オペラファンの仕事の合間に パート2

大好きなクラッシック音楽やフィギュアスケート、映画などを語ります。メインは荒川静香さんの美しさを語るブログ。

ヴァントのブルックナー全集

2011年02月16日 11時21分18秒 | 音楽
3回ほどキャンディーズの話題を続けましたが、今回は久し振りにブルックナーへ飛びます。
私は若い頃からブルックナーの交響曲が大好きである。私をブルックナーの世界に導いてくれたのは今は亡き朝比奈隆である。朝比奈隆の生の演奏を通じて私のブルックナーの扉が開けられたのである。もし朝比奈隆と出会わなかったら、ブルックナーの音楽とは疎遠だったかもしれません。
最近、集中的にブルックナーの交響曲を聴かなければいけない羽目になりました。
昨年暮にギュンター・ヴァントが1970年代後半、ケルン放送交響楽団を指揮した交響曲全集が、たいへんな安価で手に入ったからである。



今日は交響曲第4番「ロマンテック」を聴き、たいへん感動しました。この曲の録音はベルリンフィルやミュンヘンフィルとの晩年のライブ録音が有名ですが、それらの録音を忘れさすほどの演奏で、初めて、この曲を聴いたような新鮮な気分に陥りました。
第1楽章の豪快さ、そして第2楽章の瑞々しさなど驚きの連続でした。
私はヴァントが朝比奈隆やクナッパーツブッシュと並ぶ最高のブルックナー指揮者であると強く信じています。
ヴァントがブルックナーの最高の境地に登りつめたのは晩年ですが、まだ大きく脚光を浴びていない1970年代の全集があると知り、ヴァントのブルックナーの演奏の変遷を知るためにも、一度、聴いてみようと思ったしだいですが、聴いてみてビックリでした。そんな軽いものではなかった。見事なブルックナー交響曲全集でした。
そして思ったのは、録音当時、この時すでにヴァントは最高のブルックナー指揮者だったと言うことである。
その他では貴重なのは第1番~第3番の3曲。ヴァントは後年、この3曲を再録音していないだけに貴重である。特に第3番は素晴らしかった。もし、晩年、この曲を演奏していたら、どのような演奏になっていたでしょうか?
そして全9曲を通じて言えるのはケルン放送交響楽団のレベルの高さ。このオケにはバルシャイとのショスタコーヴィッチ交響曲全集もあり、私にとって貴重なアルバムですが、たいへんなレベルの高いオーケストラである。もっと録音を聴いてみたいオーケストラである。