オペラファンの仕事の合間に パート2

大好きなクラッシック音楽やフィギュアスケート、映画などを語ります。メインは荒川静香さんの美しさを語るブログ。

昭和偉人伝「淀川長治」

2016年02月11日 21時07分41秒 | 映画
昨晩、BS朝日で放送された昭和偉人伝「淀川長治」を見る。
久し振りに見る今は亡き映画評論家・淀川長治氏の映像。
番組で紹介された淀川長治氏のエピソードは全部、知っていた。
それでも、放送された日曜洋画劇場の解説での独特な語り口。本当に懐かしかった。
私は淀川長治氏とお会いしたこともないし、講演も聞いたことはない。
それでも私は淀川長治氏を自分自身の映画の師と思っている。
4冊の「淀川長治集成」と遺言と言える「最後のサヨナラ サヨナラ サヨナラ」は私の映画のバイブルである。
もし淀川長治氏がいなかったら私はルキーノ・ビスコンティや溝口健二の映画作品を知らずにいたかもしれません。
また、その他、多くの素晴らしい映画を知らずにいたかもしれません。
若い頃から今まで、映画好きでいることが出来たのは淀川長治氏のお蔭と言っても過言ではありません。
そして絶対に見落としてはいけないこと。
淀川長治氏の、あの独特な語り口の裏に隠れている氏の美意識の高さ、物凄さ。
私は淀川長治氏の映画批評の中から「贅沢」というものを教えてもらった。
ただ、その「贅沢」というのは高価なブランド商品を身に着けたり、高級車を乗り回すということではない。
一流のものを見ること。最高のものを見ること。触れること。そして、その美しさに酔い、感動することの尊さ。
それこそ淀川長治氏が言う「贅沢」
淀川長治氏は大正時代、来日したバレリーナのアンナ・パヴロワのステージを見ている。この貴重な体験を回想の記述を読むとバレエへの憧れが伝わってくる。その時の体験が、どれだけ氏の映画を見る目の深さにつながったでしょうか!
それは私にも分かるものがある。
私自身、若い頃に体験したベーム指揮ウィーンフィルハーモニー管弦楽団の演奏会やイタリアのオペラの殿堂・ミラノスカラ座の初来日公演は、たいへんな年月が経った今もしっかりと心に焼き付いている。
また昨年8月、アイスショーでの間近で見た荒川静香さんとスティファン・ランビエールのコラボの素晴らしさ!息を飲むような美しさ。
これも私にとって最高の「贅沢」だった。そんな「贅沢」をもっとしたい。
そんな感覚、そんな感性で、これからも映画に、音楽に、そしてフィギュアスケートに接していきたい。
久し振りに番組で久し振りに淀川長治氏の姿を見て改めて心に強く思ったしだい。


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