オペラファンの仕事の合間に パート2

大好きなクラッシック音楽やフィギュアスケート、映画などを語ります。メインは荒川静香さんの美しさを語るブログ。

「愛の讃歌」

2013年07月11日 14時38分34秒 | 鈴木明子さん


鈴木明子さんの新しいシーズンのショートプログラムは「愛の讃歌」
「愛の讃歌」と言えば、やはりシャンソンのエディット・ピアフの歌。
わが国では岩谷時子の訳詩による越路吹雪の歌が有名ですが、本当の歌詞は、かなり違う。
エディット・ピアフの歌う「愛の讃歌」は彼女の壮絶な人生から生まれてきた歌と言っていい。
まさに魂の歌。
今度の土曜日に、CSの洋画専門チャンネルで映画「エディット・ピアフ~愛の讃歌~」が放送されるらしい。録画しなくては。

久し振りに今年のフレンズ・オン・アイスの公式サイトを見る。
例年ならば毎日チェックしていたのだが、今年はチケットが手に入らなかったので、このところ全く見る気がしなかった。
鈴木明子さんの出演が発表されていた。
一昨年の「ハンガリーラプソディ」、昨年の「O(オー)」に続いて今年も、ぜひ鈴木明子さんの新しいプログラムの初お披露目を、この眼で見たい。
ヤフーオークションを見ていたらフレンズ・オン・アイスのチケットが出展されていた。
私にとって、たいへんぐらつくものがある。
本当に何とかしなくては・・・。

さてさて鈴木明子さんの「愛の讃歌」
彼女の今までの歩みを感じさせるようなプログラムになるのだろうか?
この前もコメントしましたが、私にとって最高のプログラムになるような予感がしています。








今日、聴いたCD 7月11日

2013年07月11日 11時04分14秒 | 今日、聴いたCD
①ブリテン 「戦争レクイエム」 クリスティーン・ゴーキー(ソプラノ)アンソニー・ディーン・グリフィー(テノール)マティアス・ゲルネ(バリトン)SKF松本合唱団、SKF松本児童合唱団、栗友会合唱団、小澤征爾指揮 サイトウ・キネン・オーケストラ(2010年12月18日 ニューヨーク、カーネギー・ホールでのライブ録音 デッカ盤)
②ブリテン 4つの海の間奏曲とパッサカリア、「シンフォニア・ダ・レクイエム」 スチュアート・ベッドフォード指揮ロンドン交響楽団(1989年録音 NAXOS盤)

小澤征爾指揮のブリテンの「戦争レクイエム」はたいへん楽しみにしていた新録音。小澤征爾、渾身のライヴ録音と言っていいでしょう。この演奏に賭ける小澤征爾の意気込みや信念がオーケストラや合唱に伝わり、このCDは小澤征爾の代表的な録音になるでしょう。
ただ、今回、この演奏を聴いていて、このブリテンの最高傑作と言える大作が、こんなに聴きやすくていいのだろうか?と言う思いがしました。こんなこと、思っていてはいけないのかもしれませんが・・・。ただ、この作品の持つ衝撃の大きさ、鮮烈さが薄くなっていると言う感は強くしました。これも時代の流れなのでしょうか?
「戦争レクイエム」を聴くと言うより小澤征爾を聴くと言った方がいいでしょう。

「戦争レクイエム」はブリテンの多くの作品の中でも大作であり、傑作の一つ。
1940年ドイツの空爆によって破壊されたイギリスのコヴェントリーにある聖マイケル教会に新たに建立された大聖堂の献堂式を行うために、この教会の委嘱によって書かれた作品である。そして1962年5月30日の献堂式にて初演された。
歌詞には、通常のレクイエムに用いられるラテン語の典礼文以外に、第1次大戦にて戦死したイギリスの詩人W・オーウェンの詩も使い、全体は六楽章から構成されています。
この作品のスコア冒頭に次のような、詩人W・オーウェンの一節を書き記している。
「私の主題は戦争であり、戦争の悲しみである。詩はその悲しみの中にある。詩人の為しうる全てとは、警告を与えることにある」
この作品は単に死者の霊を慰める音楽ではなく、戦争という悲劇を二度と繰り返すまいとする作曲者の願いと祈りが込められている。

「戦争レクイエム」のあと、他のブリテンの作品を聴いてみる。
ベッドフォード指揮ロンドン交響楽団によるNAXOS盤は私のお気に入りのCD.
私自身、お国ものにこだわるのは、あまり好きではありませんが、巧い、下手といったものではない、何かが違う。ロンドン交響楽団は作曲者自身の指揮による「戦争レクイエム」の録音もあり、奥底に流れているものの違いを感じます。
ただ小澤征爾指揮の「戦争レクイエム」の演奏が落ちるということではありません。小澤征爾指揮による現代のオーケストラの技術をフルに生かした極限の演奏と言えるでしょう。
「戦争レクイエム」は、たいへん聴き方の難しい作品。今回の小澤盤は何度か聴き直していきたい。また作曲者ブリテン自身の指揮による録音や、数年前のシャルル・デュトワ指揮NHK交響楽団の演奏会の録画も見直して、聴き比べてみたい。
そして「戦争レクイエム」と「シンフォニア・ダ・レクイエム」を続けて聴くと、これらの作品の持つメッセージの強さを、一段と感じます。

小澤征爾氏は今年のサイトウ・キネン・フェスティバル松本で指揮台に復帰します。
これからもお元気で日本の、いや世界の楽壇を引っ張って欲しいと思うばかりです。