ウィトラのつぶやき

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日本の競争力、6位に浮上

2014-09-03 10:12:06 | 経済

世界経済フォーラムが発表した国別競争力ランキングで日本が6位になった。首位は6年連続でスイス、続いてシンガポール、アメリカ、フィンランド、ドイツ、日本、香港、オランダ、イギリス、スウェーデンの順だそうである。妥当な感じがする。小さな国が上位に来ていることからもわかるように世界経済フォーラムは量ではなく質で評価している。これらの国を人口別に並べると、アメリカ、日本、ドイツ、イギリス、オランダ、スウェーデン、スイス、フィンランド、シンガポールになる。香港は国と呼べるかが若干疑問である。イギリスが人口6300万人、オランダが1700万人なのでこの間に大きな違いがある。人口の少ない国と大きな国では統治のやりやすさにかなり差があるだろうから、ある程度以上大きな国で言うと、アメリカ、ドイツ、日本、イギリスの7順になり、日本も捨てたものではないといえる。

日本は2012年は10位、2013年は9位、2014年は6位と安倍政権になって順位を上げている。指標はおそらく前の年のデータが大部分だと思うが民主党政権時代の惨状から立ち直ってきたという感じがする。政府債務の項目では日本は世界最低というから他の分野で頑張っているのだろう。日本は先行き暗いようなことが良く言われるが少なくとも現状は悪くない。これからのやり方次第でまだまだ良い状態を維持できると思う。

その点で私が気になっているのは日本のソフトウェア開発力の低さである。これからはソフトウェアの時代になっていくのに自分で良いソフトを作れない国は情報通信産業だけでなく国全体として競争力維持が困難になると思っている。政治家も経営者もこの点に危機感を感じていない印象なので私の危機感は一層強くなっている。


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