ウィトラのつぶやき

コンサルタントのウィトラが日頃感じたことを書いていきます

朝の回り道

2013-01-31 08:34:49 | 生活

最近暖かい日が続いている。本来なら大寒で一年出入り番寒い季節のはずだが、今年は12月から1月上旬にかけてが一番寒かったように思う。このまま早く春が来て、杉花粉も早く終わってくれると有難い。

今日は後期の授業の最終日である。朝一番の授業があるので木曜日は早めに大学に来る。最近は少し夜明けが早くなったので、起床も早くなり、家を出るのも早かったので8時前に大学に着きそうだった。(ちなみに夏場は7時ちょっとすぎに大学に着く時間に家を出ている)。そこで二駅手前の自由が丘で電車を降りて、大岡山の大学まで歩いてみた。

私の好きな散歩コースで、大岡山から緑が丘駅付近までは小川を埋め立てたような曲がりくねった桜並木を歩く。夕方は散歩している人が結構いるが朝は閑散としている。桜の季節は混雑するだろうな、と思う。緑が丘からは東工大のキャンパスに入りキャンパス内を歩く。最近立てたビル全体に太陽電池がついているような環境棟の前を通って、一番奥にある私のいる建物まで歩く。東工大は都会の大学なので敷地が狭いように思っていたが、歩いてみると結構広いものだという感想を改めて持った。

空気は若干冷たいが、早く歩くにはちょうど良い。2年目の授業は1年目よりはうまくできたという自分での満足感もあり、気持ちの良い散歩だった。


「2050年の世界」

2013-01-29 08:19:34 | 社会

英国、エコノミスト誌」が発行した「2050年の世界」を読んだ。日本語訳版である。

エコノミスト誌は週刊号で、世界の様々な事象に対して解説を行っている。それもただ事実を述べるだけでなく、エコノミスト誌としての意見を述べている点が好ましく思い、私は定期購読している。週刊で発行される雑誌の記事には記者の個人名は書かれず、意見はエコノミスト誌の意見ということになっているのだが、この2050年の世界は20人のエディタがそれぞれの得意分野での将来予測を行ったことになっている。お互いに相反する予測を行っている点は無いが、個人名を出している点で、会社としての意見というより個人の見方を集めたもの、という位置づけだろう。実際読んでみてそんな感じを受ける。

エコノミスト誌は1970年の少し前にやはり40年後(2010年)の予測を行っており、その時には「日本がアメリカと肩を並べる大国になる」という予測を行っている。当時は1ドルが360円の固定相場制の時期でこの時期のそういった予測を行ったのは炯眼と言えるだろう。ただし、それは20年で実現してしまい残りの20年は日本の国力はむしろ下がってくる、というところまでは予測できなかったようである。

今回の予測では、中国のGDPはアメリカの2倍、インドもアメリカと肩を並べる、としている。日本は2010年時点で世界のGDPの5.8%あるが1.9%までに下がるだろうと予測している。一人当たりのGDPも下がり、韓国の半分くらいになると予測されている。今回は日本に対してそれほど興味を持っていない様子で詳しい説明は無いのだが、エコノミスト誌は自由な貿易を重視しているので貿易に対する姿勢の違いが、現在の勢いに加えて反映されているのではないかと私は思っている。

予測は、経済関係だけではなく、政治、貧困・格差問題、宗教、地球温暖化、言語と文化、科学の将来、インターネットの将来、ソーシャルネットワークの将来、など多岐にわたるが、最も精度の高い予測は人口動態だとしており、この人口動態から来る予測がベースになっている点が安心感を与えてくれる。

最後に、1970年時点での予測を振り返って悲観的な予測は外れており、楽観的な予測が当たっている。それだけ人類には調整能力があるということであり、今回の予測は楽観的予測を中心に据えたという言葉が印象的だった。


気になる安倍政権の教育改革

2013-01-27 15:37:12 | 社会

安倍総理は教育に対して高い問題意識を持っており、前回の総理の時にも「教育再生会議」という会議を立ち上げて検討していた。総理が辞任してしまったので立ち消えになったが、安倍氏が再度総理に着任して「教育再生実行会議」を立ち上げた。

