ウィトラのつぶやき

コンサルタントのウィトラが日頃感じたことを書いていきます

私の2015年総括

2015-12-29 18:30:06 | 生活

いよいよ年の瀬となった。私自身の今年1年間を総括してみようと思う。

今年は大学教員としては最後の年に当たるので、5年間の締めくくりとして東工大でやってきたことをまとめておこうと思った。電波利用の長期ビジョンと、私なりの将来の大容量移動通信へのシナリオをまとめ、論文として投稿して学会で発表したので一応形として整理ができたと思う。論文を出すことが目的ではなく、本気で「こうしたほうが良い」と思っているのだが、実際に世の中を動かすところには全く至っておらず、現状は後に残る文献としてまとめただけの状態になっている。私の提案は経済合理性があると思うのだが、業界にまたがる調整や国際調整が必要となるので実現のためには大きなエネルギーが必要で、動こうという人は現れていない。大学という器が無くなると一層影響力は下がると思うが、できる範囲で今後も世の中への働き掛けは行っていきたいと思っている。

プライベートでは胃の手術から3年、昨年末に病院から「もう来なくてよい」と言われて体調は完全に回復した。万歩計によると、この1年間の平均歩数は1日当たり21200歩程度であり、普通の人よりはかなり多い。1時間に7500-8000歩なので一日平均2時間半以上歩いている勘定になる。年間で770万歩、距離にすると5000Km程度歩いたことになる。私の場合、朝に1時間半程度歩くのだが、今の季節でも汗をかいて下着を取り換える。これが健康に良い感じがしている。これ以上増やす必要はないと思うので来年もこのペースで行きたいと思っている。大学に行く必要がなくなると歩く歩数が減るかもしれないので昼休みにでも歩くようにしようかと思っている。

ウィトラのほうは次第に仕事が減ってきた。来年は今の調子でやっていこうと思っているが、再来年以降をどうするか、来年中に考えないといけないと思っている。私も来年は65歳になる。仕事から引退している友人も少なくないが、仕事をして社会とつながっているほうが楽しいのでできる限り仕事は続けていきたいと思っている。

それでは良いお年を!


竹中平蔵の「大変化-経済学が教える2020年の日本と世界」

2015-12-28 10:53:19 | 生活

先週、高校の同窓会があったときに、少し早く着いたので会場近くの本屋に入ったら竹中平蔵の「大変化-経済学が教える2020年の日本と世界」PHP新書、が平積みされており、パラパラと見て面白そうだったので購入した。本屋で新書が平積みされるのは珍しいと思う。

読んでみて殆ど全て著者の竹中平蔵氏の意見に賛成できた。わかりやすい語り口で日本政府の内情などが書かれている。唯一、「どうかな」と思った点は著者が累進課税や相続税に否定的な点である。しかしこれとても、私は反対というわけではなく、自分の中では答えをまだ持っていない、という程度である。

大臣を経験した人なので話題は細かいところにとらわれず、大きな目で見ていて、なぜうまくいかないか、政府内部の抵抗勢力の分析なども的確に行い、しかも幅広い分野に言及している。話題は広く、私はほぼ全て賛成しておきながら、これで日本の針路がはっきりした感じはしない。もし日本の針路を打ち出せるほどなら政党を作れるくらいになるのだろうが、竹中氏はそこまでは考えておらず、今の日本の動きを見て考えたことを素直に述べているという感じなのだろうと思う。こういう人が積極的に参加したいと思うような政党ができたらば、大きなエネルギーになると思うのだが、残念ながらそこまでの政党は無く、いろいろ問題を感じながらも自民党が一番良い、と感じているというのが多くの人の感想だろう。

褒めているが、物足らなさも感じている。物足らなさの大きな点は2点ある。

一つは国内の分析は良くできているが世界の分析は弱いという感じである。「中国は中進国の罠に嵌まる」などという内容は出てくるのだが、それほど深い分析からきている感じはしない。本のタイトルから見ても世界を経済学的に分析しているはずなので、世界の流れがあってそれが日本に影響を及ぼすという傾向は一層強くなるはずなのだが、日本の課題を解こうとしている印象が強い。

もう一つは技術革新に対する分析が不足している点である。「アメリカの強さはイノベーション」などという表現はあるのだが、技術が今後どういう方向に流れていくかは経済を論じるうえで欠かせないものになってきており、経済学者としても技術動向を抑える必要がると思うのだが、これは期待が高すぎるのかもしれない。

