ウィトラのつぶやき

コンサルタントのウィトラが日頃感じたことを書いていきます

野田新代表の誕生

2011-08-30 08:14:44 | 社会

民主党の代表選挙は野田新代表の選出という形で決着した。まあ候補者の中ではましな人を選んだと思っているが、やはり1年総理だろうと予測している。

野田財務大臣というと「増税派」というイメージがあるが、果たして本人が考え抜いて増税を言っているのか、特に復興財源を増税で賄おうとしているのか、疑問に思っている。要するに財務省の意見を代弁しているだけではないか、という感じがしている。他には大連立を呼び掛けた、というのもあるがこれもあまり筋が良い感じはしない。やるなら大連立ではなく政界再編だろうと思う。要するに政治家としての信念というか方向性の見えない調整型の人だろうと思っている。

地震からの復興の資金を増税で賄おうなどというのは私は筋悪だと思っている。こうした災害のような不慮の事態から回復するための一時資金は国債で賄うべきでそれで復興景気が期待できる。増税論議はそれとは別に長期の国の財政という観点から論議すべきである。そういう意味で財務省の意見に乗せられている野田大臣はどうなのかな、と思っている。

だた、期待できるのは鳩山総理や菅総理のように目立ちたいためのパフォーマンス狙いの行動は無くなるだろうという点である。真面目に実務的なことをこなしてくれることを期待している。尖閣列島問題のような予期せぬ事態が起きると対応力には疑問符がつくと思っている。

民主党政権で進んでいた政治主導も弱まって官僚主導に向かうのではないかと想像しているが、これまで民主党政権が壊してきた、官僚の仕組みが機能不全に陥っていて、官僚の問題対応力が大幅に落ちているのではないかと私は思っており、これが野田総理の足を引っ張るような気がする。その時にマスコミがどういう報道をするか、官僚の問題と政治家の問題を分けずに「総理の問題」と言って騒ぎ立てて、また首相が変わるということになりそうな気がする。

まずは人事でどういう人選をするか、期待せずに見ていこうと思う。

 


リビア内戦の報道について

2011-08-26 08:51:17 | 社会

リビアでカダフィー政権が倒され反政府派が首都トリポリを制圧した。カダフィー大佐はまだ捕まっていないが今後盛り返してくることはないだろう。約半年の内戦、思ったよりも長くかかったと私は思っている。その分犠牲者も増えた。

3月のこの件に関してブログに書いたが、この内戦に関しては、内戦なので外国が干渉すべきでない、という考え方と、これは政府による国民の虐殺なので政府を排除しなければならない、という考え方とがある。西欧諸国は後者の判断をしたし、私の同様に思っていると3月に書いた。日本政府は自らは判断を下さず国連の判断に追随するという動きを取った。国連は西欧と同じ判断である。

日本は戦争放棄を憲法で唱っているのに戦争を支持するのは良くないと言った人もいた。それも一つの考えである。マスコミはこの半年間、リビア問題に関しては意見を言ってこなかったと思う。ただ、どこで戦いが起きたとか、どこが砲撃されたとか、国連が決議したとか、どこの国がどういう声明を出したとか行った事実を報道しただけである。

ところが今朝の毎日新聞にはカダフィー政権の圧政とか恐怖政治とか言う記事が出ている。なぜ今、こういう記事を書くのか、書くなら内戦が始まったときに書くべきだろう。そうすれば国民の内戦に対する判断もその分深まっただろう。今の時期に書くのは勝ち馬に乗ろうというあさましい考えしか私には思いつかない。

内戦が始まったときには両方の意見があったと思う。自分はどう考えるのか、意見を言おうと思えばそれなりに調査もするし、報道の質も深まっただろうと思う。全てのメディアではなくとも1-2社くらいはそういった姿勢で報道に臨むところがあってもよさそうなものなのにと、横並びの日本のメディアの質の低さを改めて思う。

政局は今、誰が次の総理になるかの噂話で持ちきりで、コメントする気にもならない。これも民主党を選んだ国民のせいだという人もいるのだろうが、そういっても何も解決しない。自民党だって大差ないと思うからである。政治家が成長しないのは評価されないからだと思う。その評価にはきちんとしたジャーナリストの集団の存在が欠かせないと私は思っている。


