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オペラファンの仕事の合間に パート2

大好きなクラッシック音楽やフィギュアスケート、映画などを語ります。メインは荒川静香さんの美しさを語るブログ。

今日聴いたCD 2月3日

2012年02月03日 13時15分00秒 | 今日、聴いたCD
①ワーグナー 楽劇「ニュールンベルクのマイスタージンガー」全曲。アルトゥーロ・トスカニーニ指揮ウィーンフィルハーモニー管弦楽団、ウィーン国立歌劇場合唱団(1937年ザルツブルク音楽祭でのライブ録音 MEMORIES REVERENCE盤)

今日も、たいへん寒い一日である。昨日の朝、出社して駐車場の清掃。横殴りの風も強く正に極寒状態。温度計は氷点下だった。
寒いぞ!
明日は店に泊まり込んでの決算棚卸。厳しく長い一日になりそうである。

今日は朝、起きてDVDでバレエ「白鳥の湖」の第4幕を見る。そして、そのあと、フィギュアスケートの全米選手権でのアシュリー・ワーグナーのフリーの演技を見る。
私のアメリカのスケーターで好きなスケーターは、やはりアリッサ・シズニーとレイチェル・フラットですが、今回のアシュリー・ワーグナーの演技にはノックアウト状態である。
まだまだ全米選手権の余韻が残っているようである。

そして、そのあとトスカニーニ指揮の「ニュールンベルクのマイスタージンガー」を一昨日は一部しか聴きませんでしたが、今日は一気に全曲を聴く。
私にとって、このオペラ、7組目の全曲録音である。
1937年のライブ録音なので一部、ノイズや音の飛び、バランスの悪さもあるが、気にしないで聴くことが出来た。
そして、聴き終わって、押さえきれない高揚感で一杯である。
素晴らしいワーグナーだった。
第2幕のザックスの歌う「にわとこが何とやわらかく」のでの渋さと表情豊かさ。また第2幕のフィナーレの一糸乱れぬアンサンブルの物凄さ!そして第3幕の歌合戦でヴァルターが歌う「朝はばら色に輝きて」の正に輝きに満ちた美しさ。
録音条件の悪さを乗り越えて、最高のワーグナーの聴けた喜びで胸が一杯である。
トスカニーニの録音ではイタリア物は良いが、ドイツ物はどうもと言うのが普通の見方らしい。
しかし私はどうしても、そういう見方に、どうしても納得出来なかった。
絶対に違う!と。
納得しなくて本当に良かった!トスカニーニのドイツ音楽の録音を追いかけて、こんな素晴らしいワーグナーの録音に巡り会えることができたのだから。変な偏見を持っていたら、このような素晴らしいワーグナーを聴くことは間違いなく出来なかった。
トスカニーニをバイロイト音楽祭に招いたジークフリート・ワーグナーは、本当に偉かった!
LPレコード時代のNBC交響楽団との録音の響きがない、音が固いといったイメージがいかに間違ったものなのか、今回の録音で改めてよく分かりました。
一般的常識からみると、このオペラのベストワンはカラヤン指揮のEMI盤でしょう。当然、私も持っています。録音当時のオールスターキャストと言っていい歌手の顔ぶれ、そしてドレスデンのオケの響き。私も、そうだと思います。
カラヤン盤を挙げれば、みんな納得のニコニコ。
そんな中で、トスカニーニの古い録音を聴いて喜んでいる私。常識的?な方から見ると最悪でしょう。しかし意味のない偏見で視野を狭くすることこそ私にとって最悪である。
気分が高揚しているせいか、何か感情的なコメントになってしまいました。
申し訳ございませんでした。











今日聴いたCD 2月1日

2012年02月01日 14時18分28秒 | 今日、聴いたCD
①ワーグナー 楽劇「ニュールンベルクのマイスタージンガー」より第1幕より前奏曲とフィナーレ、第3幕全曲。アルトゥーロ・トスカニーニ指揮ウィーンフィルハーモニー管弦楽団(1937年ザルツブルク音楽祭でのライブ録音 MEMORIES REVERENCE盤)
②ブルックナー 交響曲第1番ハ短調(リンツ版) オイゲン・ヨッフム指揮ベルリンフィルハーモニー管弦楽団(1965年録音 ドイツグラモフォン盤)

トスカニーニのワーグナーのオペラ全曲録音が手元に届きました。全曲を一気に聴きかったのですが、いろいろあり時間が足りないため、不本意ですが第1幕の一部と第3幕を聴く。
ハンス・ザックスはハンス・ヘルマン・ニッセン、エヴァはマリア・ライニングが歌っている。
1937年のライブ録音なので録音の悪さを覚悟して聴いてみましたが、一部、音のバランスが悪い所もありましたが、以外と聴きやすかった。
トスカニーニのワーグナーと言うとNBC交響楽団との管弦楽曲集のイメージが強いと思います。メリハリのある明快な演奏のイメージがありますが、今回のライブ録音は、そんなイメージを大きく変えるものがありました。
第3幕の前奏曲の演奏の落ち着きのある渋さには驚かされました。やはりオケがウィーンフィルであるのが大きい。ベーム指揮のバイロイト音楽祭でのライブ録音の方が、まだメリハリ感があり、明るさを感じます。
そして一糸乱れぬアンサンブル、音楽の流れが素晴らしい。素晴らしいワーグナーが鳴り響いている。歌手のレベルも高い。
私のCD棚のワーグナーのオペラのCDの場所に、また一つ、素晴らしい録音が加わりました。
これが本当のトスカニーニの姿かもしれない。我々はNBC響との録音のイメージが強すぎるのだ。
1937年のザルツブルク音楽祭にはトスカニーニの他にクナパーツブッシュ、ワルター、フルトヴェングラーが登場している。戦前のヨーロッパ音楽界の最後の輝きなのだろうか。この音楽祭の後、第2次世界大戦に突入しヨーロッパは地獄を見ることになる。そんな激動の時代の記録でもある。
今回はトスカニーニの新しい一面を発見出来て本当に嬉しかった。

久し振りにヨッフム指揮によるブルックナーの交響曲第1番を聴く。素晴らしい響きである。おそらく、この曲の最高の演奏だろう。
私はブルックナーの交響曲は大好きで最高峰の作品は8番と9番と思っていますが、いざ聴くとなると初期の作品のCDを選んでしまう。
1965年の録音。この頃のベルリン、イエス・キリスト教会でのベルリンフィルの録音は本当に素晴らしい。同じ頃の録音のベーム指揮のシューベルトの交響曲にも同じことが言えます。
どっしりといた素晴らしい響きである。残念ながら今のベルリンフィルからは、もう聴くことが出来ない響きである。

