ウィトラのつぶやき

コンサルタントのウィトラが日頃感じたことを書いていきます

失業率3.9%は本当か

2013-07-31 09:04:54 | 社会

日本の6月の完全失業率が3.9%になったと報じられている。3%台は2008年10月以来で、久しぶりとのことである。アメリカは10%を切ったと言って喜んでいるし、ヨーロッパはEU全体では12.2%、最も景気の良いドイツでも5.3%である。アベノミクスで景気が回復しているとは言っても日本がドイツよりも景気が良いと言えるだろうか、あるいは株価の動向ではアメリカのほうがはるかにしっかりしているのに、アメリカよりもはるかに低い失業率は本当だろうか、という疑問を持つ。

ドイツの場合には、ユーロ圏内からドイツに職を求める人が急増しているので、ドイツ人の求職が圧迫されているということはありそうである。それにしても日本の失業率は随分低い。これは定義に違いがあるのではないかと思い調べてみた。基本的には各国はILOの定義に従って失業率を計算しているので大きな違いは無い。ただ細かい点(細かくないかもしれない)で違いがあり、日本は過去1週間以内に求職活動をしたが職を見つけていない人を失業者と定めており、しかも就職先をあっせんしてもらって回答待ちの人は失業者にカウントされない。殆どの国はこの期間が過去4週間以内となっている。この違いは大きいと思う。日本は国際比較でかなり失業率が低いように見せているのではないか、と思う。

国際比較は別として、日本国内での失業率の定義は変わっていないので国内で失業率が減っているということは就職者が増えているということであり、実際求人は増えているらしい。私はアベノミクスの第2の矢による公共工事で工事労働者需要が高まっているのかと思ったが、むしろ飲食系のアルバイトなどの需要が高まり、女性の失業者が減っているらしい。これは民間の活力が上がっている証拠で良い傾向だと思う。但し、就業者数は1万人減っているらしい。

国の活力を見るにはむしろ就業率が重要なのだと思う。就業者には国籍は別の国の出稼ぎ労働者も入る。ドイツのように外国人労働者が多い国では、就業者数が国の労働人口を上回ることがあるかもしれない。サウジアラビアなどではそういうことが起こっていそうである。失業率だけを取り上げるのではなく、就業率も併せて発表してもらうと、国の中で何が起こっているのかが分かりやすくなると思う。


上げ足は遅く、下げ足は早い日本株

2013-07-29 13:38:21 | 経済

ここ数日、日本株が下がっている。5月あたりからの株価の動きをみると、5月末にドーンと下がって以来、じりじりと元に戻してきたのだがここへきてまたドーンと下がったという感じである。上がる時は少しずつ上がり下げる時は一月分くらいを2-3日で下げるというパタンだという気がする。

アベノミクスで円安になり、株価も上がってきたのだが、皆不安を持ち、疑いつつも株を買っているのだが、ちょっと下がり始めると「それ」と一斉に売りに出る、疑心暗鬼が株価の動きに出ている感じがする。株価の値上がりは日本企業の将来性を買うというよりも、為替レートが戻ってきたことに加えて、不安定ながらもアベノミクスに期待しているからだ、ということができると思う。それでも為替レートは大きくは動いていないのでまたじりじりと戻ってくるのではないかと思っている。

日本経済の実力はどうかというと、自動車産業は地力があると思うが、私の関わっている情報通信産業はじり貧を免れないだろう。精密機械や素材産業はまだら模様で良いところも悪いところもある感じがするが全体としてはしっかりしている感じがする。第1次産業は全般的に弱く、医療関係も弱い感じがする。サービス業は強くなってきている感じがするが、日本から外に出ていけるかどうかは疑問に思う。インフラ産業は全体的に技術面では高いものを持っているが、グローバル化がうまくないという状況の中で、商社が頑張っている感じがする。金融もそれほど競争力がるとは思えない。

こういった全般的な状況が最近の日本株の動きに象徴されている感じがする。強いところから税金を取って弱いところに配分するようなことをすれば日本経済全体が減速してしまうだろう。参議院選挙が終わって安倍政権に新しい積極的な動きを期待している。