最後に、残念な誤植を指摘しておきたい。「中国の課題は法の支配ができていない点」という指摘があり、これは正しいと思うのだが「中国はrule of lowが確立していない」という表現が何度も出てくる。明らかにlowはlawの間違いである。何度も出てくるので竹中平蔵ともあろう人が、推敲の段階で気づかないはずはないと思う。本人はほとんど推敲しておらず、内容を語っただけで文章はゴーストライターが書いたのかと思わせる間違いだった。

それでも年末年始の休みにお勧めの一冊である



来年度予算の印象

2015-12-25 10:25:35 | 社会

来年度の予算が発表になった。96.7兆円で今年度とほぼ横ばいである。昨年度よりも0.37兆円ほど増えたので過去最大の予算と言われているので、もう少し頑張って昨年度より若干減らすくらいにすればよかったのにと思う。国債発行は2.4兆円減るのでまずまずだと感じている。

詳しい数字を見ていないので分からないが「新聞の来年度予算の特徴」というところを見ると、毎日新聞が5000億円、日経新聞は2.8兆円くらいである。日経の場合には道路補修工事などの公共事業約2兆円を特徴に入れているのに対して、毎日は入れていないのが大きな違いであるが、いずれにせよ、「特徴」と呼べる予算の割合が非常に少ない点が気になっている。国の事業で1年だけで完結するものは殆どないのだが、新聞社が「特徴」として取り上げるのは昨年に比べて大きく増額したような分野だろうと思う。公共設備の老朽化対策1.6兆円が新聞に出ていた中では最も大きい。昨年度に比べて大きく増えたのかどうかは知らないがかなり長期間継続的に予算を取る必要がある内容だろう。こういうものもカウントに入れる日経方式なら少なくとも10%の10兆円くらいは「特徴」と呼べる分野にカウントできるような予算体系にできないものだろうかと思う。

新聞社の目の付け所もあるのだろうが、もう少し自由度を増やせる予算を目指すことはできないのだろうかと思う。


2015年の安倍政治に対する私の意見

2015-12-24 16:42:56 | 社会

今日、授業をして私にとっての今年の授業が終わった。やっと年末モードに入る。2015年の日本の政治に対する私の意見を整理してみよう。

TPP 〇
 いろいろな問題もあるがTPPをまとめた点は評価したい

軽減税率 △
 公明党との絆を保った点は評価できるが私は軽減税率には反対である

外交全般 〇
 積極的に海外の首脳と話し合った点が評価したい。ロシアとの関係をもう少しうまくやってほしかった

安保法案 X
 安保法案は将来に禍根を残したと思う。憲法改正も必要性が下がってやりにくくなった

原発再稼働 〇
 原発再稼働には賛成である。ぶれずにやってもらいたい。

沖縄基地移転 〇
 辺野古への基地移転には賛成である。普天間を早くなくすることが重要。沖縄の翁長知事は普天間をどう考えているか不明。駄々っ子のような感じがする。

マイナンバー 〇
 いろいろ問題はあるが必要な一歩だと思う。

残業代ゼロ法案 〇
 法案には賛成だが国会は通らなかった気がする

オリンピック関連 △
 スタジアムの見直しには評価できるが、組織委員会が問題

第2次改造内閣 △
 あまり良くなった感じは受けない。どちらかというとネガティブな評価をしている

新3本の矢 △
 あまり魅力を感じない。 成長戦略が重要なのに影が薄くなった印象だが、これからの具体的な動きに注目したい

震災からの復興 ?
 最近あまり聞かないがどうなっているのだろう? 

改めて振り返ってみると、不満な点もあるが、全体的には賛成が多く、評価できると思っている。色々な政策に対してこれだけ賛成が多いのは私からみると現政権は歴代の中でかなり良いほうだと思っている。


松山出張

2015-12-19 12:27:48 | 東工大

電子情報通信学会の研究会で松山に来ている。私の東工大としてのは学会発表はこれが最後であり、ひょっとすると自分の学会発表の最後になるかもしれない。

木曜日と金曜日の学会だったが私は木曜日に授業があるので、木曜日の夕方に松山に着いた。夜懇親会が予定されており、それに参加することを目的に行ったようなものでる。若い人ばかりで知り合いがいなかったらどうしようと思っていたが企業の人で知り合いが結構参加者していた。懇親会は楽しく、気の合う人と二次会まで行った。

