(1979年、今村昌平監督)の2本。
「飢餓海峡」では、戦後のどさくさを生き抜くために、そして自分自身の殺人犯としての過去を消すために、 一度だけ一夜を共にした左幸子扮する娼婦までを手にかけてしまう犬飼多吉役。
凄まじい人間の業(ごう)の深さを、見事に演じた三國連太郎。
三國連太郎を語る時、絶対に忘れてはいけない作品と言っていい。
「復讐するは我にあり」は、映画館に通い続けていた私の大学生時代に封切られた、一番忘れられない日本映画。
三國連太郎は連続殺人犯の父親役。そしてカトリック信者であり、連続殺人犯の息子の嫁に特別な感情を持つ複雑な役柄。
映画の最後、拘置所で緒方挙扮する殺人犯の息子との対面のシーンは鬼気迫るものがありました。
私の記憶では、こんな台詞だったはず。
息子「俺は、あんたを許さん。どうせ殺すなら、あんたを殺しかったと思うたい」
父親「お前には、わしを殺せんばい。親殺しを出来る出来る男でなか。恨みもなか人間しか殺せん男たい」
息子「畜生!殺したか、あんたを!」
今も、そのシーンが鮮明に蘇ってきます。
こんな作品を若い頃、見ているので、「釣りバカ日誌」のスーさん役は性格俳優の違った一面を見ることが出来て面白かった。
しかし、やはり機会があれば「飢餓海峡」と「復讐するは我にあり」をもう一度、見たみたい。
重厚な中に、男の色気を強く感じさせる俳優だった。そして声の響きも素晴らしかった。
享年90歳。
ご冥福をお祈りします。
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