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オペラファンの仕事の合間に パート2

大好きなクラッシック音楽やフィギュアスケート、映画などを語ります。メインは荒川静香さんの美しさを語るブログ。

今日聴いたCD 5月18日

2012年05月18日 16時59分20秒 | 今日、聴いたCD
①レスピーギ 交響詩「ローマの松」「ローマの祭り」 アルトゥーロ・トスカニーニ指揮NBC交響楽団(1953年、1949年録音 RCA盤)
②マスカーニ 歌劇「友人フリッツ」全曲盤より ミレッラ・フレーニ、ルチアーノ・パヴァロッティ、ジャナンドレア・ガヴァッツェーニ指揮コヴェント・ガーデン王立歌劇場管弦楽団&合唱団(1968年録音 EMI盤)
③プッチーニ 歌劇「トゥーランドット」全曲盤より ビルギッド・二ルソン、ユッシ・ビョルリング、レナータ・テバルディ、エーリッヒ・ラインスドルフ指揮ローマ歌劇場管弦楽団&合唱団(1959年録音 RCA盤)

フルトヴェングラーとトスカニーニの間を行ったり来たりしている私。好き嫌いは別として、やはり20世紀の指揮者の頂点を極めたと言っていい、この2人の大指揮者。残された録音から、この2人の芸術を素直な気持ちで聴いていきたい。
今日は定評のあるトスカニーニのレスピーギの作品を聴く。本当に物凄い演奏。トスカニーニを否定する方々の口を封じるに十分過ぎる演奏。
レスピーギのローマ3部作の中では「ローマの松」が断トツで有名ですが、私は「ローマの祭り」の方が好きだな。
第1曲「チェルチェンセス」での壮絶な恐ろしさ、そして第4曲「主顕祭」での狂喜乱舞の世界。それらをトスカニーニ指揮の元、一糸乱れぬアンサンブルと色彩感で、これ以上の演奏は無いのでは思わせるくらい演奏に釘付けさせられます。
話は変わりますが、今年の12月、NHK交響楽団の定期演奏会でシャルル・デュトワの指揮でローマ3部作が一気に演奏される予定である。おそらくオーケストラを聴く究極の醍醐味を味合うことが出来るでしょう。Cチクルスなので、どこかのおじさんも行くのだろうなあ。私はNHKのテレビ放送で我慢の子でありんす。

レスピーギのあと、イタリアオペラの全曲CDから聴き所を聴いていく。
マスカーニと言えば「カヴァレリア・ルスティカーナ」が超有名ですで「友人フリッツ」は知られざる作品かもしれませんが、抒情的でマスカーニらしい美しい旋律に満ち溢れていて忘れてはいけない作品でしょう。
この録音では何と言ってもフレーニとパヴァロッティの顔合わせが最大の魅力。2人とも本当にきれいな声。1970年代に入って重たい役を歌う前の録音だけに、この2人の美声がより際立って聴こえてきます。第2幕の「さくらんぼの2重唱」は本当に、うっとりさせらるものがあります。
この素敵な録音は今まで国内盤が発売されたのだろうか?もし発売されていないのなら残念である。
「友人フリッツ」のあと「トゥーランドット」を聴く。
今日聴いたのは1959年ローマでRCAによって録音されたCD.
ビルギッド・二ルソン、ユッシ・ビョルリング、レナータ・テバルディという3人の大歌手による声の饗宴。
歌劇「トゥーランドット」を語る時、私にとって絶対欠くことの出来ない録音である。

最近、ワーグナーのオペラばかりを聴いていましたが、久し振りに聴いたイタリアオペラ。
やはりイタリアオペラの魅力は声!声!声!
次の休みの日にはヴェルディを聴こう。

今日聴いたCD 5月16日

2012年05月16日 15時22分28秒 | 今日、聴いたCD
①ブラームス ヴァイオリン協奏曲ニ長調Op.77 サラ・チャン(ヴァイオリン) クルト・マズワ指揮ドレスデン・フィルハーモニー管弦楽団(2009年録音 EMI盤)
②ブラームス 交響曲第3番ヘ長調Op.90 アルトゥーロ・トスカニーニ指揮NBC交響楽団(1952年録音 RCA盤)
③エルガー  交響曲第2番変ホ長調Op.63 ジョン・バルビローリ(指揮)ハレ交響楽団(1964年録音 EMI盤)
 

今日も朝からブラームス。
私はブラームスの作品の中でヴァイオリン協奏曲と「ドイツ・レクイエム」が大好きです。ヴァイオリン協奏曲の魅力を初めて知ったのはLPレコードの時代、アンネ=ゾフィー・ムターの独奏、カラヤン指揮ベルリンフィルによる1981年録音のドイツ・グラモフォン盤である。
特に第1楽章が素晴らしく愛聴盤となりました。
そしてCDの時代に入り当然CDで買い直しましたが、聴いてみて「あれぇ~?」であったのである。LPレコードでの表情豊かな独奏ヴァイオリンの音色、オケの分厚い響きが後退していて薄っぺらく感じ、LPレコードで感じていた満足感が得られなくなったのである。
ムター&カラヤン盤に変わるCDとしてチョン・キョン・ファの独奏、ラトル指揮ウィーンフィルのEMI盤に期待したのですが、ガックリ賞でした。チョン・キョン・ファにはプレヴィン指揮での海賊盤があり、素晴らしい演奏ですが、やはり彼女らしい演奏の正規盤が欲しい。
それにしても、この数年チョン・キョン・ファの情報が全くありません。どうしているのでしょうか?ファンとして気になるところです。かなり以前、サントリーホールで彼女のリサイタルを聴いたあと楽屋口で出待ちをしてサインをしてもらったプログラムが貴重なものとなってしまいました。
この後、出会ったのがヤシャ・ハイフェッツの独奏、ライナー指揮シカゴ交響楽団の録音。ブラームスを聴くというよりハイフェッツを聴くと言うべき録音かもしれませんが、今まで、この協奏曲を聴きたい時は、このハイフェッツの録音で聴いていました。
今回はサラ・チャンのCDが届いたので聴いてみました。
演奏は女流ヴァイオリニストらしい熱く情熱的な演奏で気に入りました。
やはりブラームスのヴァイオリン協奏曲の演奏は女流ヴァイオリニストが、オーケストラの前に立ちミューズの様に真正面から、この作品に向き合い、気品あふれる音色に心をときめかすのが私の理想のようである。
ただ、今回聴いていて、どうしてもチョン・キョン・ファだったら、ここはこうするのではないか?と所々で思ってしまうのは、しかたがないかな。
しかしながら、これからこの協奏曲を聴きたい時はハイフェッツ盤よりサラ・チャンの録音のCDに手が伸びるでしょう。しばらく聴き込んで行きたい録音である。

