goo blog サービス終了のお知らせ 

オペラファンの仕事の合間に パート2

大好きなクラッシック音楽やフィギュアスケート、映画などを語ります。メインは荒川静香さんの美しさを語るブログ。

メンデルスゾーン、交響曲第3番「スコットランド」

2014年09月19日 12時34分52秒 | 今日、聴いたCD
メンデルスゾーン:交響曲第3番イ短調 作品56「スコットランド」

オットー・クレンペラー指揮フィルハーモニア管弦楽団(1960年セッション録音 EMI盤)

今日は朝からニュースでは英国からの独立の是非を問うスコットランドの住民投票の開票の話題で、もちきりである。
今の時点では反対票が僅差で賛成票を上まわっている状況で、まだ、どうなるのか全く分からない状態。
もし独立となったら英国だけでなくオーストラリアやニュージーランドの国旗は、どうなるのだろうか?などと考えてしまった。
さてスコットランド独立の住民投票のニュースを見ながら、私の頭の中で鳴り響いたのはメンデルスゾーン作曲の交響曲第3番「スコットランド」である。
さっそくCDを取り出して聴いてみる。相変わらずの私の単純さである。
ほの暗く、しかし幻想的で、あの哀愁に満ちた旋律。
そして、やっぱりこの曲の演奏はクレンペラー。
ゆっくりとしたテンポの中で、武骨な男が、時には涙を浮かべて淡々と歌っているような趣きの演奏。
終楽章のコーダでの巨大さは本当に凄い。
なおクレンペラーにはバイエルン放送交響楽団との1969年のライブ録音(EMI盤)があり、こちらも名演ですが、終楽章のコーダの部分をクレンペラーが改作して書き直した演奏で、ちょっと私は、ついて行けないなあ、と言うのが本音です。




にほんブログ村 クラシックブログ クラシックCD鑑賞へにほんブログ村


 

今日、聴いたCD、9月2日

2014年09月02日 17時53分29秒 | 今日、聴いたCD
今日、聴いたCD。
①ブラームス ヴァイオリン協奏曲 ホ短調 作品64。ナタン・ミルシテイン(ヴァイオリン)オイゲン・ヨッフム指揮ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団(1974年ウィーンでのセッション録音、ドイツグラモフォン盤)
②R・シュトラウス アルプス交響曲 作品64。ハンス・クナパーツブッシュ指揮ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団(1952年ウィーンでのライブ録音、Altus盤)
③メンデルスゾーン 劇音楽「真夏の夜の夢」より「序曲」。アンドレ・プレヴィン指揮ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団(1985年ウィーンでのセッション録音、PHILIPS盤)
④ワーグナー 楽劇「トリスタンとイゾルデ」より「第1幕への前奏曲」「イゾルデの愛の死」。カール・ベーム指揮ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団(1980年ウィーンでのセッション録音、ドイツグラモフォン盤)

今日は、何故か朝からウィーンフィル三昧。
私が毎月購読している音楽雑誌「レコード芸術」の今月号の特集は「楽都が育んだ至上の響きを味あう」というタイトルでウィーンフィルの走力特集。
特に「コンサートマスターの系譜」や「ニューイヤーコンサート・コレクション」は興味深く読む。
欲を言えば「作曲家別名盤コレクション」より「管楽器の名奏者」などウィーンフィルの歴代の名手たちををもっと特集して欲しかったなあ。
さて誌上では、たいへん多くのCDが紹介されていましたが、今日、私が聴いたCDの中で紹介されていたのは②のみ。
それだけウィーンフィルの録音は膨大と言うことか。また紹介されていないCDを聴くというのも何か優越感を感じてしまう、どうでもよい自己満足の世界に陥っていました。
ウィーンフィルの指揮者というとブルーノ・ワルターやカール・ベームの名前を直ぐに思い浮かべますが、私はハンス・クナパーツブッシュこそウィーンフィルの最高の指揮者だったのでは、このところ思っています。特に「ワルキューレ」第1幕などワーグナーの録音を聴くと強く感じます。
残念ながらデッカのプロデューサーのジョン・カルショーと上手くいかなかったためか?録音面で、かなり損をしたのでは。ステレオ録音でブルックナーの交響曲を聴きたかった!
③と④は私の大好きなウィーンフィルの録音。
ウィーンフィルの音色と録音会場のムジークフェラインのすばらいい響きが、私を至福の世界に導いてくれます。

さて現在、ウィーンフィルは毎年、指揮者を変えて来日しています。
昔は何年か一度の来日だった。だから、その頃はウィーンフィルの来日は事件だった。
私が東京で大学生生活を送った4年間、ウィーンフィルの来日は1回だけだった。(指揮者はカール・ベーム)
東京など大都会の音楽ファンにとって、毎年のウィーンフィルの公演を聴けることは贅沢の限りですが、何か昔のような、ありがたみが薄くなってしまうのではと思ってしまいます。
これは、地方在住の人間のヒガミかな?




