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オペラファンの仕事の合間に パート2

大好きなクラッシック音楽やフィギュアスケート、映画などを語ります。メインは荒川静香さんの美しさを語るブログ。

今日、聴いたCD 12月5日

2013年12月05日 15時44分33秒 | 今日、聴いたCD
スクリャービン ピアノ協奏曲 嬰へ長調 作品24

ギャリック・オールソン(ピアノ)リボル・ペシェック指揮チェコ・フィルハーモニー管弦楽団(1985年録音 SUPPAPHON盤)

フィギュアスケートの演技をテレビで演技を見ていると、必ず毎シーズン、1曲は「この曲はまだCDを持っていないぞ」と慌てCDを購入することがあります。
今シーズンはスクリャービンのピアノ協奏曲。
アイスダンスのテッサ・ヴァーチュ&スコット・モイアのフリーダンスのプログラムに含まれている。
初期の作品と言うことで、後年の独自性より、どちらかと言うとロシア独特のの愁いを感じました。
CDを購入するに当たって最初はウラデミール・アシュケナージのピアノ独奏、ロリン・マゼール指揮フィルハーモニア管弦楽団の録音(デッカ盤)にしようと思っていましたが、いろいろ調べてみて気が変わりチェコフィルの演奏の録音があるのを知り、こちらにしました。
ピアノ協奏曲をピアニストよりオーケストラで選ぶとは私はやはり変ですなあ。
チェコフィルの魅力には勝てなかったというのが本音でしょう。
最初に収録されているのは交響曲第4番「法悦の詩」
チェコフィルの響きは聴きものでした。
考えてみるとロシア音楽は好きなのですが、まだスクリャービンの作品のCDは、きちんと揃っていない。
今回は、スクリャービンに入って行く、いいきっかけになりました。
以前、中野友加里さんの「ジゼル」を見てクラシックバレエのCDやDVDが増えた時と同様、フィギュアスケートの影響でクラシック音楽を聴く方向が、思いもつかない方に向いてしまうことがあります。
今回のスクリャービンも、そんな気配かな?
交響曲全集は誰のが良いのだろうか?また、いろいろ調べなくてはいけません。




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今日もブラームス

2013年12月02日 14時14分35秒 | 今日、聴いたCD
昨晩は、職場から帰宅後、NHK・Eテレで放送されたNHK交響楽団の定期演奏会の録画を夜遅くまでみる。
指揮はN響名誉指揮者のヘルベルト・ブロムシュテット。
プログラムはオール・ブラームスで交響曲第2番と第3番。
聴き応えのあるはずのプログラム。
演奏を聴いての感想は以前聴いた交響曲第1番の時と同じ。きちんとまとまっている演奏ですが何か物足りない。
私自身、ここはもっと歌って欲しいと思うところもサッと流されていて、どうも居心地が悪い。
何か自分自身、満たされない気持ちで録画を見終える。

そんな気持ちで一夜が明け、今日は仕事は休み。ブラームスの交響曲第3番の2つの録音を連続して聴く。
最初にトスカニーニ、次いでフルトヴェングラーの録音を聴く。

①アルトゥール・トスカニーニ指揮NBC交響楽団(1952年録音 RCA盤)
②ウィルヘルム・フルトヴェングラー指揮ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団(1949年 EMI盤)

クラシック音楽を聴く一番の楽しみは聴き比べだと私は思っていますが、トスカニーニとフルトヴェングラーを聴き比べるということは、聴き比べの極致かもしれません。
レコードの時代からCDの時代に移って、私にとっての最大の恩恵は往年の録音が見事に蘇ったことである。
特にトスカニーニはレコードの時代は音が固く、響きが薄いと言う印象が強く、正直、好きではありませんでした。
しかしCDになった録音を聴いて、レコードの時代の印象をひっくり返すものがありました。
今回、聴いたCDはオリジナルのアナログ・マスターテープから新たに20ビット・リマスタリングされたもの。
初めて聴いた時、トスカニーニの演奏が、こんなに力強く、厚みのある演奏だったとはと、たいへん驚かされました。
レコードでは本当のトスカニーニの姿を伝えきっていなかったのだ。
演奏は早いテンポのように聴こえるが第1楽章や第3楽章の演奏はフルトヴェングラーの演奏より長い。何故だろう?
トスカニーニの演奏は、やはりストレートな演奏。「剛」の演奏と言うべきか。
フルトヴェングラーの演奏は、やはり、あの独特なテンポの動かし方から、長さを感じているのかもしれない。
聴けば聴くほど、まだまだ分からないことばかり。これからも何度も何度も聴き込んでいかなければいけない。
それにしてもトスカニーニのブラームスを聴いて喜んでいる私は、バカか?と思われる方も多いと思います。
しかしである。変な偏見で、せっかくの本当の演奏の真価を見失うのは、本当にもったいない。
そんな偏見を持たないでトスカニーニの演奏に接することが出来る私は幸せである。

さてフルトヴェングラーの演奏。
こちらも新たにデジタル・リマスタリングされたCD.従来のものに比べて聴きやすくなったと思います。
トスカニーニの演奏にはなく、フルトヴェングラーにあるもの。
やはり独特な肉厚感。また録音当時のベルリンフィルの暗さのある響き。そんな響きがフルトヴェングラーの指揮の元、うねりをあげている。
ブラームスにピッタリ。
やはりフルトヴェングラーの演奏には魔物がいる。トスカニーニの演奏には魔物の気配は感じない。
その魔物見たさにフルトヴェングラーのCDを手に取ってしまう。


次の休みには、久し振りに朝比奈隆のブラームスを聴こうか。もうすぐ朝比奈隆の命日だなあ。
ブラームスの交響曲のCDはザンデルリンクのドレスデンでの録音が本命らしい。
残念ながら、私は、まだ、そのCDを持っていない。なぜなら4曲まとめたセットで発売されていないからである。レコード会社の怠慢ですなあ。ベルリン響との録音は4曲まとめて持っているのるのですが・・・。
それにしてもトスカニーニとフルトヴェングラー。
両極端な2人の間を行ったり来たり。
こんな日々が死ぬまで続のでしょうなあ。








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F=ディースカウとポリーニの「冬の旅」

2013年10月24日 13時57分00秒 | 今日、聴いたCD
シューベルト 歌曲集「冬の旅」全曲 作品89 D.911

ディートリヒ・フィッシャー=ディースカウ(バリトン)マウリツィオ・ポリーニ(ピアノ)

