ウィトラのつぶやき

コンサルタントのウィトラが日頃感じたことを書いていきます

高校2年

2008-06-30 11:52:10 | 昔話
北野高校では2年生がクラブ活動の中心になる。私にとっても卓球部の思い出が多い。

運動部の部室は長屋のようになっていてそれぞれのクラブ活動のメンバーがそこで着替えをしたりするのであるが、その汗臭い長屋の隣近所の長屋のメンバーが友人となった。私がよく付き合っていたのは、ハンドボール、バスケット、陸上、などのメンバーだった。クラスも同じクラスで、一緒に修学旅行(萩方面だった)に行ったりしたので付き合いが深まった。気持ちの良い人達がそろっていたように思う。

卓球部では私は2番手くらいだった。反射神経もそれほど良くなく、パワーもそれほどなかったので、左利きの有利さを生かすためにドライブ型の選手を進められた。まともな打ち合いではなかなか勝てないのでサーブを磨いた。回転方向が読みにくいサーブを出して、相手が安全に返そうとすると大体同じような返球になる。それを予測してドライブをかけて先手を取るのである。これはかなり強いレベルの人にも通用した。これが通用せず回転方向をきちんと読み切るような相手には簡単に負けた。

私たちの学年は、大体北野高校卓球部の平均的強さだったように思う。2回勝って3回目に負けるくらいである。私も大体そのくらいで、個人のベストは大阪府大会で5回戦、ベスト32だった。当時の大阪では近畿大学付属高校が抜群に強く、後に何度も日本選手権を獲った、高島規郎氏がエースだった。私も一度彼とあたったが、こちらのエースボールが、彼にとっては普通のボール、というような感じだった。 21-10程度で負けたが自分としては善戦したほうだと思った。しかし、日本トップレベルの相手と対戦したことは自分にとってはトップの強さを実感でき、良い経験であった。 私たちの一年下の学年は層が厚く、歴代の卓球部の中でも強い方だったと思う。クラブ活動は受験があるので3年の夏前に引退するのが慣例だったが、安心して下に引き継げた。

卓球部の思い出は、苦しかった合宿のトレーニング、天王寺高校との対抗戦で競り合った試合をものにした時のうれしさなどいろいろある。体育館はほかのクラブと共用していたので一日おきにしか卓球台での練習はできなかった。体育館が使えない日は淀川の堤防で体力トレーニングをした。北野高校は冬に淀川の堤防を走るマラソン大会(12-3Kmだと思う)があるが、この大会で50位くらい(350人中)でそこそこ体力もつき、後の私の人生で大きな財産になった

ビルゲイツ引退

2008-06-28 20:27:27 | 経済
ビルゲイツが引退のあいさつをしたというニュースが流れている。

引退後はボランティア活動に注力するそうである。 聞くところによるとビルゲイツの個人資産は6兆円ほどあるそうである。これがどのくらいの金額かというと、毎日100万円使ったとして年間3億円強、全部使い切るには2万年かかる。実際には彼の資産は殆どマイクロソフトの株だろうから、利回りが2%とすると年間1200億円の収入になり、年間3億円などは全く問題外の支出ということになる。当然使い切れないのでボランティアという発想になったのだろう。

しかし、そもそも個人がここまで金持ちになる必要があるのだろうか?使い切れない金をためても仕方がないのでもっと税金として取ってもよいように思う。いわゆる累進課税というやつである。

しかし、その一方で、国家に納めるのとビルゲイツの手元に置くのとどちらが有効利用されるだろうか、という感じがする。私はビルゲイツに関して言えば、お金は国家に納めるよりもより有効利用されるような気がしている。 金儲けをする能力のある人が多くの収入を得た場合、国家に納入して皆のために使うのか、個人の資産とするのかは難しい問題である。国家のお金も有効利用されるとは限らず、軍事費などに流れてしまうことを考えれば、個人の手元に置いて寄付を奨励するようにする方が良いようにも思う。いわゆるアメリカ式やり方である。

要するに官僚と個人のどちらを信用するかという問題なのだが、私は個人差はあるにしても、全体としては税金として徴収し官僚に任せて、使い道を監視する方がリスクが低いように思う。ビルゲイツやウォーレン・バフェットはむしろ例外で、自分の子供に使わせるとかいうろくでもない使い方になるリスクの方がむしろ高いように感じている。

それが、前にも述べた北欧のシステムへの興味につながっている。

ユーロサッカー

2008-06-27 07:55:21 | 生活
先週ドイツに出張していたのと、朝早く起きるとサッカー中継をテレビでやっていることもあって、ユーロサッカーをよく見ている。

これで思うのはチームにずいぶん波があるということである。予選リーグのときは断然強いと思ったオランダがロシア戦では精彩なく負けてしまった。ドイツは予選ではさえないと思っていたが、ポルトガル戦では強かった。出場しているチームはどこもレベルが高く、少し調子が悪いとすぐ負けてしまう。コンスタントに実力を発揮することが大切だと思う。