にほんブログ村 クラシックブログ クラシックCD鑑賞へにほんブログ村

続・ブラームスのヴァイオリン協奏曲

2014年08月29日 16時50分55秒 | 今日、聴いたCD
長年、クラシック音楽を聴いていると、その時その時にハマる作品があるのだが、今、再びハマっているといっていいのがブラームスのヴァイオリン協奏曲である。このところ、歳をとってきたためか?ブラームスの作品をよく聴くようになっているが、その筆頭と言うべき作品がヴァイオリン協奏曲である。
先般、リサ・バティアシュヴィリのヴァイオリン独奏、クリスティアン・ティーレマン指揮シュターツカペレ・ドレスデンの録音がたいへん気に入り、よく聴いていますが、いろいろ調べてみるとバティアシュヴィリはNHK交響楽団の定期演奏会でも、この協奏曲を演奏していたことを知り、ハッと思い出すものがあり、捜してみると、あった!
N響の演奏会の放送をDVDで録画して、まだ見ていない何枚かのDVDの中にありました。
2011年12月の定期演奏会。指揮はシャルル・デュトワ。こんな魅力的な組み合わせの演奏の映像を見ていなかったは、お恥ずかしい限り。
CDの時にもコメントしましたが、この曲の持つ情熱と迫力、そして、ここぞとばかり歌う美しい旋律の魅力が映像を通じて強く伝わってきて映像に釘付けにになる。またライブだけに、よりいっそう伝わってくる。特に第1楽章、オーケストラの序奏が終わりヴァイオリンが独奏が入ってくるところは、物凄い気迫を感じ、やはりライブならではと感じました。
そしてデュトワの指揮。デュトワと言うと近代やフランス音楽のイメージが強いですが、ブラームスもなかなかのものでした。指揮者として年齢的に最円熟期に入っているデュトワだけに、彼の指揮するブラームスの交響曲を聴いてみたいと思っているのは私だけかな?

さてさて本日、またまたブラームスのヴァイオリン協奏曲のCDが到着。

ブラームス ヴァイオリン協奏曲 ホ短調 作品64。

ナタン・ミルシテイン(ヴァイオリン)オイゲン・ヨッフム指揮ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団(1974年12月ウィーンでのセッション録音、ドイツグラモフォン盤)

ブラームスのヴァイオリン協奏曲のCDをいろいろ調べていたら、こんな録音があったのかと思い即手配したCD.
第1楽章のオーケストラの序奏、また第2楽章のオーボエの序奏など、ウィーンフィルの魅力満載。指揮はヨッフム。素晴らしい組み合わせである。
そしてミルシテインの気品あふれるヴァイオリン独奏。
自分自身、これは思はぬ名盤を発見したと、正に自己満足の世界に陥ってしまった。
それにしても昔のドイツグラモフォンのジャケットデザインはよかったなあ。
今は本当に安っぽくなってしまった。それが残念。




にほんブログ村 クラシックブログ クラシックCD鑑賞へにほんブログ村









ブラームスのヴァイオリン協奏曲

2014年08月12日 17時02分13秒 | 今日、聴いたCD
最近、ブラームスの作品を、以前より、よく聴くようになった。
歳を取ったためだろうか?
さて、多くのブラームスの作品の中で、一番好きなのは、やはりヴァイオリン協奏曲。
この作品の魅力を最初に知ったのはアンネ・ゾフィー・ムターのヴァイオリン独奏とカラヤン指揮ベルリンフィルによる1981年録音のLPレコード。
特に第1楽章は、いつも聴いていた。
そしてCDの時代に突入。この録音がCD化された時、すぐに購入しました。
そして聴いてみて愕然。
LPレコードで楽しんでいた、あの奥の深いヴァイオリンの音色、オーケストラの厚い響きが聴こえてこないではないか!
残念ながらLPレコードでのイメージが吹き飛んでしまった。
この時、思ったのはCDは万全なものではない。LPレコードからの方が素晴らしい響きを聴くことが出来ることがあると言うことを知ってしまった。
ブラームスのヴァイオリン協奏曲と言えばムターのイメージが強かったためか、この作品は女流のヴァイオリニストの演奏をCDで聴きたいという気持ちが強かった。
これ以降、一番期待していたチョン・キョン・ファのEMIの正規盤にはガッカリ。またサラ・チャンの演奏も私にとって、今一つで、私の持つ理想が高いということもあるのかもしれませんが、なかなか、この協奏曲に関しては女神(ミューズ)がなかなか現われてくれませんでした。
そんな中、一昨日、1枚のCDが届きました。

ブラームス ヴァイオリン協奏曲 ホ短調 作品64

リサ・バティアシュヴィリ(ヴァイオリン独奏)クリスティアン・ティーレマン指揮シュターツカペレ・ドレスデン(2012年6月ドレスデン、ルカ教会での録音、ドイツグラモフォン盤)