発表内容についても反対意見を含めて結構議論が盛り上がり有意義だった。今回は私自身の発表と修士の学生の発表と連続して一つの内容のような感じにしたので意図するところは結構深く伝わった感じがしている。

ホテルはニュー松山グランドホテルというところで、一泊6千円程度だが温泉が付いている。温泉と言っても源泉が36度という鉱泉のような温度だが、入浴だけする人からは1500円も入浴料を取っているそれなりに立派なお風呂である。

松山市は真ん中に小さな山があって頂上に松山城があり、それを街が取り囲んでいるような形だが面積的には京都くらいだろう。その気になれば端から端まで歩ける感じである。今日は朝から大街道と呼ばれる市街地、道後温泉、石手寺と歩いて、JR松山駅まで戻ってきたのだが、午前中で十分回れた。

松山市にはそれほど観光資源はないのだが、観光に対する意識は高く道案内なども整備されている。夏目漱石とか正岡子規とか文学者ゆかりの史跡はあるのだが、徳島の阿波踊りとか文楽とかいうような見栄えのする文化がないのが弱点である。その辺りをうまく作れば観光都市として大きく伸びる可能性はあると感じた。


寄附講座の閉講式

2015-12-16 08:59:57 | 東工大

昨日、私が勤務している東京工業大学の寄附講座の閉講式を行った。スポンサーであるJR東日本関係者と、標準化で協力してきた日本規格協会、それに東工大の幹部を招いて5年間の成果を報告し、その後簡単な懇親会を行った。

寄附はJR東日本から出してもらっていたが私には鉄道の知識は無く、結局標準化と、無線分野でJR東日本に多少関係のありそうな分野の研究を行なったに留まっており、寄附元がどの程度満足しているか気になっていた。しかし、「満足している、今後も東工大でこのようなアクティビティを続けてほしい」、といったコメントをいただき気持ちよく締めることができた。

私個人にとっては大きな成果があった。まず、標準化分野で日本規格協会と関係ができ、経済産業省系の標準化のアクティビティ関係者のとつながりができたことが大きい。特に元ISOの会長を務めた田中氏と知り合いになっていろいろ話ができたのは私の標準化に対する見方に大きな影響を与えた。田中氏は既に70歳を超えており、引退して規格協会の顧問になっているが、今でも勉強していて標準化の最新動向を高い見地から見ている。昨日も特別講演を行っていただいたが、我々が普通に考えるインターフェイス共通化の標準だけでなく、安全のための標準やISO9000 のようなプロセス標準幅広く標準化というものをとらえ、標準化的発想を高等教育で教えるべきだという内容には感じるものがあった。残念な点は日本規格協会にも田中氏のようなレベルの深く標準化を考えている人が見当たらない点である。

懇親会の場では三菱電機の元社長であった野間口氏が高い見識を持っているとの話が出ており、こういった人を核にして標準化の見識が高まっていけばよいと思う。

無線の分野でも電波の使い方の全面見直しをできた点は大きかった。こちらは私にとって元々の専門分野なので大学に行かなくてもある程度のことはできていたと思うが、具体的な技術的問題解決策を検討するには修士の学生を指導するというのが大きく役立った。今週金曜日には学生と一緒に松山で行われる研究会で発表することにしており、それでこちらのアクティビティも一段落ということになる。


「水道管を地震に強いものに取り換えています」

2015-12-12 10:42:19 | 生活

街を歩いていると、あちこちで工事をしている。その中で結構目に付くのが「水道管を地震に強いものに取り換えています」という工事である。これ自体は地震対策として必要なことだと思うのだがそれを行っている場所とタイミング、やり方が気になる。場所は10年前はまだ畑だったような地域である。私が今の住居であるあざみ野に引っ越してきたのは当時はまだ畑だったところが多く、この10年以内に宅地造成されて一戸建ての家が建ったような地域がかなりある。いわゆる東急沿線の高級住宅地なのだが、その新興住宅地で上記のような工事が頻繁に行われている点が気になるのである。

水道管などは当然50年くらいは使えるものとして用意するはずである。それが10年以内に取り換え工事を行うというのは欠陥工事だったということだろうか?私の家の近くには30年前から家が建っていて大分くたびれてきたような家が多い地域もあるのだが、そういう場所よりもむしろ新興住宅地で水道管工事が多い感じがするのが気になっている点である。