1978年8月ザルツブルク音楽祭でのライブ録音 ORFEO盤

たいへんなお宝録音が登場した。ディートリヒ・フィッシャー=ディースカウとマウリツィオ・ポリーニの顔合わせによる「冬の旅」
1978年だから私が大学生の時。初めて私がフィッシャー=ディースカウを聴いたのが1977年。曲目も「冬の旅」だった。また、その頃のポリーニの人気は物凄かった。そんな頃のライブ録音。
一度だけFM放送で聴いたはずだが、記憶がない。
ポリーニがリートの伴奏をしたのは、この時だけかな?
演奏に関しては最高の演奏で、誰もが大絶賛であろう。
しかしである。私は聴いていて、どうも居心地の悪さを感じてしまった。
「冬の旅」は24曲の連作歌曲集。
失恋した若者が街を捨てて、さすらいの旅にでる。それも死を求めながらの旅。
鳥(からす)を従え墓場を目指すが、その墓場からも拒否される。
暗い暗い世界。まさにモノトーンの世界。
この歌曲集に対して私はそんなイメージ。
今回のCDを聴いていて、この24曲の連作歌曲集が1曲1曲が完結。何か続きがない感じ。
主人公の若者と一緒に厳しい旅に出ているような趣きを感じることが出来なかった。
それは、やはりポリーニのピアノ。
ピアノ演奏としては最高でしょうが、良く言えば明快、悪く言えば明かる過ぎる。
そのためフィッシャー=ディースカウの歌も何かいれ込んでいるように聴こえる。録音のせい?
もし私が今よりも若い時に、この録音を聴いたならば大喜びしていたのでしょうが、おそらく誰もが絶賛するであろう、この録音に首をかしげてしまうのは、私自身が人生の終焉に一歩一歩、近づているからであろうか?
この「冬の旅」を聴きながらジェラルド・ムーアの伴奏の録音が懐かしくなったのが本音です。
今回のライブ録音。私にとって本当に聴き方の難しい録音でした。




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ウィーンフィルの1974年ニューイヤーコンサート

2013年10月10日 11時00分01秒 | 今日、聴いたCD
昨晩は帰宅して久し振りにウィリー・ボスコフスキー指揮ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団による1974年のニューイヤーコンサートのDVDを見る。(ドイツグラモフォン盤)

たいへん昔の映像なので、映像の鮮明さは欠けますが見ていて気にならなかった。
見ていてたいへん懐かしかった。何か忘れていたものを思い出したような気持ちになる。
ああ!私がクラシック音楽を聴き始めた頃のウィーンフィルのニューイヤーコンサートは、こうだったのだなあ~。
現在は、世界に生中継されているイベント的なコンサートになってしまったが、あの頃はウィーンフィルとウィーンの人々が心から新しい年を祝うコンサートだったという雰囲気が伝わってくる。
当時はウィーン市民の皆さんにとって、オラが街のオーケストラによる新年を祝うコンサートだったのでしょう。アットホーム的で、ウィンナワルツに対する愛情が満ち溢れていている。
しかし現在、そんな雰囲気はが気薄になってしまった。
衛星生中継など、この世の中、いろいろと便利になりましたが、私たちは何か大切なものを置き忘れてしまったのかもしれない。

ヴァイオリンを弾きながらのウィリー・ボスコフスキー指揮の指揮ぶり。やっぱり粋だねえ。
ウィンナーワルツ、ウィーンの響きが心から、しみついている感じ。
後年、ロリン・マゼールも同じスタイルで指揮しましたが形だけを真似をしているだけ。心が違う。
ワルツ「ウィーンの森の物語」でのボスコフスキーと当時コンサートマスターだったゲアハルテ・ヘッツェルとのヴァイオリンの掛け合いは私にとって、たいへんな贅沢。
1977年、私が東京でベーム指揮のウィーンフィルを聴いた時、第1ヴァイオリンのトップに座っていたのもヘッツェル。
どうも私はウィーンフィルと言うと、この頃のメンバーによるウィーンフィルのイメージが強すぎるようです。
ボスコフスキーもヘッツェルも既に故人。
すっかり昔のことになってしまった。
年寄りの昔話でした。

今日も朝から「美しき青きドナウ」などウィンナーワルツの数々をボスコフスキー指揮ウィーンフィルによる録音で聴いている。
私はウィンナーワルツの演奏は、やはり、このコンビの録音が一番落ち着きます。




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エレーヌ・グリモーのブラームス

2013年09月28日 11時00分27秒 | 今日、聴いたCD
ブラームス:ピアノ協奏曲第1番ニ短調 作品15 (2012年4月、ミュンヘンでのライブ録音)
ブラームス:ピアノ協奏曲第2番変ロ長調 作品83(2012年11月、ウィーンでのライブ録音)

エレーヌ・グリモー(ピアノ)アンドリス・ネルソンス(指揮)バイエルン放送交響楽団(第1番)ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団(第2番)

(参考CD)
ブラームス:ピアノ協奏曲第1番ニ短調 作品15より第1楽章 伊藤恵(ピアノ)朝比奈隆指揮新日本フィルハーモニー交響楽団(2000年ライブ録音、fontec盤)

たいへん楽しみにしていたCDが届く。現在、私がたいへん注目しているフランスの女流ピアニストのエレーヌ・グリモーが何とブラームスの2曲のピアノ協奏曲の演奏を収録したアルバム。
第1番は16年振りの再録音、そして第2番は初めての録音。
ブラームスの2曲のピアノ協奏曲をまとめて発表するとは凄い!彼女のブラームスに対する強い愛着と意欲の表れでしょう。
オーケストラが第1番をバイエルン放送交響楽団、第2番をウィーン・フィルハーモニー管弦楽団と違っているのが面白い。第1番の持つ剛健さ、第2番の持つ渋く成熟した美しさを考えてみると、誠に憎いオーケストラの選び方である。
第2番の第3楽章は、やはりウィーンフィルの響きでなくては!
さてグリモーは今年の1月、NHK交響楽団の定期演奏会で第2番を演奏しました。私はこの時の演奏をテレビで見ました。
聴いていて、なにか彼女自身が、第2番を自分自身のものにしていない、何かもどかしさを強く感じて物足りなかったので、今回の新録音では第1番を期待していて、第2番は、それほど期待していませんでした。
しかし2曲の演奏を聴いて全く逆になってしまいました。第2番の方が良かったのである。
第2番の録音は昨年の11月。N響の定期演奏会の2か月前である。何故だろう。
ブラームスのピアノ協奏曲は、よくピアノ付きの交響曲と言われています。
指揮者との相性、そして残念ながらオーケストラの魅力の違いなのかもしれない。
ピアノが時にはオーケストラに寄り添い、また時にはオーケストラが豊かな響きに歌う。
やはり1月のN響の時は、指揮者とオーケストラの間でグリモーは何かノリが悪かったのでしょう。
今回の録音はオケがウィーンフィル、そしてムジークフェラインザールでの演奏。彼女の微妙な心理の揺れの違いの表われと言えると思います。