その意味では一番安定しているのはドイツだろう。苦しい時でも勝負に対する執念が感じられて、ここまで勝ち上がってきた。スペインはむしろ実力で上がってきたように思う。スペインのサッカーは見ていて楽しく強さを感じるが、もろさもあるようである。ただ、ゴールキーパーがしっかりしているのでここまで来たのだろう。イタリア戦では危なく、PK戦に持ち込まれたので負けてもおかしくなかったが、これを勝ち上がってきた。決勝はドイツ対スペインだが、スペインの調子がどうかで決まるような気がする。

つくづく感じるのは、日本とはやはりレベルが違うな、ということである。日本ではこの大会で本選に進めないだろう。イングランドでさえ進めなかったのだから。また、引退した中田選手が言っていた「上がって守備をする」というのをイタリアがやっているのをみてなるほどと実感した。イタリアではカテナチオという守備が有名であるが、見ているとセンターラインあたりでもどんどんボールを取りに行く積極的な守備であることがわかる。フォワードや中盤の選手がこういう動きをするのでバックの守備に余裕があるように思う。見ていて面白くはないが、運動量の多い大変なサッカーで、勝ちやすい合理性のあるサッカーであることを今回初めて理解した

成熟社会を目指して

2008-06-25 09:55:53 | 社会

日本の国際競争力はここ数年連続して下がってきている。また出生率も低下し人口も減少が確実な状況になってきている。

一方、BRICsをはじめとした新興国は資源高騰と安価な労働力を背景に急速な経済成長を遂げている。インターネットや交通手段の高度化によって世界の経済まますますグローバル化しており、国際競争力なしでは生き延びられないことは目に見えている。 しかし、日本人の収入はかなり高くなっており、生活レベルを落とすことは耐えられない。
日本人が生活レベルを落とさず、国際競争力を維持することができるのか?
日本の将来はどういう方向へ進んでいくのだろうか?

この問題は日本だけではなく、経済成長を遂げ、世界のトップレベルになった国が必ず直面する問題である。

アメリカは世界各国からの移民を受け入れ、安価な労働力とすると同時に勝ち組と負け組を作り、国民各人の競争を促進することによってダイナミズムを保っている。しかしその結果としてマネー偏重になって、世界経済に大きな課題をもたらしているのが現状である。

ヨーロッパはこの問題で長く苦しんでいた。これに対する対策として、EUの設立や通貨統合などを行い欧州全体を一つの大きな経済圏とすることで対策を打ってきた。この一環で欧州統一規格の携帯電話システムであるGSMが開発され大きな成功を収めている。GSMに限らず、一連の欧州の動きは一定の成果を収め、欧州経済は回復してきている。

もっとも典型的なのはサッチャー改革によるイギリスの復活だろう。サッチャー改革は私の理解では堺屋太一氏のいう知価革命を実行したようなものだと私は思っている。自らの付加価値を「知」と定め、その点での国民的強化を行う。同時に規制緩和を行い市場を開放して世界の人が集まる場を作る。結果として製造業は苦しくなり英国にはめぼしい製造業は残っていないが、金融をはじめとした「知」を勝ちとする世界で大きく成功し、イギリスの経済は強まっている。しかし、全員が「知」で戦えることはないだろうと思う。アメリカほどではなくとも貧富の差が広がって社会問題化しているのではないだろうか。「物作り」に強いこだわりを持つ日本がイギリス型を目指してもあまりうまくいくようには思えない。

私がヨーロッパの成熟社会として注目したいのはイギリスよりも北欧である。北欧はどこでも全体的に生活レベルが高い。移民などの受け入れも少なく、安い賃金で3Kの仕事を受けてくれるような人もあまりいない。 また税金も高く、社会保障も充実している。よく働く人とあまり働かない人の生活レベルがあまり変わらないことになる。しかも人件費は高い。こういう社会でありながら、企業はグローバルに競争して行かなくてはならない。企業にとっては苦しい条件がそろっているように思う。

それにもかかわらず私の関与している移動通信の分野では、スウェーデンのエリクソンや、フィンランドのノキアが世界的にトップシェアを持ち事業として成功している。実際見ていてもこの2社の人たちは実によく働く。北欧の会社はどうやって社員の働く意欲を高めているのか?単に会社の経営手法ではなく、社会全体に成熟社会で国際競争力を維持していく仕組みができているのではないか、と感じている


ウィトラとは

2008-06-24 16:17:33 | 生活
今までに何人かの方から「ウィトラって何ですか?」と聞かれた。

名刺をお渡しした方はご存知と思うが、このブログを読んでいるだけの方は何の意味だろうと思うのも不思議ではない。 ここで種明かしをしておこうと思う。

ウィトラとはWiTLa(Wireless Technology Laboratory)の日本語読みである。私が長年行ってきた無線技術のコンサルティングを始めるので、このような名称にした。会社組織にはしていないので屋号である。 英語で書く方が意味はわかりやすいのだが、固有名詞は意味が分からなくても構わない、というつもりと、ウィトラという言葉のイメージを自分が作り上げていこう、という思いでなるべく国内ではカタカナの「ウィトラ」を使用している。