次はトスカニーニ指揮のブラームス。
トスカニーニの響きは固いというイメージがありますが、有名な第3楽章の演奏の情感のこもった歌心は多くの方が持っているトスカニーニに対するイメージと正反対のものがあるのは間違いありません。
そのトスカニーニの歌心を感じることが出来る自分自身が憎い。

お昼のニュースで天皇、皇后両陛下がイギリスへ出発したニュースを見る。
その為かイギリスの音楽を一曲、聴いてしまう。第4楽章の盛り上がりは、やはり聴き応えがある。
どうも私はイギリスと聞いただけで特別な感情が走る様である。


今日聴いたCD、5月11日

2012年05月11日 16時25分14秒 | 今日、聴いたCD
①ブラームス 「ドイツ・レクイエム」 ルドルフ・ケンぺ指揮ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団、ベルリン聖ヘトヴィヒ大聖堂合唱団 エリーザベト・グリュンマー(ソプラノ)ディートリヒ・フィッシャー=ディースカウ(バリトン)(1955年録音、EMI盤)
②ブラームス 交響曲第3番ヘ長調 ウィルヘルム・フルトヴェングラー指揮ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団(1949年ベルリンでのライブ録音 EMI盤)

今日は朝からブラームス。
ブラームスの作品の中で私の一番好きな作品は「ドイツ・レクイエム」である。今まではジュリーニ指揮ウィーンフィルのドイツグラモフォン盤をよく聴いていましたが、最近、どこかのおじさんに教えてもらったケンぺ指揮ベルリンフィルの録音が、すっかり気に入ってしまった。
1955年当時のベルリンフィルの渋い響き、そしてベルリン聖ヘトヴィヒ大聖堂合唱団の何か悲しみを心の中で押さえているような歌声。
このようなオーケストラの響き、コーラスの歌声は、今の時代、もう聴くことは出来なくなった。
第7曲の「死者たちはしあわせである」は正に心の響き、歌声。録音の前年に世を去ったフルトヴェングラーを弔うかのようである。

「ドイツ・レクイエム」の次に、フルトヴェングラー指揮のブラームスの交響曲を聴く。
本当にブラームスの交響曲が好きな方はフルトヴェングラーのブラームスに批判的な様である。ブラームスを聴くと言うよりフルトヴェングラーの演奏を聴くという演奏が要因らしい。裏を返すとフルトヴェングラーの演奏の魅力満載と言う事である。
私自身、熱心な?ブラームスの聴き手ではないと思っているので、フルトヴェングラーのブラームスに関しては何も隔たりも無く聴くことが出来、楽しむことが出来るのを幸せだと思います。
フルトヴェングラーの演奏を聴く時は特に受け身になっては、その魅力が伝わって来ない。フルトヴェングラーの演奏から伝わってくる激しい喜び、哀しみ、そして憧れを正面から向き合って受け入れる心の大きさが必要ではないか。ブラームスの演奏も然りである。

さてさて、本当はもっと聴きたかったが財務大臣閣下の運転手で、市内のショッピングセンターへお出かけである。
次の休みの日にはブラームスのヴァイオリン協奏曲を聴いてみよう。




今日聴いたCD 5月9日

2012年05月09日 15時37分54秒 | 今日、聴いたCD
①ワーグナー 楽劇「神々のたそがれ」より「夜明けとジークフリートのラインへの旅」「ジークフリートの葬送行進曲」ハンス・クナパーツブッシュ指揮ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団(1956年録音 GRAND SLAM RECORDS盤)
②エルガー 行進曲「威風堂々」第1番~第5番 ジョン・バルビローリ指揮フィルハーモニア管弦楽団(1962年、1966年億音 EMI盤)
③ウォルトン 行進曲「宝玉と勺杖」、戴冠テ・デウム、戴冠式行進曲「王冠」 ルイ・フレモー指揮バーミンガム市交響楽団&合唱団(1976年録音 EMI盤)

今日は久し振りの公休日。体中がガクガク、足の裏はジンジン。もう歳だな。
CDを聴くのも久し振りである。最初に聴いたのは、やっぱりワーグナー。最近、マレク・ヤノフスキ指揮シュターツカペレ・ドレスデンによる「ニーベルングの指輪」の全曲CDが手に入り、シュターツカペレ・ドレスデンの響きが素晴らしくたいへんお気に入りになっていますが、今日はクナパーツブッシュがウィーンフィルをデッカで録音したワーグナー作品集から聴く。今日聴いたCDはGRAND SLAMがLPレコードから復刻したもの。私は御膝元のデッカから発売されたCDよりGRAND SLAMの復刻版の方が好きである。響きの素朴さ、そして重量感がGRAND SLAM盤の方が上のように聴こえるからである。
クナパーツブッシュ指揮による、まるで大河の流れのような「夜明けとジークフリートのラインへの旅」そして不気味で痛切な悲しさが迫ってくる「ジークフリートの葬送行進曲」の演奏。
クナパーツブッシュ指揮によるウィーンフィルの響き。やはりクナパーツブッシュのワーグナーは最高です。