さて第1番は、ちょっとだけ期待はずれか?
私のこの曲の聴く時の1番のポイントは第1楽章の冒頭。
物凄いエネルギーで鳴り響くオーケストラの序奏に続いてピアノが淡々演奏して行く。
この醍醐味が薄かったのが残念。ちょっとオケの響きが薄く感じてしまった。
ただ第2楽章になると、彼女独特の繊細な中にも力強さを感じる演奏は、やはり引き込まれるものがあり、またオケも渋い響きを聴かせてくれます。本当に美しい。演奏中の彼女の息使いも聴こえてきてゾクゾクするものがありました。それだけに第1楽章の冒頭が残念。
このあと同じ女流ピアニストの伊藤恵のピアノ、朝比奈隆指揮新日本フィルハーモニー交響楽団による第1番の第1楽章の演奏(2000年のライブ録音)を聴いてみる。やはり冒頭は、こっちの方が好きだな。指揮者の中にひそむエネルギーの違いか?
こんな、こだわりを持つ私は、やっぱり私は変?

いろいろコメントしてしまいましたが、それにしてもエレーヌ・グリモーの今回のブラームスは、やはり素晴らしいブラームス。
男性的なイメージの強いブラームスのピアノ協奏曲の中に、ブラームスの持つ繊細さ、デリケートさが発見できて嬉しかった。
秋の夜長。しばらく何度も聴き込んでいくつもりです。






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ボチボチと

2013年09月02日 14時26分13秒 | 今日、聴いたCD
今日はフレンズオンアイスの話題はお休み。月末にはCSの日テレプラスでの放送もあるので、ボチボチと。
昨晩は10時過ぎに帰宅すると、NHK・Eテレで6月のNHK交響楽団の定期演奏会からロッシーニの「スタバート・マーテル」の放送が始まっていた。残念ながら第2曲のテノールの独唱は終わっていた。
ロッシーニと言えば歌劇「セビリャの理髪師」などオペラプッファの作品のイメージが強いですが、この「スタバート・マーテル」や「小荘厳ミサ曲」などの宗教音楽も忘れないで欲しいな。
録画予約を入れていたので今晩でも、ゆっくりと見てみよう。
今年3月のフィギュアスケートの世界選手権からペアのフリーの録画を見て寝る。

今日は、ゆっくり寝たかったが、たたき起こされて家族の運転手を務める。
ハリきりバアサンの母を病院へ、そして財務大臣閣下を職場へ送らされる。夕方の4時にまた、大臣閣下をお迎えにいかねばならぬ任務もある。
帰宅すると娘も出勤していて、やっと私の天下。
ヴェルディの歌劇「ドン・カルロ」と「仮面舞踏会」の好きな場面をCDでチョイ聴きしていく。
そんな時、インターホンが鳴る。宅急便で以前ネットで予約していたCDが届く。
EMI原盤のヨハン・シュトラウス2世の10枚組のオペレッタ集のアルバム。
ヨハン・シュトラウス2世のオペレッタが4作品収録されている。
10枚組で2944円の私にとって超お買い得。しかし財務大臣閣下に見つかったら、いろいろ言われるでしょうなあ。
本当はフランスの女流ピアニストのエレーヌ・グリモーによるブラームスのピアノ協奏曲集も一緒に届く予定でしたが、発売延期らしい。楽しみにしていただけに残念。
さてヨハン・シュトラウス2世のオペレッタ集のアルバム。
まずは喜歌劇「こうもり」から聴いていく。
ヴィリ・ボスコフスキー指揮ウィーン交響楽団による1971年の録音。
自然に流れる演奏。「こうもり」と言えばカルロス・クライバー指揮で名盤の誉れ高い録音が有名ですが、何か聴かせてやろうという意図がチラチラ見え隠れしていて、どうも二の足を踏んでしまいます。
今、聴いているヴィリ・ボスコフスキー指揮の演奏は何かノンビリしていますが、ローカル色もあり、こちらの方が楽しく私は好きですな。
歌手では ロザリンデ役の往年のドイツの名ソプラノ・アンネリーゼ・ローテンベルガーの固さのない愛らしい歌い回しにひかれました。
ファルケ役は何とディートリヒ・フィッシャー=ディースカウ。
巧い!たいへんな存在感。
アイゼンシュタイン役はニコライ・ゲッダ。
ゲッタとフィッシャー=ディースカウのやりとりを聴いているだけでも楽しくなる。この贅沢を大いに楽しむ。
フィッシャー=ディースカウと言えばポリーニの伴奏によるシューベルトの「冬の旅」の1976年のライブ録音のCDが発売予定である。早く予約を入れなくては。
それにしても、今回のオペレッタのアルバムのケースを見ると、EMIの原盤ですが、メーカーのロゴマークはWARNERのマーク。
もうEMIの天使のロゴマークは見ることが出来ないのか。
時代の流れを強く感じてしまった。









今日聴いたCD 8月8日

2013年08月08日 16時02分25秒 | 今日、聴いたCD
①プッチーニ 歌劇「トゥーランドット」(全曲盤)
インゲ・ボルク(トゥーランドット)、マリオ・デル・モナコ(カラフ)、レナータ・テバルディ(リュウ)、ニコラ・ザッカリア(ティムール)、アルベルト・エレーデ指揮ローマ聖チェチーリア音楽院管弦楽団・合唱団(1955年録音、デッカ盤)
②歌劇「トゥーランドット」のヴァイオリン・ファンタジー (ヴァイオリン独奏)ヴァネッサ・メイ

今日は早朝より家族と自家用車で我が家の墓所のある小豆島へお墓参り。本当は12日に行く予定だったが考えただけで頭が痛くなる会議が入り、本日に予定変更。
とにかく暑かった!

