私はコーヒーが好きでよく飲むのだが最近コーヒー関するビジネスモデルも変わってきていると感じることがある。今日はそれについて書いてみたい。
長い目で見るとコーヒーの味が変わってきた感じがする。昔は、喫茶店があって、モカとかキリマンジャロとかいう銘柄を頼んで飲むことが良くあったが最近はそういう喫茶店はぐっと少なくなり、チェーン店でヨーロッパ風の深く炒った苦みの強いコーヒーを出すところが増えている感じがする。その一方で、コーヒー豆を個別に売る店は増えているという感じがする。
最近感じる新しいことは一つはカルディ(Kaldi)というコーヒー豆のチェーン店である。私の知っていたコーヒー豆を売る店はコーヒー専門店で大体店員は一人で細々と経営していた。ところがこのカルディが私の通ることの多い多摩プラーザと大岡山に相次いで店ができたので、急激に増えているような感じを受けている。普通コーヒー豆を売る店はスーパー以外はコーヒー専門店で豆だけを売っている。しかしカルディーはコーヒーだけではなくお菓子とか梅干しとか色々なものを打っている。店頭では紙コップに入れた無料のコーヒーを配っている。店の中は雑然としていて、ちょっとだけドンキホーテのような感じがする。コーヒー豆を売る店としては新しい業態だと思うが、なかなか面白い形だと思う。
もう一つの新しい動きはテレビで宣伝している「ネスカフェ・アンバサダー」である。これは自分で利用したことは無いのでテレビのコマーシャルを見ただけなのだが、職場のコーヒーを提供する仕組みである。
私の会社員時代、どこの職場でもコーヒーを置いていて社員が時々飲んでいた。私が入社したころには、皆でお金を出し合って、女子社員がネスカフェなどを買っておき、女子社員が入れてくれていたが、しばらくすると各社員が自分で入れるようになった。この職場コーヒーショップの経営は若い社員が持ち回りで行っていたが、誰が後片付けをするかなどルールを決める必要があり、職場コーヒーショップの経営や管理がうまく回っているかどうかで、職場の雰囲気が分かるような感じがしていた。
ネスカフェ・アンバサダーはここに目をつけて、職場コーヒーショップの経営をサポートすることで職場に対する売り上げを伸ばそうというビジネスだと理解している。おそらく富山の薬売り方式ではないかと思うが、なかなか良いところに眼をつけたという感じがする。ビジネスとしてうまくいくのではないかという気がする。
たかがコーヒー、されどコーヒー、考えれば色々なビジネスがあるものだという気がする。