アメリカでは工事で掘り返した時に電線などを傷つけてトラブルになることが多いそうである。そこでアメリカのFCCという政府系の組織は「Dig Once Act」というのを作るべきだと提案している。日本語にすると「掘り返し制約法案」とでもなるのだろうか。趣旨は電気、ガス、水道、通信ケーブルなどの工事をバラバラにやらないで、まとめて行うべきで、一度工事を行った場所は制約を設けてかなりの緊急性がない限り単独目的で掘り返せないようにしよう、ということである。これが実際に法律化されたかどうかは知らないが、趣旨には賛成できる。

日本の場合はどうだろうか。水道管の工事をする場合にはガス管の図面を見て傷つけないようにという配慮はできていると思うが、まとめて工事しようという発想は無いように思う。むしろバラバラに工事したほうが予算がたくさんついて良い、くらいの意識があるのかもしれない。これは前回のサンタクロースのバラマキにつながる発想で改めてもらいたいと思っている。


ゆがんだサンタクロースへの期待

2015-12-11 08:38:21 | 社会

サンタクロースが夜中に1万円札を袋に詰めて屋根からばらまく。朝起きた民衆は大喜びでそれを拾う。こんな話は夢物語だと思うだろうが、実際にそれと同じようなことをしようとしている人たちがいる。日本の政治家である。それができるのは日本銀行を抑えていて、1万円札をどんどん増刷すればよいからである。お金を拾った人たちはそれを使うので景気は良くなる。街にお金があふれるので物価は上がる。更に円の価値が下がるので円安になる。まさに日本政府の求めていることである。

これをサポートしている人は多く、期待している人も多い。大部分の人が求めているのは皆が納得するするかどうかだけである。今は金融機関にお金を渡すのが基本ルートだが、ひょっとするとサンタクロース方式のほうが良いかもしれない。しかし、よく考えれば、お金をもらってもお金の価値が下がるので実は同じことである。物価が上がるのは遅れてくるので儲かったような気分になるだけである。円安になれば国際的に有利だという人もいる。全ての国が同じことを考えるので通貨安競争になっている。

インフレ傾向が固まれば貯金の価値が下がるので皆、ため込んだお金を使うようになる、というのが政府のもう一つの狙いで、実際その効果はある。問題は何に使うかで、一連のアベノミクスの結果増えているのは海外企業の買収などである。設備投資はなかなか伸びない。モノを作ってもそれが売れるかどうか不透明だからである。いわゆる、金が金を生むための投資には失敗がつきものである。失敗したときには相当に悲惨な事態になるだろうと思う。

政府が金を使うことが必要なことはだれも否定しない。しかし、何の価値も生まないサンタクロース方式でも効果が上がるので使い道に関してどうしてもいい加減になる。この点が政府の使うお金と民間が使うお金の違いである。国Aと国Bがあって国Aは有効なことにお金を使い、国Bはサンタクロース方式を続けていれば10年も経てば大きな差がつく。何に使えば役に立つのだろうか?

20世紀後半、日本は技術開発に投資して成功してきた。ところが21世紀に入ってその成功の方程式が崩れている。技術開発をしてもそれを事業化するまでに時間がかかり、もたもたしているうちに他のところで実用化されてしまうというのが大きな理由だと私は考えている。日本は要素技術を開発するのに対してアメリカは事業のやり方までシナリオを付けて技術開発を行うので実用化の速度に差が出るのだと思っている。そして事業のやり方はこれまでのやり方と異なった新しいビジネスモデルになる場合が少なくない。

事業に直結するとなると特定の企業に有利に働くので政府は関わりにくい。企業には広い意味でのソフトウェアのノウハウが不足していて新しいビジネスを生み出せない。それが日本の国際競争力低下につながっていると思う。技術開発が成果を生まないので政府の技術開発に対する投資は減少し、政府資金は社会福祉などの方向に向かっている。もっと新たなビジネスを生み出すために政府の資金を回すべきだと思う。

どういう使い方をすれば成功するのかは分からない。世界中の誰もわかっておらず、模索中だと思う。その中でも「有効に使おう」という意識は日本政府は先進国の中では低いように感じる。一つ確かなのは既存の大手企業でイノベーションを起こさないようなところは倒産して、新しいビジネスを生み出した企業に置き換わることを恐れずにやるべきだということである。