昼過ぎに帰宅。クーラーの効いた部屋でCDをガンガン鳴らす。
久し振りに「トゥーランドット」、やっぱり「トゥーランドット」
私自身にとって、特別のオペラ。普通の感情では、どうしても聴けないオペラ。
聴いていて、どうしてもトリノ冬季オリンピックを思い出し、感慨無量。
「誰も寝てもならぬ」を聴くと荒川静香さんの演技と重なり、どうもいけません。
あれから2度目の冬季オリンピックを迎えようとしているのに、あの時の荒川静香さんの演技は、今も最初から最後まで、はっきりと憶えている。
私にとって、歌劇「トゥーランドット」は荒川静香さん抜きでは考えられない作品になってしまったと言っても過言ではありません。

歌劇「トゥーランドット」はトゥーランドット姫にとってはハッピーエンド、しかし奴隷の娘リュウにとっては悲劇。対照的な、このオペラのヒロイン。
そして、それらを包み込むかのようなプッチーニの音楽。
時には美しく、時には激しく、そして時には抒情的なプッチーニの音楽。

今日聴いたCDは、いろいろ持っている全曲盤の中でデル・モナコがカラフを歌った全曲盤。
今日はデル・モナコ。
当然ドミンゴ、パヴァロッティ、カレラスの3大テノールが歌っている全曲盤も持っています。
この3人の方が甘く切なく歌っていますが、私自身、デル・モナコの強靭で輝かしい声を、今日は聴きたくなったと言うのが本日の気分。
仕事に追われまくっているせいか?こまごまなことなんか吹っ飛ばしたいと言う気持ちが強いのかな?
1955年当時、正に全盛時代のデル・モナコの輝かしい声!
そしてインゲ・ボルク、レナータ・テバルディといった当時の大歌手たちとの声の饗宴。
イタリア・オペラを聴く醍醐味。正にここにあり。

歌劇「トゥーランドット」を聴いたあとヴァネッサ・メイのアルバム「チャイナ・ガール」から歌劇「トゥーランドット」のヴァイオリン・ファンタジーを聴く。
荒川静香さんの「トゥーランドット」の音源になった録音。
私の心の中では、まだトリノ冬季オリンピックは終わっていないようである。
これから先も・・・。














今日聴いたCD 7月25日

2013年07月25日 13時10分50秒 | 今日、聴いたCD
①チャイコフスキー 交響曲第4番 作品36 エフゲニー・ムラヴィンスキー指揮レニングラード・フィルハーモニー管弦楽団(1960年録音 ドイツグラモフォン盤)
②シベリウス 交響曲第2番、第3番 パーヴォ・ベルグルンド指揮ボーンマス交響楽団(1976年、1977年録音 EMI盤)
③シベリウス 交響曲第1番、第3番 尾高忠明指揮札幌交響楽団(2013年2月、3月 札幌シンフォニーホールKitaraにて録音 fontec盤)


音楽雑誌「レコード芸術」8月号が手元に届く。今回は名演奏家ランキング&名盤選「オーケストラ編」
音楽評論家による、名門オケの羅列の面白味のない当たり障りのないチョイス。多数決によるランキングの面白みの無さ。
ひたすら我が道を歩んでいる私には全く刺激のない特集だった。

さて今日はムラヴィンスキーの録音を聴く。
ムラヴィンスキーのチャイコフスキーと言えば第5番ですが、私は、この第4番も最高と思っています。
切れ味鋭い第1楽章の冒頭。また第2楽章のロシア独特の暗さのある雰囲気。
チャイコフスキーの交響曲第4番は好きな作品なので、いろいろとCDを持っていますが、行き着いてしまうのは、やっぱりムラヴィンスキー。
私は大学生生活を送った東京での4年間での、最高の財産はベーム、バーンスタイン、ムラヴィンスキーの3人を生で聴いたこと。
エフゲニー・ムラヴィンスキー指揮によるレニングラード・フィルハーモニー管弦楽団の演奏でワーグナーとブラームスを聴きました。
長身のムラヴィンスキーがステージに現れた時の風格からして圧倒されるものがあり、他の指揮者と次元の違う世界を強く感じました。
ムラヴィンスキーによる第4番の録音は、このグラモフォン盤だけだろうか?好きな作品だけに他にライブ録音があれば聴いてみたい。


ムラヴィンスキーのあと、べルグルンド指揮ボーンマス交響楽団によるシベリウスを聴く。
べルグルンドのシベリウスにはヘルシンキフィルとの録音があり、こちらの方が本命ですが、ボーンマス交響楽団との録音もべルグルンド自身最初のシベリウス交響曲全集ということで、作品に対して、思い入れの強い演奏を聴かせてくれます。
確かにヘルシンキフィルのように北欧の冷たい空気は気薄ですが、演奏の力でシベリウスの交響曲の魅力を強く伝えてくるものがあり、べルグルンドは、最高のシベリウス指揮者であること強く思い知らされるものがあります。
特に今回は第3番に強くひかれました。
第1楽章のきざまれた弦による響きから始まり魅力満載。
ベルグルンド指揮ボーンマス交響楽団によるシベリウスの演奏の中で一番好きな演奏である。
このところの猛暑の日には、部屋の中をクーラーをかけて、シベリウスの作品を目一杯のボリュームで聴くに限ります。

ベルグルンドのシベリウスを聴いたあと、ちょっと外出。わが街の商店街のN楽器店でCDを購入。
札幌交響楽団によるシベリウスの録音。評論家によるオーケストラランキングでは、絶対、名前の出ないオーケストラでしょう。
そんなオーケストラのCDを、この猛暑のなか、わざわざ買いに行く私は、世間様に背を向けた聴き手かな?
シベリウスの交響曲の演奏で一番大切なのは、指揮者のシベリウスの交響曲に対する資質。
けっして外面的にならず、大自然を超越し、宇宙をも見据えた音楽。
さて聴いていて指揮の尾高忠明がシベリウスの交響曲を演奏する資質を見事に持っていることが分かり本当に嬉しかった。
そして札響も、見事に北欧の空気を伝えている。拍手!
特に目を見張ったのは第3番。
第2楽章の素朴な民俗調のメロディを札響は見事に歌っている。
そして、じっくりと盛り上がっていく第3楽章。
これから録音されて行くであろう第4番以降の交響曲の録音が楽しみです。








今日聴いたCD、7月18日

2013年07月18日 14時04分42秒 | 今日、聴いたCD
①ベルリオーズ 「幻想交響曲」アンドレ・クリュイタンス指揮パリ音楽院管弦楽団(1964年5月 東京文化会館でのライブ録音 SEVEN SEAS盤)
②シベリウス 交響曲第2番ニ長調、「四つの伝説曲」 ネーメ・ヤルヴィ指揮エーテボリ交響楽団(ドイツグラモフォン盤)

