今日は台風が来ると言うので外出せず家でテレビを見ていた。
日曜日の夕方4:00-5:30テレビ東京の「ひらがなでニュース」という番組が面白いと思ったので紹介しよう。
はるな愛、大沢あかねとテレビ東京の女子アナがそのときの問題の専門家を呼んで色々問いただす番組である。今日の話題は尖閣諸島、アップルとサムスンの特許紛争、オリンピック誘致の3つだった。私は見たのは特許紛争の途中からである。
元特許庁長官という人が、この特許紛争で賠償金がアメリカは800億、韓国は数千万円、日本はゼロ円という判決が出ている、として「日本は特許を軽視していると世界から見られる」、というような話をしていた。外していると思う。途中から見たのでどういう流れであのような発言になったのかは分からないが外していると思う。紛争の内容(訴えている特許)は国ごとに違っており、一律には比較できないはずである。比較するなら同じ特許に対する判決がどう違うかを言うべきだろう。
日本が賠償金額を低く抑える傾向にある、という事実はあるのかもしれないが、事実を正しく評価しないような例を引いてあのような言い方をするのは問題だと思った。聞き手の3人は素人なので「そうなんですか」という反応になる。裏でディレクターが言わせるようにしたのかゲストのキャラクターなのかは分からないが・・。
最後の話題オリンピック誘致では猪瀬東京副知事がゲストとして来ていた。テレビ東京の女子アナが別に日本でやらなくても良いのではないか。他の国に譲ってあげたら、というのに対して猪瀬氏が強い口調で反論していたが、その反論には説得力が無いと感じた。小猪瀬氏はおそらく、普段は「日本にオリンピックを呼べなくなっても良いのか」というと黙ってしまうような相手か、はじめから反対で説得できそうにない人を相手にして、素朴な疑問をぶつけられると戸惑ってしまうという印象を受けた。
この番組の面白い所は聞き手がずぶの素人であるところである。なまじ物知り顔で言う評論家よりも素直いな視点での質問が本質を突いている部分があると思う。ゲストは「そんなこと知らない」ということを言ってもおかしくない人達に説明できないといけない。その中でも女子アナはある程度勉強してきていて上手く話題を動かしているようである。私の印象はオリンピック誘致は難しいな、という感じである。自分の気持ちとも会っている。
今回初めてこの番組を見たが、ときどき見てみようと思う。