ウィトラのつぶやき

コンサルタントのウィトラが日頃感じたことを書いていきます

オバマ人気が下がっている

2009-08-31 07:00:49 | 社会
今日のニュースは政権交代一色であるが、それに関しては少し先で書くとして、今日は昨日のNHKの「海外ネットワーク」で見たオバマ大統領の支持率がこのところどんどん下がっている、という話について書こう。

正確に言うと支持が下がっているというよりも不支持が上がっていると言ったほうがよいだろう。支持率も下がってはいるのだが中立だった人が、どんどん不支持に動いているようで、支持と不支持の差が急速に詰まっている。

その理由は国民健康保険制度だそうである。アメリカは国民健康保険制度がなく、すべて民間の健康保険なので、失業した人などは健康保険が使えず、病院に行かずに我慢して救急車で運ばれる人が急増しているそうである。

民主党は以前から国民健康保険制度を導入しようと考えてきたが、オバマ政権になってこれが具体的に動き始めている。 しかし、これに対する反対運動が急激に盛り上がって、オバマ不支持が増えているとのことである。

その理由は貧しい人の保険制度を作れば財政出動せざるを得ず、税金が増えるという考えからである。オバマ大統領は税金を上げると入っていないのだが共和党が「税金を上げるに決まっている」というキャンペーンを打ちこれが支持を集めているとのことである。

アメリカは「格差の国だな」と改めて思う。日本ならばたとえ内心ではそう思ったとしても「貧しい人のための保険料を自分たちが負担するのは嫌だ」などと口にする人はまず居ないだろう。

その一方で、アメリカは国民が国の財政を考えていて、財政が赤字になれば増税になる、ということを国民がきちんと考えている感じがする。日本の場合は財源はさておいて、とりあえず金をばらまく、ということが大きな支持を集めるのとは対照的である。民主党のばらまきは有名だが、麻生政権だってばらまきだし、国の赤字は膨れ上がる一方である。

「今がよけりゃ後は何とかなるさ」、という日本と、「他人のための金なら例え将来の負担でも許さない」というアメリカ、どちらも問題だと思うが、日本のほうが人が良くて甘いという感じはする

中国流 2題

2009-08-28 19:03:41 | 旅行
今週は中国のシンセンにいるのだがそこで感じたことを2点ほど書こう。

一つは中国とグーグルは仲が悪いのか、ということである。私は検索だけでなくGoogle Chromeを標準のブラウザに設定しているくらいでグーグルをよく利用しているのだがここでは何度も検索ができないことがあった。

何もおかしなことのないサイトでもグーグルから入ろうとすると「このサイトには接続できません」と出る。 同じサイトをヤフーで検索してアクセスすればすんなり入れるので、何らかの形でグーグルはつながりにくくなっているのである。

ひょっとしたら地元の検索サイトである百度とかを育成するためにグーグルをつながりにくくしているのかと勘繰ってしまう。

二つ目はホテルのすぐ外で行われている工事である。ホテルはシャングリラホテルで設備も立派であるが、すぐ外側で昼夜兼行で建築工事が行われている。チェックインするときにうるさいから耳栓を用意している、といわれた。

幸い、私の部屋ではそれほどうるさいと感じなかったが、部屋によっては相当にうるさいようである。インターネットでホテルの評判をみるとこのホテルは最低の評判になっている。設備や、従業員の態度など個別の採点は悪くないのに総合評価が悪いのは騒音が原因のようである。

ホテルは工事業者に申し入れているらしいが、どうも止められないようである。日本ならば夜中まで工事をすることはまずないのだが、中国ではこういうことが強行されてしまう。ホテルは窓を3重にする計画だという紙が部屋に入ってきた。

シンセンの発展は目覚ましく今でも発展を続けている。すでに香港を追い越しているのだろう。その陰でこういう日本ではまずやらないだろうというようなことが起こっているのも事実である。

日本でも1960年代くらいはこんな感じだったのかもしれない。 日本は成熟して上品になったけれどもパワーを失ってきた感じがする。中国は成熟するとどうなるのだろうか。やはりパワーを失うのだろうか、と思う

入社後の趣味: 囲碁

2009-08-27 11:02:23 | 昔話
今回はNECに入社してからの趣味の活動に関して書く。

大学の囲碁部であった私は囲碁には相当に自信を持っていたので、会社の囲碁部にも入った。当時のNECの囲碁部はかなり強く、実業団大会でもトップクラスだったのだが、強い人はあちこちの事業所に分散していて、大会の時くらいしか集まることはなかった。

