ウィトラのつぶやき

コンサルタントのウィトラが日頃感じたことを書いていきます

民進党は解党するしかないのではないか

2017-07-28 07:06:58 | 社会

民進党の蓮舫党首が代表を辞任した。本人の弁によると東京都議選挙の惨敗が直接の理由ではなく、党内をまとめきれなくなったからだと言っているが、両方は密接に関連していると思う。

東京都議選挙の状況を見ると、民進党の議席数は公明党や共産党よりもはるかに少なく、泡沫政党としか呼べない状況になっている。政権の受け皿などと議論をできる状況ではないと思う。

その本質的な理由は民進党には政党としてのアイデンティティが感じられず、選挙互助会にしかなっていない、ということだろう。民進党には自民党出身、社会党出身、民社党出身に日本新党、さきがけ、自由党、社民党、維新の会などの人たちが流れ込んで訳の分からない状況になっている。小沢一郎氏が代表になった時に自民党を攻撃して政権を取り、右派を中心に政権運営をしたのだが、元々党としての方針を持たずに反自民で政権を取っただけなので腰が定まらず次の選挙では大敗した。それでも一時期政権を担った効果は大きく、かなり人材が育ったと私は思っている。しかし、野党になってからも一向に党内をまとめることはせずに更に維新の会の一部を合流させるなど、選挙互助会の様子を一層強めているのが現在の状況で、選挙で負ければ誰もついてこなくなるのは当然だと思う。

このままでは旧社会党のようにじり貧を続けるだけであり、いくら安倍政権に批判が強まり支持率が下がっても票が民進党に流れていくことは無いだろう。私は国民が求めているのは安倍総理とは異なる「保守」陣営だと思っており、それが都民ファーストの会の大躍進につながったのだと思う。あれは都民ファーストを積極的に支持するというよりも現在の自民党への批判票だと思っている。

選挙では支持母体を持つことが重要で、民進党の支持母体は「連合」に代表される労働組合である。ところが日本の労働組合の体質は極めて古臭く、私には「働く労働者」ではなく「働かない労働者」のための意見を代表していると思う。つまり、企業に採用されて、働きが悪くても一定以上の給料をもらい続けるような人のために活動をしているとしか思えない。最近連合が残業代をなくす「高度プロフェッショナル制度」容認を取り消したのがその典型である。「高度プロフェッショナル制度」の対象となるような人には連合を支持している人は殆どいないと思われるにもかかわらず、こういう動きが大きな政治勢力として影響を及ぼす、これが民進党のみならず日本全体の政治に悪影響を及ぼしていると思う。安倍総理はそのことを認識しており、国会答弁でもしばしば「民進党は労働組合が支持母体なので・・・」という言い方をしている。

現在は経営者と労働組合は対立する関係ではなく、経営者は労働者を大切にし、労働者は会社経営の意識をもって仕事をしなければ、会社が成り立たない時代である。それにもかかわらず労働組合は「経営者と一緒になって業績を良くする」ことよりも「経営側から多くの賃金を勝ち取る」ことを目標にしている。このような労働組合は弱体化して当然である。

民進党にとってベストな方向性は労働組合の意識を変えることである。しかし、これが民進党にできるとは思えない。それならばいっそのこと、労働組合の意見を聞かず、日本経済の将来を考える方針を打ち出すべきであると思う。こうすると、必然的に民進党は分裂する。そして旧社会党や共産党を母体とした労働組合を支持母体とする政党が誕生するだろう。それでも、「新保守」を打ち出して、浮動票の確保を狙うほうがはるかに政権交代の可能性は高いと思う。今でも民進党の主流派は「保守」であると私は思っている。


あざみ野から向ヶ丘遊園までの散歩

2017-07-22 10:23:02 | 生活

今日はすすき野団地にあるウィトラのオフィスから小田急線の向ヶ丘遊園まで散歩してきた。距離が少し長いので、これまでは電車で登戸か向ヶ丘遊園まで行ってそこから歩いて帰る、というやりかただったのだが、今回は行きを歩いて、帰りはバス、という方法にした。

すすき野団地から潮見台交差点で知って黒川道路を渡り、神奈川県の西長沢浄水場の北側に出て、生田高校の下を経て、東京都の長沢浄水場(東京都の施設だが川崎市にある)の前を通って生田緑地に至る。この中の桝形山広場を当面の目標とした。尻手黒川道路までは東急文化圏でおしゃれな感じがするのに対して、西長沢浄水場の北側あたりから先は小田急文化圏という感じで昭和の街という印象がある。私はどちらも好きである。