ディーリアス全集を聴くのが完全に中断している。おそらく今月末にはワーグナーの「ニーベルンクの指輪」全曲CDが届くはずなので、それまでに何とかしなくてはいけません。



今日聴いたCD,1月25日

2012年01月25日 17時21分41秒 | 今日、聴いたCD
①マーラー   交響曲第1番ニ長調「巨人」 ブルーノ・ワルター指揮コロンビア交響楽団(1961年録音 ソニー・クラシカル盤)
②シューベルト 交響曲第8番ロ短調「未完成」ブルーノ・ワルター指揮ニューヨーク・フィルハーモニック(1958年録音 ソニー・クラシカル盤)
③モーツァルト 交響曲第29番イ長調 
 R・シュトラウス 交響詩「ドン・ファン」カール・ベーム指揮ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団(1977年3月東京文化会館でのライブ録音 TDK盤)

今日は久し振りにワルターの定評のある名盤を聴く。何かワルターが目の前で作品の素晴らしさを私に語ってくれているような気がした。
「巨人」の第3楽章の冒頭のコントラバスのたどたどしい演奏を聴くと、やはり、こうでないと強く思う。最近の演奏はスマート過ぎるような気がする。「巨人」の録音はバーンスタインなど定評のある録音が多いが、やっぱりワルター。
ワルターの死の前年、84歳の時の録音だが、聴き直してみて演奏の瑞々しさに驚かされる。詩情あふれ、夢を見ているような気分である。ワルターの演奏を聴くと、他の演奏はオーケストラを鳴らすだけの騒々しいだけである。
「未完成」もやっぱりワルター。特に第2楽章は、はかないくらい美しい。

ワルターの演奏で2曲聴いたあとベームの東京でのライブ録音を聴く。
交響曲第29番は私の1番好きなモーツァルトの交響曲です。モーツァルト18歳の時の作品。
私には夕映えのような美しさを感じる作品。こんな素晴らしい作品を、モーツァルトは、たった18歳で書き上げたとは!
ベームには、ベルリンフィルとのスタジオ録音がありますが、やはりウィーンフィルとのライブ録音の魅了には勝てません。
晩年にさしかかったベームがモーツァルト18歳の作品を愛おしむような演奏。そしてウィーンフィルの魅力。
交響詩「ドン・ファン」も、他の指揮者で聴くと、にぎやかになりがちな演奏になりますが、ベームの手にかかると、はかなさを感じさせるものがあり、曲の美しさが迫って来ます。




今晩はCSのJスポーツ4でフィギュアスケートのカナダ選手権のエキシビションの放送があり楽しみです。
いよいよ欧州選手権、全米選手権が始まります。
忙しくなって来ました。

今日聴いたCD 1月20日

2012年01月20日 16時38分42秒 | 今日、聴いたCD
①ブラームス 「アルト・ラプソディ」 クリスタ・ルートヴィッヒ(MS)オットー・クレンペラー指揮フィルハーモニア管弦楽団、合唱団(1962年録音 EMI盤)
②マーラー 交響曲「大地の歌」カスリーン・フェリアー(アルト)ユリウス・パツァーク(テノール)ブルーノ・ワルター指揮ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団(1952年録音 デッカ盤)
③グラズノフ 交響曲第3番ニ長調、演奏会用ワルツ第1番、第2番 ワレリー・ポリャンスキー指揮ロシア国立交響楽団(2000年録音 BRILLANT CLASSICS)

ブラームスの音楽を理解するには長い時の流れが必要らしい。それも正解でしょう。しかし、ブラームスに関しては私は年齢を重ねるごとに迷いばかりである。最悪ですね。
しかし、今日、聴いた「アルト・ラプソディ」は、そんな最悪?のブラームスの聴き手である私が聴いても、我が家のスピーカーから最高のブラームスが鳴り響いたと信じています。

今年はブルーノ・ワルター没後50年の節目の年です。命日は2月17日。
私のワルターへの思いは「ブルーノ・ワルターとの出会い」のカテゴリーをご参考下さい。私自身、ワルターに関しては、けっして中途半端な聴き手ではないと固く思っています。
ワルターは晩年のコロンビア交響楽団との録音の印象から、何か温厚なイメージが強いようですが、はたして、どうでしょうか?私自身は、そんなイメージをワルターに持っていません。
あの穏やかな表情の下に、真の大指揮者が持つ厳しさ、寂しさを見る事が出来ます。だからこそ、あの時代、フルトヴェングラーやトスカニーニと人気、実力を二分出来たのでしょう。
私は幸運にも条件の悪いライブ録音ですがベートーヴェンの「ミサ・ソレムニス」と歌劇「フィデリオ」全曲のCDを手にしています。単に温厚な指揮者が、あそこまで突き詰めたベートーヴェンの演奏が出来るでしょうか?これらは、私の持っているワルターのCDの中で最上位のものです。このCDのお蔭で私は真のワルターの実像を捉えることが出来たと思っています。
ですからワルター得意のモーツァルトの録音も晩年のコロンビア交響楽団の録音よりもニューヨークフィルとの録音の方が好きですね。コロンビア交響楽団の録音だけ聴いていたら何ともないのかもしれませんが、ニューヨークフィルとの録音を聴きこんでいたら、音楽の造形の大きさ、演奏の覇気などでコロンビア交響楽団の演奏が、どうしても、ゆるく聴こえます。ただ、このゆるさに魅力を感じる方が多いのかもしれません。なお私はコロンビア交響楽団との録音を、けっして否定はしていませんので誤解のないように!
さて「大地の歌」のデッカ盤。名盤中の名盤と言われている録音なので、何もコメントすることはありません。

最後にグラズノフの作品を聴く。
演奏会用ワルツは、ワルツの持つ華やかさの中から聴こえる、何とも言えない、いじらしさ。
特に演奏会用ワルツ第1番と第2番は「私だけの名曲」です。



今日聴いたCD 1月18日

2012年01月18日 14時29分53秒 | 今日、聴いたCD
①ブラームス 「ドイツレクイエム」 ルドルフ・ケンぺ指揮ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団、聖ヘドヴィヒ教会合唱団(1955年録音 EMI盤)
②マーラー  交響曲「大地の歌」より第6楽章「告別」 クリスタ・ルートヴィッヒ(MS)オットー・クレンペラー指揮ニューフィルハーモニア管弦楽団(1966年録音 EMI盤)