定着したように見える円高循環

2011-08-24 08:35:24 | 経済

前に、円高はかなり続きそうだと書いたが、実際にその傾向は続いている。

考えてみればある意味で当然で、世界はインフレなのに日本はデフレで貨幣価値が上がっている。従って円高で調整されていると見ることもできる。円高は輸出企業には厳しいのは事実であるがコストもその分下がるのであれば問題はないはずである。従って緩やかな円高であれば企業も対応できるのだろう。永遠に続くわけはないがかなり続きそうだと思っている。

問題はコストを下げたれない企業である。その最たるものは人件費だろう。そこで企業は安い人件費を求めて海外に出ていく。人件費もデフレの中で下げることは可能であるが、やはり来年は今年より給料が下がる、というのは社員の士気にもかかわるのでやりにくい。新卒の給料を下げたいところだが、そうすると良い学生が来なくなる。そこで外国人採用が増える、というのは自然な流れに思える。私の息子は今大学3年だが就職には苦労するだろうと思う。

会社としてはどういう会社が困るかを考えてみる。団塊の世代は既にほとんどが定年退職して給与が下がったか、いなくなったかなのでここ数年は企業は人件費の自然減で対応してきたはずである。それが一段落して、これから困ると思われるのは40代後半から50代前半の社員が多い会社だろう。それは80年代に景気が良く、採用の多かった電機産業だと思う。電機業界は技術的にも国際競争力が落ちてきているので、非常に大変な状態になると思う。

もう一つの大変な業種が公務員である。公務員は定年も遅いし、年功序列は続いていて、年金も優遇されている。人事院勧告で給与を下げるようにはしているがとても追いつかないだろうと思う。公務員の給与を2割下げるというのは民主党の公約であったはずだがさっぱり進んでいない。公務員改革というと、政治家もマスコミも高級官僚の天下り防止ばかりを騒ぎたてる。私はこれを苦々しく思っている。

以前にも書いたが、高級官僚は大会社の社長並みの仕事をやっている。高給をはらって当然だと思う。政治家や、マスコミ、ひいては国民が考えるべきことは、自分やその周りの人達の将来設計を第一に考えるのではなく、国民生活を第一に考える人を登用する仕組みを作ることである。

そのためには局長級の高級官僚などの在職中の給与はもっと上げて自分の生活は心配しなくても良いくらいにしてあげることが必要ではないかと思っている。その代わり、不祥事が起きたりしたら率先して給与3割カットとかを自らに課したり、一般職員の給与を下げるときにも高級官僚は一般職員よりも高い比率で給与を下げる、そのための余力を持たせるべきだと思う。

政治家がマスコミが天下りを叩くだけではなく、私のように「高級官僚の給与を上げろ」というような人が出てくると少し雰囲気が変わるのではないかと思っている。


京都でのOB会

2011-08-22 07:15:05 | 生活

土曜、日曜と京都大学理学部のOB会で京都に行ってきた。私は1970年入学なのだがOB会といっても学年全体ではなくクラス会である。

当時の理学部は理学部として募集していて専攻は教養課程を終える頃に考えるという仕組みだった。しかし、管理上クラスという概念があり、選択した第2外国語でクラスは分類されていた。私のいたクラスはドイツ語のクラスで50人のメンバーでそのうち20人ほどが出席していたのでたいした出席率だと思う。

東京地区在住のメンバーでは何度や開催されていたが京都で開催して全国の人に声をかけたのが初めてで40年ぶりに会った人も多く、顔を思い出せない人のほうが多いくらいだったが、近況報告を聞いていて次第に思いだしてきた。

今、京都大学理学部に勤めていた人がいるので理学部セミナーハウスというところで一次会(講演を含む)、その後2次会の飲み会、という手順だった。各自の近況報告を聞いていてもわかったのだが、私のように学部卒で就職した人は少なく、大部分が大学に残っている。今でも何らかの形大学や高校の教員の職についている人が多かった。

京大の人は宇宙物理に進んだ人で、望遠鏡の歴史博物館というのをホームページで展開しているので、紹介しておこう。

http://www.kusastro.kyoto-u.ac.jp/~tomita/vmuseum/gallery.html

この人は、このブログでも紹介した本屋大賞受賞の「天地明察」の映画化の歴史考証に関わっているそうである。天地明察は囲碁の家元の人が幕府からカレンダーの改定を依頼され、そののために全国を測量して歩くという話である。カレンダーの作成には星の観測が極めて重要な要素となるが、そこで天文の専門家の時代考証などが必要となり、そこで彼が参加しているとのことである。封切りは来年秋とのことなのでまだだいぶん先である。