安倍氏の問題意識は戦後の日本の教育は日本国についての教育を止め、国民全体が国に対する帰属意識が希薄になっている点にあるように思う。それだけではなく、日本の大学のレベルが下がり続けていることなどもあって、こういった教育の検討会議を立ち上げているのだろう。

しかし、これまでの色々な報道を見ると、私には大臣や政治家、教育評論家などがおかしな方向に動いているように見える。私が感じるのは彼らに「教師はこうあるべき」というステレオタイプとでも言うべきイメージがあって教師をその型にはめようとしているという感じである。体罰反対の大合唱、教師の早期退職に対する反発などにそれを感じている。

体罰は好ましくないと言われれば反論しようは無い。しかし、子供が言い聞かせても聞かない時、何らかの罰を与えるということを一切否定してしまうと教育は極めて困難なものになるだろう。罰とは何らかの不利益を本人に与えることである。体罰は、種類にもよるがむしろあとくされの少ない罰であると思っている。

私が教師に期待したいのは体罰を絶対に行わない優しさではなく、情熱を持って指導し、生徒と心がつながる教師である。一人の教師が多数の生徒を見るのだから全員とうまく行くような教師は稀だろう。相性の良い生徒もいれば相性の悪い生徒も出るだろう。どの生徒とも深く関わらずただ定年を待つような教師よりも、一部の生徒に嫌われても、一部の生徒には人生の指針を与えるような教師のほうが好ましいと思っている。

生徒の側からすれば、相性の悪い先生と付き合わされるとたまらない、という側面はあるだろう。その場合に生徒の側から声をあげ、話し合い、どうしてもわかりあえない場合にはクラスを変えるといった避難措置をとれるような仕組みを作ることが、教育委員会のような組織のあるべき姿だと思っている。

しかし、現在のやり方は教育委員会から見て扱いやすい金太郎飴のような教師を作る流れに見える。教師の個性を失わせ、教育の質はさらに下がるように見える。

私には、マスコミが報道でそのような価値観を作り上げ、それを国民の声と勘違いした政治家や知識人が人気取りのために迎合しようとしているように見える。安倍総理自身がどういう価値観を持っているか分からないが、ただ会議の結論を待っているだけでは教育の改悪になるのではないかと懸念している。


教職員の駆け込み退職への対応

2013-01-25 16:25:00 | 社会

地方公務員の退職金を国家公務員に準じて減額することが決まり、教職員の駆け込み退職が非難のトーンを持って報じられている。担任を持っていて3月に卒業させる予定の人が途中で、それもあとわずかのところで退職するという行動に不快感を持つのはある意味で自然な反応だと思うが、下村文部科学大臣が教育委員会に慰留するようにという指示を出した、という話しは問題だと私は思っている。

この話は朝日にしか出ていないので朝日新聞の暴走かもしれない。他の新聞にも「下村大臣が不快感を示した」という話は出ているが、「慰留するように」という話は出ていない。一般に退職を申し出るのは何日以上前に、というような規定があるが、その規定を守って退職を申し出た以上、トップが「慰留するように」という指示を出すことは労働者の権利の侵害になると思う。企業で社長が「仕事が一区切りつくまで辞めさせるな」というような指示を出していたらやはり問題だろう。現場の上司(学校の場合は校長)は困るので慰留する、これは自然なことだが、社長が「慰留せよ」というのは業務命令の匂いがするからである。

本人にも葛藤はあるだろう。辞めるほうを選択するのは、生徒と心がつながっていない、あるいはつながりが薄い教師なのだろうと思う。従って辞めてもそれほどのインパクトは無いのではないかと思っている。生徒から慕われ、自分も情熱をかけていたとしたら、退職金の額よりも生徒を見届けるほうを重視すると思うし、大部分の教師は駆け込み退職をしてはいないのだと思いたい。