ケンぺ指揮の「ドイツレクイエム」は昨年暮、シフ様よりご紹介のあったCD。本当は先週に届いていたのですが、インフルエンザでダウンしていたので、やっと今日、聴くことが出来ました。
「ドイツレクイエム」は大好きな曲なので、いろいろと持っていますがケンぺ盤は全くのノーマークでした。1955年の古いモノラル録音ですが、聴いていくにつれて、それを忘れさせる感銘深い演奏で、今、余韻に浸っています。
1955年と言えばフルトヴェングラーが亡くなった翌年。この当時のベルリンフィルの渋い響きに魅かれるものがあります。現在のベルリンフィルから、この様な響きは聴くことは出来なくなった。
合唱はベルリンの聖ヘドヴィヒ教会合唱団。カラヤンの時代になって合唱はウィーン楽友協会合唱団ばかりになりましたが、私は何か暗さのあり、悲しみに満ち溢れた、この教会の合唱団の方が好きです。前年、この世を去ったフルトヴェングラーを悼むかのようである。
第7曲は3回繰り返して聴きました。ゆっくりしたテンポで、じっくりと歌い上げられ作品に真正面から向かいあっている感を強くしました。正にドイツの合唱団!合唱の巧さ、緻密さから言えば定評のあるアーノンクール指揮ウィーンフィルの録音の方が上でしょう。しかし巧さと感動は必ずも一致しない。これが演奏と言うものの面白さでしょう。
この素晴らしい録音をご紹介して下さったシフ様、本当にありがとうございました。

昨日の夜、帰宅後、先々週、BSで放送されたNHK交響楽団のマーラーの「大地の歌」から第6楽章「告別」の録画を見る。
アルトのクラウディア・マーンケの独唱の素晴らしさは何度聴いても深い感動を憶えます。本当に聴いていて涙が出ます。
日本のオーケストラによる感動的なマーラーの演奏。
日本のオケだからといって、海外のオケより格下に見ることは絶対に止めてほしい。
私たちは、もっと自国のオーケストラを大切にしなくてはいけません。そして愛情を持って欲しい。
今日は、その「告別」を往年の名歌手クリスタ・ルートヴィッヒの独唱で聴く。
定評のある録音なので、何も言うまい。
ルートヴィッヒにはクレンペラー指揮によるブラームスの「アルト・ラプソディー」があることを思い出した。次には、それを聴こう。





今日聴いたCD、1月6日

2012年01月06日 15時27分30秒 | 今日、聴いたCD
①ディーリアス 「夕べの声」「夏の夜に歌われる2つの歌」など声楽曲21曲 (ディーリアス生誕150年記念ボックス EMI盤)
②ブルックナー 交響曲第4番変ホ長調「ロマンティック」 ギュンター・ヴァント指揮ミュンヘン・フィルハーモニー管弦楽団(2001年ミュンヘンでのライブ録音 Profil盤)
③ワーグナー  楽劇「ニュールンベルクのマイスタージンガー」第1幕への前奏曲 オイゲン・ヨッフム指揮ベルリン・ドイツオペラ管弦楽団(1976年録音 ドイツグラモフォン盤)

昨年購入した18枚のCDによるディーリアス生誕150年記念ボックスをコツコツと聴いてる。今日は室内楽の2枚を飛ばして9枚目の声楽曲や合唱曲を集めたCDを聴く。声楽曲となると対訳が無いのが、やはりつらい。やはり歌詞の持つ意味を知りたいものである。だから、どうしても全体の感じをとらえるしか出来ない。
ただ、その中で感じたのは、今日、聴いた作品の数々は大きなコンサートホールで聴くような作品ではなく、暖炉の前でしんみりと聴くべき心にしみてくる作品の数々である。
一番面白かったのは合唱曲の「夏の夜に歌われる2つの歌」でした。アメリカ時代の作品かな?何か昔の良き時代を思い出させる作品でした。

今年初めてのブルックナーの交響曲第4番を選びました。多くのブルックナーファンは5番や7番以降の作品を選ぶのかな?しかし私は、どうも1番から4番の作品が大好きなので、お許しあれ。
ヴァントにはいろいろと第4番の録音がありますが、私はミュンヘンフィルとのライブ録音が大好きです。ヴァントの指揮で最高のブルックナーが鳴り響いているのですが、何と言ってもミュンヘンフィルの響きの素晴らしさ!ミュンヘンフィルの響きに身を委ねるのみである。

本当はブルックナーのあと、ワーグナーのオペラを聴きたかったのですが時間が無い。前奏曲を1曲聴く。楽劇「ニュールンベルクのマイスタージンガー」第1幕への前奏曲。今日、聴いたのはヨッフム指揮による、このオペラの全曲録音からである。第1幕への前奏曲に関してはクナパーツブッシュ指揮ミュンヘンフィルの録音を別格として、このヨッフムの録音は私の一番のお気に入りである。
先ほどのブルックナーの4番と同様、こちらもオケの魅力が理由である。いかにもオペラの雰囲気満点で、聴けば聴くほど、このオペラの全曲をこれから聴けるという期待感が増してくる演奏である。


さて午後にNHK・BSで放送された日本映画「反逆児」を見る。昭和36年制作の東映作品。監督は名匠・伊藤大輔。
原作は大佛次郎の「築山殿始末」。徳川家康の嫡男・松平信康が、理不尽な理由で若くして悶死を余儀なくされるという話である。
信康役の当時、絶頂期だった中村錦之介の気品あふれる演技に目が釘付けになりました。
そして作品全体から感じさせる時代劇の風格。格調の高さ。
あの頃の日本映画は、確かに凄かった!