今日、朝刊で天皇、皇后両陛下のイギリスご訪問が正式に決定したことを知りました。エリザベス女王の即位60周年記念行事ご出席のためとの事。60年前の戴冠式には皇太子時代の天皇陛下も列席していますが、ワイドショーで知ったのですが60年前の戴冠式と今回の記念行事の両方、その場に居合わせることが出来るのは女王陛下などイギリス王室以外では天皇陛下だけではないか言っていました。
という事でイギリス王室にちなんだ作品を聴いてしまいました。
まずエルガーの行進曲「威風堂々」を全5曲聴きました。「威風堂々」は第1番が飛びぬけて有名ですが、他の作品もじっくり聴いてみると、なかなかの作品ばかりです。
そしてウォルトンの5枚組のアルバムから管弦楽曲を数曲聴く。
戴冠式行進曲「王冠」は1937年に英国王ジョージ6世の戴冠式のために作曲された作品。行進曲「宝玉と勺杖」は1953年にイギリス女王エリザベス2世の戴冠式のために書かれた作品、そして「戴冠テ・デウム」はイギリス女王エリザベス2世の戴冠式の最後を彩る音楽として1953年に書かれたもので、壮麗で祝典的な作品。
私は行進曲「宝玉と勺杖」が気に入っていて、よく聴いています。私の元気の出る作品の1つです。
これらの作品が今回の記念行事でも演奏されるかどうか興味深々です。





今日聴いたCD 4月25日

2012年04月25日 15時48分48秒 | 今日、聴いたCD
①モーツァルト ピアノ協奏曲第24番ハ短調 K491 内田光子(ピアノ)ジェフリー・テイト指揮イギリス室内管弦楽団(1988年録音)
②ブルックナー 交響曲第2番ハ短調(1877年 ノヴァーク版) エリアフ・インパル指揮東京都交響楽団(2011年ライブ録音)

今日は偶然にもハ短調の作品が並んでしまった。
モーツァルトのピアノ協奏曲を聴いて素直に感動できる私は本当に幸せだと思う。
ブルックナーの交響曲を聴きたくなり、最初は7番のCDを手にしたが、気が変わって2番になってしまった。
やはり私は初期のブルックナーの交響曲が大好きである。特に第2番は大好きである。
このインパルの東京でのライブ録音は、たいへんなお気に入りになってしまいました。

このあと、この前の日曜にNHK・Eテレで放送された、ららら♪クラシック「N響スペシャル(1)巨匠たちとの名演の軌跡」の録画を見る。
久し振りにヴォルフガング・サヴァリッシュの映像を見て、たいへん懐かしくなった。
ブラームスの交響曲第3番から第3楽章。ブラームスの渋い響きが心にしみる。
引退して、かなりの年数がたちましたが、お元気なのでしょうか?
ご自宅で、まだピアノを弾かれているのでしょうか?
サヴァリッシュには、大学生時代、思い出がたくさんあり、いろいろと思いを馳せるものがあります。
ヴォルフガング・サヴァリッシュ、シャルル・デュトワ、ロジャー・ノリントンの指揮する映像を続けて見て、改めて時代の流れ、変革を痛感しました。



今日聴いたCD 4月20日

2012年04月20日 16時06分59秒 | 今日、聴いたCD
①マーラー 交響曲第7番 ホ短調「夜の歌」 小林研一郎指揮チェコ・フィルハーモニー管弦楽団(1998年録音 PONY CANYON盤)
②モーツァルト 交響曲第38番ニ長調 K504「プラハ」 カール・ベーム指揮ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団(1959年録音 ドイツグラモフォン盤)

このところ、やけに仕事が忙しく昨日も深夜の帰宅だった。朝、起きてかなりの疲労感が残っていた。こんな時、かえって長大な作品、それも少々ネクラな作品を聴きたくなることがある。そんな気持ちで最初に選んだ作品はマーラーの交響曲第7番である。
マーラーと言えばバーンスタインの録音が有名で私も第7番ではニューヨークフィルとの新旧の録音のCDを持っていますが、今日は小林研一郎指揮チェコフィルの録音のCDに手が伸びました。
何と言ってもチェコフィルの魅力!第1楽章の冒頭のホルンの響き、第2楽章の弦のうねるような音色、そして最終楽章の冒頭のティンパニの連打など魅力満載。その魅力を引き出した小林研一郎の力量。そして録音も最優秀。仕事の疲れを忘れて聴き入る。

マーラーの長大な交響曲を聴いたあとモーツァルトを聴きたくなった。偶然にもチェコとゆかりのある作品を続けて聴いてしまった。
最近、ちょくちょくのぞいているブログでモーツァルトの作品に関して否定的なコメントを読んで愕然としていたところ。私はとても、あんな風にモーツァルトの作品を聴くことが、とても出来ない。別世界の出来事。私は頭で聴くより、心で聴きたい。

CDを聴いたあとフィギュアスケートの録画を見る。本当は昨日の国別対抗戦の録画を見るべきだが、何か気乗りがしない。まだ世界選手権の余韻が私に残っているからでしょう。世界選手権のペアのフリーの録画を見てしまった。
国別対抗戦は荒川静香さんの解説なので早く見なくてはいけない。

午後、財務大臣閣下とわが町の商店街に繰り出す。
実は、この数年、わが町の商店街の再開発の工事が進み、昨日、大きくリニューアルオープンしたところ。昔の面影が一掃され全く生まれ変わってしまった。
私のお目当てはわが町初進出の「タワーレコード」である。大阪へ行った時に必ず立ち寄る梅田店や心斎橋店の規模には、全くかなわないが私にとっては画期的なこと。今まで入手に苦労していたタワーレコード・オリジナル企画盤が手に入り易くなったのが大きい。
伊福部昭の作品集の2枚組CDを購入する。
横で財務大臣閣下が何か言いたそうな表情で見ていた。



 

今日聴いたCD 4月6日

2012年04月06日 10時05分54秒 | 今日、聴いたCD
①ヨハン・シュトラウス2世 喜歌劇「こうもり」(全曲)
アデール・リー(ロザリンデ)エバーハルト・ヴェヒター(アイゼンシュタイン)アンネリーゼ・ローテンベルガー(アデーレ)シャーンドル・コーンヤ(アルフレード)エーリヒ・クンツ(フランク)ジョージ・ロンドン(ファルケ)リゼ・スティーヴンス(オルロフスキー)
オスカー・ダノン指揮ウィーン国立歌劇場管弦楽団及び合唱団
(輸入盤)RCA LC00316 1963年6月ウィーン・ゾフィエン・ザールでのセッション録音
②ベートーヴェン 交響曲第6番「田園」 ウィルヘルム・フルトヴェングラー指揮ウィーンフィルハーモニー管弦楽団(1952年録音 EMI盤)

