オペラファンの仕事の合間に パート2

大好きなクラッシック音楽やフィギュアスケート、映画などを語ります。メインは荒川静香さんの美しさを語るブログ。

声楽家 中沢桂さんを偲んで。

2016年01月12日 13時20分42秒 | 名演奏家の思い出
今日の朝刊、ロック歌手デビット・ボウイ死去のニュースが大きく報じられていましたが、私は社会面の片隅の訃報欄に目が止まりました。

>中沢桂さん(声楽家、元東京音楽大学教授)
10日、気管支不全で死去。82歳。ソプラノ歌手で、オペラ「夕鶴」の「つう」役で知られた。

ああ、中沢桂さんが亡くられたのかあ。82歳になられていたのかあ。
言いようもない思い。
中沢桂さんには、私にとって、たいへん大きな思い出がある。
私がオペラに興味を持ちだした高校生の時。わが街に今は亡き立川清人さんとやって来て、今はもう無くなってしまった市民会館で、ジョイントリサイタルを開き、私は聴きにいきました。
前半は日本歌曲。後半はモーツァルトの歌劇「フィガロの結婚」のハイライト。
当時、中沢さんは東京の二期会に所属していたバリバリの現役。
私が生まれて初めて聴いたプロの声楽家の歌だった。
初めて聴く本当のソプラノの声。素晴らしいソプラノの声。凄いと思った。
そして「フィガロの結婚」のハイライトは立川さんの絶妙な語り口もあり、本当に楽しかった。
また大学生生活を送った東京で中沢さんが出演した二期会のオペラ公演も見ている。
ドニゼッティの歌劇「ルチア」だった。
あれから、もう40余年の年月が経ってしまった。
私も年を取ってしまった。
そして中沢桂さんの訃報。
また一つ、私の心の中の若き日の思い出が消え去ろうとしている年月の経つことの無量感。

最後に私の大好きな映像。
在りしの日の中沢桂さんがミュージカル「マイフェアレディ」から私の大好きな「踊り明かそう」歌った映像で中沢桂さんを偲びたいと思います。
会場いっぱいに響き渡る中沢さんの歌声。
中沢桂さんのご冥福を、ひたすらお祈りいたします。




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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
再びの (from Seiko)
2016-01-24 16:53:31
投稿失礼いたします。 フィギュアの記事を楽しませていただく中、中沢桂さんの訃報記事を見つけ夢中で読ませて頂きました。中沢さんは私の住む新潟県とはとても縁のある方。満州に生まれ新潟県長岡市で高校生まで過ごされた中沢さんは新潟県出身と表記されている事もあります。
多分、小5か小6かと思うのですが中沢さんの歌を初めて聞いた日の驚き…今も覚えております。 学校行事で新潟市内の小学生を集めての音楽会だったと思います。 マイクなしでも会場に響き渡る歌声。ただただ圧倒された記憶が蘇ってきました。
私の母親と同時代を生きてこられた、中沢桂さんの永きのご活動とご活躍に感謝と哀悼の意を表します。
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Unknown (オペラファン)
2016-01-25 22:35:15
from Seiko様へ

数日前に思い出したのですが、私が大学生活を送った東京時代。上京して初めて脚を運んだコンサートは、小澤征爾氏指揮によるモーツァルトの「レクイエム」でしたが、その時のソプラノ独唱が中沢桂さんでした。
中沢桂さんの思い出は本当に尽きないものがありますね。
小学生の時、中沢さんの歌を聴いたとのこと。高校生時代の私同様、圧倒されたとのこと。素晴らしい声でした。
記事にはコメントしませんでしたが、中沢さんの葬儀は新潟市内で行われました。新潟との結びつきを強く感じます。
改めて中沢桂さんのご冥福をお祈りします。
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