ソフトバンクとドコモを比較すると

2013-07-25 09:12:49 | 経済

ソフトバンクのスプリント買収が完了し、今後は実際の事業展開の段階に移った。追加出資はあったがクリアワイヤも傘下に納めることになって、多くの周波数帯を入手し、これからいよいよ本格的に北米進出ということになるだろう。あまり表には出ていないがソフトバンクの交渉力は日本企業としては極めて高いものだと思う。また資金調達も実にうまい感じがする。ソフトバンクはこういった分野に優秀な人材を抱えているのだろう。

以前も書いたのだが、2012年度の営業利益はドコモが8372億円、ソフトバンクが7450億円であまり変わらない。孫社長は来年は利益でドコモを抜くと言っている。一方加入者数はドコモが約6000万人、ソフトバンクは約3000万人でドコモが2倍である。更に一人当たりの料金はドコモのほうが高い。本来ならドコモはソフトバンクの2倍以上の利益があるはずである。

更に、モバイルオペレータにとって必須の要件である設備投資はドコモが6021億円、ソフトバンクが5929億円で殆ど変らない。このことは売り上げが多いドコモに有利に働くはずで、ドコモはソフトバンクの3倍くらいの利益が無くてはおかしい。

しかし、利益はあまり変わらないというとドコモはソフトバンクよりかなり多くの費用をどこかで使っているはずである。それは何だろうか? 端末の販売経費の可能性はある。ドコモの端末販売台数は2355万台で、ソフトバンクは1156万台でドコモは約2倍の端末を売っているので2倍の経費がかかっていてもおかしくは無い。しかし、ソフトバンクはコストのかかるiPhoneの比率が高く、ドコモはガラケーの比率が高いのでこれも2倍は行っていないような気がする。

結局、上記以外でドコモがソフトバンクよりも大幅にコストをかけている分野があるに違いないのだが、何なのかは良く分からない。R&D費用はドコモのほうが圧倒的に多いだろうが何千億円も使っているということはないだろう。結局、全体的にドコモはコスト高体質になっているのではないかと想像している。

今後のことを考えると、ドコモは通信料金以外の収入の道を探って色々な企業を買収したりしている。これに対してソフトバンクは同業他社を買収して周波数資源の確保を狙っている。サービス面の拡張に関してはヤフーという別ブランドで展開している。この考え方もソフトバンクのほうが合理性があると思う。ソフトバンクはアメリカでも同様な考え方で事業展開をして行くと思うが、それがどうなるかが楽しみである。


小説「織田信長」を読み終えた

2013-07-23 17:23:29 | 生活

山岡荘八の「織田信長」全5巻を読み終えた。始めて読んだ小説なのだが、中に出てくる殆どの事件や戦いを知っているので昔読んだ本を読み返している気分になった。小説なので天才的人物、ということになっている。頭が良すぎて説明が不足して誤解を受けやすい人物、ということにもなっている。面白いのは夫人の濃姫が信長自身と同じくらいの天才に描かれていて、政治、経済、外交など全てで濃姫が信長と対等に議論していることになっている点である。そのレベルの人物は他には秀吉と家康だけである。

小説の面白さとは別に、やはり信長という人物に魅力を感じる。既存の権威にとらわれない点、人材も能力のある人物を発掘してどんどん登用すると同時に、古くからの家老であっても能力が低いとみればどんどん切り捨てる点、関税を廃止し、イベントをどんどん行って全国から行商人などを集めた点、など当時の他の大名とは全く違った動き方である。それでいて織田家は領地が拡大するにつれてどんどん豊かになって行ったらしい。どのような税制を取ったのかは小説には書かれていないが興味深い点である。

鉄砲もいち早く導入したし、西欧人にも強い興味を示していた。たんなる珍しがり屋ではなく、合理性の塊であったような気がする。この人が本能寺で討たれていなければどのような政策をとったか、それを想像するために、今度はどのような内政を行っていたか、歴史的資料を調べてみたいと思っている。


参議院選挙の結果を見て感じること

2013-07-22 08:06:32 | 社会

参議院選挙の結果が出て予想通り自民党の大勝だった。自民党の石破幹事長の日焼けした顔を印象的に感じた。大体選挙前から各種予想で出ていた通りの数字だったので驚きは無いのだが、どうして共産党が増えたのかは私には理解できないでいる。