今日も朝から「こうもり」である。まだまだ世界選手権での鈴木明子さんの演技が頭の中から離れられない状態が続いている。今日は久し振りに序曲だけでなく、この喜歌劇全曲を聴く。
この作品の全曲録音ではC・クライバーの指揮する録音が有名ですが、今日、聴いたのは上記の録音。少しアレンジが入っていあすが、たいへん弾けた熱のこもった演奏で、私は気に入っています。ローテンベルガーの歌声が素晴らしい。
第2幕のバレエのシーンではポルカ「雷鳴と電光」がよく演奏されていますが、この録音ではアデーレ役のアンネリーゼ・ローテンベルガーが歌うワルツ「春の声」が演奏されています。これが、本当にいい!
私はなぜか喜歌劇「こうもり」の全曲のDVDが3組持っていて、DVDの方をよく楽しんでいますが、たまにはCDでヨハン・シュトラウスの音楽をストレートに楽しむのも一興である。
それにしても、私の「こうもり」熱は、しばらく治まりようもありません。このようなことは、トリノ冬季オリンピックでの荒川静香さんの歌劇「トゥーランドット」以来です。

「こうもり」のあと、ベートーヴェンの「田園」を聴く。
この作品を聴く時は、以前はベームの録音をよく聴いていたのですが、今はフルトヴェングラーの録音をよく聴いています。
どのような心境の変化なのか、よく分からん。

今日聴いたCD 3月30日

2012年03月30日 17時02分19秒 | 今日、聴いたCD
①ウォルトン 交響曲第1番 マルコム・サージェント指揮ニュー・フィルハーモニア管弦楽団(1966年録音 EMI盤)
②ウォルトン 交響曲第2番 アンドレ・プレヴィン指揮ロンドン交響楽団(1973年録音 EMI盤)
③ヨハン・シュトラウス2世 喜歌劇「こうもり」序曲 ウィリー・ボスコフスキー指揮ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団(デッカ盤)

イギリスの作曲家ウィリアム・ウォルトン(1902-1983)の作品を5枚のCDに収録したウォルトン・ボックス(EMI盤)が届いた。約2000円の超お買い得だった。
昨年末、同じイギリスの作曲家ディーリアスの作品を集めたアルバムを手に入れて、オペラ以外は全て聴き終えました。そして、ちょうどいいタイミングでウォルトンの作品集が届きました。
ますますイギリス音楽のとりこになって行く私。
イギリスの作曲家の作品は我が国で、よく聴かれるのは、ヴォーン・ウィリアムズの「グリーンスリーヴズによる幻想曲」などのほんの一握りの作品ですが、他の作品も聴けば聴くほど独特の味わいがある作品ばかりである。
今日は2曲の交響曲を聴きました。恥ずかしいですが、2曲とも初めて聴く作品です。
第1番が良かった。第2番は少々技巧的に感じました。第1番はたいへん迫力の聴き応えのある作品。第4楽章の盛り上がりは我をを忘れるものがありました。
第1番は来年、NHK交響楽団の定期演奏会で尾高忠明氏の指揮で演奏されるらしい。放送が今から楽しみです。

最後に喜歌劇「こうもり」序曲を聴く。
どうしても鈴木明子さんに思いを馳せてしまいます。
あさってのフリーでは、今シーズン最後を飾る最高の演技を、どうしても期待してしまいます。




今日聴いたCD,3月23日

2012年03月23日 10時18分27秒 | 今日、聴いたCD
①チャイコフスキー 交響曲第6番「悲愴」 クラウディオ・アバド指揮ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団(1973年録音 ドイツ・グラモフォン盤)
②ボロディン 交響曲第2番、歌劇「イーゴリ公」より「ダッタン人の踊り」 ゲンナジー・ロジェストヴェンスキー指揮ロイヤル・ストック ホルム ・フィルハーモニー管弦楽団 (1993~94年録音 BRILIANT CLASSICS盤)

今日は朝からロシア音楽三昧。
一昨日、小豆島へ墓参りに行く。また、今月の1日は父の命日だったので、それも併せてお参りをする。
父は、たいへんな酒飲みだったが、残された家族の、いろいろな思いがあり、まだ一度も酒を墓前に供えたことがない。
しかし、帰り際、母が「死んで、もう30年以上も経っているので、そろそろ、お酒を供えてあげようか」という言葉が印象に残りました。
そんな気持ちからか、今日の最初のCDはチャイコフスキーの「悲愴」を選ぶ。
「悲愴」は父がたいへん好きだった曲。カラヤン指揮ベルリンフィルのレコードを、いつも聴いていた。
残念ながら、私はカラヤンのCDを持っていないので、お気に入りのアバド盤で聴く。
この曲のCDではムラヴィンスキーの録音が有名で、名演ですが、私にとっては、どうも固苦しく感じることがあります。
アバド盤はやはりウィーンフィルの魅力が大きい。あの第1楽章の有名な美しいメロディーの美しさは格別でグッと来るものがあります。

さて昨日、1956年制作のミュージカル「回転木馬」のDVDが届き、さっそく見ました。
「サウンド・オブ・ミュージック」や「王様と私」と言った傑作ミュージカルを世に出したリチャード・ドジャースとオスカー・ハマースタイン2世のコンビのミュージカルの映画化した作品である。
今回、特典盤付きで1000円と言う超破格値だったので飛びつきました。
フィギュアスケートの昨シーズン、アイスダンスダンスのマイア・シブタニ&アレックス・シブタニのショートダンスの曲目は「カルーセルワルツ」で、その演技と音楽は私を魅了しましたが、その「カルーセルワルツ」はミュージカル「回転木馬」からの音楽なので、一度、きちんと、このミュージカルを見たいと思っていたので、今回のDVDは購入は、たいへん良い機会でした。