実は、このCD、いつも御世話になっているハルくんのブログで昨年紹介され、たいへん気になっていた録音。すぐに購入すべきだったのですが、経済的理由?で価格が2000円を切るのを待っていたため、やっと今になっての購入となってしまいました。
さて第1楽章、オーケストラの序奏のあと、ヴァイオリンの独奏の登場。
バティアシュヴィリによるヴァイオリンの音色が聴こえたとたん、来た来た!これこれ!と言う気持ち。
やっと、このヴァイオリン協奏曲に関して再び女神(ミューズ)が目の前に立ったという気持ちである。
ムターのCDを聴いて愕然としてから長い道のりでした。
クリスティアン・ティーレマン指揮のシュターツカペレ・ドレスデンの響きも素晴らしかった。あのルカ教会での録音というのも大きいのでしょう。
この曲の持つ情熱と迫力、そして、ここぞとばかり歌う美しい旋律。
なお、第1楽章の後半のカデンツァではヴァイオリンの独奏に合わせるようにティンパニが叩き続けているのがユニークで面白かった。
それにしても聴いていてムターのLPレコードを忘れることが出来ました。
しばらく、このCDを聴き続ける日が続くでしょう。




にほんブログ村 クラシックブログ クラシックCD鑑賞へにほんブログ村

N響のマーラーの第4番

2014年07月22日 12時25分03秒 | 今日、聴いたCD
昨晩は20日夜にNHK・Eテレで放送されたNHK交響楽団の5月の定期演奏会の録画を見る。
メインはマーラーの交響曲第4番。指揮は広上淳一。ソプラノ独唱はローザ・フェオラ。
マーラーの交響曲第4番はマーラーの交響曲の中で、特に明るく幸福感に満ち溢れていて、正にマーラーのメルヘンの世界と言っていい。
特に色彩感と喜びに満ち溢れた溢れ、そして何か懐かしさを感じる第1楽章は大好きです。
第1楽章冒頭、シャンシャンシャンと鳴る鈴の音(ね)を聴いただけで何か楽しくなってきます。
ところで今回の広上淳一指揮による演奏。
私は、どうも、今まで、この指揮者とは相性は言いとは言えなく、あのオーバーアクションや過剰な顔の表情が、どうも苦手であった。
そして広上淳一とマーラーの組み合わせも、どうも、アンマッチのような気持ちがしていました。
しかし、演奏は良かった!聴いていて本当に楽しかった。
指揮者の顔の表情、指揮ぶりも何か、音楽とピタッと合っていて、今までの、この指揮者に対する気持ちが嘘のような気分だった。
聴いていて、広上淳一にとってマーラーの第4番は特別な作品かな?と思うほどだった。
昨晩は早くマーラーを聴きたいという気持ちが強く、番組の前半を早送りをしてしまった。その為、マーラーを聴いたあと、番組冒頭の広上淳一へのインタビューを聞き、そうだったのか!と言う気持ちになる。
広上淳一は若い頃、あのレナード・バーンスタインの助手を務め、アムステルダムで、このマーラーの4番を直接、指導を受けたとのこと。
知りませんでした。
バーンスタイン直伝だったのか!やはり違うはずである。

さて今日も朝から余韻が残っていたためか、マーラーの交響曲第4番のCDを聴いてしまった。
選んだCDはレナード・バーンスタイン指揮ニューヨーク・フィルハーモニックの演奏。ソプラノ独唱はレり・グリスト。1960年録音のソニー・クラシカル盤。
やっぱりバーンスタイン!
第1楽章は2回聴いてしまった。
作り物めいたものが皆無で、バーンスタインの心が、この作品に乗り移っているかのような演奏である。


さてさて毎週日曜の夜、放送されているNHK交響楽団の定期演奏会の放送。
まだ3回分の放送の録画を全く見ていない。
録画も溜まってきました。早いところ、見なくては・・・。






にほんブログ村 クラシックブログ クラシックCD鑑賞へにほんブログ村





今日、聴いたCD,7月1日

2014年07月01日 16時21分57秒 | 今日、聴いたCD
7月1日聴いたCD.

①チャイコフスキー バレエ音楽「白鳥の湖」(全曲) ワレリー・ゲルギエフ指揮マリインスキー劇場管弦楽団(1895年録音 デッカ盤)
②シューベルト   交響曲第9番ハ長調、D。944「ザ・グレート」 ヴィルヘルム・フルトヴェングラー指揮ベルリンフィルハーモニー管弦楽団(1953年9月15日ベルリンでのライブ録音 Serenade盤)

今日は、お休み。全くの自宅での引きこもり状態。あまり、いいことではないな。
しかし動く気がしないのだから、しかたない。こんな時は、手持ちのCDを聴いていくしかない。
それにしても、チャイコフスキーのバレエ音楽を聴いたあと、フルトヴェングラーを聴くというハチャメチャぶり。
あまり、いい聴き方ではないな。

さて、「白鳥の湖」はゲルギエフ指揮マリインスキー劇場管弦楽団によるチャイコフスキーの三大バレエ全曲を収めたアルバムに含まれているもの。
このアルバムは、すっかり私のお気に入りのCDになってしまった。
実際にバレエやオペラを劇場で演奏しているオケだけに雰囲気満点。この長い全曲を一気に聴いてしまった。
それにしても、11月末、今年大阪で開催されるフィギュアスケートのNHK杯とボリショイバレエの大阪公演が見事に重なってしまった。
ボリショイバレエの演目は「白鳥の湖」
オデット/オディール役には、私の大好きなスヴェトラーナ・ザハーロワの出演が発表されている。
さてさて、どちらを選ぶべきか、まだ悩んでいる。