今日聴いたCD,1月4日

2012年01月04日 15時38分12秒 | 今日、聴いたCD
①朝比奈隆+大阪フィル 蔵出し!管弦楽名曲集 (TOBU RECORDINGS盤)
②ツィーラー ワルツ「ウィーンの市民」ハンス・クナパーツブッシュ指揮ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団(デッカ盤)
③ヨゼフ・シュトラウス ワルツ「うわごと」
④ヨゼフ・シュトラウス ワルツ「わが人生は愛と喜び」
⑤ヨハン・シュトラウス2世 喜歌劇「こうもり」序曲
⑥ホイベルガー 喜歌劇「オペラ舞踏会」序曲 以上ウィリー・ボスコフスキー指揮ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団(デッカ盤)

昨晩、仕事から帰宅してNHKニューイヤーオペラコンサートを見終えて後、一昨日、職場からの帰り、書店で衝動買いしたバレエDVDコレクションNO.2の「くるみ割り人形」のDVDを一気に見る。
1994年英国バーミンガム・ロイヤル・バレエ団の公演。金平糖の精で吉田都さんが登場しています。
贅を尽くした美しい舞台装置。そこで繰り広げられるチャイコフスキーのバレエの世界。正に私にとって夢の世界でした。全てが美しかった!
バレエはやはり私にとって夢の世界。変なリアリズムや読み替えは無用の世界である。オペラの公演も、こうあって欲しいものです。
第1幕、ネズミ軍が退散したあと、クララとくるみ割り人形が変身した王子との踊り、そして舞台変換され雪の情景へ。ここの部分は、チャイコフスキーの作品の中で、一番美しい音楽だと私は信じています。ここの部分は当然、組曲「くるみ割り人形」には含まれていません。「くるみ割り人形」や「白鳥の湖」は、やはり全曲盤で聴きたい。
このDVDが1990円とは!超お買い得でした。まだ書店に残っているようでしたら、ぜひ見て欲しい映像です。

今日は今年初めての公休日。今年最初のCDは何を聴こうかと思案していましたが、本来なら先月、シフ様がお勧めしてくれたケンぺ指揮ベルリンフィルによるブラームスの「ドイツ・レクイエム」を聴きたかったのですが、入荷遅れでまだ届いていないのが残念。
最初に選んだのは大晦日に届いた朝比奈隆指揮大阪フィルによる管弦楽曲の未発表音源を集めたCD。私にとって朝比奈隆の指揮では、初めて聴く作品ばかりである。
2001年12月に朝比奈隆が亡くなって11年も経ち、今だに朝比奈隆の録音を追いかけている私は、世間様からはずれた、やはり変人か?と思ったりしていましたが、昨年の暮れ、NHKのFM放送で長時間に渡って朝比奈隆の特集があった様で、朝比奈隆の演奏は、まだまだ多くの音楽ファンをひきつけていると思うと本当に嬉しくなりました。私は孤独ではなかった!
さて今回のCD.
チャイコフスキーの「弦楽セレナード」が素晴らしかった。ロシアのロマン、そして正に男の心情が武骨ながらも切々と訴えてくる朝比奈ファンにはたまらない演奏である。
朝比奈隆には珍しいウィンナーワルツが3曲。「トリッチ・トラッチ・ポルカ」は重戦車が全速力で突っ走っているような演奏。3曲とも面白い演奏でしたがウィンナーワルツの持つ優雅さが気薄なのはしかたないか?

このあと、口直し?でウィーンフィルによるウィンナーワルツの演奏を数曲聴く。
数多いウィンナーワルツの中で、私はヨゼフ・シュトラウスのワルツが大好きです。スケールの大きさ、メロディの美しさは兄のヨハンより上ではないかと思ったりしています。
ワルツ「うわごと」は元旦のウィーンフィルのニューイヤーコンサートの素晴らしかった演奏が思い出されます。

さてさて、次の公休日からは、中断しているディーリアスの全集を再び聴いていくつもり。
今年もあれも聴きたい、これも聴きたいと、いろいろ思っていますが、やはり行き当たりばったりになってしまいそうです。
その中で、やっぱりオペラをじっくりと聴いてみたいというのが本音である。
こんな状態ですが、これぞと思う演奏の録音をご紹介してくれたら幸せです。





今日聴いたCD,12月28日

2011年12月28日 16時25分03秒 | 今日、聴いたCD
①J・シュトラウス2世 喜歌劇「こうもり」序曲 ウィリー・ボスコフスキー指揮ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団(デッカ盤)
②R・シュトラウス   歌劇「影のない女」より第3幕 カール・ベーム指揮ウィーン国立歌劇場管弦楽団(1977年ウィーン国立歌劇場でのライブ録音 ドイツグラモフォン盤)
③ワーグナー 楽劇「神々の黄昏」より第3幕 ハンス・クナパーツブッシュ指揮バイロイト祝祭管弦楽団(1951年バイロイト音楽祭でのライブ録音 TESTAMENT盤)

今日は今年最後の公休日である。次の公休日は1月4日である。来年も正月気分も無いまま仕事に追われ、また1年間を終えるのかと思うと、本当に空しくなる。年賀状もまだ書いていない。今日中に書かなくてはならない。
朝一番、病院へ高血圧の薬を取りに行く。待合室で週刊新潮を読んでいると、「がんばってる東北の農家」のページで荒川静香さんがイチゴの生産者の方と並んでいるカラー写真。荒川さんが地味ですが、たいへん素晴らしい活動をしているのを知って嬉しくなる。荒川さんの笑顔に何か勇気が湧いてくる思いがしてきました。

今日が、実質、今年最後のCDを聴くことが出来る一日。
最初にやはり喜歌劇「こうもり」序曲を聴いてしまった。今年、一番、嬉しかったのは、鈴木明子さんが、この曲をフリーで取り上げたこと。来年のニースの世界選手権では、何卒、この曲で最高の演技を!神様に祈るばかりである。

一年最後の聴き納めとなると、ほとんどのクラシック音楽ファンの方々はベートーヴェンの第9でしょうね。
しかし私はやはりオペラ。それも聴き応えのある長大な作品を選んでしまった。やはり私は変?
だがワーグナーの「神々の黄昏」で終えるのも私らしくて、いいかもしれない。
どうも、昨年から私も人が良すぎたのか、他人様の意見に耳を貸し過ぎかもしれない。
所詮、音楽鑑賞は自己満足の世界。
来年も自分自身の聴きたいもの、興味のあるものをガンガン聴いて行きたい。
どんな録音との出会いがあるか楽しみである。
今日の夜中、NHKのBSでミラノ・スカラ座の楽劇「ワルキューレ」の公演の放送があります。
昨晩の「ラインの黄金」は、なかなか面白かったので期待大である。
スカラ座のオケによるワーグナーの演奏は、なかなか良いですよ。

