ウィトラのつぶやき

コンサルタントのウィトラが日頃感じたことを書いていきます

ソフトバンクの無線回線の劣化

2019-01-27 18:35:16 | 生活

私は1年ちょっと前に携帯電話をAUからソフトバンク(正確にはY Mobile)に変えた。当初は「ずいぶん回線品質が良い」と思い、1年ほど前のこのブログにもそう書いた。それが最近はかなり悪くなってきたという感じがしている。

私は毎日朝2時間ほど家の近くを歩いている。歩きながらラジオを携帯電話で聞いている。「ラジコ」やNHKの「らじるらじる」を使用している。1年前はAUの時には頻繁に起こっていた音切れがほとんどなく、「ソフトバンクの回線品質は良い」と思っており、このブログにもそう書いた。ところが昨年に12月辺りからソフトバンク回線でも音切れが起こり始めた。

AUの時にはTCP再送と思われる5秒程度の音切れなのだが、ソフトバンクの場合には一度音切れが起こるとなかなか復帰しない。私は歩きながら聞いているので10分ほど歩いて場所が大きく変わると再び聴けるようになったりする。どうも基地局単位で制御していて回線が混雑してくるとラジオ放送に対する優先度を下げていてつながらないようにしているような印象である。端末側からは何度も接続要求を出すので電池は減ってくる。

いろいろな場所で切れ方を体験すると、どうもマンションが多数ある場所で休日の午前10時ころを過ぎると問題が生じやすいようである。それも40年前にできたような古い団地では問題ないが比較的新しいきれいな団地があるあたりでは問題が出やすい。普段は仕事に出かけている若い夫婦が朝起きて自宅で携帯インターネットを使い始めるからだろうか、と想像している。切れ方のパタンから普通の通信方式であるTCP/IPではなく放送サービス特有の方式MBMSを使用しているように感じている。「らじるらじる」は「ラジコ」よりも多少つながり具合が良いように感じるのでソフトバンクがNHKを優先しているのではないかと感じている。

私自身は無線通信技術に興味があるのでラジオが聞けなくても上記のようにして無線回線の品質を想定したりしており、それなりに意義は感じるのだが、普通にラジオを聴いている人にとっては耐えられないような品質劣化だと思う。携帯のインターネットでラジオを聴いている人がどれくらい居るのかは分からないが、ネットラジオを多用している人にとってはこのソフトバンク回線の品質劣化はかなり致命的で、ソフトバンクへの悪い評判が広がるのではないかと思っている。


毎月勤労統計の間違い、「故意でない」とは思えない

2019-01-23 10:23:17 | 社会

厚生労働省の毎月勤労統計に誤りがあったとして大きな問題になっている。そのこと自体が大きな問題なのだが、最近、調査委員会が調査して「故意ではなかった」と報告している。私はむしろこちらに大きな問題を感じている。

正確なところは分からないが報じられているところによると、東京都の企業のデータを東京都の分を1/3しか調査していなかったということであるが、他の地域が全数調査していて東京だけが1/3の調査ならば当然東京の重みを3倍にして全国平均を出すべきである。それを同じ重みで平均していたというのがこれまでの手法だったのだろうと想像している。調査していなかったのなら、本来は実態からどれだけずれていたかは分からないはずであるが、概算のずれは分かっていて政府は「予算を組み替える」と言っているので多分この解釈で会っているだろう。

問題は「ミスでこんな間違いをするだろうか?」ということである。一部を抜き取ったらその分補正をかけるのが常識であり、これを気付かずにそのまま加えるというようなことがあるはずがない、というのが世間の常識だろう。東京都からは全数調査の数字が上がっていたのに、厚労省で統計とする時に東京だけ1/3にしたようにも読める(2012年以降)。そうだとするとますます「故意」は明確である。

これを調査委員会はいったいどう解釈して「故意ではなかった」と報告したのか、調査委員会の体質に問題があるのではないか、と思ってしまう。最近は不祥事か発生すると第3者による調査委員会を設定して調査を行うのが普通のやり方になっているが、この調査委員会が信頼できないとなると、政府の対応全体が「信用できない」ことになってしまう。今回の厚生労働省の問題に対する調査委員会の報告は調査委員会の信用を疑わせるものであり、政府も問題解決手法全体に暗い影を投げるものだと感じている。


平成最後の年にあたって

2019-01-03 13:42:57 | 生活

あけましておめでとうございます。

皆さんはどのような正月を迎えられただろうか?

私は穏やかな晴天の下で元旦は実業団駅伝、2日と3日は箱根駅伝を見て穏やかな正月を過ごした。元旦は朝からおせちを食べてお酒も飲んだのでほとんど外に出なかったが、2日は15000歩、3日は20000歩ほど歩いて普段の生活に戻しつつある。今年は個人的には仕事の上で新しい展開が起こりそうであるが正式に決まってからアナウンスしようと思う。

日本は3が日は新年休みで、早いところでも1月4日から、多くの会社は来週の7日から仕事始めだろう。しかし世界は既に動き始めている。急激な円高でドル円レートは一時104円台になった。波乱の世界経済を予感する。今年は基本的に世界経済は悪化すると私は予測している。新聞の正月特集などで多くの企業の社長などが今年の景気予測をしていて、去年の延長線上のような予測が出ているが、私は景気は悪化すると思っている。その原因はトランプ政権の運営にある。アメリカ経済は元々強かった上に、大幅な企業減税を行ったので、多少おかしな政策を採用しても実体経済が悪化するには時間がかかる。それが今年は実体経済に反映されてくる年だと思う。今年のトランプ政権の動きは来年の世界経済に反映されるだろう。トランプ政権は昨年のような采井を続けると思われるので、再来年はもっと経済は悪化すると思う。

昨年末に「中国が反撃の構えに入った」と書いたが、その後の中国の動きを見るとカナダに対しては反撃したが、米国に対する反撃は抑制した。今年はまだしばらく、米国と中国の細かい競り合いが続くと思うが、大統領選挙が近づくにつれて成果を見せたい米国が無理なことを始めて危機は高まると思う。政治問題は予測が困難だが、経済が急激に悪化するリスクに備える必要があるので新規の投資は控えられると思う。

国内では元号の改定があり、消費増税があり、オリンピックが近づいてくるということでイベントが多い。しかし、日本経済には世界経済の影響が大きいので、景気が上向くことはなく、イベントを利用してどこまで悪化を食い止められるかが鍵であり政府の対策が重要だと思う。しかし、それほどうまい対策は打ち出せないだろうと私は思っている。

政治要素を除いた世界経済の流れは人工知能とインターネットの一層の普及があらゆる産業に大きな影響を与えるだろう。特に人工知能はここまでアプリの急拡大が続いて、早期に着手した企業は皆成功しているような印象だが、そろそろプラットフォームが確立してきて淘汰が始まると思っている。その時に日本企業が良い地位を占められるかどうか、私は悲観的に見ている。ここ2年くらいの人工知能とインターネットの組み合わせに対して世界に通用する企業が日本から出るかどうかが、今後10年の日本の産業動向に大きな影響を与えると思っている。