対IS戦略、まずイラクに注力すべきではないか

2015-12-09 08:58:53 | 社会

パリのテロ以来、欧米諸国は対ISの作戦を強化しており、連日のようにシリアに爆撃したというニュースが報じられている。ロシアは少し異なった意図を持っているのでシリアを爆撃するのは理解できるのだが(賛成しているわけではない)、フランス、イギリスなどがなぜもっとイラクに注力しないのだろうかと不思議に思っている。シリアは、アサド政権と反政府団体、そしてISが入り乱れて複雑な情勢になっている。少なくともアサドとISは国民のことを考える政権とは思われず、大量の住民が母国を捨てて難民となっていることは良く知られている。欧米はアサドにもISにも敵対、ロシアはアサド支持、IUSと敵対と複雑な情勢になっている。しかし、SIの拠点はイラクにも大きく広がっており、まずはイラクのISを叩くのが戦略として自然だと思う。ISがシリアにまとまれば作戦もやりやすくなると思う。

アメリカは数日前にイラクの活動を強化すると発表しており、毎日新聞はこれを批判的に報じている。この毎日の姿勢もおかしなものだと思う。実際にはイラクでも様々な戦いが行われているのだが、日本ではイラクでの戦いはニュースバリューが低いとされて報じられないだけかもしれない。そう思っていたら今朝のNHKのBSニュースでイラク軍が大々的にISを攻撃したと報じていた。しかし、欧米軍は前には出ないで後方支援に回っているようである。イラクは空爆しにくい状況にありそうだということはなんとなく分かるが、どうして欧米がもっと積極的に動かないのかが私には不思議である。

イラクの自主性を期待しているのならちょっと違うと思う。今やISは強くなりすぎており、まずはISの勢力を弱めることが当面の大きな課題だと思うからである。イラクにおける対IS作戦の情報が入っていないだけかもしれない。最近The Economistの購読期限が切れて、国内の情報しか得ていないので私が分かっていないだけかもしれない。全体の大きな動きをもっと報道してもらえないかと思う。

 


街を歩いて感じること

2015-12-06 13:57:39 | 生活

今日はそれほどでもないが昨日はきれいな秋晴れで久しぶりに小田急線方面に足を延ばし百合丘の駅を超えて新百合ヶ丘駅に回り、戻ってきた。百合丘から新百合ヶ丘にかけて数年前は大規模造成を行っていたが今はすっかり新しい街が出来上がっていた。街を歩いていていくつか感じることがあるのでまとめておこうと思う。

1)公衆トイレは意外に少ない
私は朝コーヒーをたくさん飲んでから歩きに出るので、寒くなったこの時期には途中でトイレに行きたくなる。尿意を催すと30分以内くらいにトイレを見つけないと切迫してしまう。公衆トイレは大きな公園にはあるのだが普通の街並みを歩いているとなかなか見つからない。歩くときにある程度どこに公衆トイレがあるかを意識しておかないとつらいことになる。公衆トイレはコストがかかるので仕方がないかと思っている。

2)郵便局は意外に多い
歩いていると、郵便局は結構あちこちにあることに気が付く。自分の感覚だと多すぎるように思う。日本郵政が株式を公開してこれから集約していくのだろうか、と思っている。交番も郵便局ほどではないが結構あちこちにある。郵便局ほど多い感じはしないが若干多すぎる気がする。

3)薬局が急に増えた
いわゆる調剤薬局というのが急に増えた感じがする。増えすぎだと思う。いずれ淘汰されていくのだと思うが 、ラーメン屋が入れ替わるようにひっそりと入れ替わっていくのだろうか? 厚生労働省の政策と関連して薬局が増えている感じがするので薬局をつぶせないような政治圧力がかかるとおかしなことになるような気がする。

30分も歩くと体が汗ばんできて、1時間半ほど歩き終えたときは下着を取り換えないといけないほどに汗をかく。この汗が冷えてきてトイレが近くなるのだが、歩いているうちは体としては温度調節になってむしろ気持ちが良い感じがする。ただし手の甲が冷たく感じる。手袋をしても冷たいままでなかなか暖かくならない。そこでユニクロに行ってヒートテック手袋を買ってきた。これは威力絶大で冷たさを感じなくなる。今の時期だと20分もヒートテック手袋をしたままだと手が汗ばんでくる。そこで手袋を外して20分ほど歩くとまた冷たく感じてくる。今の気温だと20分くらいで着脱を繰り返すのがちょうどよい感じがする。手の甲が冷たく感じるのは汗腺があって汗が出てそれが蒸発して熱を奪うからだと思っている。それにしてもヒートテックはすごいものだと感心している。