祇園のビジネスホテルに泊まって日曜日には鞍馬に行ってきた。私は4年間京都にいたのに鞍馬には行ったことがなく、一人でも行こうと思っていたのだが、鞍馬行きツアーを幹事が企画してくれたのでのっけてもらった。朝起きた時は雨が土砂降りでどうなることかと思う状況だったが、5人集まった。幸いに我々が鞍馬にいた時間は少し降るくらいで暑くなく、水墨画のような風景が見られて、それはそれで楽しいものだった。

楽しく懐かしいひと時を過ごしてきた。幹事さん、ありがとうございました。


東工大でのパネルディスカッション

2011-08-19 11:48:53 | 東工大

9月27日に東工大でパネルディスカッションを開催することにした。

これはこのブログにも書いた、総務省の標準化の委員会に参加してみて、標準化というものの捉え方が人によってまちまちであることを感じたために起こしたイベントである。

日本IBM、ソニー、日本エリクソンから執行役員レベルの人に出てきてもらって、私が司会で標準化の取り組み体制や問題点、大学の役割などを議論しようと思っている。私が長年出ていた3GPPのような特定の標準化団体の内容ではなく、標準化をどのように経営戦略の中に位置づけるか、そのためにどういう取り組みをすべきか、といったことを議論しようと思っている。

今回は情報通信を対象とした内容であるが、いずれ情報通信だけでなく、他の分野にも話を広げていきたいと考えている。標準化というと私などはすぐ技術標準を考えるのだが、経産省系の人と話をするとISO9000のようなマネジメントプロセスも標準化として捉えている。要は差別化と標準化をどう使い分けるか、というところに行きつくのだろう。差別化できない部分はできるだけ標準化されたものを使うようにしていく、という考え方になるのだろうと思う。いずれは鉄道なども含めた議論をしたいと考えている。

自分自身、標準化に参加していた時には「この標準の中でどこが自分たちにとって大切か。そのためにどういうアクションを取るべきか」という視点で見ていたのだが、もう一段広い視野で標準化を議論してみようと思っている。

学外からの参加も奨励している。詳細はウィトラのホームページを参照していただきたい。申し込みもできるようになっている。

http://home.f05.itscom.net/witla/top.html

会場は200人強入れるようになっている。200人も来ないだろうと思っているが、申し込み人数が大幅に超えれば途中で申し込みを打ちきるかもしれないので、お早めに。


理解が深まらない放射能問題

2011-08-17 08:54:14 | 生活

先日、京都市の五山の送り火が薪から放射性セシウムが検出されたとして中止になった。福島の原発事故が起こってから5か月も経つのにいまだに放射能の危険性に対する理解が深まらず風評被害が広がっている感じがする。

このニュースを聞いて私は「京都市はなんて馬鹿な決定をしたんだ」と腹立たしい思いを禁じ得なかった。薪の表面に放射性セシウムがついていたとして、それが体内に入るのは1/1000以下だろう。とても問題になる量とは思えない。調べてみると、薪の表面から1100ベクレルの放射性セシウムが検出されたとのこと。大騒ぎされた牛肉の基準が500ベクレルなので、基準値の約2倍である。牛肉の場合は食べるものなので食べた分は体内に入るが、薪から飛散したセシウムが体内に入るのはごくわずかである。

問題の牛肉に関しても私は騒ぎ過ぎだと思っている。1年間食べ続けて癌の発症率が20%上がると言ったたぐいの、基準値であるが、和牛を毎日食べる人などがいるとは考えられず、多い人でも2-3回だろう。まったく実質上は食べても問題の無い基準値だと思われるのに、販売停止とか言って大騒ぎしている。

先日のユッケの食中毒とか、O157問題、あるいは中国の殺虫剤入り餃子と同じような扱いである。これらは1度食べただけでかなりの人が食中毒を起こしているので厳密に管理する必要がある。これと放射能入り牛肉を同じレベルで扱う政府の対応に大きな疑問を持っている。

牛肉でそう思っていたところへ今度は薪の問題である。私は政府にも責任はあるがマスコミにも大いに責任があると思う。コメントをつけずに中止した事実だけを報道すれば「薪も危ないのか」と普通の人は思う。マスコミは「風評被害が問題だ」とか言いながら自らが最大の風評源になっている。

