ウィトラのつぶやき

コンサルタントのウィトラが日頃感じたことを書いていきます

パソコンの故障

2015-06-29 10:02:36 | 生活

私が大学で使っているパソコンが故障してしまった。ちょっと変わった故障の仕方なので報告しておこうと思う。

土曜日に大学に行ってパソコンを立ち上げると、パスワードを入力できない。数字の"0"が入力できないのである。何度キーを叩いても入らない。金曜日に使った時に何度か失敗していたのだがその時には最終的に入力できた。ログインできないのでは使い様がないのでコールセンターに電話して相談した。

するとスクリーンキーボードと言うのを教えてくれて、画面上に出るキーボードをマウスでクリックすれば入力できる、と言うことが分かった。その時に一通りキーを叩いてみたが反応しないのはゼロだけだった。修理に出そうかと思ったが、修理費用はモノを見ないと正確には分からないが、キーボード側の回路が壊れていた場合には約2万円、本体側の回路が壊れていた場合には約5万円とのことだった。接触不良かと思っていたので随分高い感じがする。

実は今のパソコンは買ってから丸年5以上経過しているので、Windows10のパソコンが出たら買い換えようかと思っていた。Windows 8のパソコンはとても買う気がしない。あと数カ月の辛抱だと思うので、不便だがスクリーンキーボードで我慢しようかと思っている。スクリーンキーボードは画面を見ながら入力するにはキーボード画面が邪魔になってとてもやりにくい。しかし、私は通常は外付けディスプレイをつけて2画面で仕事をしているので、キーボードはサブ画面のほうに出しておいて、メインの画面を見ながら仕事ができるのでそれほど不便でもない。出先でパソコンを使用する場合は1画面だけなので大変不便だと思うのだが、それはそう回数は多くない。

コールセンターとの電話を切ってから気がついたのだが他にも使えないキーがあることに気がついた。全角と半角の切り替えやF10のキーなども反応しない。どうもキーの接触不良などでは無く、どこかの回路の不良のようである。更に先ほど会議室に行って無線LANを使おうとしたら使えないことが分かった。私のパソコンでは無線LANチップの電源On/OffはFunctionキーを押しながらF2を押すのだが、この操作はスクリーンキーボードではできないようである。今このブログも、普通のキーボードとスクリーンキーボードを併用して打っているのだが結構不便である。数か月は我慢できないかもしれないと思い始めている。


ROMA問題という人種問題

2015-06-20 21:36:03 | 社会

ヨーロッパにはROMA問題というのがあるということを最近知った。英語のROMAはイタリアの首都(ROME)ではなく、ヨーロッパで差別を受けている人種を指す。このROMAは所謂ジプシーの人たちで、定住せず不法入国を繰り返しヨーロッパ各国で差別を受け、最下層階級に属し、犯罪率も極めて高い。元々はインドあたりから逃れてきた人たちでアラブのインド侵攻時にアラブ側についたが、アラブは負けて居場所をなくした人たちではないかと言われている。

このROMAはヨーロッパ全体にいて全体で1000万人と言われているが身分を隠している人が多く実際はその2倍以上いるのではないかと言われている。特に東欧に多く、東欧諸国(特にルーマニア)では「生まれながらの奴隷」と言われて露骨に差別を受けているという。ルーマニア政府は我が国にがROMAはいない」という公式見解を取っているが実際には150万人くらいいるだろうといわれている。最近カンボジアの被差別民「ロヒンギャ」が話題になっているが、ROMAはロヒンギャのヨーロッパ版と言えそうである。いずれもインドの貧民が源泉になっており、この点でも似ているように思う。つまり、カンボジアばかりを責められないということだと思う。

日本でもこの種の人たちはいた。いわゆる問題というやつで私が子供のころには結構大きな問題だった。日本の場合には人種の違いはなかったがROMAやロヒンギャは人種が違うので社会が受け入れるのは一層難しいいようである。日本の場合には一般の日本人と同化したような印象だが、ROMAの場合には独自の文化も持っておりマリア・テレジアの特に同化策を試みたが失敗したということである。

ROMAの集落は犯罪の温床だといわれてお差別を受けるので身分を隠す人がいる一方で、フラメンコの原型を作ったり、ピカソの絵の旅芸人として描かれたりして、、誇りを持っている人もいるのではないかという気がする。