昨日は夜11時過ぎに帰宅。暑さと疲労で、ヘトヘト状態。暑さのせいもあるが、昨日も自分でも信じられないミスもあり、自身の体力の衰えを感じ、気分的に大きく落ち込むものがある。
さて、遅い夕食後、PCでメールを見ると、フレンズ・オン・アイスの2次募集の案内が来ていた。正に神に祈る気持ちで応募する。
一度は断念をしていたが、鈴木明子さんや高橋大輔さんの新シーズンの曲目を知るにつれ、どうしても諦めきれない気持ちが強くなり、神様がチャンスをくれるならば、もう一度、新横浜スケートセンターの前に立たせて欲しいという気持ちで一杯である。
今月28日は大阪へ「THE ICE」へ行くし、私自身、12月の福岡でのグランプリ・ファイナルも視野に入れている。
私が「しばらくCDは買えないなあと」とポロリと言ってしまった。そして、すぐに財務大臣閣下の一撃。
「こんなに(CDが)あるんだから十分でしょう!今、あるものを聴いて行きなさい!」
ごもっとも、ごもっとも。
だだ私自身、CDが「こんなにある」とは、けっして思っていないのだが・・・・。

とにかく、一枚一枚、CDを聴き直していくのも大切と思い、今日、最初に選んだのはクリュイタンス指揮パリ音楽院管弦楽団によるベルリオーズの「幻想交響曲」、東京でのライブ録音である。
約25年前、購入して一回だけ聴いて、そのままになっていたCDである。
久し振りにきいて本当に熱くなった。何か指揮者の心の凄ましい動きが、オーケストラに伝わっていて、こんな凄い演奏が1960年代に日本で実現していたのかと思うと改めて驚かされました。
特に第4楽章のティンパニの恐ろしいくらいの強打、そして最終楽章の押し寄せてくるようなオケの響き、物凄い迫力。
しかし、物凄い盛り上がりの中にも、けっして、この当時のパリ音楽院管弦楽団の持つ独特な香りのある響きが失われていない素晴らしさ。
これぞ、ベルリオーズ!フランスのエスプリ!
指揮のクリュイタンスはこの演奏会の3年後の1967年にこの世を去り、その年に、パリ音楽院管弦楽団は解散されパリ管弦楽団として生まれ変わるのだが、現在のパリ管弦楽団には、パリ音楽院管弦楽団のような香り立つような響きは残念ながら聴くことは出来ない。
この録音はクリュイタンスとパリ音楽院管弦楽団の最後の輝きだったのだろうか?
今は失くしてしまったもの大きさを痛感するのみである。
なお私が所持しているCDは、今、発売されているAltus盤ではなく、それより前、最初に発売されたSEVEN SEAS盤です。

「幻想交響曲」のあと、すっかり私の愛聴盤になったネーメ・ヤルヴィ指揮エーテボリ交響楽団によるシベリウス交響曲全集から交響曲第2番を聴く。
私はシベリウスの交響曲の中で、昔から第2番が苦手でした。しかし、このネーメ・ヤルヴィ指揮による演奏を聴いて、苦手意識は、すっかり一層され、なおかつ、この交響曲の持つ魅力に眼を大きく開かされました。
それにしてもパリ音楽院管弦楽団といい、このエーテボリ交響楽団のもつオーケストラの響きの素晴らしさは何と言ったら良いのだろうか!
上手く言えませんが、けっして演奏技術だけではない、長年、育んできたもの、伝えてきたものの大切さ。
グローバル化の進んだ現在のオーケストラ演奏を楽しむのも良いですが、一度、立ち止まって、後ろを振り向いてみてみるのも一興かな。
それらを、きちんと記録しているCD.
ボチボチ聴き直すのも、いいか!





今日、聴いたCD 7月11日

2013年07月11日 11時04分14秒 | 今日、聴いたCD
①ブリテン 「戦争レクイエム」 クリスティーン・ゴーキー(ソプラノ)アンソニー・ディーン・グリフィー(テノール)マティアス・ゲルネ(バリトン)SKF松本合唱団、SKF松本児童合唱団、栗友会合唱団、小澤征爾指揮 サイトウ・キネン・オーケストラ(2010年12月18日 ニューヨーク、カーネギー・ホールでのライブ録音 デッカ盤)
②ブリテン 4つの海の間奏曲とパッサカリア、「シンフォニア・ダ・レクイエム」 スチュアート・ベッドフォード指揮ロンドン交響楽団(1989年録音 NAXOS盤)

小澤征爾指揮のブリテンの「戦争レクイエム」はたいへん楽しみにしていた新録音。小澤征爾、渾身のライヴ録音と言っていいでしょう。この演奏に賭ける小澤征爾の意気込みや信念がオーケストラや合唱に伝わり、このCDは小澤征爾の代表的な録音になるでしょう。
ただ、今回、この演奏を聴いていて、このブリテンの最高傑作と言える大作が、こんなに聴きやすくていいのだろうか?と言う思いがしました。こんなこと、思っていてはいけないのかもしれませんが・・・。ただ、この作品の持つ衝撃の大きさ、鮮烈さが薄くなっていると言う感は強くしました。これも時代の流れなのでしょうか?
「戦争レクイエム」を聴くと言うより小澤征爾を聴くと言った方がいいでしょう。

「戦争レクイエム」はブリテンの多くの作品の中でも大作であり、傑作の一つ。
1940年ドイツの空爆によって破壊されたイギリスのコヴェントリーにある聖マイケル教会に新たに建立された大聖堂の献堂式を行うために、この教会の委嘱によって書かれた作品である。そして1962年5月30日の献堂式にて初演された。
歌詞には、通常のレクイエムに用いられるラテン語の典礼文以外に、第1次大戦にて戦死したイギリスの詩人W・オーウェンの詩も使い、全体は六楽章から構成されています。
この作品のスコア冒頭に次のような、詩人W・オーウェンの一節を書き記している。
「私の主題は戦争であり、戦争の悲しみである。詩はその悲しみの中にある。詩人の為しうる全てとは、警告を与えることにある」
この作品は単に死者の霊を慰める音楽ではなく、戦争という悲劇を二度と繰り返すまいとする作曲者の願いと祈りが込められている。

