仕事ことばかり考えていたので(本当?)すっかり忘れていた。
今月10月28日、兵庫芸術文化センターへ兵庫芸術文化センター管弦楽団を聴きにいくことになっていた。チケットは神棚に置いたままである。
地方在住のため、生のオーケストラの演奏会は久し振りである。
何年か前の尾高忠明指揮NHK交響楽団の高松公演(オール・ラフマニノフプログラム)以来。
今回の指揮はアレクサンドル・ヴェデルニコフ。プログラムのメインはショスタコーヴィチ:交響曲 第10番 ホ短調 。
ヴェデルニコフは現在、NHK交響楽団の指揮に立っているはずなので、そのあと関西へ。
過去のN響との演奏会は放送で見ていますが、なかなかの
めったにない機会。素晴らしい演奏でありますように!
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今月10月28日、兵庫芸術文化センターへ兵庫芸術文化センター管弦楽団を聴きにいくことになっていた。チケットは神棚に置いたままである。
地方在住のため、生のオーケストラの演奏会は久し振りである。
何年か前の尾高忠明指揮NHK交響楽団の高松公演(オール・ラフマニノフプログラム)以来。
今回の指揮はアレクサンドル・ヴェデルニコフ。プログラムのメインはショスタコーヴィチ:交響曲 第10番 ホ短調 。
ヴェデルニコフは現在、NHK交響楽団の指揮に立っているはずなので、そのあと関西へ。
過去のN響との演奏会は放送で見ていますが、なかなかの
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ヴェデルニコフ指揮NHK交響楽団の演奏会は、やはり素晴らしかったのですね。
交響曲第4番の第1楽章ではチャイコフスキーの心の動きが、どう響いたのか思いを馳せるものがあります。ロシアの深い森のような演奏だったのでしょう。やはり、ロシアの響きが大きく鳴り響いたのでしょうね。
そして来月6日のNHK・Eテレの「クラッシック音楽館」ではグラズノフのヴァイオリン協奏曲 イ短調とストラヴィンスキーの「春の祭典」、13日はチャイコフスキーの交響曲第6番「悲愴」が放送予定です。私は グラズノフの作品が好きなので見逃せませんですね。そして「悲愴」!しっかりと録画します。
そして、いよいよ、今週金曜日、生ヴェデルニコフ!
メインはショスタコーヴィチの交響曲 第10番。どんな演奏になるのか予測不能!
今は本当に演奏会当日が待ち遠しいです。
ご無沙汰しております。
先日のN饗定期の報告です!
まず、10/10日のオーチャード定期。
オーチャードホールは、少し無機質に感じられる、冷たい色のホールという印象だったのですが、オーケストラの音が鳴り出した途端、スペインの明るい景色が眼前に見えたような気がしました。ヴェデルニコフさんの演奏は、多分、何か特別な解釈を盛り込むとか、ある特定のフレーズや、パートを強調してみたり、テンポをゆらしたりするようなことがなく、いわゆる個性的な演奏とは、まったく無縁な、自然で、あるべき当たり前の演奏をされているのだと感じます。
それなのに!!
今まで聴いたことのない、チャイコフスキーの四番でした。この曲は今まで、CDや、NHKの放送などで、いろんな演奏を聴いてきましたが(所持しているCDだけで7枚ありました(笑))、その、どの演奏とも違うのです。
一般には、重々しく、抒情的に、ゆっくりとしたテンポで演奏される事が多い第一楽章ですが、ヴェデルニコフさんのテンポは早めです。時折影を落とす宿命の動機を後目に、楽器それぞれが華やかに明るく、歌を歌うように、次々に目まぐるしく曲の表情を変えながら、流れるように進みます。やや間をおいて、オーボエに導かれ(茂木さんの演奏が素晴らしい!)しっとりと始まった第二楽章も、憂鬱な気分を漂わせつつも、大袈裟に嘆いたり感傷にひたるようなことなどしません。軽快に進んでいきます。それなのに、一瞬で、深い、深い、濃い緑の淵を覗き込ませるような、危うさ怖さを感じるのです。そしてその恐ろしさに目をそむけるように、休まず第三楽章が始まりました。この楽章も普通、ピッチカートが軽快に鳴らされ、アップテンポで演奏される事が多いのですが…。むしろヴェデルニコフさんは、ゆったりとしたテンポで演奏されました。そのゆったりとしたテンポが、様々な感情を呼び覚ましたところで、間髪いれずに、運命が大鉈をふるうように始まる第四楽章(ああ、曲が終わってしまう…)。しかし、やっぱり、ゆったりで、静謐なんです。何て美しい…!こんなに美しい曲だったなんて…!
ここまで来て、そして今頃になって、ようやく、わかりました。交響曲第四番は、本当に、美しい曲でした。何より、こんな美しい第四楽章、初めてです。最後の終結部。力強い金管の音色は、しかし決して凱旋の雄叫びではなく、気品とともに高らかに歌い上げる歓喜の歌だったのです。この第四楽章に導くための、第一楽章から第三楽章だったのだと、改めて思いました。
…ただ、金管の皆様、最後ちょっとお疲れだったみたいです……。
思うにロシアの方は、肺活量とかが、日本人よりずっとお強いのではないでしょうか。たとえばХ(ハー)の音。寒い時に手に息を吹きかける「ハー」の音ですが、日常の言葉で使われています。その他の音も全て、全体に、日本語より強く発音しなければなりません。ロシアの楽団の管楽器の方が凄いのは、言葉の性質の違いもあるのかも知れないですね。
またまた、長文申し訳ありません。10/21(金)の第六番『悲愴』の感想はまたあらためて。…ただ、とにかく凄かったです。ため息しか出ないような、素晴らしい『悲愴』でした。