ストーリーは、天国で星磨きをしていたビリーが、1日だけ許されて地上に戻り、彼の顔を知らずに成長した娘の元を訪ねる。ビリーは生前、回転木馬の呼び込みをしていて、恋人ジュリーと結ばれるが、貧しさから悪事に手を出し死んでしまった。

DVDを見て、冒頭でビックリ。ミュージカルに付き物の序曲が無いのである。そしてその代り「カルーセルワルツ」の素晴らしい音楽が流れ、このミュージカルに引っ張りこまれてしまいました。
そして全編、素晴らしい音楽に満ち溢れているミュージカル。
私とミュージカルとの出会いはいつだったのだろうか?
私の小学生の時には、既に「サウンド・オブ・ミュージック」や「マイ・フェア・レディ」のサウンドトラック盤のレコードが我が家にあり、その音楽が、よく流れていたのでミュージカルが身近なものだったのかもしれません。
「チキチキ・バンバン」や「ドリトル先生・不思議な旅」といった初封切のミュージカル映画を小学生の時、映画館で見ています。
その時、映画館へ連れていってくれたのは父でした。
そして、現在もなおミュージカルに魅了されている私。
幼い時から、ミュージカルを教えてくれた亡き父に感謝するのみである。

さてさて、昨晩はJスポーツで今年の世界ジュニア・フィギュアスケート選手権の女子シングルの放送があり、まだ見ていませんが、しっかりと録画をしています。
私の一番、注目しているのはアメリカのグレーシー・ゴールドの演技です。
また、まだ知らなかった新しい才能の発見もあるかもしれません。
午後から、ゆっくりと録画をみるつもり。楽しみです。



今日聴いたCD 3月16日

2012年03月16日 14時41分44秒 | 今日、聴いたCD
①ベートーヴェン 「ミサ・ソレムニス」 オットー・クレンペラー指揮ニュー・フィルハーモニア管弦楽団・合唱団(1965年録音 EMI盤)
②シェーンベルク 弦楽六重奏曲「浄夜」 厳本真理弦楽四重奏団(1972年録音 EMI盤)
③バッハ:無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータ第2番 庄司紗矢香 (2010年パリ、ランファン・ジェジュ教会でのセッション録音 MIRARE盤)

一昨日、久し振りにクレンペラーが1965年に録音したベートーヴェンの「ミサ・ソレムニス」を聴いて圧倒される。
そして、今日も、再び聴く。スケールの大きい圧倒的と言える演奏。
まさに巨匠クレンペラーの偉大さ。そしてベートーヴェンの最高の音楽。

厳本真理弦楽四重奏団の「浄夜」の録音は以前からの私のお気に入りのCD.
この弦楽四重奏団の名前を憶えている方は少なくなったのではないでしょうか。厳本真理が亡くなったのは私が大学生の時なので、たいへんな昔になってしまった。
聴いていて、何か室内楽を聴いているという安心感が、あふれる演奏。
この作品はオーケストラによる弦楽合奏版の方が有名ですが、私はオリジナルの弦楽六重奏曲の方が好きです。

庄司紗矢香さんのバッハの録音は、すっかり私のお気に入りになってしまった。
今日もパルティータ第2番を聴く。
今まで縁遠いと思っていたバッハが私の間近かにいるのは間違いないようだ。



昨晩は一昨日NHKのBSで放送された今年のアメリカの映画の祭典・アカデミー賞の受賞式の録画を見る。そして、この授賞式の華やかさを堪能しました。
一番、印象に残ったのは主演女優賞のメリル・ストリーブ。彼女自身、3度目のオスカー。
私の大好きな女優さんである。
彼女を初めて、私が知ったのは大学生時代にテレビで見た、彼女の駆け出し時代に出演したテレビドラマ「ホロコースト」である。本当に印象に残りました。そして、あれから年月が経ち、たいへんな大女優になりました。
「マンハッタン」「ディアー・ハンター」「恋におちて」など、いろいろな作品を思い出しますが、彼女の主演映画で一番好きな作品は、やはり「マディソン郡の橋」です。
今回はイギリスのサッチャー元首相を演じての受賞。ぜひ映画館に脚を運ぼうと思っています。







今日聴いたCD 3月14日

2012年03月14日 14時01分24秒 | 今日、聴いたCD
①バッハ:無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータ第1番、第2番、ソナタ第1番、レーガー:前奏曲とフーガ ト短調Op.117-2、117-1、シャコンヌ ト短調Op.117-4 (ヴァイオリン独奏)庄司紗矢香 (2010年パリ、ランファン・ジェジュ教会でのセッション録音 MIRARE盤)
②ベートーヴェン 「ミサ・ソレムニス」 オットー・クレンペラー指揮ニュー・フィルハーモニア管弦楽団・合唱団(1965年録音 EMI盤)

