ウィトラのつぶやき

コンサルタントのウィトラが日頃感じたことを書いていきます

不思議な病気

2018-09-28 19:40:49 | 生活

先週の水曜日、私は外出していたのだが、帰りに急に悪寒がしてきた。バスの冷房の風も冷たく感じ、体がゾクゾクと寒気がする。「これは熱が出ているに間違いない」と思って、家に帰って測ってみると38.6度あった。その日は夕食も食べずにすぐに寝た。

高熱が出たときの私の対応は、暖かくして、布団をいっぱいかぶって寝る。そうすると汗をたくさん書くので時々起きてパジャマを変える。これで何時間かすると、寒いとは感じなくなり逆に暑いと感じるようになる。そうなって数時間立つと熱は下がってくる。この時もこのパタンで翌朝には発熱は治まった。まだ若干熱っぽい感じがするものの、普通に生活でき、打ち合わせにも出かけた。しかし、木曜日の夜も微熱が出て早めに寝た。金曜日もあまり体を冷やさないように努めていた。

私の経験で、このような急な発熱が起こるのは、インフルエンザだが、今回は咳も、鼻水もなく、いわゆる風邪の症状は全くなかった。その代わりに左耳の後ろが少し腫れたような感じで押すと痛みを感じた。翌日にはその腫れた部分が額に移っていき、更にその後では額から上下に分かれて目から頬のあたりと、頭皮に移っていった。いずれも腫れて押すと痛みを感じるのだが、2-3日すると症状は別の個所に移っていく。目や頬が腫れると人相が悪くなるし、経験したことがない症状なので、ネットで調べてみるとどうも「丹毒」という病気のようである。

連休明けの今週の火曜日に皮膚科に行くと、「確かに丹毒の症状だが、普通丹毒は移動しない。何か違う要素があるかもしれない」と言って血液検査のための採血をした。「結果が出るまで一週間かかるのだが、そこまでは丹毒用の薬を服用しなさい」と言われて、抗生物質をもらってきた。最終結果はまだ出ていないのだが、薬を飲んでいると症状はすっかり治まり、今朝は天気が良かったので久々に2時間弱の散歩をした。

丹毒は細菌性の病気のようだが、これであのような突然高熱が出るのか、どうも不思議である。来週の火曜日には正確な結果を聞けると思うが、私の生活自体は既に完全に元に戻っている。


暑い夏も終わった

2018-09-12 17:27:48 | 生活

昨日から、めっきり涼しくなった。週末にかけて暑さが戻ってくるらしいが、もう大したことはないだろう。

今年の夏は記録的な暑さだったが、私は雨が降っていない限り朝に2時間半ほどの散歩を続けていた。朝7時少し前に家を出るのだが、8時を過ぎるとじりじりと陽が照り付けて大汗をかく。家を出る前にかなり水分をとって出るのだが、それでも喉が渇いてくる。そうすると公園の水飲み場で水を飲む。多いときは途中で3度ほど水を飲んだ。水飲み場のある公園は多く、水を持って歩かなくても良いので荷物にならない。こんな国は日本くらいではないだろうか。

一番暑かった東京で39度になった日は、歩いている途中で疲労を感じ、熱中症になるかもしれないと思って途中からバスに乗った。バスに乗ったのはそのとき1度だけである。今日は、休憩もなく、途中で水を飲むこともなく一気に歩ききった。途中で、鉄棒にぶら下がる「ぶら下がり健康法」もほとんどの日で続けていた。以前書いたように、最初は「1・2・3・4・5」と5まで数えるのが限界だったが、次は5までを休憩を入れて2ラウンド、その次は3ラウンドと増やしていき、3ラウンドに達してからはラウンド数は増やさず、「6,5,5」「6,6,6」「7,7,5」などと次第に1回を長くしていって、「10,10,10」を超えると一回は長くするがラウンド数を減らして「15,15」などとして、「20」になると1ラウンドにした。この「20まで数える」という状態がかなり長く続いた。暑いと手のひらが汗ばんできて滑るので、握力が続かないのである。握力はなかなか強くならないようである。涼しくなってくると滑らなくなり「25」「30」と時間が伸びてきており、最近は「30」を何度か続けている。この辺りでただぶら下がるのではなく体を前後に振るようにしていこうかと思っている。