私自身、ROMAという人がどういう意識でいるのかは知らないし、日本の問題にもかかわったことはないので良くわからないが、無視できない問題だと思う


ギリシャ問題は最終章へ

2015-06-17 09:22:47 | 社会

ギリシャ問題の決着が近づいている気がする。シリザが政権を取って以来、ギリシャの国としての経営が立ち直る兆しはなく、チプラス首相をはじめ、シリザ政党の幹部もうまくいくシナリオを持っていないと思う。態度に「どうせ破産するならできるだけたくさん借金をして破産しよう」という感じがうかがえる。こういう人に金を貸すバカはいない。

前回この問題について書いたようにEUはギリシャ破産の覚悟を固めていると思う。問題は「EUがギリシャを追い出した」という感じではなく「馬鹿なギリシャが勝手に出ていった」という印象をEU内部全体(国民を含めて)に持たせることだと思っている。その意味ではチプラス首相がEUの提案を「ばかげた提案」と切り捨て、EU離脱をちらつかせているので、かなり機が熟してきた感じがする。

もう一回何らかの形でつないで、来月もう一度ばかげた発言をさせて破産させるか、今回で十分と考えるか、微妙なところだと思うが、いずれにせよ今の政権が政治を握っている限りギリシャの破綻は免れないだろう。

破綻するとどうなるか? ギリシャがEUから離脱、ユーロからも離脱して、独自通貨になり、ギリシャ通貨の価値は地に落ちて、ギリシャの物価は高騰する。多くの国民がギリシャから逃げ出すが、ギリシャの労働力が安くなるので次第に仕事が入るようになり、次第に回復していく。この間に自殺者が出たり犯罪が増えたりするだろう。

ギリシャはEUに留まり、借金を棒引きにする代わりにEUからギリシャ政府に管財人が入り、ギリシャは自分で国家予算をコントロールできなくなる、という可能性も考えられるが、今のシリザ政権がこれを受け入れるとは思えない。

私が気にするのは別の貸し手が現れる可能性である。一般人の多重債務者などはサラ金から借りまくり、返済能力がないとなればサラ金でもブラックリストに載せられる。それでも貸してくれるのはやくざなどで、昔なら娘や妻を売れと迫り、今なら内臓を売れと迫る。国の場合、トップ自身は安泰だが国民が苦しむ、「娘を売る」パタンになる可能性が高いと思う。このような貸し手が現れる可能性はあり、チプラス首相がこの方向に走る可能性もあると思っている。

だからEUが決着を先延ばしにするのは別の意味でリスクが高いと考えている。


作家「高橋治」の訃報

2015-06-16 09:48:13 | 生活

作家、高橋治の訃報が流れている。1929年(昭和4年)生まれの86歳なので天寿を全うしたといえるだろう。私の好きな小説家で「風の盆恋歌」「さまよう霧の恋歌」「分かれて後の恋歌」「短夜」「春朧」などこれまでに何冊か読んだが「はずれ」は無かったと思う。

何れも家庭で厳しい躾を受けて、しとやかで礼儀正しく、しかし芯の強い女性が主人公で、大正から昭和にかけての日本人の理想の女性像をきれいに描いていたと思う。たいていの場合、父親が登場して躾が厳しく、めったに娘を褒めることなどないのだが、ふとしたしぐさや言葉の端に娘への愛情を示す、娘は敏感にそれを感じる、といった古き良き日本の社会関係を描いていたと思う。美術に造詣が深く、舞台道具として、茶の湯、能、刀剣、焼物、日本家屋などが登場することが多かった。美に対する感性が感じられることもこの作家が好きだった理由である。

このブログを書くにあたってウィキペディアで調べたら、東大を卒業後、松竹に入社し映画の仕事をしばらくしていたそうである。自身が監督をした映画作品もあるらしい。私は映画はほとんど見ないのでこのことは全く知らなかった。また、刑事もの、釣りもの、植物の歳時記、食べ物に関する本など、私が知らなかった分野の本も結構書いているらしい。この種の本でもきっとしっとりした味わいがあると思うので今度本屋で探して読んでみようと思う。



様々な公園

2015-06-10 09:23:30 | 生活

日の出が早く、4時台に明るくなるようになってきたので私の起床も早くなってきて、6時台の前半に家を出てウィトラのオフィスに8時頃着くようになってきた。先日、二子玉川から大岡山の東工大まで歩いたが、朝の散歩はこれ以上に長いことが多い。歩いていると色々な公園が目につく。公園があれば公園の中を歩きたくなる。私は自分で公園を以下のように分類している。