その意味で、駆け込み退職が多い職場(埼玉県など)は職場環境に問題があるのではないかと思う。学校と生徒のつながりが薄い、あるいはやる気のない教師に担任を持たせたりしているのではないか、そういう観点で調査をするべきだろう。私は企業に勤めていたが、企業でも辞める時には後ろ髪を引かれるものである。できるだけ後に影響が出ないように配慮して退職するのが普通だが、職場内が荒れていれば、そんなことにはお構いなしに退職してしまう。「辞めさせるな」というよりもそういった観点で実態調査をするほうが重要だと思う。


産業競争力会議と規制改革会議

2013-01-24 12:55:00 | 社会

安倍政権の経済対策の一つである、成長戦略を議論する産業競争力会議が始まった。ここでどのような方向に向かうかで安倍政権の評価は決まると私は思っている。

ぜひ、まともな議論をしてもらいたいものだと思っているが、体制の作り方を見て私は既に不安を覚えている。委員には知名度も高く論客がそろっている。しかしどういう進め方をするかが問題である。普通の進め方だと、既に自民党(政府)が持っている素案に沿うように話の流れを事務局の官僚が誘導して、会議自体は「国民の意見を聞いた」というアリバイ作りに利用される。6月に政府がまとめる予定の成長戦略に組み込まれるというからその可能性は高いと思う。本来なら激しい議論がなされるはずであるが、実際には官僚が委員の誰かに依頼して良いうされた資料にコメントをつける程度で終わることが多いだろう。

本来のあるべき姿は委員全員に「日本の産業競争力を高めるためにはどうすれば良いと思うか」という命題を投げかけ、各人の意見を提出してもらう。それをベースに泊まり込みで徹底的に議論して、方向性を出していく、といったやり方をすべきだと思うのだが、実際は既に事務局側で依頼された一部の委員が資料を作成し、他の委員はそれのコメントをつける。会議は1回2時間なのですぐに時間切れになる。コメントが発散した場合には事務局が各委員を回って「色々と意見を聞いた結果こういうところが落とし所だと思います」というような資料を提出して終わる、というのが予想される展開である。内容は健康・エネルギー・インフラ・農業に予算をつけるということになりそうだと思っている。それはたいした成果を生まないのではないかという感じがしている。

私の意見は竹中平蔵委員が言っている「規制改革から入るべき」という意見である。政府が予算をつけてそれを梃子に産業育成を図るのではなく、規制緩和をすれば産業が発展しそうな分野はどこかを議論してその手順を議論すべきだと思っている。規制緩和を行うと競争が激化するので勝ち組と負け組が必ずできる。負け組は制度の変更で負け組になったという要素があるのである程度のセーフティーネットを用意する、というのが、本来あるべき姿だと思っている。

規制緩和に関しては別の「規制改革会議」が始まっており、こちらで議論されることになっている。産業競争力会議と規制改革会議を分け、規制改革会議には産業競争力会議よりも若干小物の委員を任命している、という体制自体が、既に政府の意図を示していると思う。産業競争力会議はおそらく予算の奪いあいになり、裏で様々な話が議論されるのだろう。しかし、政府の金で開発したり、実現したりしたものは国際競争力は強くないものが多くなる、と私は思っている。それだけ真剣味が薄いからである。競争に勝ち抜くために民間が投資をする、投資をうまくやったものがきちんとリターンを得る、という国の仕組みを作るほうが予算も少なくて国際競争力強化にははるかに役立つと私は思っている。

 


手術の病理検査の結果連絡を受ける

2013-01-23 08:38:55 | 生活

昨夜、帰宅したら妻が執刀医から病理検査の結果について電話があったと教えてくれた。

摘出した胃の部分をスライスして顕微鏡で詳細に検査した結果、極めて初期の癌であり転移の恐れはない。今後の治療も必要ないのでこの電話で連絡を終え、来院する必要もない、ただし経過観察として1年に1回胃カメラの検査を受けてもらう、という話だった。無事に無罪放免である。

私の想像だが、腫瘍に癌が含まれていると思って取ったのだが、癌細胞は見つからなかった、ということだと思う。それならば高い金を払って痛い思いをして手術を受け、リハビリでなかなか食べられないというような苦労をしなくても良かった、ということになりそうである、しかし、私の場合は長径で7cmもある腫瘍であり、実際にカメラで自分も見ているので手術を受けたことに関して後悔の気持ちは無く、無事に手術を終えて回復軌道に乗せてくれた医師と看護師に感謝の気持ちが強い。