今日聴いたCD,12月21日

2011年12月21日 15時31分45秒 | 今日、聴いたCD
①ベートーヴェン 交響曲第3番変ホ長調「英雄」 ヴィルヘルム・フルトヴェングラー指揮ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団(1944年ウィーンでの録音 GRANDO SLAM盤)
②グラズノフ   交響曲第5番変ロ長調 ワレリー・ポリャンスキー指揮ロシア国立交響楽団(2002年モスクワでの録音 BRILLANT CLASSICS盤)
③チャイコフスキー バレエ音楽「白鳥の湖」より第3幕、第4幕 アンドレ・プレヴィン指揮ロンドン交響楽団(1976年録音 EMI盤)

今年はフルトヴェングラーの録音をかなり集中して聴きました。EMIから21枚のCDによる録音集を手にしたという理由が大きかったかもしれません、特に、聴き慣れていたベートーヴェンやブラームスの録音は今までの思いをリセットして新しい気持ちで聴き直しました。こういうことも大切でしょう。そして感動を新たにしたというべきでしょう。
また面白いことに、フルトヴェングラーの録音を聴きこむことによって、フルトヴェングラーと対極的存在と思われているトスカニーニの魅力にもひきつけられるものがありました。このことはLPレコードの時代では考えられないことで、まさにCDの恩恵と言ってよいでしょう。
私はベートーヴェンの9曲の中で一番好きな作品はどれ?と聴かれたら、迷わず「英雄」と答えるでしょう。この作品の持つスケールの大きさ、音の広がりは昔から私をひきつけています。
今日聴いたフルトヴェングラーの録音はウィーンフィルとのEMIでの録音でなく、1944年録音の「ウラニアのエロイカ」と言われているもので、米ウラニアのLPレコードから復刻したものである。時たまチリチリノイズがありますが、気にはなりません。
1952年のEMIでの録音も雄大な素晴らしい演奏ですが、この1944年の録音は、もっと凄い。第1楽章の冒頭の部分だけでも、凄い気迫、エネルギーの固まりである。ウィーンフィルがフルトヴェングラーの指揮のもと、必死に演奏していると言っても過言ではありません。
この作品の持つ貴高さ、気品、そして第2楽章の悲しさなど、全てが語られている。
1944年という時代背景もあるに違いありません。
やっぱりフルトヴェングラーのベートーヴェンは凄いね!

ロシアの作曲家の交響曲と言えば誰もがチャイコフスキーの作品だと思います。しかし、私は最近、チャイコフスキーの交響曲はサッパリ聴かなくなりました。バレエのDVDはしょっちゅう観ているのですが・・・。
理由はやはりグラズノフを知ったからでしょう。今日聴いた交響曲第5番の魅力は何と表現したら良いのでしょうか?特に第1楽章と第3楽章の、いじらしく懐かしさを憶える哀愁の満ちたメロディー。これらはエルガーやディリアスなどのイギリス音楽に共通するものを私は感じてしまいます。

「白鳥の湖」の録音ではフランスの名指揮者ピエール・モントゥー指揮ロンドン交響楽団による気品あふれる演奏のハイライト盤(フィリップス)が忘れられません。モントゥーが全曲録音を残さなかったのは本当に残念です。しかしこのプレヴィン盤は、その残念さを忘れさせるものがあります。オケはモントゥーと同じ、ロンドン交響楽団。そしてプレヴィンはモントゥーの指揮の弟子である。そう言えばモントゥーはブラームを得意としていたことを思い出しました。この前、テレビで放送されたプレヴィン指揮NHK交響楽団のブラームスの「ドイツ・レクイエム」の名演。何か目の見えないものでつながっているのでしょう。
チャイコフスキーのバレエはDVDで観ることが多いのですが、CDで音楽だけ聴いていても、あらすじや劇的効果など全てが音楽だけで語られていることを強く感じました。
やっぱりチャイコフスキーは私にとってバレエ、劇場音楽の作曲家です。

さて、今年もあと僅かになりました。私の公休日も今日を含めて3日を残すのみ。出来る限り、時間があれば手持ちのCDを聴いていきたいと思っています。







   

今日聴いたCD,12月16日

2011年12月16日 16時10分38秒 | 今日、聴いたCD
①ディーリアス ヴァイオリン協奏曲 イェフディ・メニューヒン(Vn)メレディス・デイヴィス指揮ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団
②ディーリアス ヴァイオリンとチェロのための協奏曲 イェフディ・メニューヒン(Vn)ポール・トルトゥリエ(Vc)メレディス・デイヴィス指揮ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団
③ディーリアス チェロ協奏曲 ジャクリーヌ・デュ・プレ(Vc)マルコム・サージェント指揮ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団(以上EMI盤)
④ヨハン・シュトラウス2世 喜歌劇「こうもり」序曲 ウィリー・ボスコフスキー指揮ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団(デッカ盤)
⑤ボロディン  歌劇「イーゴリ公」より「ダッタン人の踊り」 ゲンナジー・ロジェストヴェンスキー指揮ストックホルム・フィルハーモニー管弦楽団(ボロディン交響曲全集より BRLLANT盤)
⑥シューベルト 交響曲第9番ハ長調「ザ・グレート」 カール・ベーム指揮ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団(シューベルト交響曲全集より 1963年録音 ドイツグラモフォン盤)

①~③は現在、聴き続けているディーリアス全集から6枚目のCD。協奏曲ばかり集めたもの。たいへん期待していましたが、ややガッカリ。どうしても最後に収録されていたデュ・プレの演奏するチェロ協奏曲が強く印象に残ってしまい、他の2曲は、どうも印象が薄い。チェロ協奏曲のみLPレコード時代(エルガーの協奏曲のレコードの裏面)から、よく聴いているのだが、皮肉にも一番、印象に残ってしまった。やはり大好きなデュ・プレの演奏の魅力からであろう。他の2曲は日を改めて聴き直すことにしましょう。

気を取り直してフィギュアスケートの関連の曲を2曲聴く。昨晩はアイスダンスのメリル・デイビス&チャーリー・ホワイト組のロシア大会でのフリーダンス「こうもり」の演技の録画を4度、飽きもせず繰り返して見ました。見れば見るほど凄い。たいへん高度な技術盛り沢山であるが、ウィンナーワルツの魅力が失われていないのが本当に素晴らしい。リンクが本当に華やかに見える。
そのデイビス&ホワイトの演技を見た余韻を噛みしめるようにウィーンフィルの演奏を聴きました。