生田緑地にはホタルの生息地という湿地帯があったり、日本民家園があったりして変化が多く、広さも十分に大きくて森林浴の気分を味わえる、私の好きな緑地であり毎年2-3回はここに行っている。枡形山広場は鎌倉時代に築かれた枡形城の跡地で、遠く新宿の高層ビルが見える。2時間くらいかかるかと思って歩いたのだが1時間半くらいで到着した。最近は平日でも2時間程度歩くことが少なくないので、少し物足りなさを感じ、枡形山広場で小休止した後、宿河原、登戸、を歩いて向ヶ丘遊園駅前に向かった。

私は30年以上前、独身の頃に宿河原のアパートに住んでいたので懐かしい感じがする。当時は風呂無しの1Kのアパートだった。新しい建物もあるのだが全体の印象は30年前と変わらない感じがする。このあたりは南武線と小田急線が交差していて便利なところである上に広く平地が広がっているのだが、エレベータが必要な5階建て以上の建物は駅前に数軒あるだけで殆どが低層の建物で、木造アパートなどもまだかなり残っているからだろう。当時私のお気に入りだったヒッコリーファームというおしゃれなピザ屋の前を通ったが、今でも営業していた。

川崎市が川崎、小杉、溝口、新百合ヶ丘と再開発を進めてきたので、次にやるとしたらこのあたりだろう。やるとしたら向ヶ丘遊園駅の北西の古い商店街あたりかな、と思っていってみたらやはり再開発用地としてまとまって空地になっていた場所があった。川崎市の多摩区役所に近いあたりである。このあたりは下駄屋などがある古いパパ、ママショップが多い地域だったのだが、何件か、「再開発の区画整理のために移転しました」という看板が出ていた。

現在の区画整理地は、まだ大きなビルならば1棟程度しか建てられないような広さなので、本格的な地域再開発とは言えない。しかし、次第に大規模再開発につながって、おそらく10年以内くらいにこの地域には大きなビルが立ち並ぶだろうと思う。小田急も複々線化が進んでおり、地下鉄千代田線との相互乗り入れもできているので、可能性は高いと思う。

帰りは向ヶ丘遊園駅前からあざみ野駅行きのバスに乗り、保木入口で降りてウィトラのオフィスまで歩いた。何となく充実した午前中を過ごした感じがする。


会社は誰のものか?

2017-07-12 10:07:42 | 社会

随分前に私は「会社は誰のものか?」ということをこのブログに書いた。その時の考えは「会社はステークホルダーのものである。ステークホルダーの中で誰を優先するべきかというと、会社に対するコミットメントの深い人、つまり従業員を最優先するべきである」というものであり、この考えは今でも変わっていない。

同じ考えを言う人をあまり見かけないな、と思っていたが、最近、日経ビジネスの編集長インタビューの記事で原丈人という人が殆ど同じ考えを持っていることを知った。この人はベンチャーキャピタリストであるが内閣府参与にもなっていて、かなり世間的に発言力のある人のようである。原氏の考えは私とほぼ同じで、「会社は株主のものである」という考えはおかしいとして「従業員を一番大切にするべき」としている。また、私がこのブログに何度も書いた「投資を奨励し、投機を抑制すべき」というのもほぼ同じ考えで、株式の配当の金額も短期株主は安く、長期株主は高くするのが良い、と言っている。

原氏は自分の考えを『公益資本主義』と呼んでおり、このような意見を内閣府などでも言っているらしい。日本の経営者にも賛同する人は結構いるし、ドイツをはじめとするヨーロッパにも近い考え方の人は多いというが、反対派も多く、意見はなかなか通らないという。私は政治家に投機で儲けている人たちがたくさんいるのがこのような意見が表に出てこない大きな理由だと私は思っている。

この公益資本主義の最大の課題は利益至上主義と戦って市場競争で勝てるか、という点にある。この点についてはインタビューでは取り上げられていないが、原氏の考えは短期的な利益では負けても、長期的利益では戦えると思っている節がある。しかし、利益至上主義が短期的利益のみを考えるとは限らず、長期的利益至上主義というものが出てきた(実際多くの企業は長期的利益を考えていると思う)ときに、「公益」という別の次元の要素が入ってきて戦いに勝てるかどうかは疑問だと私は感じている。ある程度の社会的圧力が「公益」を大切にするように働くべく社会の仕組みを考える必要があると思うのだが、現在の社会的リーダーたちが「投機」で多くの利益を得ている現状でどうやって実現するかが難しい。


経済産業省若手の日本の将来に対する提言について

2017-07-04 13:14:54 | 社会

一月ほど前のことであるが経産省の若手が「不安な個人、立ちすくむ国家」という資料を産業構造審議会に提出した。その内容をざっくりと説明すると、「高齢化が進んできた日本社会の中で、国民は人生設計というか将来像を描くというようなことができなくなってきている」という問題提起で、高齢者には引退しないで働けるだけ働いてもらおう、そして若者に対する投資を手厚くしよう、更に公的サービスにもっと国民に絡んでもらおう、といった提言である。