会社で囲碁をやったのはむしろ研究所内の囲碁の好きな人たちと出会った。当時の研究所には私と同レベルの人が一人いて、(12歳上の人だが)、その人と昼休みに良く打っていた。一日では終わらないので打ち掛けの盤面をそっと置いておいて翌日に続きをやる。囲碁はある程度のレベル以上になると石を全部片付けてしまっても翌日に復元することができる。二人とも十分にそのレベルには達していたのだが、やはりはじめから並べ直すのは面倒だったのでそのまま置いておいた。

私たち二人のほかにもアマチュア4-5段の人が研究所に何人かいて、当時は研究所はかなり囲碁が盛んだった。しかし、本当に張り合いのある相手とやろうと思うと、ある程度有名な碁会所に行かないといけなかった。新宿の強い人が集まる碁会所などに時々通っていた。

私の1年前にも阪大の囲碁部だった強い人が入っていたのでNECは実業団の囲碁全国大会で時々優勝するようになった。いわゆる会社のサークル活動として優勝したことを総務部などに報告すると次第に囲碁部は全社的に認知されるようになり、会社の幹部も囲碁の強い人を意識して採用するようになった。

私が入社して10年くらいたったころにはNECの囲碁部は全盛期を迎えるようになる。その頃には日本と中国のプロ同士の対抗戦もNECが主催して、トッププロが集まるパーティーにも呼んでもらった。

囲碁の団体戦は殆ど5人一組でやるが、強い順番に並べて私はたいてい4番目か5番目であった。5人強い人をそろえられる会社はまれなので私はポイントゲッターだった。

当時、事業の上でもライバルであった富士通がやはり囲碁の強い人を集めていて、NECと富士通はアマチュアの大会の決勝で当たるというのが定番のようになっていた時期もあった

井上陽水の語り

2009-08-26 10:17:05 | 生活
昨夜、遅い夕食から部屋に戻ってテレビをつけたらNHKで井上陽水の特集をやっていた。

井上陽水は私の青春時代に活躍したフォークシンガーだが、ライブなどでおしゃべりをすることの多いフォークシンガーの中にあって、「歌でだけ語る」数少ない人だと思っていた。私の知る限り舞台でおしゃべりをすることは殆どなく、ひたすら歌って、歌い終わるとさっとひっこんでしまう。歌の中にメッセージはこめられている、とでも言っているようだった。

この人の歌はうまいと思うし独特の声も好きである。歌詞もなかなか味のあるものだと思っていた。その陽水が共演した人のことや自分の感じたことを語りながら、昔のビデオが流れる。それに宮沢りえのナレーションが加わっていた。

その語りを聞きながら「この人は語れる人だ。でも今までは語らなかったのだな」と感じた。私は陽水の追っかけをするほどの熱烈なファンではなかったので、彼はどこかで語っていたのかもしれないが、60歳という年齢になって自分がテレビなどで語ることを自分に対して解禁したように私は思う。

ナレーターが「宮沢りえ」なので番組の最後には宮沢りえが陽水に関して何か言うだろうと思って見ていたが何も言わないで終わってしまった。もっとも3夜の特集で昨日は第2夜ということだったので最終日には何か言うかもしれない。彼女が陽水に関してどういうことを言うかには興味がある。

コラーゲンいっぱいの魚

2009-08-25 18:32:01 | 旅行
中国で何度か食事をしたが、今回、最も印象的だったのはシーフードレストランでの魚料理である。

長さ20cmくらいの蒸した魚に辛しが振ってあるような形で出てきたのだがそれほど辛くはなかった。白身の魚だったが全体の2/3くらいはコラーゲンのようなぷよぷよした感じで身は少ししかなかったが味はなかなか良かった。

魚の名前は読めない字であったので分からない。一緒に行った人の話では深海魚ではないかということだった。肌がつるつるになりそうである。 このときはビールを頼んでたらふく食べて50元くらいだった。1元は15円である。

この数倍するレストランにも行ったのだが、今回の出張ではこの店が最も印象的だった。 私はどうも価格に味覚が影響されるように思う。価格差が20%くらいだと、味の良いほうがよいのだが、価格が3倍も違うとコストパフォーマンスが気になる。何倍も価格差があると安いほうが得をした気になる。

中華料理は7-8人で行って色々な物を注文して少しずつ食べるのがよい。まだそんなに大人数では食事をしていないが、こちらにいるうちにそういう経験をしたいものだと思って
いる