最後にシューベルト最後の交響曲を聴く。何か熱病にうかされた時、持って生まれたメロディーが湧き出てきているような作品。この作品は昔から好きな作品で、一番好きな録音はフルトヴェングラー指揮ベルリンフィルによる1943年のライブ録音。まさにフルトヴェングラーの神がかりで狂ったような燃えに燃えた演奏。
ただ、録音の良いものを聴きたいと思った時はベーム指揮ベルリンフィルの録音に手が伸びます。
1963年の頃のベルリンフィルは、まだ現在のようなインターナショナル的でなく、ドイツ風のドッシリした響きが残っていて、ベームの指揮にピッタリのサウンドを聴かせてくれます。第4楽章の何かたたき込んでいくような迫力は、さすがベームである。

ところで仕事が休みの日は1枚でも多くのCDを聴きたい、聴こうとしています。本当は大好きなオペラの全曲CDをじっくりと聴きたいのが本音ですが、時間が足りないのが残念です。
自分が聴いているCDの数々は他人様から見ると、最悪のものかもしれません。しかし、音楽や演奏は多数決ではありません。自分自身が良いと思ったもの、自分自身の感性に合ったものを素直に聴いて行きたい。
今日もネットで朝比奈隆が指揮した管弦楽作品の未発表音源を集めたCDを予約しました。この中にはチャイコフスキーの「弦楽セレナード」やウィンナーワルツが3曲含まれていて本当に楽しみにしています。
朝比奈隆が亡くなって、かなりの年月になるのに、まだ朝比奈隆の演奏を聴いているのかと、バカにされるかもしれません。しかし朝比奈隆の演奏には、それだけの魅力と大きな感動があり、私は死ぬまで追い続けるでしょう。一人の演奏家に心酔することは、それだけの覚悟と誰にも負けない愛する気持ちを持ち続けなくてはいけません。朝比奈隆の晩年の演奏だけを聴いてワーワー騒いでいた連中は、何処へ行ったのでしょうか?今、何を聴いているのでしょうか?(これは晩年のベームにも同じことが言えます)
当ブログに、時々、コメントしてくださる方に女性指揮者の西村智実さんの熱心なファン方がいらっしゃいます。(今月、西村智実さんは高松へやってきますが、仕事の都合で行けないのが残念)
ご本人のブログを読んでいると、昔、私が朝比奈隆を知った頃とダブルものがあり嬉しくなります。
有名演奏家、巨匠たちのCDを並べて名盤選びするより、西村智実さんのファンの方のような音楽ファンの方が私は好感を持ちますし、私も、これからも、そうありたいと思っています。
一人の演奏家と出会い、終生、聴き続けることの尊さ、貴重さ。そして自分自身も成長して行く。私は朝比奈隆によって、これらを教えてもらいました。そして、これからも続くでしょう。
本日は、かなり私の本音をコメントしてしまいました。
不愉快な点あれば、どうかご容赦下さい。


今日聴いたCD 12月7日

2011年12月07日 15時13分32秒 | 今日、聴いたCD
①ブラームス「ドイツ・レクイエム」 ニコラウス・アーノンクール指揮ウィーンフィルハーモニー管弦楽団、アルノルド・シェーンベルク合唱団(2007年ウィーンでのライブ録音 RCA盤)
②ブラームス「ドイツ・レクイエム」 ブルーノ・ワルター指揮ウィーンフィルハーモニー管弦楽団、The Royal Choir Union(1953年エジンバラ音楽祭でのライブ録音 ケンレコード)
③ディーリアス「人生の踊り」「北国のスケッチ」「海流」「シナーラ」 チャールズ・グローブス指揮ロイヤル・リバプール・フィルハーモニー管弦楽団その他(EMI盤)

この前、NHK交響楽団の定期の「ドイツ・レクイエム」の録画を見ながら、昨年、購入しているのに、まだ聴いていない「ドイツ・レクイエム」のCDが2組あることを思い出し、本日、やっとこさ聴いてみる気になりました。
まずアーノンクール盤。昨年発売され音楽評論家、大絶賛のたいへん評判のよいCDである。しかし、途中、何度か聴くのを止めようかと思ったくらい、正直言って私にとっては最後まで聴き通すのがしんどかった。
何か禁欲的と言っていいほどの演奏に息苦しさを感じ、また合唱も、あの独特の分厚いハーモニーとは逆の世界で、聴いていて私には辛かった。こうなるとアーノンクールの手の内ばかり見えてきて作品に酔えなくなる。バッハの作品だったら何ともないのかもしれませんが、ブラームスとなると・・・。
アーノンクール盤のあとワルターの録音を聴く。今日、聴いたのはニューヨークフィルとのスタジオ録音でなく、1953年のウィーンフィルとのライブ録音である。バリトン独唱は若き日のフィッシャー・ディースカウである。よく分からないレーベルでの掘り出し録音だけに覚悟をして聴いてみる。
第1曲が始まった時は、さすがに録音の悪さ、古さを感じましたが曲が進むにつれて、そんなことは気にならなくなりました。合唱の巧さや緻密さはアーノンクール盤の方がはるかに上でしょう。しかし、この古い録音ですがワルターの指揮のもと、心を一つにして一心不乱に歌っている感動が、このワルター盤にはある。これこそが「ドイツ・レクイエム」を聴く私にとっての醍醐味である。
最新録音のアーノンクールの録音よりも、録音状態の必ずしも良くないワルターの古いライブ録音の方に心を奪われた私。
ここに演奏の聴き比べの面白さがあります。

ディーリアスの全集。今回は5枚目、いよいよディーリアスの大家グローブスの登場である。もちろん私にとって初めて聴く作品ばかりである。
「北国のスケッチ」は何か北欧の冷たい風が吹き注いでいるような作品で良かったのですが、それよりも「海流」には驚きました。バリトンの独唱と合唱によって歌われる歌詞の意味は残念ながら分かりませんが、その旋律の美しさに、ディーリアスの世界に入り込んでしまった思いを強くしました。


今日聴いたCD、12月2日、そして「Shall we ダンス?」

2011年12月02日 15時44分16秒 | 今日、聴いたCD
①ベートーヴェン 交響曲第9番「合唱」 ウィルヘルム・フルトヴェングラー指揮バイロイト祝祭管弦楽団、合唱団(1951年バイロイト音楽祭でのライブ録音EMI盤)
②モーツァルト  交響曲第39番、第40番、第41番「ジュピター」 オットマール・スウィトナー指揮シュターツカペレ・ドレスデン(1973~1975年録音)
③ワーグナー   楽劇「トリスタンとイゾルデ」より第1幕、第2幕 ウィルヘルム・フルトヴェングラー指揮フィルハーモニア管弦楽団(1952年録音 EMI盤)