数年前、テレビで見たロシアのサンクトペテルブルグ・フィルハーモニー管弦楽団の来日公演の放送で庄司紗矢香さんのチャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲を聴いて以来、私にとって、庄司さんは非常に気になる存在となっていました。
その庄司紗矢香さんが昨年、バッハの作品のCDが発売され、たいへん好評と聞き、ぜひ聴いてみたいと思った。
ところで私がバッハの作品を聴いてみたいと思うことは、たいへん稀なこと、いや今まで無かったことである。
恥ずかしいことに私が持っているバッハのCDはアルゲリッチがピアノを弾く作品集と鈴木雅明指揮バッハ・コレギウム・ジャパンによる6大宗教曲BOXの2組のみと言う、たいへんな情けなさである。だからバッハを語る資格なし!と言われてもしかたがない。
オーケストラ音楽を聴くのが大好きなのに管弦楽組曲やブランデンブルグ協奏曲にも見向きもしないで、現在まで来てしまったのである。
そんな私がバッハの音楽が気になりだしたのは齢(とし)を重ねてきたためだろうか?よく、わからん。
バッハをきちんと聴いている方々から見ると、大家の演奏を聴かないで、いきなり若手の日本人演奏家の録音に飛びつくとは、何と、ひどい聴き方と言われるかもしれませんが、それが私らしくて、いいのだ!と思っています。どうせ飛びつくなら齢とった爺さん大家より、若い女性の方がいい。
さて庄司紗矢香さんのバッハである。
このCDはレーガーとバッハの無伴奏の作品を交互に収録していると言う、たいへん凝った2枚組のアルバムである。
庄司紗矢香さんの演奏は真正面から作品と向き合っているのが手を取るように分かる、そして何か心が洗われるような気持がしました。そして1729年製ストラディヴァリウスの素晴らしい音色と、録音場所の教会の素晴らしい響き。素晴らしい録音である。
そして、やはりレーガーよりバッハの作品の方が素晴らしいかった。
伴奏のないたった一つのヴァイオリンだけで、バッハが何か人生のはかなさを語ってくれているような気がしました。
一番素晴らしかったのは、やはりCDの最後に収録されているパルティータ第2番でした。最後の最後に「シャコンヌ」の演奏。
これから先、まだ若い庄司紗矢香さんのバッハがどのように深化(しんか)していくか楽しみです。
ところで私はまだカール・リヒター指揮ミュンヘン・バッハ管弦楽団による1958年録音の「マタイ受難曲」の録音をまだ聴いたことが無い。当然CDは持っていない。
カール・リヒターの指揮するバッハの宗教曲の録音など私には無縁な世界と長年、思っていましたが、しかし、もう聴かなくてはいけない時が来たのではないかと強く感じました。
クラシック音楽の世界の奥底へ、奥底へ、終わりのない旅が続くようである。

バッハを聴いたあと何を聴こうかと思案して選んだ作品はベートーヴェンの「ミサ・ソレムニス」
バッハの作品の持つ崇高な高い精神と同じくらい高い作品と言うことで「ミサ・ソレムニス」しか思い浮かばなかった。
ベートーヴェンと言えば、多くの方は「第9」でしょう。しかし私は「ミサ・ソレムニス」です。
「Sanctus」はいつ聴いても心が洗われる気持ちになります。




今日聴いたCD 3月9日

2012年03月09日 09時39分17秒 | 今日、聴いたCD
①ディーリアス 「人生のミサ」 チャヤールズ・グローブス指揮ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団、ロンドン・フィルハーモニー合唱団(1971年録音 EMI盤)
②楽劇「ワルキューレ」より第1幕 マレク・ヤノフスキ指揮シュターツカペレ・ドレスデン(1980~83年ドレスデン・ルカ教会での録音 RCA盤)

昨晩は久し振りに昨年の「フレンズ・オン・アイス」の映像を見る。第1部では荒川静香さんの「スマイル」のソロの演技の本当に神がかった美しさ!そして第2部冒頭「マンボ」でのグループ演技の楽しさ!
時間が経つのを忘れて見入るばかりだった。

遂に「人生のミサ」を聴く。いろいろ聴いてきた18枚に及ぶディーリアス生誕150年記念ボックスのアルバムも、いよいよ頂点に到達したようだ。4人の独唱者、そして合唱を伴う演奏時間が約100分に及ぶ大作である。
ニーチェの「ツァラトウストラ」に音楽をつけた作品。ミサというよりカンカータと言っていいかもしれない。ディーリアスの両親はイギリスに帰化した純粋のドイツ人。そのため、ニーチェには親近感があったのかもしれません。
第1部の第1曲の冒頭、いきなりの合唱の咆哮には、さすがに引いてしまったが、その他は、やはりディーリアスの美しい世界。
第2部の第1曲「山上にて」のホルンの響き。そして合唱の素晴らしさ。そして、それに続く第2曲「竪琴の歌」の美しさ!この作品の真骨頂の部分かもしれない。何度も聴き直す。
第4曲「牧場の真昼に」の冒頭のオーボエの音色。ディーリアスの多くの管弦楽作品を思い出す。この曲に流れる雰囲気は自然の、そして生きることへの、はかなさであろうか。
そして終曲の「喜びへの感謝の歌」は歌詞はよく分からないが、素晴らしい盛り上がり。そして心に余韻が残る静かなエンディング。
さて、この作品の題名は「人生のミサ」と訳されているが、この題名は妥当なのだろうか?英語では「A Mass of Lifu」ですがドイツ語では「Eine Messe des Leben」である。「Leben」に込められる意味。「命」「生命」「生きる」。こちらの方が何か私にとっては、この作品のイメージに近いように感じました。
それにしても、これだけの大作、対訳が無いのが本当に辛い。ネットで調べてみたが、見つからなかった。全くの手さぐり状態で、この作品を初めて聴くのは本当に辛かった。

そして、やっぱりワーグナー。ジェシー・ノーマンの歌うジークリンデが素晴らしかった。けっして美声ではないが、奥の深い声。
本当は全曲を通して聴かなければいけないが、時間が足らないのが残念。








今日聴いたCD,2月24日

2012年02月24日 13時27分05秒 | 今日、聴いたCD
①ワーグナー 楽劇「ジークフリート」第3幕
②ワーグナー 楽劇「神々の黄昏」第3幕
ジークフリート:ルネ・コロ、ブリュンヒルデ:ジャニーヌ・アルトマイヤー、さすらい人:テオ・アダム、ハーゲン:マッティ・サルミネン、
マレク・ヤノフスキ指揮シュターツカペレ・ドレスデン(1980~83年ドレスデン・ルカ教会での録音 RCA盤)

クラシックバレエに毎日、明け暮れている時に、ワーグナーの楽劇「ニーベルンクの指輪」全曲の14枚のCDセットが届きました。それも送料込で2658円という正に超特価である。
私が初めて「リング」の全曲盤を手にしたのは、まだLPレコードの時代、社会人になって初めてのボーナスの時である。有名なショルティ指揮ウィーンフィルによるデッカ盤で3万円だった。ズシリと分厚く重いアルバム。精算して店を出る時、店の従業員が3人も店頭で見送ってくれた。そんな時代だった。そのレコード店も今は無い。
そして今、何と2000円台で、この長大なオペラの全曲CDを購入出来るとは!嬉しい反面、何か複雑な気持ちである。