これからは、次第に普通の食事に慣らして行こうと思っている。飲み会にも参加できそうである。自分でも次第に量も食べられるようになっている感じがする。良く噛んで食べる習慣がついたのでゆっくりと食べて体重を60Kg 台の前半に留めておけば他の面でも健康に良いことがありそうである。実際、血圧は少し高めだったのが手術以来、正常の範囲に入っている。

これからは健康に留意して残りの20-30年を楽しもうと思っている。


大阪、桜の宮高校の対応はやりすぎではないか

2013-01-22 08:01:57 | 社会

体罰問題で揺れている大阪の桜の宮高校で体育科の入試を中止して普通科に組み入れるという決定がなされた。これは橋下大阪市長の強い要請によるものだが、この件に関しては橋下市長の勇み足であり、失政だと私は思っている。

以前にも書いたが体罰の是非を取り上げ、「体罰は絶対いかん」というような態度は教育の現場に硬直化をもたらし、必ずしも良くないと思っている。しかし、反論する人の声は取り上げられず、体罰反対派の声ばかりがマスコミに取り上げられている流れに乗って起こった現象だと私は考えている。

一番大切なのは実際に教育を受けている生徒たちがどのように捉えているかだろう。詳しくは分からないが、少なからぬ人数の生徒たちは容認しているように感じる。入試中止に反対を唱える体育科の生徒の声も紹介されているが、桜の宮高校に対する愛着のようなものを私は感じている。つまり、「先生の行動は自分たちのためにやっていることだ」ということが伝わっているように感じるのである。それを「体罰をやってもスポーツはうまくならない」等といった声を取り上げた動き方には疑問を感じている。

橋下市長は校長や教育委員会と言った教育現場の上層部の隠ぺい体質に以前から問題を感じており、この機会に荒療治をしようという意図だったのではないかと感じている。確かに教育委員会にはそういった体質があり今回の決定のように「運動能力を重視はするが、体制としては体育科ではなく普通科に組み込む」といった、問題回避型の解決策が得意なのが教育委員会だという感じがする。これは本来は橋下市長が求めているものとは違う行動パタンのように思うのだがそれを「良い決定をしてくれた」と言わざるを得ないところに今回の大きな問題があると思う。おそらく橋下市長の失政として今後も付きまとうだろう。

前回も書いたが、私はマスコミの報道姿勢に問題を感じている。アルジェリア問題についても同様である。

同じことを言ってもAさんが言ったときは黙っていて、Bさんが言った時には批判する、というような人の言動は本物とは言えないだろう。今回のアルジェリア政府の対応についても、アルジェリア政府を非難する意見を私は聞いていない。政府は「残念だ」という賛成はしないが仕方がない、という消極的容認の姿勢である。今、アルジェリア政府に抗議する日本人は出ていない、ということを日本人の一つの態度として銘記しておくべきだと思う。私自身の気持ちはイギリスのキャメロン首相に近く、日本政府よりはもう少し積極的な容認である。


情けないアルジェリアの人質事件の報道

2013-01-21 08:57:46 | 社会

アルジェリアの天然ガス施設でイスラム過激派による大規模な人質事件が起こり、アルジェリア政府が拠点を攻撃して殲滅しかなりの人質が解放されたものの、同時にかなりの死傷者も出た模様である。この事件はフランス軍がアルジェリアの隣国マリに空爆を加えたことと関連があるようだが犯人グループは直接的にはマリ関係者ではなくアルカイダの下部組織のようである。

この事件の報道で感じるのは日本の政府や報道陣の情報収集能力の低さである。特にマスコミは情報を収集して報道するのが自分たちの責務であるにもかかわらず、さっぱり情報を入手できず、他の国で報道された内容を翻訳したり、被害者の勤めている日揮に群がって情報を得ようとしてる。仕事をする上でのプロ意識の感じられない姿勢だと思う。

