オペラファンの仕事の合間に パート2

大好きなクラッシック音楽やフィギュアスケート、映画などを語ります。メインは荒川静香さんの美しさを語るブログ。

グラズノフの交響曲

2009年09月10日 16時18分17秒 | 音楽
この数日、帰宅するとヴェルディの歌劇「ドン・カルロ」の録画を必ず見ています。今回も、このオペラを話題にしようかと思いましたが今回はパス!次の機会にします。
さて、ヴェルディと全く関係ない話題ですが最近、私がはまっている作曲家にグラズノフがいます。昔からグラズノフの名前は知っていましたが、どちらかと言うとロシアのマイナーな作曲家というイメージで全く興味ありませんでした。
しかし、この数年、フィギュアスケートの中野友加里さんが、フリーで頻繁にバレエ音楽を採り上げていて、それまでバレエというとチャイコフスキーの三大バレエしか興味が無かった私にとって「ドン・キホーテ」や「シンデレラ」など大きく巾を広げるていきました。そして中野さんが演じた作品以外もいろいろ聴いて(観て)いったのですが、その中でグラズノフ作曲のバレエ「ライモンダ」のDVDにぶつかりました。ロシアのバレエというとチャイコフスキーのイメージが強かった私にとって本当に新鮮でした。そこでグラズノフの他の作品もぜひ聴いてみたいと思いグラズノフの交響曲全集を手に入れ、この前、やっと全部聴き終えたところです。
演奏はクレリー・ボリャンスキー指揮のロシア国立交響楽団が主の7枚組のアルバム。購入するときスヴェトラーノフの録音が1番手でしたが、少しでも安く交響曲以外の作品も1番多く収録されているアルバムを選びました。

チャイコフスキー  1840生~1893没
R・コルサコフ   1844生~1908没
グラズノフ     1865生~1936没
ラフマニノフ    1973生~1943没
ストラヴィンスキー 1882生~1971没
ハチャトリアン   1903生~1978没
ショスタコーヴィッチ1906生~1975没

ロシアの代表する作曲家達の年代を見てみるとグラズノフの生涯はチャイコフスキーからショスタコーヴィッチまで重なりロシア音楽の転換期に活躍していたことが、よく解ります。
しかし今回、交響曲全集を聴いてチャイコフスキーやラフマニノフのように、けっして味付けは濃くなく、またストラヴィンスキーのように(当時の)前衛性は全くありませんが、作品にはロシア独特のノスタルジー、懐かしさがあふれて、何か雪が降り積もった白樺の林がつななるロシアの銀世界の大地に太陽が輝いているようなイメージが私には湧いてきます。
8曲の交響曲のなかで特に惹かれたのは第4番と第5番でした。この2曲が1枚のCDに納められているのも、ありがたい。特に4番の第3楽章などは、もう何度聴いたか解りません。
また交響曲以外では2曲の演奏会用ワルツも1度聴いたら忘れられないものがあり、もしこの曲を聴いて何も感じないようだったらグラズノフの作品と無縁と言い切ってよいでしょう。

さてナクソス・レーベルでは以前よりグラズノフの作品をシリーズで発売していて私は残念ながらグラズノフに開眼するのが遅かった為、1枚も持っていないので今、たいへん慌てています。
近日に発売予定の第18集目になる管弦楽曲集に付随音楽「仮面舞踏会」[第1幕/第3幕/第4幕]という作品が収録されています。この作品は何と昨シーズン浅田真央さんがフリーで演じたハチャトリアンの「仮面舞踏会」と同じ題材のミハイル・レールモントフの戯曲からの音楽です。グラズノフの作品が初演されたのは1917年。ハチャトリアンの初演は1941年なのでこの間、約25年あいていますが、どのように違うのかCDが届くのが楽しみです。

中野友加里さんの演技に魅かれなかったらグラズノフの「仮面舞踏会」に行き着かなかったと言う事のなるのだろうか!?
クラシック音楽の世界とフィギュアスケートの世界が私の心の中で混ざり合って、どうにもならない状態です。

最新の画像もっと見る

コメントを投稿