今回、購入したのはマレク・ヤノフスキが1980年から83年にかけてドレスデンで録音したもの。そして当時を代表するワーグナー歌手が勢揃いした、たいへん贅沢な録音である。
本当は、「ラインの黄金」から順番に聴いていくべきなのだが、どうしても自分自身が好きな場面から聴いてしまった。
私が長大な「ニーベルンクの指輪」の中で一番好きなのは「ジークフリート」第3幕と「神々の黄昏」第3幕です。
特に「ジークフリート」では第3幕大詰めのジークフリートとブリュンヒルデの2重唱が大好きで、今回も、ここから聴いてしまった。昔、初めて、聴いた時、「ジークフリート牧歌」の旋律が流れて来た時、たいへん感動しました。その時の気持ちは今も持ち続けています。
歌手では、ジークフリート役のルネ・コロが素晴らしい。素晴らしいテノールの声。うっとりさせるものがあります。さすらい人のテオ・アダムも深い声。「ワルキューレ」のヴォータンが楽しみである。アルトマイヤーのブリュンヒルデも悪くない。
そして何と言ってもシュターツカペレ・ドレスデンの響きの素晴らしさ。特に「神々の黄昏」の大詰め「ブリュンヒルデの自己犠牲」の場面での演奏が素晴らしい。渋すぎることもなく、また熱狂して、わめくこともない、表情豊かで力強い響き。私はショルティ指揮ウィーンフィルの響きより好きである。
しばらくはワーグナーで明け暮れそうである。やっぱりワーグナーは私の世界。

さて、毎年、投稿しているレコード芸術の2月号恒例の「リーダーズチョイス」に今回は投稿しなかった。
何故なら、昨年は新譜CDをほとんど購入しなかったからである。1枚2000円以上するCDに手が出なくなった。本当は現在、活躍する演奏を、もっと聴きたいのですが・・・。
資金繰りに苦労している私は少しでも安く、良い音楽、良い演奏のCDを追いかける様になった。昨年、購入したインパル指揮東京都交響楽団によるブルックナーの交響曲第2番のCDは例外中の例外である。
最近は、たいへんなお買い得なボックス物が多くなり、うれしい悲鳴である。昨年購入したフルトヴェングラーのEMI録音集やディーリアス全集は私にとって大切なものとなりました。そして今回の楽劇「ニーベルンクの指輪」全曲盤。
ただ、一番困っているのは聴く時間の制約である。家族には「聴く時間が無いならCDを買わなかったらよいのに」と言われてしまう始末。しかし、これだけは、しかたがありません。
また私はスルーですが、いろいろなクラシック音楽のブログを拝見させて頂いています。
皆さん、博識で驚かされるばかりです。私自身、音楽の専門教育は受けていないし、楽器も演奏出来ない、また仕事の関係で習い事も出来ない人間。恐れ多くて入って行くことが出来ません。
そんな私がクラッシック音楽を語っているのは、ド素人のたわごとでしょう。
昔、私をクラシック音楽の深みに引き込んだのはワーグナーの音楽である。
そして今、ワーグナーの楽劇「ジークフリート」を聴きながら、今もクラシック音楽を聴くことが出来る喜びが、込み上げてきました。
クラシック音楽から終生離れまい。
今日はワーグナーの音楽に高揚しながら、そんな気持ちが強くなりました。
音楽を愛する心、オペラを聴いた時の歓びを素直な気持ちで自身のブログでは述べていきたい。
それが、今まで私を包んでくれた音楽への感謝というものでしょう。
そんな気持ちで一杯である。



今日聴いたCD,2月10日

2012年02月10日 15時00分35秒 | 今日、聴いたCD
①モーツァルト 交響曲第25番ト短調、交響曲第29番イ長調、交響曲第35番ニ長調「ハフナー」
 ブルーノ・ワルター指揮ニューヨーク・フィルハーモニー交響楽団(1953年、1956年ニューヨークでのライブ録音 )
②橋本國彦  交響曲第2番 湯浅卓雄指揮芸大フィルハーモニア(2002年録音 NAXOS盤)
③ヨハン・シュトラウス2世 ワルツ「朝の新聞」「美しき青きドナウ」「シトロンの花咲くころ」「皇帝円舞曲」 ウィリー・ボスコフスキー指揮ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団(デッカ盤)

数日前、私のCD棚が、あまりにもゴチャゴチャなので整理をしました。その時、ワルター指揮によるモーツァルトのライブ録音のCDを発見?すっかり忘れていたようだ。
私はワルターのニューヨーク・フィルとのモーツァルトの録音が大好きである。常識的な聴き手の皆様は晩年のコロンビア交響楽団との録音が大好きのようですが、私は、やっぱり、ニューヨーク・フィルとの録音。演奏の覇気、響きが違う。やっぱり私は世間様から外れた聴き手なのでしょう。
さて今日、聴いた録音では交響曲第25番が素晴らしかった。ト短調と言えば第40番が超有名ですが、こちらのト短調は厳しい音楽。もっと多くの方に知って欲しい作品。
ワルターの手にかかると第1楽章は、この若きモーツァルトの作品から慟哭が聴こえそうである。まだ第3楽章の中間部でのトリオの旋律の歌い方は、ワルターしか出来ない。全曲通じて流れる厳しさの中で唯一、明るさを感じました。
「ハフナー」は、もう少し録音状態が良ければと思った。第1楽章の冒頭は、もっと凄かったに違いない。