報道では、京都市が専門家に問い合わせたら「国の基準がない以上安全とは言えない」という回答が返ってきたとある。こんな人は専門家とは呼べない。皆責任逃れのために極端な安全数値を言う、それが風評被害を拡大させている、ということをキチンと指摘する新聞社が一社でも現れれば随分日本は変わると思うのだが期待するほうが無理なのだろうか。


グーグルがモトローラを買収

2011-08-16 07:55:31 | 経済

今朝の日経1面トップはグーグルがモトローラの携帯端末部門を買収するというニュースだった。モトローラは1990年頃は世界で圧倒的なトップの無線技術を持つ会社で、私も訪問して驚かされたものだが最近は長期低落傾向から抜け出せず業績不振が続いていた。1年半ほど前に会社を3分割して基地局部門はノキア・シーメンス・ネットワークに売却、残った部門は携帯電話を製造販売するモトローラモビリティと政府系の無線システム・端末を提供するモトローラソルーションに分割している。今回グーグルが買収するのはモトローラモビリティである。

モトローラモビリティはAndroid端末に賭けて、低価格端末から撤退し、シェアは落としたものの業績は底を打ったと見ていたので驚いた。しかもグーグルが買収したというのは一層の驚きである。新聞にも出ているが最近問題になっている特許紛争対策にモトローラの特許を使おうという考えのように私も思う。本来グーグルはソフトウェアプラットフォームを提供する会社で、なおかつAndroidは無償で提供されているのにこういった動きになるという点にアメリカの特許政策の問題点を感じる。アメリカ政府の特許に対する過度の重視が企業の行動をゆがめている感じがしている。

グーグルが端末事業で成功するかどうかは疑問に思う。3年くらいはグーグル傘下で事業をするのだろうが特許問題が一段落したら独立されるべきだし、グーグルもそうするつもりではないかと思う。モトローラの従業員としては振り回されることになるのではないだろうか。その一方であれだけリストラをしながらまだ買収に合意するということはかつての栄光からいまだに抜け出せない従業員が多いのかとも思う。これをグーグルが改良できるかどうか、直感的には難しいと思う。要するにグーグルの端末部門の将来に対しては私は悲観的な見方をしている。

数日前には日立と三菱重工の経営統合のニュースが日経トップに大々的に出ていて驚かされた。しかし、これは日経の早とちりのようで、日立と三菱重工の思惑は異なっている。ニュースに出たことでこの話は破談になるのではないかと思っている。日立側がリークしたような感じだが、日経も罪なことをするものだと思う。日本企業のM&A体制はまだ十分に整っていないような感じがする。

 


お盆休み

2011-08-15 09:17:36 | 生活

私の場合、父親は10年ちょっと前に亡くなっていて、母が大阪の実家で一人で住んでいたのだが、昨年その母の家を売却して東京近辺に買い替えた。そんなこともあって去年から「お盆の帰省」という概念が無くなっている。今年は自身の影響もあって企業の夏休みも変則的ということを聞いていたので世間的にもお盆休みという概念は薄いのではないか、と感じていた。

先週の金曜日にもらった映画のチケットを使ってららぽーと横浜で映画を見ようとしたが、駐車場の扱いや店の扱いが休日料金となっていたのを見て「世間的にお盆休みはまだまだ強いのだな」と改めて感じた。ららぽーとの中も平日という感じではなく休日の感じで人がごった返していた。高速道路や新幹線も混んでいる。やはりまだまだお盆の時期が人の移動がピークになるらしい。

この現象はいつまで続くのだろうか、と思う。私の父は家を出て大手の会社に就職してあちこち転勤したのだが、父の世代はまだまだ地元に留まって職を得ていた人が多かったように思う。つまり私の世代にはまだまだ「帰省する」という概念を持つ人が多い。しかし私の子供たちは私の帰省の頻度が下がってきており、私たちの世代が帰省しなくなれば、もう「お盆に帰省する」という概念は無くなるのではないかと思う。実際既に「帰省する」という人はかなり減っており、「会社が夏休みだから旅行に出かける」という人のほうがかなり多くなっているのではないかと思う。