フルトヴェングラーの録音は,ヒストリカル音源を復刻している平林直哉氏が主催しているレーベルから発売されているCD-R盤である。
解説書によると、これまで発売された,この録音のどのCDよりも 、この復刻盤の方が音がよいと述べられていますが、私は他のレーベルから発売されているCDを聴いていないので、そこのところは、よく分からない。
しかし、ド迫力の響きが我が家のスピーカーから流れてきたのは確かである。
シューベルトの「ザ・グレート」は、いろいろな録音が手元にありますが、やはりフルトヴェングラーの狂ったような演奏が最高である。
ひとたびフルトヴェングラーの演奏を聴くと、他の演奏は安全運転のようで面白くない。
フルトヴェングラーの録音では1942年のベルリンフィルとの狂いに狂ったライブ録音が一番好きなのですが、この1953年のライブ録音は録音が1942年盤より録音状態が良いだけに、フルトヴェングラーの響きがモロに出ていて得難いものがあります。
それにしても60年以上も前の録音に、これだけ魅(ひ)かれるとは、演奏自体には古さがなく、何か全てを超越したものがあるからでしょう。




にほんブログ村 クラシックブログ クラシックCD鑑賞へにほんブログ村








「2つの悲しい旋律」

2014年06月05日 15時16分55秒 | 今日、聴いたCD


この前にも少しコメントしましたが、最近はブルックナーやマーラーの長大な交響曲と疎遠になってしまった。
ブルックナーの交響曲は、若い頃から、あれだけ聴いてきたのに・・・。
その代り、シベリウスやグリーグなど北欧の作曲家の作品を、頻繁に聴くようになった。
グリーグは、少し前、ネーメ・ヤルヴィ指揮エーテボリ交響楽団の6枚組のCDによる管弦楽全集(ドイツグラモフォン盤)を手に入れて、よく聴いています。
グリーグと言えばピアノ協奏曲と小学校の音楽の時間に嫌々聴かされた「ペール・ギュント」組曲のイメージが強いですが、心に沁みる管弦楽作品が多数あり、ネーメ・ヤルヴィ指揮エーテボリ交響楽団のアルバムではグリーグの作品の全貌を知ることが出来ます。
今、私はグリーグの作品の中では「2つの悲しい旋律」から第2曲「過ぎし春」が大好きで、休みのの日には繰り返し、繰り返し聴いています。
毎日、忙しく、そして嫌なことが多い事が続くなかで、この曲を聴くと、そんな事を忘れさせて、心が洗われるような気持ちになります。




にほんブログ村 クラシックブログ クラシックCD鑑賞へにほんブログ村







ゲルギエフのチャイコフスキー・三大バレエ

2014年06月02日 17時16分07秒 | 今日、聴いたCD
昨晩は仕事から帰宅後、NHK・EテレでNHK交響楽楽団の定期演奏会の放送を見る。
プログラムはブルックナーの交響曲第5番の1曲のみ。指揮はマレク・ヤノフスキ。
ブルックナーの交響曲を聴くのは久し振りである。ブルックナーの交響曲は昔から大好きにもかかわらず、疎遠になっていた。
シベリウスやグリーグといった北欧音楽やバレエ音楽を、頻繁に聴くようになったため、その分ブルックナー、そしてマーラーの作品が割りを喰ってしまったと言うところであろう。
さて、演奏であるが手堅い演奏だったと思う。ただ何かブルックナーの大曲を聴いたと言う満足感は得られなかった。
私自身、ブルックナーの5番に関しては朝比奈隆やギュンター・ヴァントの指揮する、やりたい放題、しかし、けっしてブルックナーの本筋から外れていないスケールの大きい豪演と言える演奏のCDを聴き込んでいたためであろうか?
録画はまだ残しているので、もう一度、見てみるつもりである。
次回の放送はネーメ・ヤルヴィ指揮によるシベリウスの交響曲第2番を中心とした北欧音楽のプログラムの定期演奏会。
北欧音楽大好きの私にとって、たいへん楽しみです。

さて今日は朝からワレリー・ゲルギエフ指揮マリインスキー劇場管弦楽団によるチャイコフスキーの三大バレエ全曲CDのセット物から「眠りの森の美女」全曲を一気に聴く。CD3枚の及ぶ大曲。
第3幕の王子とオーロラ姫の婚礼の場の音楽は、正に大人のメルヘンの世界。
次々の流れてくる美しい音楽。
これで、このアルバムのCDを全て聴き終えたことになる。
やはりロシアの本場のオーケストラ、そしてバレエ音楽の演奏を知り尽くしているオーケストラの演奏だけに、何かバレエの実際のステージを思い浮かばせてくれるに十分すぎる演奏。いい買い物をした。
「白鳥の湖」全曲の演奏では今まで私はサヴァリッシュ指揮フィラデルフィア管弦楽団のCDを愛聴していましたが、やはり世界が違うと強く感じました。
演奏が良い、悪いではなく、演奏の雰囲気である。サヴァリッシュ指揮による演奏はあくまでもバレエ音楽と言うよりもチャイコフスキーのオーケストラ音楽を最高の状態で演奏していると言っていいでしょう。
逆にゲルギエフ指揮の方は、あくまでもバレエ音楽。劇場の雰囲気、またチャイコフスキーのバレエの持つ大人のメルヘンの世界へ誘って(いざなって)くれます。
私は必ずしもチャイコフスキーの演奏はロシアのオーケストラでなければいけないと言った、お国ものにこだわる方ではありませんが、やはりマリインスキー劇場管弦楽団の演奏を聴いていると、どうにもならないものを強く感じます。
伝統と一言では言い表せない何か。
これから、もっと聴き込んでいくつもりです。




