今日は穏やかな大晦日。散歩しているの平日に比べて空自がかなりきれいになっていることが分かる。地平線に近い空が普段や茶色っぽいのが今日は白っぽくやや青みを帯びている。ラジオを聞いていると色々なところで今年のスポーツベストシーンをやっているので私の感じたスポーツベストシーンをまとめてみよう。
第3位はオリンピック、卓球の水谷選手。ブラジル戦も、中国戦も素晴らしく、日本を団体銀メダルに導いた。1年前は完敗した中国勢にも迫った実力を見せた。他に体操の内村の最後の鉄棒の演技、バドミントンの高松ペアの優勝、400mリレーの銀メダル、日本ハムのソフトバンクを逆転し、日本1までになったことなど色々あって迷ったが、卓球というスポーツに対する私の思い入れの深さからこれを選んだ。
第2位はつい先日の鹿島アントラーズのクラブワールドカップ準優勝。元々鹿島は日本の代表決定戦で浦和レッズに負けそうだった。2点以上取って勝たないといけない試合で先制されて苦しい試合。それでも少ないチャンスをものにして逆転勝利した。クラブワールドカップに入って決勝までの戦いも同じようなパタンが多く、苦しそうなのだが、最後は勝つ、というパタンで決勝まで進んだ。決勝の相手はレアル・マドリード、さすがに届かないだろうと思っていたが、同じパタンで勝ちそうになったのには驚いた。しかし、リードされてからのレアルの動きはすさまじく、同点に持ち込まれ、延長戦で突き放された。しかし、Jリーグ史上に燦然と輝く快挙だと思う。
第1位はオリンピック、女子レスリングの伊調馨の4連覇。リードされて残り時間わずかなところでお互いにタックルして伊調が有利な体制。相手の手が伊調の足から離れればポイントとなる。渾身の力を込めて試合終了数秒前に相手の手が離れ、逆転となった。「最後はお母さんが助けてくれたと思います」というし試合直後のコメントも私の心に刻み込まれた。
特別賞として卓球の福原愛に「おめでとう、ありがとう」と言いたい。リオ五輪を含めて彼女個人の成績は特別なものではないが、その前の世界選手権から日本チームのまとめ役となり、「常に勝ちを目指して全力を尽くす」という姿勢を後輩たちに見せてきた。その意識の高さは鹿島アントラーズを強くしたジーコの姿をほうふつとさせた。怪我をしながらも高いクオリティの試合、そして台湾の選手との結婚のメディアへの出し方も見事なものだった。全体として彼女の周りに対する気配りと性格の良さ、賢さが良く出ており周りを幸せにしてきた。日本人で彼女の心を射止める男性が出なかったのは若干残念だが、小さい話だ。彼女の将来を祝して乾杯!