このところ、やけに忙しく、疲れが抜けない。こんな時こそ、大きな曲を聴いて、何もかも忘れたい。そんな気分である。
本日は、今、聴きたいと思った作品を本能のまま聴いていきました。
今日、一番に選んだCDはベートーヴェンの第9である。別に師走だから、この作品を選んだのではない。やはりこの作品の持つ大きさに身も心も捧げたいと言う気持ちが強かったからである。
そして聴いたのはフルトヴェングラーのバイロイトでのライブ録音。やっぱりフルトヴェングラーである。やっぱりベートーヴェンの第9はフルトヴェングラーのバイロイトでのライブ録音を超えるものはない。
今年は21枚のCDによるフルトヴェングラーのEMI録音集のアルバムを購入したので、集中的にフルトヴェングラーの録音を新しい気持ちで聴き直すことが出来ました。フルトヴェングラーの凄さを再認識したのはもちろんのこと、フルトヴェングラーと対極の存在にいたトスカニーニの魅力にも魅了されました。
来年もあれこれフルトヴェングラーとトスカニーニの録音は追いかけることでしょう。

ベートーヴェンの第9を聴いたあと、無性にモーツァルトが聴きたくなり、スウィトナー指揮シュターツカペレ・ドレスデンによるモーツァルトの最後の3曲の交響曲が1枚のCDに収まったCDを聴く。
私はシュターツカペレ・ドレスデンは大好きなオーケストラですが、このオーケストラにとっての最高の指揮者はベームとスウィトナーだったと今も固く信じています。
そのスウィトナーによるモーツァルトの交響曲。ドレスデンのいぶし銀のような響きによる演奏は格別なものがあります。スウィトナーのドレスデンでの録音は、忘れ去られた存在のようなのが残念。このコンビのモーツァルトでは「魔笛」と「フィガロの結婚」と言う素晴らしいオペラの全曲録音があり、私にとって、けっして忘れることの出来ないコンビです。

そしてワーグナーの「トリスタンとイゾルデ」
キルステン・フラグスタートのイゾルデ。最高のワーグナー歌手の歌唱。そしてフルトヴェングラー指揮による、うねるようなオケの響き。
やっぱり私の世界である。

さて昨晩は、この前の日曜の夜、NHK・BSで放送された映画「Shall we ダンス?」の録画を見ました。
正に私の好みにピッタリの映画。
私にとってはメルヘンの世界。
仕事に疲れ、人生に疲れ切った?私にとっては正に現実逃避の世界。これはフィギュアスケートの世界にも言えるでしょう。
もし、この映画のヒロインである草刈民代さんのような方が、映画のように私の目の前に立ったらどうしょう?
もちろん荒川静香さんもである。
そんな非現実的なことを思いながら、この映画を見ていたしだいであります。

今日聴いたCD 11月30日

2011年11月30日 16時03分54秒 | 今日、聴いたCD
①ディーリアス 組曲「フロリダ」「ブリックの定期市」「夏の夕べ」「ラ・カリンダ」「セレナード」「2つの水彩画」など リチャード・ヒコックス指揮ボーンマス交響楽団その他 (EMI盤)
②ブラームス  ピアノ協奏曲第1番ニ短調 ウィルヘルム・バックハウス(ピアノ)カール・ベーム指揮ウィーンフィルハーモニー管弦楽団(1953年録音 デッカ盤)

ディーリアス全集の4枚目のCDも管弦楽曲がいろいろ。最初は組曲「フロリダ」を聴く。この前に聴いた「アパラチア」のイメージが強かったので、アメリカの臭いムンムンの作品かな?と想像していたら、予想外の瑞瑞しい作品。その他の作品もディーリアスらしい旋律のあふれた作品。
また組曲「フロリダ」と「ブリックの定期市」を演奏しているボーンマス交響楽団の響きの素晴らしさに、たいへん驚く。以前、NAXOSレーベルで発売された武満徹の作品集でも、優れた演奏を聴かせてくれましたが、今回聴いたディーリアスの録音も録音の良さも相成って、演奏も素晴らしいものがありました。ボーンマス交響楽団にはシベリウスのスペシャリストのベルグルンドとのシベリウス交響曲全集の録音もあるので、ぜひ手に入れて聴いてみたいものです。

最近、世間ではマウリツィオ・ポリーニがティレーマン指揮シュターツカペレ・ドレスデンとのブラームスのピアノ協奏曲第1番の新録音のCDが発売され評判が良いらしい。しかし私はポリーニのブラームスの協奏曲の印象が良くないので、世間様に背を向けて購入するつもりはない。また軍資金にも、それだけの余裕もない。
大昔、私の大学生時代、ポリーニの人気は物凄かった。来日公演のリサイタルに行きたかったが、チケットも発売と同時に売り切れで、どうにもならなかった。そして当日券を求めて長時間並んで、やっとこさNHK交響楽団の定期演奏会を聴くことが出来ました。曲はブラームスのピアノ協奏曲第1番。指揮はサヴァリッシュ。
ポリーニのピアノは何かブラームスとしては線の細さが気になり、サヴァリッシュの指揮するN響の分厚いサウンドと何か合っていないように感じました。期待が高すぎたのかな?ブラームスのピアノ協奏曲は技術だけでは、どうにもならないものがあるようだ。それ以降、私のピアニストへの興味はバックハウスとホロヴィッツ、そして内田光子へと移ってしまい、ポリーニの演奏は、ほとんど聴かなくなった。
そんな複雑な思いを思い出し、今日は久し振りにブラームスのピアノ協奏曲第1番を聴きました。
選んだ録音はバックハウスのピアノ独奏。そしてベーム指揮ウィーンフィルによる1953年の録音である。
バックハウス、ベーム、ウィーンフィルのブラームスは1967年録音の第2番の協奏曲の正に世界遺産と言いたくなるような超弩級の名演奏の録音があり、この1953年の第1番の録音は話題になることは全くありませんが、録音がモノーラルの古い録音とは言え、たいへんな名演奏だと私は信じています。
1953年、バックハウスは69歳である。正に全盛期の録音と言っていい。
第1楽章のオーケストラの序奏は、さすがに録音の古さを感じましたが、バックハウスのピアノが奏し始めると、録音の古さなど吹っ飛んでしまいます。淡々としながら、奥に何か強い思い、寂しさを秘めた演奏と言うべきか。
また第1楽章の最後の凄さ、物凄い弾きっぷりはベームとウィーンフィルとの組み合わせだったから可能だったのであろう。
バックハウスの演奏を聴き終えたあとの充実感は本当に独特なものがあります。
ブラームスのピアノ協奏曲は、保守的、マンネリと言われるかもしれませんが、やっぱりバックハウスになってしまいました。