ワルターのモーツァルトのあと、また橋本國彦の交響曲第2番を聴く。
第1楽章のメロディが心にしみます。

今週の火曜から木曜の深夜、3回にわたってNHK・BSでBSアーカイブスとして「ハプスブルク帝国」の放送がありました。残念ながら1回目の放送は気がつくのが遅く見落としてしまった。私が見たのは第2回「女帝マリア・テレジア」と第3回「美しき青きドナウ」である。
数年前に放送されたとのことですが、私は、この番組のことを知りませんでした。
オーストリアと言うと音楽の都「ウィーン」のイメージが強いのですが、大オーストリア帝国の歴史、そして民族の独立の歴史を知る上で、素晴らしい番組でした。またシェーンブルン宮殿の内部の凄さには感嘆するものがありました。
また共和国となった現在でも女帝マリア・テレジアの考え、姿勢を今でも受け継いでいるオーストリアの様子に心が動かされものがありました。
そしてハイドン、ベートーヴェン、ヨハン・シュトラウス、マーラーといった作曲家が何故、ウィーンにいたか分かるような気がしました。
マリア・テレジアの言葉「私はサリエリよりハイドンの音楽の方が作品が斬新で好きです」と言う言葉が、たいへん印象に残りました。
私はまだ、ヨーロッパへは一度も行ったことがありません。ローマ、ミュンヘン、ヘルシンキなど訪ねて見たい場所は多々ありますが、もしヨーロッパ行のチャンスがあれば、やはりウィーンはぜひ訪ねてみたい。おそらく私の見果てぬ夢だと思いますが。
と、いう事で今日はウィンナーワルツを何曲か聴きました。
「美しき青きドナウ」は合唱版の方で聴きました。オーストリアの歴史を思いながら聴くのも、また一興だと思います。

今、CSのフジテレビONEで昨年暮の「メダリスト・オン・アイス」をノーカットで放送しています。
大忙しである。
スティファン・ランビエールはヴェルディの歌劇「リゴレット」の音楽での演技。
有名な「女心の歌」はプラシド・ドミンゴの歌唱だな。
それにしても、このオペラの第1幕の冒頭の音楽を氷上で表現するとは!
さすがである。



今日聴いたCD 2月8日

2012年02月08日 13時29分34秒 | 今日、聴いたCD
①橋本國彦   交響曲第2番、三つの和讃 湯浅卓雄指揮芸大フィルハーモニア、福島明也(バリトン)(2011年録音 NAXOS盤)
②芥川也寸志  交響三章 湯浅卓雄指揮ニュージーランド交響楽団 (2002年録音 NAXOS盤)
③ディーリアス 「レクイエム」「牧歌ー私はかつて人の多い都市を通った」「夜明け前の歌」「別れの歌」メレディス・デイヴィス指揮ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団その他(EMI盤)
④橋本國彦   交響曲第1番 沼尻竜典指揮東京都交響楽団(2001年録音 NAXOS盤)

昨晩は大失敗をしてしまった。
仕事から帰宅後、フィギュアスケートの全米選手権のエキシビションの録画を見たのだが、当日、BSでスターズオンアイスの放送があったことをすっかり忘れていた。気がついた時、後の祭りだった。残念!無念!

全米選手権のエキシビションの録画を見終えたあと、グラズノフのバレエ「ライモンダ」のDVDを見る。
皆様既にニュース等で御存知だと思いますが高校2年生の菅井円加さんがスイスのローザンヌ国際バレエコンクールで見事、優勝しました。
ニュースでチラッと本選の映像を見ました。その時の音楽が「ライモンダ」でした。グラズノフの音楽が好きな私は嬉しくたまりませんでした。
聴くところによると、菅井円加さんはイギリスのバーミンガム・ロイヤル・バレエ団への留学を希望しているらしい。
このバレエ団は吉田都さんが在籍していたバレエ団。
クラシックバレエも大好きな私にとって、また新しい才能の登場に、今後の楽しみが増えました。
近い将来、ステージで菅井円加さんが演ずる「ライモンダ」を見たいものです。

前置きが長くなりました。
NAXOSの名物シリーズに「日本作曲家選輯」があります。私は、このシリーズは1枚も欠かさず購入しています。日本人作曲家の作品と言うと、どうしても現代音楽と思われてしまいますが、このシリーズは山田耕作から武満徹まで、さまざまな音楽が網羅されていて、けっして難解ではなく、逆に心にしみる作品や面白い作品も多く、一度聴いたら癖になるシリーズです。
その中で、このシリーズの最初の頃、発売されたCDで橋本國彦の交響曲第1番があり、初めて聴いた時、戦前に我が国で既に、こんなに規模が大きく、そしてメロディーに満ちた交響曲があったのか!と驚きました。
交響曲第1番は1940年「皇紀2600年奉祝曲」として書かれていた作品。
橋本國彦は戦前、現在の東京芸術大学の前身である東京音楽学校の教授を務めていた人物で、戦前の日本の音楽界の中心的存在の人物と言ってよいでしょう。
1945年、日本は敗戦。翌年、橋本は戦争中の活動の責任を取る形で教授職を辞することになる。
交響曲第1番の解説書に、戦後、新憲法制定を祝う祝賀会の為に書かれた交響曲第2番と親鸞聖人のテキストに作曲にした独唱とオケのための作品「三つの和讃」があり、ぜひ聴いてみたいと思っていましたが、やっと耳にすることが出来ました。
交響曲は1947年、「三つの和讃」は1948年の作品。そして橋本國彦は1949年、癌のため、この世を去る。44歳の若さだった。
さて、今回のCDは橋本が母校であり、礎を作った東京芸術大学の教授たちが中心になって録音、デザイン、解説まで全てに渡って制作された作りに作ったCDである。消耗品のようになったCDの中で、まさに手作りのCD。私にとって、また大切なCDが増えました。
交響曲第2番は第1楽章冒頭でいきなり、何か希望に満ちた心のこもったメロディに、しんみりさせられた。心にしみるメロディである。戦後の混乱の中で、この作品はどのような雰囲気で初演されたのか思いを馳せるものがあります。
また「三つの和讃」では作曲者は親鸞の言葉に何の救いを求め、心の平安を見ようとしたのか?
これからも、じっくりと聴きこんで行きたいCDです。
このあと、橋本國彦が教授時代の弟子だった芥川也寸志の作品を聴く。

そして、しばらく頓挫していたディーリアス全集の中から14枚目のCDを聴く。
「レクイエム」は期待が高すぎたのか、ややガッカリ。日を改めて聴くことにしましょう。
それよりも「夜明け前の歌」「別れの歌」が素晴らしかった。よく分からないがディーリアスの代表作といって良いでしょう。

さてさて、これからCSのJスポーツ4で全米選手権のアイスダンスの放送。
アイスダンスにハマっている私。