にほんブログ村 クラシックブログ クラシックCD鑑賞へにほんブログ村



ゲルギエフの「くるみ割り人形」

2014年05月25日 14時28分54秒 | 今日、聴いたCD
このところ社内行事等で変則的な公休パターンで、ちょっときつい毎日が続いている。
今日は一応、公休日となっていましたが、いろいろあって朝一番だけ出社。
帰宅してボーとしていると財務大臣閣下が目の前にドスンとゆうメールの荷物を置いて、静かに立ち去った。
中を開けるとCDの御姿。
ワレリー・ゲルギエフ指揮マリインスキー劇場管弦楽団によるチャイコフスキーの三大バレエ全曲CDのセット物。
CD6枚組で2800円也。私にとっては超お買い得価格・・・。
クラシックバレエに興味を持って数年経ち、バレエ音楽のCDもいろいろと増えてきました。私は、どうもバレエ音楽を組曲形式やハイライト盤で聴くのは、自分の好きな場面がカットされているとガッカリして物足りなさばかり感じて、どうも苦手。全曲を通してきかなければ、どうも落ち着かない人間です。
チャイコフスキーのバレエ音楽全曲盤に関しては、何故かロシアのオーケストラによる、まとまった録音を持っていなかったので、今回、ゲルギエフ指揮マリインスキー劇場管弦楽団による録音を、まとめて安価で手に入ることが出来て喜んでいます。
本当はエフゲニ・スヴェトラーノフ指揮ソヴィエト国立交響楽団による録音も欲しいのですが、価格的に、ちょっと手が出ない状態。
まず「くるみ割り人形」全曲を聴いてみました。
演奏からあふれてくる雰囲気。
バレエの雰囲気。劇場の雰囲気。
これは、やはり劇場のオーケストラの魅力。
そして湧き上るような色彩感。音楽だけでバレエを満喫できるような感じ。
私は幸運にも地元でマリインスキー劇場のバレエ公演を2度見ることが出来ました。
最初に見たのは「くるみ割り人形」
あの時の美しかった舞台が思い浮かびます。
「白鳥の湖」「眠りの森の美女」の録音を聴くのは次の公休日以降。
「白鳥の湖」では浅田真央さんの演技を思い浮かべて聴くことにしましょう。




にほんブログ村 クラシックブログ クラシックCD鑑賞へにほんブログ村

マーラー 交響曲第1番「巨人」

2014年04月10日 12時38分29秒 | 今日、聴いたCD
マーラー 交響曲第1番「巨人」 ブルーノ・ワルター指揮コロンビア交響楽団(1961年録音 CBS・SONY盤)

一昨晩、そして昨晩と深夜の帰宅。完全に仕事が袋小路状態。
最近、私は本社ではオーラが無くなってきたと言われているらしい。それも、しかたないことだろう。出社日は全て肉体作業に終始しているのだから・・・。もう疲労感しか残らない状況。
今日の公休日、いろいろな資料や本社で手渡された本を持ち帰っているのだが、まだ今の時点で、まだ全く手をつけていない。本当はネットで、いろいろ調べものをしなくてはいけないのだが、まだスイッチが入りません。