今回の選挙で気になったのは私の住んでいる神奈川県の自民党候補が歯科医、東京も二人の自民党候補の内一人が医師会、と医療関係者が目立ったことである。神奈川県候補の政策を読むと医療に関わることばかりで、それもなんだか医者の権益を守る族議員の感じがする。それでも圧倒的トップ当選だった。東京の医師会の候補も当選した。

気になったので、当選者の職業を新聞でざっと見てみた。一番多いのは、官僚、地方政治家で、これは職業が近いので多くても不思議はない。それからタレント、マスコミ関係者が多い。タレントは別としてマスコミ関係者は産業的には落ち目にあるメディア事業に利益ようどうしようとするのではないかと気になる。それから、医師、法律家が多い。法律家は結構いろいろなことを見聞するので悪くないと思うが、医師は極めて特殊な社会であり、人口比で極端に医療関係出身の議員が多い点は気になる。

それから農協やサラリーマンが続く。人口比で言うと圧倒的に多いサラリーマン出身者、いわゆる企業で働いていた人は極めて少ない。サラリーマンで多いのは金融関係である。アナウンサーなどもサラリーマンではあるが、これは特殊な職業なのでマスコミ関係者と分類した。

要するに、日本を支えていると言われている製造業の出身者は殆どいない。これで本当に成長戦略を作れるのだろうか、と思ってしまう。日本のGDPで製造業の比率が高いので、他の分野出身の議員でも製造業が大事ということは頭では分かっている。しかし、情報は友人から聴いたり、視察で見たりした表面的な情報である。こういう背景が以前書いた日本の情報通信戦略が既存の大企業が書いた作文のようになってしまう理由ではないだろうか。

日本の成長戦略を描くためには国際競争で勝ち抜けるかどうかが鍵である。負け戦に補助金をつけて支え続ける余裕は現在の日本政府には無い。しかし、政治家に勘が働く人が少ないというのが現実ならば、政府内の議論内容をもっと公開し、かつ突っ込んだ議論をすべきだろう。1日2時間の会議で、大半が役人が事前に準備した資料の説明で終わるような議論の進め方ではなく、丸一日、徹底的に議論する、あるいは合宿で議論するような場が必要だと思う。


新しい携帯電話

2013-07-19 15:08:49 | 生活

6月下旬にスマートフォンを紛失して、遺失物として見つかったのだが、戻って来たケータイは画面のあちこちにひびが入っていたと書いた。その交換用のケータイを今週やっと入手した。かなり時間が空いてしまったのはその間に2度の海外出張が入ったからである。海外に行くときにケータイが無いと不便だので画面にひびが入ったケータイを持って行って使っていた。普通のデータ通信を使うと1日2000円取られるので、データローミングは使わないことにして連絡にはもっぱらSMS(Cメール)を使っていた。

帰ってきて、最初は、以前書いたようにiPhone 5かGalaxy S4に買い替えようと思っていたのだが、ドコモに連絡すると保険に入っているので5000円で新品と交換できるという。それで以前と同じGalaxy S3の新品を送ってもらうことにした。手続きは簡単で電話で申し込むと2日ほどで新しい端末が送られてきて、SIMカードとメモリカードを入れ替えて、電話帳をコピーして、古い壊れた機種を同封されてきた袋に入れて送り返すだけである。料金が来月の通信料金に上乗せされる

送り返す前に、ドコモメールの電話帳とメッセージを消去した。Gmailも使っていたがこちらはクラウドなので電話帳も、予定表も消去する必要がない。こういうときにクラウドの便利さを改めて感じる。困ったのは端末内にダウンロードされたGmailのコンテンツの消去である。一括消去のやり方が分からない。ひとつひとつ消すには手間がかかりすぎる。結局、消去せずに返却してしまった。URLなども消さずに返却した。

おサイフケータイのEdyのお金が残っていたのだがこれを移行させるのは面倒なので少し無理をして全部使い切ってしまった。新しいケータイにすると機種は同じだが電池の持ちが若干良いような気がする。前のGalaxy S3を買ってからほぼ1年。1年間でバッテリーはやはり弱まってくるものだと感じた。今回5000円で買い変えられたのは保険に入っていたからである。一月300円の保険料の効果を実感した。