これから涼しくなると歩きやすく、いろいろ工夫が出来そうだと思っている。


今回の自民党総裁選挙: 世界経済の変調に対応できるか

2018-09-02 08:19:03 | 社会

自民党の総裁選挙は候補者が確定した。以前、総裁選挙のシステムに関する疑問を書いたが、今回は今回の選挙に対する私の考えを書こうと思う。

率直に言って、私は安倍総理ではなく、石破氏に勝ってほしいと思っている。石破氏が勝つ可能性は殆ど無いということを承知のうえで、安倍総理にとってもここで降りるほうが本人のためにも良いだろうと思っている。

その理由は経済問題である。安倍総理が就任して以来の5年間で日本経済は大きく改善した。これはアベノミクスにより日銀と政府が一緒になって日本にカネ余りの状態を作り出し、同時に世界経済が改善してきたことで、株高、貿易も活発してきたということだと認識している。その一方で日本の経済的観点での国際競争力はこの5年間でむしろ下がってきたと感じている。

この5年間で日本経済をけん引してきた製造業は軒並み競争力が下がっている。唯一の例外は自動車だが、自動車分野にしても、世界トップレベルを維持したということで強まったというほどではないと思っている。一方、競争力が上がった分野もある。それは小売りや農業といった内需系の分野である。銀行は改善の兆しが見えるがまだ底を打っていないというのが私の見方である。しかし、これらの分野は元々競争力が無く、効率が極めて悪かった分野で、それが世界標準に近づいてきた、というのが私の認識である。全体として言うと、強かった分野が弱くなり、弱かった分野が強くなってきて日本経済には特徴が無くなってきた、というのが私の見方である。

本来ならこのような傾向では株価は上がらないはずである。日本の株式市場で主な存在感を示している外国人投資家にとっては日本企業はあまり魅力のある存在ではなくなってきているからである。それでも株価は下がらず、高い水準を維持しているのは日銀や、GPIFといった政府系の組織が日本株を買い支えているのが大きいと考えている。

今後3年間で、私は、日本経済は大きな試練に立ち向かうと思っている。その理由はこれまで世界経済をけん引してきたアメリカの経済がピークアウトすると思うからである。経済成長はいつまでも続くものではなく、いつかはピークアウトするものである。それでも2020年までは成長が続くだろうとみられていたのだが、最近はトランプの作り出した貿易摩擦などの理由で2019年にピークアウトするのではないかという見方が経済関係者の間で強まっている。これが、日銀が微妙に立場を変えてきている理由だと考えられている。更に日本では2019年秋に消費税の増税が予定されている。

アメリカやEUは金融引き締めを始めているので経済がピークアウトした時に多少の手は打てるが、日本ではもう打てる手が残っていない。これまでの安倍総理のやり方からして、日銀は一層日本円の供給を増やし、政府は効率無視で公共事業を増やすという方向に出るだろう。日本円の供給量が増えると為替は円安に向かう。しかし、アメリカ経済は変調に向かっているのでアメリカは円高に誘導しようとして圧力をかけてくる。結局有効な手が打てずに、日本は不況に向かうだろうというのが私の経済に対する見方である。不況が来るのは2020年まで伸びるかもしれないが、次の任期である2021年まで保つということは無いだろう。今、総理を降りれば安倍総理は「日本を立て直した総理」と言われるだろうが、3年後には「日本を駄目にした総理」と言われかねないと思う。

私は石破氏ならばこの経済問題にうまく対応できると考えているわけでは無い。石破氏でもうまく対応できず、下手をすると経済の悪化で任期途中で総理交代という可能性はあると思っている。それでも、石破氏は、何とかして日本経済を立て直そうとして、国際競争力の低下という本質的問題に取り組むと思う。すぐに結果は出ないのだが、5年後くらいには成果が出始めるだろう。その時には石破氏は総理ではない可能性が高いが、石破氏の検討は長い目で生きると思っている。