「戦争レクイエム」のあと、他のブリテンの作品を聴いてみる。
ベッドフォード指揮ロンドン交響楽団によるNAXOS盤は私のお気に入りのCD.
私自身、お国ものにこだわるのは、あまり好きではありませんが、巧い、下手といったものではない、何かが違う。ロンドン交響楽団は作曲者自身の指揮による「戦争レクイエム」の録音もあり、奥底に流れているものの違いを感じます。
ただ小澤征爾指揮の「戦争レクイエム」の演奏が落ちるということではありません。小澤征爾指揮による現代のオーケストラの技術をフルに生かした極限の演奏と言えるでしょう。
「戦争レクイエム」は、たいへん聴き方の難しい作品。今回の小澤盤は何度か聴き直していきたい。また作曲者ブリテン自身の指揮による録音や、数年前のシャルル・デュトワ指揮NHK交響楽団の演奏会の録画も見直して、聴き比べてみたい。
そして「戦争レクイエム」と「シンフォニア・ダ・レクイエム」を続けて聴くと、これらの作品の持つメッセージの強さを、一段と感じます。

小澤征爾氏は今年のサイトウ・キネン・フェスティバル松本で指揮台に復帰します。
これからもお元気で日本の、いや世界の楽壇を引っ張って欲しいと思うばかりです。






 


 

今日、聴いたCD 7月1日

2013年07月01日 17時19分05秒 | 今日、聴いたCD
プッチーニ 歌劇「マノン・レスコー」(全曲)
モンセラ・カバリエ(ソプラノ)プラシド・ドミンゴ(テノール)ブルーノ・バルトレッティ指揮ニュー・フィルハーモニア管弦楽団、アンブロジアン・オペラ合唱団(1971年録音 EMI盤)

数日前、よくお邪魔するクラシック音楽のファンのブログを拝見していたら、プッチーニの歌劇「マノン・レスコー」を取り上げていて、プッチーニのオペラとなると血が騒ぐものがあり、私自身、このオペラのお気に入りのCDをコメントさせて頂きました。
そして、今日の公休日、単純な私は、このオペラの全曲を聴いてしまいました。このオペラの全曲CDでは定評のあるシノポリやムーティの録音も持っていますが、やはりバルトレッティ指揮の録音を聴いてしまいました。
指揮のブルーノ・バルトレッティはフィレンツェ五月音楽祭やシカゴ・リリック・オペラの芸術監督を務め、くしくも先月6月9日に亡くなったイタリア・オペラを中心に活躍した指揮者である。
聴き所はやはりカバリエとドミンゴの声!特に1971年当時のドミンゴの若々しい声。そしてカバリエの美しいソプラノ。カバリエの美しい声を聴くために、この録音を選んだと言っても過言ではありません。

ソプラノのモンセラ・カバリエの評価は我が国では、どうだろうなのだろうか?
おそらく、単なるよく太ったソプラノ歌手と言うイメージだけだったら、たいへん残念です。
私にとってモンセラ・カバリエはオペラの素晴らしさ、私にオペラの神髄を教えてくれた偉大なプリマドンナ。
生まれて初めて私が生のステージで接したプリマドンナである。

昭和51年9月。私が東京での大学1年の時。NHK主催のイタリア歌劇団の公演があり、9月25日渋谷のNHKホールでチレアの歌劇「アドリアーナ・ルクヴルール」を見ました。
出演はモンセラ・カバリエ、フィオレンツァ・コッソット、ホセ・カレラスという今でも信じられない凄い顔合わせ。そして4日後にはヴェルディの歌劇「シモン・ボッカネグラ」の公演。こちらもピエロ・カップッチルリ、ニコライ・ギャウロフ、カーティア・リッチャレルリという、こちらも凄い顔ぶれ。数日間で当時の世界のイタリアオペラ界を代表する歌手たちの凄い声を聴いた経験は、今の私にとって大切なものとなっています。
さてモンセラ・カバリエ。本当に美しい声。だが、あの広いNHKホールを圧するような声ではない。しかし広いNHKホールの隅まで響いてくるピンと張った美しい声!
特に第4幕では、あの広いNHKホールが、ピンが落ちても分かるような凄い緊張感が漂う中で、第4幕のアリア「哀れな花」から幕が下りるまでのカバリエの素晴らしい声!
一人のプリマドンナが劇場を征する凄さ。
あのNHKホールでの経験は一生忘れることはないでしょう。
後年、ミラノ・スカラ座やバイエルン国立歌劇場の来日公演にも接しましたが、あの時のようなNHKホールの雰囲気を再び体感することはなかった。
また公演後のカーテンコール。花束をオーケストラピットに投げ入れたカバリエの姿。本当に粋だった。
歌劇「マノン・レスコー」のことを語るつもりが、モンセラ・カバリエの思い出話になってしまいました。
年寄りの昔話。
本当に失礼しました。


今日、聴いたCD 6月20日

2013年06月20日 14時13分11秒 | 今日、聴いたCD
①ベートーヴェン 交響曲第4番、第5番 ヴィルヘルム・フルトヴェングラー指揮ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団(1943年 ベルリンでのライブ録音 Delta盤)
②シベリウス 交響曲第1番、第7番 エーメ・ヤルヴィ指揮エーテボリ交響楽団(ドイツ・グラモフォン盤)

この前の日曜日、フラガール大好きおじさんからのコメントで、当日NHK・Eテレで放送されたヤンソンス指揮バイエルン放送交響楽団のベートーヴェンの交響曲を聴いて「妙にすっきりした気分になった」と、ありました。
そのコメントを読んで、現在、心身共に病んでいる?私も、ベートーヴェンの交響曲を無性に聴きたくなりました。
やっと本日は公休日。朝一番、手にしたCDは、ベートーヴェンの交響曲。それも、フルトヴェングラーの古いライブ録音。
フルトヴェングラー指揮ベルリンフィルによるベートーヴェンの交響曲第5番と言うと1957年のライブ録音が、特に有名ですが、私は、この1843年のライブ録音も好きです。
私の所持しているDelta盤による復刻は素晴らしく、70年も前の録音ですが、たいへんはっきりした響きで、フルトヴェングラーの表現が、手に取るように分かり、そして当時、戦時下だった会場の雰囲気さえ伝わってくるように感じます。
第4番第1楽章冒頭の物凄い息苦しさ。そして第5番第1楽章での響きの深さ、第4楽章のスケールの大きさ。
ベートーヴェンの交響曲に欠かせない迫力、音楽の大きさなど、正にフルトヴェングラーの独壇場。
CDのお蔭で古いライブ録音が見事に蘇った。CDの持つ恩恵に感謝するのみである。

