ウィトラのつぶやき

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日立とカシオの興味深いニュース

2014-08-27 08:52:42 | 経済

今朝の日経新聞に電機関係の日本企業に関する興味深いニュースが2件あった。

一つは日立がAmazonとクラウドに関する踏み込んだ提携をするというニュースである。日立はSI企業でありAmazonはクラウドのコンピュータシステムPaaSに強い企業である。日立は従来から顧客の要望があればAmazonのシステムを組み込むようなことはやっていたらしいが、今回の提携ではより踏み込んで日立のデータセンターとアマゾンを連携させアマゾンのAmazon Web Serviceをメニューに取り込んで販売するという。日経は母屋を取られる可能性もある「もろ刃の剣」だとしているが私は正解だと思う。私はこのままいけば日本のSI事業は総崩れになり、地元の利を生かして大手では1社くらいが生き残るか、と思っていた。その1社は富士通かな、と思っていたのだが日立の可能性が出てきたと思っている。こういった提携は社内の一部の事業部との競合がありなかなか踏み込めないものである。そこに大胆に踏み込んで「顧客に良いものを提供する」という日立経営陣の姿勢を評価したい。

もう一つはカシオのデジカメEX-FR10の発表である。これはデジカメの撮影部と操作部を分離して無線でつなぐコンセプトである。例えば撮影部を首からぶら下げるなどして、実際にシャッターを切る操作部と画面のディスプレイは手元に持っている、というような使い方を提案している。自分撮りがやりやすいと言っているが、むしろシーンをあまり選ばずにバシャバシャと写真を撮って後で良い画面を選び出すような使い方に適していると思う。ハイキングなどをしていて、良いシーンに出会ってもカメラを取り出して写真を撮るのは結構な手間である。携帯電話の画面を見るような感覚で写真を撮れるのは面白いと思う。

日立の話は日本企業らしくないやり方、カシオの話はいかにも日本企業らしいやり方だと思うがいずれも面白い考え方だと思う。



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