19日にはアルジェリア軍の作戦が終了したということなのでこれから解放された人たちからの情報などが入ってくるのだろう。日本だったら「人質を犠牲にするようなアルジェリア政府の強硬姿勢は許せない」というような論陣を張るのだろうが、今回は国際社会が容認している様子なのでそれも言えない。情報もなく、価値観も持っていない、芯の通っていないマスコミの体質が露呈されたと感じている。

政府はマスコミよりは情報を持っている感じだが、アルジェリア政府からの公式情報という形で入ってこないので論評を控えるという姿勢に私には見える。そんな中で外務省の動きも如何にも鈍い。事件が起きたのは16日なのにアルジェリア周辺の危険情報や渡航情報、在留邦人に対する手当などの動きが殆ど感じられなかった。危険情報が流されたのは昨日、アルジェリア軍の掃討作戦が終了した後である。この辺りは外務省に日頃の緊張感が不足している感じである。

一般論的に言って日本人は突発的事故、事件に対する対応力が低い感じがする。本質的にそうなのではないと思うのだが、日本社会が事故・事件を起こさないように様々な工夫を加えた結果、事故の少ない社会が出来上がった。そこで人は事故を起こさないようにするノウハウは持っているが、一旦事故が起こってしまうとどうしたら分からない人が大部分の感じがする。人の考え方が硬直して柔軟性に欠ける感じがする。ロンドンの空港などは日本よりもはるかに頻度が高く問題が起きる。その分、空港関係者の問題解決能力は日本より高い感じがする。日本が国際競争力を下げてきているのはこういった点も関係しているのかもしれないと思っている。


寒さの中にも春の気配

2013-01-20 11:28:59 | 生活

今日から大寒、一年で一番寒い季節である。月曜日に降った雪もまだ結構残っており、朝は毎日冷え込んでいるが昼間は暖かな日差しが気持ち良い。

私の生活はほぼ手術前に戻った。先週の一週間は平均1日1万歩を超えるくらい歩いた。月曜日は雪で殆ど歩かなかったことを考えると、1日1万2千歩くらいに相当するだろうか。体重は若干減って65Kgくらいになった。

昨日の朝だが少し長い散歩をした。

これは近くにある早野聖地公園というところだが、まだ一面の雪である。土曜日でも場所によってはこのような一面雪景色である。

池には氷が張っている。この辺りでこれだけ大きな池で広範囲に氷が張るのは珍しい。

琴平神社の境内。正月の喧騒はすっかり収まり、ひっそりしている。

王禅寺ふるさと公園。ここには玉縄桜という普通より早く咲く桜がある。つぼみはまだ固いが、やはり春を感じさせてくれる。

王禅寺の鬼の像。日差しが暖かい。

これからは日も長くなるし暖かくなってくる。楽しみな季節になる。


Apple、タブレット端末も変調?

2013-01-17 09:51:47 | 経済

今朝の日経新聞に昨年12月のタブレット端末の日本国内販売シェアで台湾のASUSがAppleを逆転したと言われている。ASUSが44%、Appleが40%のシェアだと言われている。ASUSが売っているのはGoogleのNexus 7である。この統計にはAmazonのKindleやKindle Fireのようにネット販売の物は含まれておらず、店頭販売のみだという。ということはAppleのシェアはもっと低いと考えられる。

タブレット端末におけるAppleのリードはスマートフォンよりも大きいと思っていたので簡単には他社には抜かれないだろうと思っていたのだが、思ったより速く抜かれてしまった。価格がiPad Miniが28800円、Nexus 7が19800円でかなり安いので価格差が人気を分けていると考えられているが、ブランド力を考えると、結構Nexus 7が支持されていると考えて良いと思う。さらにAppleは画面が10インチのiPadも販売しており、AppleのシェアはiPadとiPad miniの合計なのに対してNexusの画面が10インチのNexus 10は日本では販売されていないので、Appleのブランド力にかなり陰りが出ているという感じがする。

iPhone 5の部品キャンセルに続いてAppleにとっては大きなマイナス要因で業界の覇者がまた大きく変わり始める前触れかもしれないと思う。決めつけるのはまだ早いと思うが・・