剣岳 点の記

2009-08-23 18:11:27 | 生活
今、中国に来ている。来る途中の飛行機の中で「剣岳、点の記」を見た。作者、新田次郎は好きな作家なので結構読んでいるつもりだったが、「点の記」は読んでいなかった。

私は新婚の頃にみくりが池温泉に泊まって室堂から立山に夫婦で登ったことがある。その時に立山から剣岳を見て、登りたい気持ちもあったのだが、険しい岩肌を見て夫婦では無理だろうと諦めたことを思い出した。当時は二人とも今よりかなりスリムだったし、家内と一緒に(他の人もいたのだが)槍ヶ岳には登っていたので、全くの山の素人というわけでもなかった。しかし、やはり剣岳は無理だろうと感じたものだった。

新田次郎の「槍ヶ岳開山」は読んだことがあって江戸時代より前にルートが確立されていたのだが剣岳は明治40年まで未踏であったということが、その険しさを物語っていると思う。行者が登っていたという歴史はあってもそれは「開山」ではなかった。

しかし、今は剣岳はおろかエベレストだってとっくにたくさんの人が登っている。20世紀に入ってからの様々な面での科学技術の進歩を改めて感じる。考えてみれば、私が仕事をしているネタである電波の存在そのものが20世紀になって発見されたものだ。

登山家にとっては初登頂という言葉はものすごく魅力的なものらしい。しかし「点の記」の良さは彼らが地図を作るという業務でやっている点にある。登山が目的ではなく手段である。その一方で訳の分らぬ上司が名誉のために登山家のグループと競争させる。この辺りは少し安っぽい感じがしたが、測量隊はあくまでも地図作りをメインに考えているのでそれほど気にならなかった。陸軍を悪役にしないで、登山隊と同様に名誉もほしいが実用性も大事というようにもっと話の分かる人に仕立てていたらこの映画はもっと深みが出ていたと思う。

涼しい夏

2009-08-20 09:07:33 | 生活
今年の夏は涼しい。 暑いのが苦手な私には過ごしやすい。

私にとって画期的なのは、夏にジョギングを始めたことである。私は過去にも何度かジョギングをしたことがあり、しばらく続くのだが、何かのきっかけでしばらく走らないと、走るのがおっくうになり止める、ということを繰り返している。

ジョギングをやめるきっかけになるのは花粉症の季節と、夏の暑さ、秋から冬にかけて風邪をひいたときなどである。今回は冷夏のおかげで夏に始めたので、新型インフルエンザにでもかからない限りかなり続けられるのではないかと思う。

通勤路も完走できるようになった。完走して70分を少し切るくらいであるが、続けていれば60分くらいまで短縮できるのではないかと思っている。

家の周りも何度か走った。走ってみるとこの半年くらいでずいぶん住宅が増えたことに気がついた。原っぱだったところに一戸建てが立ち並んでいるところが何箇所かある。建てているのはほとんど東急のようである。今の時期は不動産価格が下がっていて建てづらいと思うのだが、東急は景気が良いからたくさん建てて、景気が悪い時は建てないといったやり方ではなく、景気にかかわらず少しずつ家を増やしている。東急の街作りに対する長期ビジョンが感じられる。

走ると大量に汗をかく。歩くような早さで体に負担をかけずに走っているので、筋肉痛になることはないが、呼吸はやはり荒くなる。ジョギングをすると呼吸器系、循環器系、筋肉系に負担がかかるが、私はもっとも呼吸器系が弱いらしく、呼吸のペースをバロメータにして走っているとオーバーペースになることはない。

体力も次第に付いてきた感じがするのでできるだけ続けていこうと思っている

拡張現実

2009-08-18 08:56:29 | 生活
昨日に続いて拡張現実の話である。

私が拡張現実に興味を持つようになったのはKDDIやドコモの研究所が展示会で拡張現実を展示していると聞いてからである。

拡張現実とは現実に目の前にある物の付帯情報をその現物を見ながら入手できる手段のことである。美術館や博物館に行くとトランシーバーを貸してくれて、展示物の前に立つとその展示物の説明がトランシーバーから流れてくるところがある。これなどは拡張現実がすでに実用化されている例といえるだろう。

拡張現実はアニメの世界では早くから知られていたらしく、魔物と戦うためのアイテムとしてそれを使うと相手の戦力や能力、体力などがわかるとされていた。しかし、拡張現実を大きくクローズアップしたのは「電脳コイル」というアニメらしく、これで特殊なメガネをかけると見る物の様々な情報が手に入るとされてかららしい。