将来、会社組織にするかもしれないが、その時には印鑑を作る必要がある。「有為虎」など当て字をいくつか考えたことがあるがまだ決めてはいない。面白い当て字があれば教えていただきたいと思う

日本のプロ囲碁界の現状

2008-06-23 09:08:24 | 囲碁
以前にも書いたが、私の趣味は囲碁である。
しかし、最近は将棋の方が囲碁より見る分には面白く感じている。囲碁の名人と将棋の名人では人格的にも将棋の方が上ではないかと感じてしまう。

これは、日本の囲碁のプロ棋士が現状に甘えて、努力を怠り、「ゆでガエル」状態になっているからではないかと思う。現在世界では、韓国が強く、続いて中国、それから日本、という順番である。1980年頃までは世界では日本がトップで韓国や中国はやっとプロ棋士が生活できるようになったという状態だったが、21世紀に入ってからはほとんど勝てない。しかし、それを何としても挽回しようという気迫を感じず、国内の大会で勝てれば良い、というレベルに甘んじているように思う。

日本の囲碁界が中国に追い抜かれたのは15年ほど前である。その頃は日中対抗戦をやっていて初めて日本が中国に負けたのである。中国側は今回勝てたのは運が良かったからで、まだまだ日本の方が実力は上だと言っていたし、日本側もそう思っていた。しかし、それからは毎年中国が勝つという結果が続いた。当時は確かに知識データーベースは日本の方が上だったのだが、思考力は中国が上になっており、中国がデータベースを蓄積するにつれて日本はどんどん勝てなくなってきたのだと思っている。

今の日本のトップ棋士は世界一になりたいと思わないのか?

囲碁はそのゲームの性質上戦略的思考に重みがあり、会社の経営者などで趣味とする人が結構多い。それでスポンサーがつきやすく、レッスンプロも生活しやすい。この日本での暮らしやすい状態が、現在の日本碁界の「ゆでガエル」状態を作っていると私は感じている。しかし、今の日本のトップ棋士には中国、台湾、韓国から来ている人たちが少なくない。しかし、日本のレベルが地盤沈下を起こせばこういう人たちも少なくなってくるだろう。いずれは日本人で強く足りたいと思う人は韓国に留学する、というような時代が来るかもしれない。日本棋院はこの事態をもっと深刻に考えるべきであると思う。

学問の世界にも(大学)似たようなことが起こっていると感じている。私の知っている分野は電気通信の分野であるが20年ほど前は中国の大学には頭のよさそうな人はいるがテーマの見つけ方がうまくなく、まだまだポイントを外した研究が多いと感じていた。そのため、バックグラウンドの知識も浅いと感じていた。しかし、 しかし最近は急速に追いついてきていると感じる。

15年前に初めて日本が中国に囲碁で負けたようなレベルまで来ているのではないかと感じる。今後、日本の企業が日本の大学には委託研究を出さずに、みな中国の方を向くようななるのではないかと危惧している

将棋名人戦

2008-06-21 21:31:01 | 生活
将棋の名人戦で羽生善治氏が森内名人を破って名人位を獲得し、永世名人の称号を得た。通算5期の名人位獲得である。このところ、第一人者でありながら大きなタイトルから遠ざかっていた羽生さんを祝福したい。

内容は充実していたと思う。このレベルになると先手の勝率が高いが、第3局で森内名人が先手で優勢を築きながら勝ちきれなかったのが大きかったと思う。テニスのサービスゲームを落としたような感じである。私などからみているとどちらが優勢か分からないままに戦いが始まり、気がついてみると先手が優勢になっている、というパタンが多かったように思う。両者の実力は拮抗していると思うが、実績で勝る羽生氏が名人を獲得したのでまた盛り上がるのではないだろうか。

囲碁の方は高尾本因坊に羽根九段が挑戦している。まだ終わっていないがどうも実力差があるような印象である。序盤で高尾本因坊が巧まずして優位を築き、苦しくなった羽根九段が仕掛けていって、的確に咎められている。その高尾本因坊も世界戦では韓国や中国の選手になかなか勝てないので、日本のプロ碁界は韓国、中国と差がついてきているということだろう。頑張ってほしいと思う

ミュンヘンの市庁舎

2008-06-20 16:16:07 | 旅行
せっかくミュンヘンに来ているのだから少しは見物もしようと、夕食時に有名なミュンヘンの市庁舎に出かけた。

中央の時計が有名な仕掛け時計である。プラハも似たような感じであるが市庁舎に関してはこちらの方が壮大な規模である。プラハもそうだったが、ミュンヘンの街中は近代的な高層ビルはない。禁止されているのだろう。

この日はサッカーのドイツ対ポルトガルの試合があったので、顔にドイツ国旗の色を塗った若者が数多く歩いていた。試合は3-1でドイツの勝ち。ドイツ対オーストリアの試合を見たときにはドイツは強いと思わなかったのだが、昨日は強いと思った。