今日聴いたCD 11月25日、そしてGPシリーズ

2011年11月25日 15時11分57秒 | 今日、聴いたCD
①ベートーヴェン 交響曲第6番「田園」 ウィルヘルム・フルトヴェングラー指揮ウィーンフィルハーモニー管弦楽団(1952年録音 EMI盤)
②ワーグナー 楽劇「ニュールンベルクのマイスタージンガー」より第3幕 カール・ベーム指揮バイロイト祝祭管弦楽団、合唱団(1968年バイロイト音楽祭でのライブ録音 ORFEO盤)

今日は久し振りにドイツ音楽三昧。ディーリアスはお休み。
久し振りにフルトヴェングラーの「田園」を聴く。本当に心が揺さぶられる思い。特に第5楽章。何か魔法を掛けられたような気持ち。
そのあとワーグナーを聴く。
テオ・アダムの歌うハンス・ザックス。やはり天下一品。
そしてベームの指揮。やはりライブのベームは凄い。オケの響きの勢いと熱気が凄い。第5場の「徒弟たちの踊り」の音楽の迫力!
合唱指揮は長年バイロイトで活躍していた有名なヴィリヘルム・ピッツ。コーラスが大活躍するオペラだけに聴き応え満点。
私は、このところ、いろいろな音楽を聴いていますが、やはり私の本当の立ち位置はやっぱりベートーヴェンとワーグナーか!?


話は変わります。
昨晩、久し振りにスケートカナダでの鈴木明子さんのフリー「こうもり」の演技の録画を見て心から感動しました。
自分で言うのは恥ずかしいですが、この名曲を知り抜いて、鈴木明子さんの演技を見ることが出来る幸運と歓びが心から湧き上ってきました。
ちょっとしたリズムの刻み、メロディの変化にパッと演技の表情が変わる鈴木明子さん。順位や得点など関係ない、私にとって最高のフィギュアスケートを見る歓びです。
今回はCSのテレ朝チャンネルと契約しているので、GPシリーズの録画を目を通すのは、たいへんですが、楽しみは倍増になりました。
今シーズン、「シェへラザード」「悲しきワルツ」「マイフェアレディ」「お熱いのはお好き」そしてグレン・ミラーやガーシュインなどの音楽が登場していますが、何も前知識なく、その音楽の世界にスッと入っていける自分自身は本当に幸せ者だと思います。
これは両親のお蔭だと感謝しています。
今も健在の母は大の映画ファンで、特にMGMのミュージカル映画を語りだすと止まらなくなります。
私の小さい頃から家にはポピュラー、映画音楽、歌謡曲、そしてクラシック音楽と広く浅くですが、いろいろレコードがあり物心ついた頃から、強制されることもなく、それらに慣れ親しんできたのが大きかったのかもしれません。
話が脱線しました。
いよいよGPシリーズ最終戦のロシア大会。
浅田真央さんの好調が伝えられています。
今晩の放送が楽しみです。




今日聴いたCD 11月23日

2011年11月23日 15時03分00秒 | 今日、聴いたCD
①プッチーニ 歌劇「蝶々夫人」(全曲) レナータ・スコット、カルロ・ベルゴンツィ、ジョン・バルビローリ指揮ローマ国立歌劇場管弦楽団、合唱団(1966年録音 EMI盤)
②ディーリアス 「パリー大都会の歌」「夏の庭で」「春を告げるかっこうを聞いて」「川辺の夏の夜」、ピアノ協奏曲 チャールズ・マッケラス指揮その他 (EMI盤)

先週の土曜、NHKの地上波で宮崎葵さん主演のドラマ「蝶々さん」を見ました。オペラをもとにしたドラマで、一回目の先週は没落した武家の娘・蝶々さんが芸子としてお座敷に立つまでが描かれ、まだピンカートンとは出会っていない。宮崎葵さんの化粧して着飾った芸子姿が美しかった。今週土曜の2回目の放送では、一気に蝶々さんの悲劇的な死まで、ドラマチックにドラマが展開していくのだろう。宮崎葵さんの演技も楽しみである。
音楽雑誌「レコード芸術」の12月号に毎月連載されている音楽評論家・宇野功芳氏の「楽に寄す」で若き日の八千草薫さんが主演した1954年制作のオペラ映画「蝶々夫人」が話題になっていた。かなり以前、NHKのBSで放送され私も見ました。八千草薫さんが演じる蝶々さんは涙が出るくらい美しく、蝶々さんのイメージにピッタリでした。ビデオで録画したはずなので、朝から探してみましたが見当たりませんでした。DVDのデッキを購入した時、かなりのビデオテープを処分したので、その中に含まれていたのかもしれません。本当に残念である。
私は初めて歌劇「蝶々夫人」の全曲を聴いた時の衝撃は忘れられません。冒頭の音楽は異国情緒あふれる音楽で始まるものと思っていましたが、蝶々さんの波乱にとんだ生き方を暗示するような激しい音楽。何度聴いても衝撃を受けます。
そして第1幕後半の蝶々さんとピンカートンの美しい二重唱。このオペラの悲劇的な最後を知っているだけに、美しければ美しいほど、胸が裂かれそうな気持ちを強くします。
私が一番泣かされる場面は第2幕第2場、一晩中、ピンカートンを待っていた蝶々さんが眠っている子供を抱き上げて歌いながら去っていくシーン。

「おやすみ、かわいい坊や、私の胸でおやすみ。
 お前は神様と、私は苦しみと一緒。
 金の星の光は、お前のものに。
 坊や、おやすみ」

歌劇「蝶々夫人」の全曲CDは、いろいろ持っていますが、一番のお気に入りはバルビローリが1966年ローマで録音したもの。単にメロディーを美しく演奏するだけでない、ドラマと一緒に一体になって演奏が進んでいる感が強い。時々バルビローリの唸り声が聴こえドキッとします。


今日聴いたディーリアスのCDでは、初めて聴いたピアノ協奏曲は面白くなかった。逆に「パリー大都会の歌」は面白かった。ディーリアスは生涯の多くをフランスで過ごしたので興味深かった。
そして、やはり「春を告げるかっこうを聞いて」「川辺の夏の夜」が一番、感動する。何か人生の無常、自然の尊さが静かに迫ってくるような音楽である。