携帯電話の分野で最近拡張現実がクローズアップされているのは、携帯電話のディスプレイが大きくなり、カメラが付いて、GPSが付いてという状況になってきたからのようである。

街を歩きながら携帯電話のナビで地図を見ているとこれはもう拡張現実の入り口ではないかという感じがする。

ガラパゴスとか言われて世界的には特殊な進化をしたといわれている日本の携帯電話だが、この拡張現実も日本でまず頻繁に使われるような気がする。 今度はガラパゴスではなく、世界の土台となるような進化をしてほしいものだと思う

アニメ 東のエデン

2009-08-17 09:00:22 | 生活
「エデンの東」ではなく「東のエデン」である。

私は今、「拡張現実」という携帯電話用の新しいアプリに興味を持っているのだが、子供たちに聞くと「拡張現実? 東のエデンに出てくるやつでしょう」という。そこで「東のエデン」がどんな話なのかを見てみることにした。

このアニメは今年の春ごろに放送されたアニメで全部で10回程度である。拡張現実のソフトを開発している大学のサークル「東のエデン」のメンバーが、国際組織の陰謀に巻き込まれていくというストーリーで、話の内容全体はいかにもアニメらしい「あり得ない」ことが多いのだが、中に出てくる「東のエデン」のメンバーのものの考え方や感じ方は現代の大学生を反映しているような感じがして、楽しんでみることができた。

拡張現実の内容はほんの少ししか出てこないで、その意味では期待外れだったが別の面で収穫があった。

もう放映が終わっているアニメを見ることができたのは、子供がパソコンに録画していたからだが、次々と見るうちに私は次第にストーリーに引き込まれていった。ところが「東のエデン」が開発したシステムを説明している第6話だけが録画されていない。それを子供に言うと、You Tubeから探してきてくれた。

驚いたことにそのYou Tubeのビデオはスペイン語の字幕が付いていた。これに限らず、日本のアニメが様々な国の字幕付きで投稿されているという。子供たちは見逃したときはYou Tubeで探してきてみているようである。

著作権の問題があるのかもしれないが、それはさておき日本のアニメが世界の人に興味をもって見られている証拠だろう。麻生総理はアニメ大好き人間のようだが、アニメを産業として育てるためにどんな方策を考えているのだろうか

昔、お気に入りの店 カレーハウス カシミール

2009-08-14 10:05:43 | 昔話
今、ららぽーと横浜になっているあたりは以前はNECの横浜事業所といってNECの無線事業の拠点だった。 私は研究所で無線関係をやっていた関係でこの横浜事業所で何度も打ち合わせをしたし、この事業所に勤務したことも数年間ある。

この横浜事業所の最寄り駅、横浜線鴨居駅の事業所と反対側すぐのところにこの「カシミール」がある。この店を見つけたのは時代は大分下って1990年代に入ってからである。

さえない古びた2階建てのビルにあり、内装はあまり広くない喫茶店のような感じである。 経営者は日本人の人だがここのカレーはおいしい。この店を見つけてからは横浜事業所で昼ごろに打ち合わせがあるとここで昼食を食べてから行くか、打ち合わせが終わってここで食べて帰ることが多くなった。

カレーは魔法のランプのような形をしたカレーポット?に入って出てきて別にお皿にライスが出てくる、日本式の本格カレーである。ライスは普通の電気釜で炊いたご飯とはちょっと違っていて、バターをまぶしたような感じで米粒がつるつるしている。

この店には色々なメニューがあるのだが私は初めて入った時に中辛のコルマカレーを注文し、2回目以降は全てカシミールカレーを注文している。この店で一番辛いカレーということなのだが実にとろみのあるしっかりした辛さでおいしい。具はあまり入っておらず値段は880円とカレーにしてはやや高めだが、値段以上の値打ちがあるといつも思っていた。

これだけおいしいのだから他のカレーも試してみようか、と思ったことも少なからずあるのだが、横浜事業所で昼時に打ち合わせがあるのはそう多くはないのだからと思いなおして、この機会はやはり「カシミールカレー」にしようと同じものを注文する。

他の人にも何人かに紹介したが、はじめて注文する人はやはり一番辛いのは避けて無難なのにする。そして例外なく「ん、ご飯が違うね」という。

この店がららぽーとのようなファッショナブルなところにあれば有名店になると思うのだが鴨居駅前ではあるが、さえないビルにあるのでいつも空いていた。ららぽーとができてからは行っていないが、もう無くなっているかもしれない