中国の人名、地名の呼び方

2013-07-18 07:46:18 | 生活

最近、朝ウィトラに行く時は7時前に到着して、NHKのBSの海外ニュースを声だけ聴きながら仕事を始めている。英語圏以外の地域でどういうニュースが流されているかが分かり、面白いと思っている。熱心に見る必要はないが、ながら族をしながら何となく情報が入ってくる。

それで気になったのが中国のニュースである。日本では固有名詞を日本語読みに読み変えて報道している。例えば「習近平」国家主席は「しゅうきんぺい」と呼んでいるが中国語読みでは「シー・ジン・ピン」である。私はアナウンサーなどの読み上げを「シー・ジン・ピン」に変えて字幕を「習近平」にするのが良いと最近思っている。できればイントネーションである4声も正しくしてほしい。

私は中国人と話をするときは英語が基本だが、政治や歴史の話しをすると、発音が全く分からず苦労する。杜甫とか、諸葛公明、水滸伝とか普通の欧米人の知らない中国の歴史・文化を知っているのだが、発音できないのでうまく話題に載せることができない。これが中国語でどう発音するのかを知っていれば随分会話が深くなるだろうと思うのである。

中国の固有名詞を中国式の発音にすれば日本人の中国語リテラシーは随分と上がるだろうと思うのである。中国語での漢字の読み方は日本語のように同じ漢字を色々な読み方をすることが少ないので、ある程度の感じの呼び方を知ってしまえば「諸葛公明」はどう読むかなどの想像ができるようになり、ニュースで流れない名前でもある程度言えるようになるはずである。

韓国でも昔は日本式の漢字の読み方で発音していたが、今は韓国の発音に合わせて発音するようになった。囲碁の名人で私と同世代の「曹 薫鉉」氏は「そうくんげん」と呼んでいたがその弟子で90年代に現れた天才棋士「李 昌鎬」は「イ・チャン・ホ」と呼んでいる。現在の大統領「朴槿恵」氏も「パククネ」と呼んでいる。良く覚えていないが20年前くらいに読み方を変えたのだが混乱は生じなかった。

この方式を中国に適用すれば文化・経済に大きな効果があると思う。私自身、日本在住の中国人「王」さんを「おう」さんと呼んでいるがこれからは「ワン」さんにしようかと思っている。もちろん本人がどう呼ばれたいかが最優先であるが・・


NECがスマートフォンから撤退

2013-07-17 07:37:32 | 経済

今朝の日経1面に表題の記事が出ている。遠からずこういう結果になるとは思っていたが、従業員にとって最悪の結果になったと思っている。

以前からパソコン事業を売却した相手である中国のレノボと事業売却交渉していることは報じられていた。しかし、今回の報道は売却交渉はまとまらず、NECは事業から撤退、従業員は配置転換というという決定であった。NECは既に端末系の事業から撤退し、インフラビジネスに特化する方針を明らかにしているので、配置転換の人達が新しい職場で苦労することは目に見えている。事業売却して別の会社名で同じ端末事業をするほうが従業員にとっては幸せなのは明らかである。

ドコモのツートップ戦略が発表されたときにこのブログに書いたのだが、破談の原因はツートップ戦略に会ったと思っている。つまり、ツートップ戦略によってNECの携帯電話事業は更に悪化することが明らかになったので「金をつけてくれないと引き取れない」と言われたものだと思う。足元を見られた形だが、買う側から見れば当然の判断だと思う。どういう条件で話し合って決裂したのかは知る由もないが、NECとしてはお金を積んででも引き取ってもらうほうが会社にとっても良かったと思っている。いずれリストラ費用がかさむのは目に見えている。

今回のような結果になったのは経営陣の責任である。パソコン事業の売却が決まった頃からこうした話は出ていたに違いないだろうと思う。その時にパソコンがうまくいくようなら携帯も、という話しをしておいてパソコン事業が順調に滑り出したのを見て携帯事業売却交渉を加速する、というような動きをしていたら、当時としてはよりレノボ側に有利な条件でも、今回見送られたよりも良い条件で売却できたのではないかと想像している。売却を急がなければならないという切迫感が経営陣に不足していたのだと想像している。

今回辞めるのはスマートフォン事業で、一部ガラケー事業は継続するようだが、回復の見込みは無く、リストラ費用がかさむだけだと思う。もし事業継続を狙うならFirefox OSを使って、廉価版のニッチ市場を狙うべきだと思う。それなら日本で成功した場合、海外進出の足がかりがある。


