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先日、名前の話を書いたときに、イギリスの首相の名前を調べたのだが、その時に歴代首相の人数がずいぶん少ないな、と思った。そこで改めて各国の歴代首相の人数を調べてみた。
その結果が下のグラフである。
先日の日本の総選挙のように選挙で現職が勝って、安倍総理が継続したような場合には一人、以前の安倍総理が辞職し、数年後に復帰した場合には二人とカウントしている。復帰は安倍総理とプーチン大統領である。グラフから明らかなように日本は先進諸国に比べて群を抜いて多い。経済が不安定になり何度も選挙をしたギリシャでも6人である。ギリシャは2012年に選挙結果で内閣が成立せず、次の選挙のための1か月の暫定政権があったがこれも一人とカウントしている。タイの場合には2006年に3人、2008年に3人の首相が誕生している。軍事クーデターなどで政情不安があったからである。現在も軍人が首相を務めている。なお、タイでは3人が首相が決まらない状態で首相代行を務めている。これらの人はカウントしていない。3人のうち一人は後に正式な首相になっている。
こうしてみると日本の首相10人は異常である。まるで政情不安がずっと続いているかのようである。先進国、新興国を含めて世界中で一番不安定なのではないだろうか。もちろん我々が知っているように政情不安などは無く平和に政権交代が行われているのだが、いかに日本においては総理大臣が軽い存在であるかを示すものだろう。安倍総理は長期政権になりそうだが、総理は安定して政治を行う、そのためにはこの政党に政権が移ったらどうなるか、が予想できるような政党でないと政権を取れないというのが常識になるべきだろう。
今の岡田民主党はそのために極めて重要な位置にいる。昔のような万年野党になるか、政権交代可能な政党になるかの分かれ目である。本来はマスコミが民主党がしっかりするようにガイドしてほしいのだがそれは期待できないので、草の根的にこういった議論を展開することが重要なのではないかと感じている。
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