小公園: 砂場やブランコ、すべり台などがある幼児が遊ぶような公園で広さは数百平米。都会には多いが、住宅地である私の家の近くにはこの小公園あまり多くない。

中公園: ボール遊びや草野球などができるような広場があって、その周囲に木が植えられている公園。広さは数千平米。私の家の周囲にはこの中公園が非常に多い。

大公園: ちょっとした森のようになっていて遊歩道が整備されている。広さは数万から数十万平米。広場などもあるがそれは公園のごく一部という感じで歩くと通り抜けるまで5-10分くらいかかる。この種の公園は森林浴ができる感じがして気持ちが良い。この大公園は港北ニュータウンに多い。私の家に近くでは王禅寺の一帯や、早野聖地公園がこれにあたる。

特大公園: 山道のようなハイキングコースもあり、長手方向だと通り抜けるのに30分から1時間くらいかかる。広さは100万平米を超える程度。この種の公園は「公園」という名前ではなく、「森」とか「緑地」とかいう名前であることが多い。横浜市には8大緑地というのがあって、私が行ったことがあるのは、「三保市民の森」と「寺家(じけ)ふるさと村」の二つである。川崎市の「生田緑地」にも良く行くが、このカテゴリーに入ると思う。これより広いのは「山」になり、山の集合体で景色のよい地域は「国立公園」になるのだろう。

以上の公園の定義は私が勝手に思っているもので正式な定義があるのかどうかは知らない。それにしても市内に特大公園が8つもある横浜市はなかなか良いところだと改めて思う。他の特大公園も歩いてみたいものだと思う


若者の政治参加を促すには

2015-06-08 10:28:29 | 社会

若者の政治離れがひどい。全体的に若者ほど投票率が低いのはよく知られた傾向である。先日の僅差で否定された大阪と構想の住民投票の年代別投票分析でも若者ほど賛成が多く、反対が賛成を大きく上回ったのは70代以上だけ、と言う状況だった。もっともこのデータは出口調査によるサンプリングなので正確な数字では無く、70代以上でだけでは投票総数の過半数には至らないはずだという分析もある。正確な数字はともかく、若年層ほど大阪都構想賛成が多く、若者がもっと投票に行っていたら結果が違っただろうことは容易に想像される。

若者の投票率が低いのは日本だけでなく、世界的傾向であるが、日本では特に年代投票率の差が大きい。

上の図はスウェーデンと日本の世代間投票率の推移のデータであるが、スウェーデンでは若年層の投票率は平均値よりも低いものの、それでも70%を超えており、2006年の選挙では増加傾向が見える。一方日本では20歳台の投票率の低下が著しく、最も高い60歳台と比べて半分以下に落ち込んでいる。政治は選挙の投票を気にして動くものだから、どうしても政治の動きは高齢者に有利になってしまう。

その結果、上の図のような事態が生じている。上の図はThe Economistに出ていたOECDの年代別貧困層率の推移である。OECDは主に先進国の集まりであるが、1980年から75歳以上の貧困率は急激に低下したのに対して若年層の貧困率は大きく増加している。英文で解説が書いてあるが高齢者の貧困率が減少しているのは年金システムの充実によるものであり、若年層の増加は就職難によるものである。これは国の将来に対して大きな問題である。

どうすれば良いだろうか? 老人が政治を牛耳っている状況で、しかも老人票が政治を動かしている状況で、高齢者の「子孫を護れ」という善意に期待するよりも、若者が立ちあがるべきだと思う。戦後の日本では経営者と労働者の対立というのが主要な政治的対立ポイントであり、政党もその考え方で色分けされてきた。最近、この構図は崩れて対立ポイントは見えにくくなってきている。この対立ポイントを世代間対立に置き換えて、高齢者には我慢してもらい、国を支える若年層を積極的に押すことを公約に掲げる政党が出てきても良いのではないだろうか。今なら、70歳以上では賛同する人は結構いると思う。自分がこれから高齢者になる40台、50代の人達は反対するだろうが、そういった争点を起こすことで議論が深まるのではないかと思う。既存政党では難しいと思うので維新の党あたりが衣替えしてやるのが良いのではないだろうか。

図はクリックすると拡大されます。

FIFAの不祥事に対する世界の反応で感じたこと

2015-06-05 10:00:00 | 生活

サッカーのワールドカップを主催しているFIFAが大揺れに揺れている。会長選挙の直前に副会長レベルが逮捕され、1998年以来会長を務めてきたブラッター会長にも会長選挙を辞退するようにヨーロッパのサッカー協会が圧力をかけたが、ブラッター氏は聞き入れずに出馬し5選を果たした。しかし、その一週間後には自ら辞任を申し出た。ヨーロッパが、FIFA脱退もしくはワールドカップボイコット(時期から見て脱退だと思う)を申し入れて、仕方なく辞任したものだろう。