織田信長

2013-07-16 09:32:21 | 生活

今、山岡荘八の小説「織田信長」を読んでいる。全5巻の2巻目に入ったところである。

私は中学生の時に山岡荘八の「徳川家康」全26巻を読んだのだが、殆ど50年ぶりにこの作家の歴史小説を読み始めた。その理由はある時ふと「織田信長について調べてみたい」と思ったからである。織田信長は日本の歴史の中でも際立って変化を求め、追い続けた人物だと思う。その考え方が今の時代にマッチしていると思っている。

戦国時代というと、織田信長、豊臣秀吉、徳川家康が有名である。3人とも若い時は極めて魅力的なのだが、権力を握って晩年になると守りに入って、自分の地位を脅かす存在をつぶしにかかっている。内政で信長は「楽市楽座」、秀吉は「検地、刀狩」、家康は「参勤交代、武家諸法度」などが有名であるが、秀吉、家康は守りに入っていることが明らかである。

信長は若くして殺されたので守りに入る時間が無かったのだろうが、彼がそのまま権力を握っていたら他の二人のように守りに入っていただろうか、どうもそうではないような気がする。信長がもし古代ギリシャやローマのような民主制、共和制という政体を知ったら、世襲ではなくそういった政体を導入しようとしたのではないか、という気がして、そのあたりの感触も調べてみたいと思っている。法治国家という概念も信長なら受け入れたような気がしている。

小説は作りものなので、正しい信長の行動を伝えてはいないだろうが、大枠では合っていて、読んでいて面白いのでまずは小説から入った。小説はまだ桶狭間の合戦の手前だが読んでいて面白い。

日本人は丁寧、争いを好まない、保守的などと言われるが、戦国時代、明治維新、第2次大戦後などにはその型にはまらない人間が台頭している。型破りの代表格である信長などは日本人には好まれない人物だと思うが、組織が大きくなってきた時にどうやってマネージしていたのか、分かる範囲で調べてみたいと思っている。

 


ニューヨーク出張

2013-07-14 17:19:34 | 生活

先週はウィトラの仕事でニューヨークに行っていた。

随分久しぶりである。プリンストンとマンハッタンに2泊ずつした。今回はANAで行ったのだが機内の設備が大分変わっていて、使いやすくなっていたと思う。往復の機内で何本も映画を見た。遅れもなく、同じ値段か少し高いくらいならCAよりANAが良いと改めて思った。

ニューヨークのケネディ空港に着いたのだがそこから、Air Train、地下鉄、NJ Transitと乗り継いでプリンストンに入った。今まで空港からマンハッタンに入るのはバスかタクシーだったので電車は初めてだった。電車のチケットが地下鉄も含めて磁気カードになっていたのも始めてだったのでニューヨークも随分久しぶりなのだと思う。

プリンストンの街にはこのような虎の像がたくさんある。虎はアジアのイメージでプリンストンと虎とがどういう関係にあるのだろうか、と思った。

プリンストンの街にあるナッソーホテル。由緒あるホテルらしい。プリンストン大学の中にある美術館にも行ったが大学の美術館としてはセザンヌやドガの絵などがあってずいぶん立派な美術館だと思った。

ニューヨークのサウス・フェリーからの眺め。天気はいまいちだがここからのマンハッタンの眺めが私は好きである。

コロンビア大学の図書館の前。大学の感じ、街の感じは変わっていないのだが、私が良く行っていたレストランなどは殆ど無くなっている。個別の店は入れ替わっているようである。

久しぶりのマンハッタンだったがやはり街にエネルギーを感じる。いたるところで工事をしていて、雑然とした感じの中に、高級店や安い店が入り混じっている。道を歩く人も実にさまざまである。今回は地下鉄に結構乗ったのだが、地下鉄の雰囲気は随分良くなっている感じがする。

比較的短い期間に中国、ドイツ、アメリカと出張したが、一度も日本語のテレビ番組を見かけなかった。以前は大抵ホテルのテレビには日本語のチャンネルがあったのだが、日本の国力がそれだけ下がっているせいかな、と思う。しかし考えてみると、中国語のチャンネル、アラビア語のチャンネルなどもあまり見かけなかったので、泊まったホテルがビジネスホテル的だったのかとも思っている。