フルトヴェングラーのベートーヴェンのあとはエーメ・ヤルヴィ指揮エーテボリ交響楽団によるシベリウスの交響曲。
ベルリンの緊迫した雰囲気から、一転、北欧の世界。
7枚のCDによるアルバムから1枚目のCD。シベリウスの最初と最後の交響曲の組み合わせ。
第1楽章の冒頭のクラリネットの音色から始まる神秘的で、息の深い音楽。
そしてシベリウスが行き着いた極限の世界と言うべき第7番。
この第1番と第7番を連続して聴くのが、私は大好きです。
このエーメ・ヤルヴィ指揮エーテボリ交響楽団によるグラモフォン盤を手に入れてから、第4番以降の交響曲より格下のように言われていた第1番と第2番の魅力に、すっかり目を開かされました。
作品の神髄を知り尽くした演奏家による演奏の持つ力の強さ。
これからも1枚のCDを大切に聴いていきたいものです。


今日、聴いたCD 6月13日

2013年06月13日 10時58分17秒 | 今日、聴いたCD
①ブルックナー 交響曲第4番「ロマンテック」 ギュンター・ヴァント指揮ミュンヘン・フィルハーモニー管弦楽団(2001年録音 Profil盤)
②ショパン バラード第1番、ポロネーズ第1番、第5番、第6番「英雄」、第7番「幻想ポロネーズ」、幻想即興曲作品66、スケルツォ第1番 ウラディミール・ホロヴィッツ(CBS盤)
③シベリウス 「4つの伝説曲」より第1曲「レンミンカイネンとサーリの乙女たち」 エーメ・ヤルヴィ指揮エーテボリ交響楽団(ドイツ・グラモフォン盤)


昨晩は今年のフレンズ・オン・アイスのプレ・オーダーに外れて、一夜明けても、まだ動揺している。何とも言えないモヤモヤ感、絶望感が私を大きく支配していて、最悪の気分である。
気分を変えようと、朝からCDをガンガン鳴らしている。
最初に聴いたのはブルックナーの音楽。最近はワーグナー、ブルックナー、シベリウスの音楽をよく聴いている。逆にほとんど聴かなくなったのはマーラーである。
さて今日、選んだのはブルックナーの交響曲は第4番である。私は、どちらかと言うとブルックナーの交響曲は後期の作品より1番から4番までの初期の作品が大好きで、よく聴いています。
第4番は以前までは、音楽評論家の宇野功芳氏の影響で、ブルックナーの交響曲の中で一段、質が落ちる作品と言うイメージがありましたが、私自身、現在では、そんな誤ったイメージは完全に払拭している。音楽評論家の弊害と言っていいでしょう。
確かに5番以降の作品に比べて作品の巨大さは薄いですが、第1楽章の冒頭のホルンの響きからして何かアルプスの大自然、空気が伝わってくるようです。また後期の作品より落ちると言われていた第4楽章も後期の作品に匹敵するものがあると思っています。
今日聴いたのはギュンター・ヴァントが指揮したミュンヘンフィルとのライブ録音。ベルリンフィルとの緊迫感のある演奏も忘れられませんが、ミュンヘンフィルの素朴な響きの方が、私は好きだな。
この録音で特に印象に残ったのは演奏後の拍手。よくライブ録音のCDでは拍手をカットしているものがありますが、このCDも、一瞬、拍手はカットしていると思ってしまいましたが、たいへん間を置いての拍手。朝比奈隆のライブ録音での、演奏が終わってすぐの、気ちがいじみた拍手、歓声とは本当に別次元。
やっぱり本場ヨーロッパの聴衆は違うなあ。

さてブルックナーのあと、何を聴こうかと思い、やはり何か狂ったような演奏が聴きたいと思い、選んだのはホロヴィッツのショパンのCD.
ホロヴィッツがCBSに録音したショパンの全録音を3枚のCDに収めたアルバム。
ブルックナーのあと、ショパンの音楽。ハチャメチャですな。
フィギュアスケートの新しいシーズンでは浅田真央さんがショートプログラムで再びショパンの作品が選ばれました。
浅田真央さんのショパンで忘れらないのは2011-12年のシーズンのEXプログラムでのバラード第1番。私は生でもこのプログラムを見ているので忘れられないものがあります。
このアルバムには、バラードの第1番は2種類の録音が収録されていて、演奏の違いを楽しむことが出来ます。
最初、聴いたのは1968年の録音。次に1965年の録音。1965年はホロヴィッツのカーネギーホールでの12年振りの復帰コンサートのライブ録音。
どちらも凄い!どちらが良いとは、とても言えない!
録音の明確さは1968年の録音。ただ、1965年の録音には、物凄い緊迫感を感じます。
このあとポロネーズやスケルツォを聴いて行く。
ショパンを聴くというよりホロヴィッツを聴くと言うのが的を得ているだろう。ただホロヴィッツの演奏には魔物がいる。その魔物見たさにCDに手が伸びるのでしょう。
今日は、ここまで。
次の休みの日にはマズルカやエチュードを聴いてみようか。

最後はシベリウスの作品。
昨年暮からエーメ・ヤルヴィ指揮エーテボリ交響楽団(ドイツ・グラモフォン盤)とパーヴォ・ベルグルンド指揮ボーンマス交響楽団(EMI盤)のシベリウス交響曲全集のアルバムを手に入れて、両方とも、すっかり私の愛聴盤になっています。
これらのアルバムには多くの管弦楽曲も収録されていて、私を楽しませてくれています。
その中で一番のお気に入りはヤルヴィ盤の「四つの伝説」
この四つの曲の中では第2曲が「トゥオネラの白鳥」が特に有名ですが、私は第1曲の「レンミンカイネンとサーリの乙女たち」が特に大好きで、よく聴いています。
この作品の第1曲を飾るにふさわしい何か張りつめた音楽。私にとって、聴いていて何か胸が張り裂けそうになるような音楽。

それにしてもショパンの次にはシベリウス。
ハチャメチャです。










今日、聴いたCD 5月24日

2013年05月24日 12時24分24秒 | 今日、聴いたCD
①マーラー 交響曲第5番 嬰ハ短調 ヴァーツラフ・ノイマン指揮ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団(1966年録音 ブリリアント・クラッシック盤)
②日本のうた 鮫島有美子(ソプラノ)ヘルムート・ドイチュ(ピアノ) (1984年録音 DENON盤)