さてさて貴重な公休日。明日から、また6連勤。やはり、少しでも自分の好きなことに使いたいもの。
フィギュアスケートの録画も溜まってきたので少しずつでも見て行きたい。また、このところオリンピック、そして世界選手権と続いていたので、どうしてもフィギュアスケートの話題が続いていますが、私の、もう一つの車輪であるクラシック音楽のCDもコツコツと聴いていました。
今日は、久し振りにマーラーの交響曲第1番「巨人」を聴く。
定評のあるブルーノ・ワルター指揮コロンビア交響楽団の録音。
私にとっても大切なCD.私が所持しているのは、この録音が初めてCD化された時のディスク。CDの初期の時代だったため1枚3500円もした。今では考えられない金額。
全曲を聴いて感じるのは表現の瑞瑞しさ、そして夢を見てるような演奏。
聴いていて、まるでスピーカーを通してワルターが直接、この交響曲の魅力を私に語ってくれているかのような気持ちになる。
マーラーの「巨人」。
聴いている時は疲れを忘れ、遥か昔になってしまった私の若かった頃の気持ちに戻ったようになるのは不思議。
ただ、この作品は若きマーラーの作品なので当然か。
この交響曲を初めて聴いたのは高校生の時。その時、交響曲第9番や「大地の歌」の晩年の作品を既に聴いていたので、あまりにも世界が違うように感じ何か違和感を感じていました。
そして東京で過ごした大学生時代。
大学生時代、よく上野にある東京文化会館へ東京都交響楽団の演奏会に行きました。
その頃、東京都交響楽団の演奏会には学生証を見せると1000円で入れる学生席というものがあり、1000円で生でオーケストラを聴けるということで地方から出てきた貧乏学生の私にとっては、たいへん重宝させて頂きました。
今でも、あんな席あるのかな?大学を卒業して田舎に引っこんで約30数余年経ちましたが、あの貧乏学生だった私は今もクラシック音楽を聴き続けています。あの学生席の存在は私にとって、たいへん大きかったと言えます。
さて何度か行った演奏会の中でマーラーの交響曲第1番「巨人」を聴く機会がありました。
確かこの時、私が初めてマーラーの作品を生で聴いた演奏会でした。
指揮は当時、音楽監督だった渡邉暁雄氏。また客席には当時、東京都知事だった美濃部亮吉氏の姿を見たのも憶えています。本当に大昔だな。
私の席は大ホールの最前列。
第1楽章冒頭のキーンと響く序奏から第4楽章最後の物凄い盛り上がりを見せるフィナーレまで、正に響きの大パノラマを目にしているようだった。そして歌。
この間、この交響曲に振り回され放し。それまで持っていた、この作品に対する違和感など吹っ飛んでしまった。
マーラーの「巨人」を聴くと、どうしても、この時の思い出が蘇ってしまいます。この作品のキーワードの一つに「青春」と言うキーワードがあるためかもしれません。

いかん、いかん、年寄りの昔話になってしまいました。
このCDを聴いている時に、鈴木明子さんの本が届く。
サッと目を通しみる。たいへん濃い内容。
仕事はいつするの?
う~ん、困った、困った。



最後に私にとって、たいへん懐かしい東京文化会館の写真を何枚か。
大好きだった思い出深いホール。
ここで朝比奈隆、小澤征爾、レナード・バーンスタイン、エフゲニ・ムラヴィンスキー、フィッシャー・ディースカウを聴いた。
再び、ここで音楽を聴くことはあるのだろうか?
「おお、過ぎ去った青春よ!」










にほんブログ村 クラシックブログ クラシックCD鑑賞へにほんブログ村

いつまで続くロシア音楽三昧

2014年03月13日 16時28分56秒 | 今日、聴いたCD
①グラズノフ 交響曲第8番 朝比奈隆指揮新星日本交響楽団 (1992年ライブ録音 東武レコーディングズ・レーベル)
②チャイコフスキー バレエ音楽「眠りの森の美女」(全曲) アンドレ・プレヴィン指揮ロンドン交響楽団(1974年録音 EMI盤)
③グラズノフ 演奏会用ワルツ第1番、第2番 エフゲニー・スヴェトラーノフ指揮フィルハーモニア管弦楽団(EMI盤) 

ソチ冬季オリンピック以降、CDで聴くのはロシア音楽ばかり。ワーグナーも、ヴェルディも、ベートーヴェンも、今はすっかり忘れている。お休み状態。
トリノ冬季オリンピックが終わった時、約一ケ月、プッチーニの歌劇「トゥーランドット」ばかり聴いていた。こんなこと、あの時以来である。
また悪いことに、この前の日曜の夜、NHK・EテレでのNHK交響楽団のオール・ロシアプログラムによる定期演奏会の放送も拍車が掛かってしまった。
しばらく、この状態が続のでしょうなあ。

さてさて本日、最初に聴いたのはグラズノフの交響曲第8番。指揮は朝比奈隆。朝比奈隆と言えばベートーヴェン、ブルックナーの大家として有名ですが、ロシア音楽も得意としていました。
朝比奈隆の指揮の師匠は戦前ロシアから日本へ亡命してきたエマヌエル・メッテル。そしてメッテルはグラズノフの元で学んでいる。朝比奈隆はロシア音楽を原点に持っているのである。そしてグラズノフ直伝の流れを持っている朝比奈隆の指揮。
朝比奈隆らしいスケールの大きさの中からロシアのロマンがスピーカーから一杯に響いてくる。
次に聴いたのはバレエ音楽「眠りの森の美女」を全曲、一気に聴く。
グラズノフとチャイコフスキーの組み合わせ。この前のNHK交響楽団の放送の影響大ですな。
チャイコフスキーのバレエ音楽・全曲を実際のバレエの舞台による映像ではなく、CDで音楽だけを聴く。
音楽だけで、たいへんな充実感を得ることができる。
チャイコフスキーの音楽の持つメロディの素晴らしさ!ダイナミックさ!
やはりチャイコフスキーのバレエ音楽は組曲や抜粋ではなく全曲盤で聴くのが一番です。
そして最後に再びグラズノフに戻る。
この前のNHK交響楽団の演奏会用ワルツ第1番の演奏は本当に心に沁みました。
優雅であり、何か後ろ髪を引かれるような素敵なワルツ。
2曲の、この心に沁みる、この2曲のワルツを2度聴く。
グラズノフの作品の中で私の大好きな作品の一つと言えるでしょう。




