私用で福岡へ行ったので昨日は唐津に行ってきた。唐津はJRで行くのだが鹿児島本線などとは接続されておらず、博多からは空港から出ている地下鉄空港線の延長線上にある。私は16時の飛行機で帰ってきたのだが13時半頃に唐津を出れば十分に間に合うくらいの場所である。
朝10時頃に唐津駅を降り降りると駅前で「JR九州ウォーキング」というのをやっていて、参加無料なので丁度良いと思ったので申し込んだ。「どこから来ましたか?」と聞かれて「横浜から」と答えると受付の人は驚いていた。殆ど北九州の人が参加するようである。ガイドがつくわけではなく、胸にバッジを張って勝手に歩く。ところどころに道案内がある。バッジがあると見学料金などが割引になる。全体で7kmの歩程である。
最初に寄ったのが唐津焼の窯元である。唐津に行ったのは焼物を見たいという気持ちがあったので丁度良かった。気に入ったのがあったら買おうと思っていたのだが、1万円を超える茶碗やカップで買おうという気持ちになるのはなかなかなかった。
そこからしばらく歩くと商店街に出る。この商店街の中にも焼物を売っている店はたくさんある。その中で唐津焼ではないのだが白磁の皿で気に入ったのがあったのだが荷物になるので買わなかった。写真を見るとシャッター商店街のようだが、突き当りを右に曲がったところが本筋でそちらは活気があった。手前の矢印のような道案内が随所に置いてある。
更にしばらく行くと唐津城にでる。手前の端を渡って城のほうに向かう。唐津城は海を見下ろす岬にあり、城の向こう側は海である。
ウォーキングコースは天守閣には登らずに城のふもとを回って海岸に出る。小さな島がいくつもある。そこから旧高取邸、とか河村美術館とかいった名所を巡る。河村美術館では藤田嗣二展をやっていた。ピカソを意識したような絵が結構あり意外だった。この美術館は青木繁と関係が深いらしく、常設展示では青木繁の絵が結構あった。他にも明治の日本画家の絵が結構あるのだが、セザンヌを意識したような絵が多かったと思う。
更に行くと曳山展示場にでる。この写真のような大きな曳山がたくさんあって普段は屋内の有料の展示室で展示されているのだが、この日は祝日で外に出して子供たちが乗ったりして遊ばせていた。もちろん無料で触れる。写真は武田信玄の鎧兜。
曳山全体はこんな感じである。武将の鎧や、鯉などのキャラクターがある。
曳山はお祭りで使う物でその祭りの神がいるのがこの唐津神社である。曳山展示場のすぐ隣である。結構立派な神社だと思う。博多山笠は全国的に有名だが九州のお祭りではこのような山車にエネルギーを使うのだろうと思う。
神社の境内では生け花を展示していたが誰もみていない。「センスあり」はどれ? 私にはどれも結構センスありに見えたのだが・・
このあと、縄文時代の遺跡を通って唐津駅に戻る。約2時間半、12時半頃に戻ってきた。唐津全体のイメージがつかめた感じがして良かった。昼食を食べようと思ったのだが駅の近くのレストランはどこも満員で行列ができている。このウォーキングに参加人たちが入っているのだと思う。仕方がないので駅から少し離れた回転寿司屋で昼食をとって唐津を後にした。天気も良く、充実した唐津訪問だった。