3月14日(水曜日)
乙女椿は梅の花が散り始める頃に咲いてくるが、今年は梅の開花が遅れているので一足お先にと一斉に咲いてきた。
こんなことは大変珍しい出来事だ。
乙女椿は他のツバキに比べ、日持ちがしない。それこそこの色気のある花も、3日ほどで茶色の斑点が現れ観賞に耐えれなくなる。
花は八重咲きに見えるが、この乙女椿は「千重咲き」と言う(千重咲きとは、花弁が重なって咲き、雄しべがない(もしくは、見えない)こと)。
1週間もすれば、変色した花のもぎ取りに追われることだろう。
【乙女椿(オトメツバキ)の豆知識】
・ツバキ科。
・学名 Camellia japonica var. decumbens
cv. Otometsubaki
Camellia : ツバキ(カメリア)属
japonica : 日本の
decumbens : 横臥した、伏した
Otometsubaki : おとめ椿(日本名)
Camellia は、17世紀のチェコスロバキアの 宣教師「Kamell カメル」さんの名にちなむ。
・開花時期は、 12月 ~ 4月
・ピンク色の千重咲き椿。椿のなかでは遅咲きのほう。ツバキの園芸種のひとつ。 大柄で花びらがいっぱいあるのが特徴。
江戸時代から栽培されている代表的なものの一つで、他藩や他家に出すのを止めたため、「お止めの椿」が「乙女」に変わったとも云われている。