にほんブログ村 クラシックブログ クラシックCD鑑賞へにほんブログ村




2つの悲しい旋律

2014年01月09日 16時45分08秒 | 今日、聴いたCD
今日は昨年の暮、手に入れたグリーグの管弦楽作品集の6枚組のCDのアルバムから2枚目のCDを聴く。
収録されているのは5曲。

・ホルベルク組曲 作品40
・2つの悲しい旋律 作品34
・2つのメロディ 作品53
・2つのノルウェーの旋律 作品63
・抒情組曲

ネーメ・ヤルヴィ指揮エーテボリ交響楽団(1986年、1993年録音。ドイツグラモフォン盤)

グリーグの管弦楽曲と言うと「ペール・ギュント」が飛びぬけて有名で、他の作品は忘れれているような感が強いですが、聴いていて、心にしんみりとした気持ちになるような作品ばかり。
演奏も本当に心のこもった丁寧な演奏。
北欧の人たちのみが感じ得る叙情感が伝わってくる演奏と言うべきでしょう。
特に聴いていてハッとしたのは「2つの悲しい旋律」の2曲目「過ぎし春」
戦前の69連勝の大横綱・双葉山が終戦直後に行われた引退相撲における最後ので土俵入りの当時のニュースフィルム?を、かなり以前、テレビで見た時、バックに、この音楽が流れていました。
終戦直後の大横綱の最後の土俵入り。何故か、終戦当時の双葉山の姿と音楽がとピタッと合っていて、強く印象に残っていました。
グリーグの音楽を聴きながら大相撲のことを連想するとは、私は、やっぱり変な人間ですな。








にほんブログ村 クラシックブログ クラシックCD鑑賞へにほんブログ村



新年の最初はワーグナー

2014年01月02日 15時44分56秒 | 今日、聴いたCD
昨日は、朝一番から多難な今年一年を暗示するような波乱万丈のスタート。
自分自身、重っ苦しい気分を払拭するには、今年最初のCDは何を聴こうかと思案して選んだのはワーグナーの作品。

①ワーグナー 舞台神聖祝典劇「パルシファル」より第3幕全曲
 ハンス・クナパーツブッシュ指揮バイロイト祝祭管弦楽団、合唱団(1962年、バイロイト音楽祭でのライブ録音 PHILIPS盤)
②ワーグナー 楽劇「ニュルンベルクのマイスタージンガー」より第3幕全曲
 カール・ベーム指揮バイロイト祝祭管弦楽団、合唱団(1968年、バイロイト音楽祭でのライブ録音 ORFEO盤)

今年最初のCDは「パルシファル」になってしまった。正月早々から「パルシファル」とは、やはり異常かな?
正月らしい、もっと相応しい作品があるはずですが、クナパーツブッシュクナパーツブッシュの神業と言える演奏で何か遠くへ放り出されたい気持ちが強かったというのが私の今の率直な心境。
「聖金曜日の音楽」の神々しさは、何か厳粛な気持ちになります。
「パルシファル」のあとは「ニュルンベルクのマイスタージンガー」
バイロイト音楽祭のライブ録音が続きます。
絶頂期のベームのライブならではの気迫あふれる熱い演奏。
これでもかと盛り上がっていく音楽。

やはりワーグナーのオペラの持つ荘厳で重厚な響きは私にピッタリで、細かいことなど吹っ飛ばせてくれるような気持ちがします。
明日から、この嫌な気分を断ち切って、新しい気持ちで出勤しよう。
おっと、昨年の暮、NHK・BSでミラノ・スカラ座での楽劇「神々の黄昏」の公演の放送があり録画しているが、まだ見ていない。
早く見なくては!






にほんブログ村

グリーグの管弦楽作品全集

2013年12月26日 16時40分14秒 | 今日、聴いたCD
1年ほど前、いつもお世話になっているハルくんのブログで紹介されていたネーメ・ヤルヴィ指揮エーテボリ交響楽団によるシベリウス交響曲、管弦楽曲集の7枚のCDによるアルバム(ドイツ・グラモフォン盤)を購入し、今では私の愛聴盤の中でも最上位のCDとなっており、仕事が休みの日には、いつも聴いています。
何と言ってもスウェーデンのイェーテボリにあるエーテボリ交響楽団の魅力。
北欧の厳しい風土を感じさせるオーケストラ。何か北欧の冷たい風がスピーカーを通じて伝わってくるようなオーケストラの響き。
昨今、世界のオーケストラのグローバル化が進み、そのオーケストラが生まれ育った風土や伝統よりも、技術の高さを誇示していく風潮となってきたと強く感じています。あのウィーンフィルですら・・・。元旦恒例のニューイヤーコンサートも新しい年を祝うウィーンのおらが街のコンサートから世界の音楽マーケットを意識したイベントとなってしまった。そこには何か大切なものを置き去りにしてしまったものがあるはず。
そんな流れのなか、エーテボリ交響楽団の響きは本当に貴重。聴いている側に北欧のイメージを、けっして崩させないのは本当に素晴らしい。これは、やはり指揮者のネーメ・ヤルヴィの力も大きいと思います。