この提言書はかなり話題になった。官僚内部では「気持ちは分かるが、数字が入っておらずどうすべきかという具体的な提案ではないので提言とは言えない」、というような批判があったそうである。提言になっていなくても本筋の議論ならきちんと受け止めて対応するべきだろう。

私自身はこの提案には基本的に賛成である。特に年金に関しては同じ考えである。今は60歳から70歳までいつからもらい始めるかを選択できるようになっており、もらい始める時期を遅くするほど、年額は多くもらえる仕組みになっている。これをもらい始める時期はいくらでも遅くできて、遅くすれば、それだけもらえる年額は多くするのが良いと思っている。こうすると結局ほとんど年金をもらえないで死亡する人も出るが、生活が苦しくない人は保険だと思えばそれで納得できると思う。この考えは自民党でも出ているようなので実現できるかもしれない。高齢者への福祉を抑えて若者に投資するべきというのには基本的に賛成である。

しかし、同時に私はかなり物足りなさも感じている。これが厚労省の若手の提言だったらこれで十分だと思うが、経産省ならばもっと国際的観点からの提言が欲しかったと思う。今回の提言は基本的に国内の富の再配分に関するものであり、会社で言えば給与や雇用体系をどうするかというのに近い。事業がうまくいっている会社ならばそれが最大の関心事になるのだろうが日本株式会社の事業は決してうまくいっていない。国際競争力は年々下がってきている。これに対する対策を考えるのが経産省の一義的な課題だろうと思う。視点が内向きになっている点がかなり気がかりである。日本の国際競争力をどうするかは経産省以外には考えるところは出てこないだろう。仮に配分をうまくやったとしても、国全体が貧しくなるのではやはり国民の不安感は消えないだろうと思う。



東京都議選に思う

2017-07-03 09:33:18 | 社会

昨日、東京都議会選挙が行われ小池百合子都知事が率いる都民ファーストの会が圧勝した。一方、都知事選挙から小池氏と対立してきた自民党は史上最低、それも大幅な最低で公明党と同じ議員数という結果に終わった。この理由については多くの人がコメントしており、私の意見も多くの人とそれほど変わっていないので特にここで述べる必要は感じていない。

都知事選のことを書く気になったのは今朝、都知事選挙の結果の細かい当選者名を聞いていて選挙区間のバランスについて違和感を持ったからである。東京の中心である千代田区は議員1名の1人区であるのに対して、最大は大田区と世田谷区の定員8名である。差が大きすぎるのではないか、ということを感じた。

その一方で、千代田区には数多く大会社の本社が集まっており、税収は極めて大きいはずである。私が感じたのは東京都が果たしてどれだけの企業に対する意識をもって動いているのかという点である。企業は税金は払うが選挙権は無い、千代田区などはものすごい黒字だと思うのだが果たして都政が企業のやりやすさをどれだけ考えているのか、という点が気になった。千代田区に住んでいなくても毎日千代田区に通っている人は多いはずである。企業の選挙権というものが本当にゼロで良いのか、何か意見を反映出来るようにする方策を考えたほうが良いのではないかということを感じた。

小池都知事は経済に対する意識はかなりあって、世界の中での東京の地位を高めたいという発言を何度かしている。しかし、票につながらない活動に議会がどれだけ賛同するかという点が気になっている。


足し算を間違えるiPhone

2017-07-02 19:14:10 | 生活

私はiPhone 5Sを使っており、歩数計は私が愛用しているアプリである。このアプリはネットからダウンロードしたものではなく、最初からiPhoneに入っていたApple製のアプリである。

このアプリが時々間違える。かなり歩いたはずなのにほとんど歩数が上がっていないことがある。一分単位で何歩歩いたかというデータを見ることができるので調べてみるとデータが入っていないこともあるし、歩数が足しこまれていないこともある。このような場合には手動で自分が歩いたと思う歩数を追加することが出できる。

今日、そのような誤差が出ていたので手動で入れた。ところが足し算を間違えるのである。1000歩追加しても300歩くらいしか数字が増えない。全然歩数が増えないこともあるが間違った歩数が追加されることもある。こういうことは過去に何回かあったのだが、今日は特に調子が悪く何度も足し算を間違えた。

しばらくすると間違えなくなった。たかが歩数計の歩数なので間違えてもたいしたことはないので、特に修理などをするつもりはないが、頻発するようだと歩数計としては使い物にならないと思う。

私が思うにこのソフトはApple Globalの制作ではなくApple Japanが作った感じである。日本jンのソフト開発力は以前から低いと思っていたが、このソフトには複数のバグが福慣れている感じがして、「日本製のソフトはだめだな」という印象を持っている。