それでもまだお盆休みの渋滞は大きな話題となる。旅行に行くのなら混雑する時期を外したほうが良さそうに思うのだが、この時期に旅行に行くということは会社が休みのことが多いのだろう。会社の人事部などが古い感覚で固まっているのではないかと思っている。


3GPPの議長を降りる

2011-08-12 14:57:12 | 昔話

2001年3月、私は2年間勤めた3GPPの無線グループの議長を退任した。私の後任には副議長であったフランス人の人が着任した。

私自身はその年の2月に辞令を受けて携帯電話端末を作る事業部に異動になっている。会議の最後に退任のあいさつをすると、皆が立ち上がって拍手をしてくれた。2年間の様々なことが思い出され、感無量だった。日本にいては到底得られないような貴重な経験をさせてもらったと思っている。特に私の場合には立ち上げの時期だったので、組織の仕組みを整備しながら技術論議を進めていく、というやり方でどういう人がどういう提案をしてどのように受け入れられていくか、ということがつぶさに感じ取れた。

日本だと誰かが制度設計してその上で皆が走るという感じが強いがヨーロッパでは皆で制度自体を作って行こうという気概を感じる。こういった点にヨーロッパの民主主義の深さというようなものがあるのではないかと思っている。

その後私は2007年の5月にNECを退職している。普通の人よりはやや早めの定年退職で個人としてのコンサルティング活動に入った。退職すると言えば「どこかの会社に変わるのだろう」と思われていた時に独立すると言ったので多くの人が驚いた。こうした選択をすることができたのも議長経験があったからだと思っている。「議長を続ければNECを早めに辞めることになるだろう」と思って議長を降りたのだが、それでも結果としてはNECを早めに辞めることになった。しかし、事業部での経験は私にまた全く違った知見を与えてくれたので、事業部に移ったことに関しては全く後悔していない。議長を続けていれば違った人生があっただろうが、自分の選んだ道自体には満足している。

「昔話」というカテゴリーで書き続けてきたこのコーナーはこれで打ち止めにしようと思う。事業部に言った頃に世界進出を目指したNECは結果として失敗し、国内事業に身を縮めたのだが、そのプロセスは「昔話」として語れるものではなく、現在につながっているものである。現在ももこの事業を引き継いで頑張っている人が多数いる中で、自分の思いを不特定多数の人が読むブログに書くことは不適切だと思っている。

何年か後に「もう良いだろう」と思える日が来れば再開するかもしれないが、それまでは「昔話」コーナーは凍結させていただく。


長時間歩くと腕がむくむ

2011-08-10 08:41:53 | 生活

暑くなってきた。台風が来てから涼しい日が続いていたが昨日あたりから本格的な夏という感じになってきた。昨夜は暑い夜に使う竹のシーツを出して、それで寝た。多少は涼しかったと思う。

私は相変わらず休日は2時間以上、平日の朝は80分程度歩いている。平日の朝大学に行くときは歩かないので週に2回くらいである。1時間くらい歩くと手がむくんでくるのを感じる。二の腕から手のひらのあたりが腫れてきたような感じになり、こぶしを握りにくくなる。

そんなときに、無理に拳骨を握りしめて力を入れると、手の部分に対する血流が良くなり、むくみが取れていく感じがする。目的地に到着してシャワーを浴びるとむくみはきれいになくなる。腕の部分に対する血流がよくないのだろうか?

始めてこの現象を自覚したのは、昨年の夏、やはり猛暑の中を東海道で鈴鹿越えをして草津に向かって歩いたあたりである。とれから長時間歩くとこういう現象か体に出るようになった。何らかの警報だと思って無理をしないように心がけている。

熱中症になるから暑い時には出歩かないようになどとマスコミは報道しているが私はあまり気にしていない。私は歩いているだけで大量の汗をかく。着ているものが汗でグショ濡れになる。その汗が蒸発して気化熱を奪うことがむくみと関係があるのだろうと思っているが、いずれにせよ体温調節の機能は働いているので、水分補給さえしていれば大丈夫だろうと思っている。

日本は、特に母親が子供に危ないことはさせないようにするという傾向があるが、これは良くない傾向だと思っている。多少危ないところに踏み込んで小さなけがや病気を経験するくらいのほうが自分に限界がつかめて却って安全だと思っている。自分の体に対してもそういった扱いをしていきたい。

日本ではマスコミが母親の過保護症候群をあおっている感じがしている。