さて今回は、このコンビによるグリーグの管弦楽作品全集の6枚のCDのアルバム(ドイツグラモフォン盤)を手にいれました。
このアルバムはシベリウスのアルバムを購入した直後から狙っていたのですが、2790円と言う超特価でネットで紹介されていたので、迷わず手にいれました。
グリーグのオーケストラによる作品は、ほとんど網羅されていると言っていい。また管弦楽付きの歌曲に至るまで収録されているのでグリーグの音楽の全容を知るには最高のアルバムかもしれません。
さっそく有名なピアノ協奏曲と劇付随音楽「ペール・ギュント」全曲を聴いてみる。
組曲形式でお馴染みの「ペール・ギュント」が、オリジナルの形の全曲での収録なのが嬉しい。
まだ全てのCDを聴いていませんが、シベリウスと同様にネーメ・ヤルヴィの指揮による共感あふれる演奏はシベリウスのアルバムと同じ感想である。
有名な「オーゼの死」での静かに伝わってくる哀しみ。
そして私が「ペール・ギュント」の中で一番好きな曲は終曲の「ソルヴェイグの子守歌」ですが、波乱に満ちたストーリーの最後を飾る感動的な音楽。今回、オリジナル通り合唱を伴うこのCDによる演奏は心に沁みました。


眠れ、私の大切な子!
お前をあやし、見守ってあげる。

この子は、いつも母に抱かれ、
二人はこの世でともに遊んだ。

この子はいつも母の胸に休んだ、
この世ではずっと。神の祝福あれ!

この子はいつも私のこころに固く、
この世ではずっと。今この子は疲れている。

眠れ、私の大切な子!
眠れ!眠れ!
お前をあやし、見守ってあげよう。
眠れ!眠れ!

お前をあやし、見守ってあげよう。
眠れ。夢を見て、私の大切な子!


老女になってしまった心のやさしいソルヴェイグが、やっと自分の元に帰ってきたペールを、やさしく迎え、美しい子守歌を歌う。やがてペールは永遠の眠りにつき、音楽は静かに閉じる。
ソプラノのバーバラ・ボニーの歌声の素晴らしさ!




にほんブログ村 クラシックブログ クラシックCD鑑賞へにほんブログ村



 

鈴木真梨さんの「アダージェット」

2013年12月19日 14時29分00秒 | 今日、聴いたCD


今年、イタリアで開催された第26回冬季ユニバーシアードでの鈴木真梨さんのフリーの映像を見つけました。
フリーを終えて6位。今年の全日本選手権には残念ながら出場しませんが、以前から鈴木真梨さんは私にとって気になる存在。
プログラムはマーラー作曲、交響曲第5番から第4楽章「アダージェット」
この曲でフィギュアスケートのプログラムに取り入れたのは、私の知る限りでは、バンクーバー冬季オリンピックでのアイスダンス金メダル、テッサ・ヴァーチュ&スコット・モイア以来ではないでしょうか。
なかなか音楽と同化していて素敵な演技。全日本選手権で見ることができないのが、本当に残念です。

さて今日の朝、何を聴こうかと手にしたCDはマーラーの交響曲第5番。
このところ、何か精神的にしんどい日々が続いて、何か規模の大きい長大な曲を聴いて何もかも忘れたいと思い、パッと浮かんだのがマーラーの5番。
今日聴いたCDはジョルジュ・プレートル指揮ウィーン交響楽団による1991年、ウィーンでのライブ録音。
このCDが発売された時、あのバーンスタインの録音を超えたと言われたため、このCDを手にして初めて聴いた時、私自身もいきり立っていたのか、気分的にちょっとかな振り気味で、それ以来聴いていませんでした。
第1楽章、第2楽章は、やはりバーンスタイン指揮ウィーンフィルの演奏が頭の中にありました。やはり、あのバーンスタインの演奏は尋常ではない世界と言えるでしょう。
しかし第3楽章以降はバーンスタインを忘れることが出来ました。
第3楽章のオケの雄弁さ。そして、けっして機能的なものを感じさせず、瑞々しさすら感じさせるものがある。
そして、第4楽章の「アダージェット」の美しさ。戦慄の歌わせ方が素晴らしい。
最近、私自身、どうも手元に届いたCDは、一度聴いたらそのままということが多くなってきました。
安価に往年の名演奏などのCDが手に入り易い時代になった弊害かな?
やはり同じCDを何度か聴き直すことが、やっぱり大切。レコードの時代は、そうであった。
今年の冬のボーナスは散々だった。
とても新しいCDを購入できる余裕がないのが現実。
そんな時だからこそ、今、部屋のCD棚に並んでいるCDを一つ一つ丁寧に聴いていく良い機会かもしれません。




にほんブログ村にほんブログ村 クラシックブログ クラシックCD鑑賞へにほんブログ村