ノイマン指揮マーラーの交響曲第5番は、たいへんな掘り出しものだった。
BERLIN CLASSICS原盤によるライセンス盤である。
チェコの名指揮者ヴァーツラフ・ノイマンによるマーラーはチェコフィルとの録音が有名ですが ゲヴァントハウス管弦楽団との録音があったとは残念ながら知りませんでした。
まだマーラーの作品の演奏が少なかった60年代半ば、マーラーの音楽は、既にノイマンの心をとらえていたのでしょう。
演奏は現代のマーラーの演奏のように、オーケストラの機能を全面に出している演奏ではない。またマーラーの狂気も全面に大きく出ていない。
派手さとは無縁の演奏ですが、ノイマンの作品に対する共感が伝わってきて、本当に心に残る演奏。
特に第2楽章ではゲヴァントハウス管弦楽団の、どっしりとした響きが唸りをあげている。そして有名な第4楽章のアダージェットは美しい。当時のゲヴァントハウス管弦楽団の弦の魅力を再認識させられました。コンサートマスターはゲルハルト・ボッセだったのでしょうか。
ノイマンとゲヴァントハウス管弦楽団とのマーラーの録音は他にもあるのだろうか?もし、あるのならば、ぜひ聴いてみたいものである。

今まで全く興味がなく1枚もCDを持っていなかったのに、突然ふと、その魅力に目覚めることがあります。
今回の鮫島有美子さんのCDは、正に、それに当たります。あれだけベストセラーになり話題になったCDなのに全く興味がなく、私は、ひとすら裏街道を歩んでいたと言うことでしょう。
最近、木下恵介監督の映画「二十四の瞳」をDVDで見て映画から流れてくる唱歌や童謡に大きく心を動かされ、YouTubで、いろいろな映像を見ていて鮫島有美子さんの映像に行き当たり、今回、初めて鮫島さんのCDを購入しました。
今回購入したのは鮫島さんの1枚目の記念すべきアルバム。
我が家のスピーカーから初めて鮫島さんの澄み切った美しい歌声が流れて来ました。
何か忘れていたことを思い出してくるような感じ。このような感慨になるのも私も齢をとってきたからでしょうか?
「夏の思い出」や「花の街」を聴いていたら何故か遠い遠い昔になってしまった中学生時代のコーラス部の思い出が蘇ってきた。
これから世間様には、かなり遅れてにはなりますが鮫島有美子さんのCDを集めていくことになるのでしょうなあ。
なお収録されている曲目は下記のとおり。

この道(北原白秋・詞/山田耕筰・曲)/叱られて(清水かつら・詞/弘田龍太郎・曲)/早春賦(吉丸一昌・詞/中田 章・曲)/花(武島羽衣・詞/瀧 廉太郎・曲)/荒城の月(土井晩翠・詞/瀧 廉太郎・曲)/砂山(北原白秋・詞/山田耕筰・曲)/カチューシャの唄(島村抱月・相馬御風・詞/中山晋平・曲/林 光・編)/赤とんぼ(三木露風・詞/山田耕筰・曲)/宵待草(竹久夢二・詞/多 忠亮・曲)/浜辺の歌(林 古渓・詞/成田為三・曲)/待ちぼうけ(北原白秋・詞/山田耕筰・曲)/平城山(北見志保子・詞/平井康三郎・曲)/椰子の実(島崎藤村・詞/大中寅次・曲)/夏の思い出(江間章子・詞/中田喜直・曲)/霧と話した(鎌田忠良・詞/中田喜直・曲)/雪の降る街を(内村直也・詞/中田喜直・曲)/かやの木山の(北原白秋・詞/山田耕筰・曲)/出船(勝田香月・詞/杉山長谷夫・曲)/花の街(江間章子・詞/團 伊玖麿・曲)









今日、聴いたCD 5月16日

2013年05月16日 12時34分46秒 | 今日、聴いたCD
①ベートーヴェン 交響曲第9番 ニ短調 作品125「合唱つき」 ロヴロ・フォン・マタチッチ指揮NHK交響楽団 中沢桂(ソプラノ)春日成子(アルト)丹羽勝海(テノール)岡村喬生(バス)国立音楽大学合唱団(1973年12月NHKホールでのライブ録音)
②ワーグナー 楽劇「ニュールンベルクのマイスタージンガー」より第3幕全曲 ヴォルフガング・サヴァリッシュ指揮バイエルン国立歌劇場管弦楽団・合唱団(1993年録音 EMI盤)

このところ、どうも自分自身、流れのまま流されっぱなし。そして疲れからか意気消沈気味。
どうもいかんと思っている今日このごろであったが、数日前、私の前の配属先へ商品を頼んでいたら、送られてきた商品と一緒に当時の私のアシスタントだった女子社員のY嬢からのメッセージのメモが入っていて、その中に「私は元気です」と言う言葉があり、何か目が覚めさせられたような気持ちになる。
やはり人間は、どんなことがあっても「元気」が一番ですな。

さて今日は休みなので、元気の出る作品を聴こうと思い、最初に選んだのはベートーヴェンの第9。やっぱりベートーヴェン。やっぱり第9。ベートーヴェンの音楽には何か気を奮い立たせられるものがありますな。
最初はカール・ベームがウィーンフィルを指揮した1970年の録音(ドイツグラモフォン盤)を聴いていたが、どうもしっくりこない。何か安全運転のようで燃えてこない。
第1楽章の途中でベーム盤を聴くのを止めて、マタチッチがN響を指揮したライブ録音で聴き直す。
ライブ録音とは言えやはり気迫が違う。音楽の覇気が違う。
第1楽章が始まり、神秘的な導入部分のあとテーマがフォルテシモで現われると、もうジッとしていられないような気持ちなる。
凄い気迫!
全知全霊を賭けてマタチッチはベートーヴェンの第9と向かい合っているのだ。その気持ちがオーケストラに乗り移って、ただ事でない物凄い響きを生んでいるのだ、
当時マタチッチは74歳。指揮者として、最円熟期の頃と言っていいでしょう。
そして第4楽章のスケールの大きさ、迫力。
マタチッチという指揮者。どうも世渡りは上手ではなかったようですが、実力は超弩級の巨匠の風格を持っていた指揮者だったと再認識させられました。

ベートーヴェンの第9の次に聴いたのは、これも私の元気の出る作品であるワーグナーの楽劇「ニュールンベルクのマイスタージンガー」から第3幕を聴く。
やっぱりワーグナー。
ミュンヘンのバイエルン国立歌劇場のオーケストラとコーラスの伝統の響き。
このオペラはコーラスが大活躍。聴かせどころ満載。
そして歌合戦でのテノールのベン・ヘップナーによって歌われる「朝はばら色に輝いて」での声の輝き。しびれますな。
やっぱり、やっぱりワーグナー。
次の休みには楽劇「ジークフリート」を聴いてみようか。