FIFA幹部の贈収賄はかなりひどいようで今後もまだまだいろんな話が出てくるだろう。今朝もテレビで、ワールドカップの予選で審判がハンドを見逃してアイルランドがフランスに負け、ワールドカップ出場を逃した試合をFIFAからの贈賄でアイルランドが提訴を断念した話が報じられていた。ブラッター会長自身もかなり怪しいものだと私は思っている。副会長レベルにあれだけ贈賄があるということは当然会長にも話があったはずで、それを知りつつ特に問題視していなかったことは明らかだからである。今後の捜査でいろいろ出てくるだろう。

ブラッター会長に対してヨーロッパがこぞって反対しているし、選挙時点でかなり怪しかったにもかかわらず、ブラッター氏が会長選挙で勝ったのは同氏がサッカーをヨーロッパ以外の地域に広めることを継続的に努力してきたからだという。実際効果は上がってきており、FIFAの事業は大きく拡大している。

ヨーロッパがブラッター氏に反発したことに対してロシアは「2018年に予定されているロシアワールドカップをつぶそうとする陰謀だ」とコメントしている。ロシアもワールドカップを金で買っていたことを白状したようなものである。今後政治問題化して行く可能性があると思う。ヨーロッパ以外のサッカー協会は静かである。ブラッター氏の方針を支持していたので内心、困っているのだろう。日本サッカー協会もブラッター氏に投票したらしい。しかし、サッカー協会はコメントをせず、マスコミも日本サッカー協会の動きを報じようとはしない。

ブラッター氏の方針には賛成であったとはいえ、FIFAの腐敗はかなり明らかになっていた。それも、今になって急に出てきた話ではなく、かなり前からいろいろ言われていた。ブラジルのワールドカップの直後に英Economist誌がFIFAの腐敗を報じていて、このブログでもちょっと触れたくらいである。サッカー関係者なら当然ある程度の動きは察知していただろう。ザッケローニ監督の八百長疑惑の時にも感じたが、今の日本のサッカー協会には自らの信念というものがなく、周りの様子をうかがいながらできるだけ問題を起こさないようにと勤めている感じがする。胆力の弱さが伝わってくる感じである。川淵さんがチェアマンだったら、もっと毅然とした対応をしていたのではないかと思う。胆力が無いことは仕方がないとしても、せめて「川淵さんならどう対応するだろう」くらいは考えてもらいたいと思っている。


横浜の尾根道

2015-06-02 09:42:44 | 生活

横浜の港北ニュータウンに横浜国際プールという大きなプールがある。この少し北側が川崎市との境界で、このあたりから内陸へ向かって横浜市と川崎市の境界が尾根道になって続いている。車が通る道もあるが多くは車はほとんど通らない住宅地で内陸に向かうと左が横浜市、右が川崎市、という道が続いている。尾根道なので歩いていて気持ちが良い。

横浜側が港北区「北山田」、川崎側は宮前区「東有馬」、に始まって横浜側は「すみれが丘」、「牛久保」、「あゆみが丘」、と町名が変わり、川崎側は「有馬」が長く続く。国道246号線の「峠の茶屋」という信号を渡ると、横浜側は「新石川」、川崎側は「鷺沼」になる。更に東名の上を超えると横浜側は「美しが丘」になり、川崎側は「犬蔵」「菅生」、と変わっていく。「王禅寺」の手前あたりで横浜市は終わって尾根の両側が川崎市になる。尾根はこのあと小田急線の百合ヶ丘駅のほうに続いていくのだが、同じ市内のせいか尾根道と言える道はなくなりどこが尾根かよくわからない道になる。横浜国際プールから海へ向かう方向は歩いたことが無いのでどうなっているのかよく分からない。歩くと2時間以上かかるのだが、静かな道で景色も良く、ちょっとしたハイキングコースという感じがする。

途中に公園などもあるが、殆どの場所は道の両側とも住宅で、家の感じはほとんど変わらない。しかし、尾根道なので両側の街並みが見えるのだが、街の感じはちょっと違う。横浜側はおしゃれな感じであり、川崎側は大阪を連想させる雑然とした感じである。私は雑然とした感じが嫌いではなく、「川崎側に住んで散歩で横浜側に行くのが良いかな」などと考えながら歩いていた。

ウォーキングの好きな人にはお勧めのコースである。