ウィトラのつぶやき

コンサルタントのウィトラが日頃感じたことを書いていきます

旧小机領三十三所観音霊場の子年御開帳

2020-01-19 14:56:35 | 生活

今年、私の住んでいる鶴見川流域で「旧小机領三十三所観音霊場の子年御開帳」が行われる。12年に1度、4月1日から5月6日まで、普段は見せていない資料の御開帳となる。私が会社を辞めて個人事業主となったのが2007年だったが、その翌年の2008年が子年(ねどし)でその時も御開帳をやっていたのだがその時には特に見て回るようなことはしなかった。今年は見て回ろうと思っており、この「旧小机領三十三所観音霊場の子年御開帳」について調べてみた。

まず、「小机領」であるがこれは戦国時代(室町末期)に北条氏が小机城を築いてこのあたりを統治し始めたのが始まりである。その後、色々と変遷はあったが江戸時代まで「小机領」は続いており、実際に三十三所観音霊場が開設されたのは徳川吉宗の時代だそうである。その頃の小机領は

  • 小机領 - 黒須田村、万福寺村、古沢村、黒川村、栗木村、伍力田(ごりきだ)村、片平村、上麻生村、下麻生村、王禅寺村、上谷本村、下谷本村、上菅田村、寺山村、鴨居村、川和村、荏田村、勝田(かちだ)村、大棚村、上鉄(かみくろがね)村、下鉄村、石川村、早野村、新井新田

と記されている。現在でも使われている地名が多いので、だいたいどのあたりか想像がつくと思う。当時、西国三十三観音霊場は既に設定されていたが、当時の住民が西国巡りをすることは容易ではなかったために、当時の住職が集まって幕府に霊場開設の嘆願書を出し、享保17年(1732年)に小机領三十三所観音霊場が開創された。その24年後に各寺院が12年ごとの子年に一斉に御開帳をすることを決定し、大きな賑わいとなっている。

三十三寺は宗派は様々であるが、いずれも観音像をご本尊としている。一番遠いところで相鉄線の西谷あたりなので全てを回ることは十分に可能だろうと思っている。


大相撲、照ノ富士の復活に期待

2020-01-16 17:24:25 | 生活

大相撲の初場所が始まった。今場所は横綱の調子が悪く、二人とも休場してしまった。これまでも横綱の休場は多かったのだが、休場明けで出てきたときにはさすがの相撲を見せており、大関とは違いが明らかである。

しかし、今場所の白鵬―遠藤戦などは白鵬の調子が悪かったというより遠藤が強かった、という印象が強い。誰が勝つか分からない状況が続いており、楽しみでもある。私は白鵬ファンなのだが、さすがの白鵬も力が落ちてきており、今年中に引退ではないかと感じている。

色々な若手が出てくる中で、私が最も注目しているのは十両の一番下にいる照ノ富士である。かつては大関で、それも横綱の風格が出てきたと私は思っていたのだが、ひざを痛めて、内臓も悪かったらしく、どんどん番付を落としていった。十両より下に行くと、一場所7番しか戦わないのでがそれでも休場が続く。報道も全くされない下のほうに落ちて行ったのだが、私はネットで時々成績を調べていた。昨年の春あたりから勝ち始め、毎回6勝1敗くらいの成績で上がってきて、先場所は7戦全勝で幕下優勝して十両に上がってきた。今場所もここまで十両で5連勝している。テレビで見るとまだ膝に厚いサポータをまいているが、相撲自体は戻ってきているようである。今後を楽しみにしている。

幕内では、遠藤の強さが目立っているが、私が注目しているのは幕内で下のほうにいる照強に注目している。この人はまだ優勝するほどの強さは無いが、見かけよりはかなり強いと思っている。名前から分かるように照ノ富士と同じ部屋である。二人の属する伊勢ケ浜部屋が良いのかと思っている。


民主主義の危機

2020-01-15 11:00:38 | 社会

2020年の最大のイベントは何と言ってもアメリカの大統領選挙だろう。私はここに民主主義の危機を感じている。民主主義を「民を主と考える政治信条」と捉えるならばこれは普遍性、持続性のある考え方だと思っているが、殆どの人は民主主義を「普通選挙によって国のリーダを選ぶ国の仕組み」と捉えていると私は理解しており、以下本文ではこの意味で「民主主義」を使用する。

私はここで「民主主義の危機」とは「選挙によって適切な人物が選択されない」ことを言っている。どんな体制でも常に適切な人物が選択されるように保証することは難しい。しかし、民主主義は他の政治制度よりも不適切な人物が選択される可能性は高いと思っている。特に近年は、いわゆる「ポピュリズム」が台頭してきており、そのような例が増えている。

民主主義は最初から不適切な人物が選択される可能性も考慮に入れて、三権分立などの権力者の力を抑える仕組みを導入している。しかし、不適切な人物が権力を握った場合、強い人物はそのような安全装置を壊そうとする。

米国の大統領の弾劾などは安全装置の一つであり、現在その弾劾審査が下院で可決され、上院で行われようとしているが、少なくとも日本のメディアなどは「大統領の行動は弾劾に値するか」は殆ど報道せずに「上院は共和党が強いので弾劾は成立しない。民主党は失敗した」というような報道ばかりである。これは米国大統領が一つの安全装置を壊したことを日本のメディアも追認していると私は感じている。

トランプ大統領が再選された場合、2期目では個人の経済的利益目的に動く可能性がかなり高いと私は感じている。これは何らかの形で暴露される可能性が高く、トランプ氏は「権力の座を降りた習慣に逮捕される」という立場に立たされる可能性も高い。そのような場合、殆どの権力者は自己防衛のために国の制度を変えようとする。これは自己目的で国の仕組みを壊すことで、例えば「大統領が3期以上務められる」ことを制度化しようとすることである。国民の怒りを外部に向けるために、意図的に他国との摩擦を起こすこともあるだろう。

米国では権力者のこのような行動に対して様々な安全装置を用意していたのだがトランプ氏はこれまでの様々なタブーを破っており、国民はそれに驚かなくなってきている。この「慣れ」は重大な結果につながる可能性が高いと私は思っている。今年の大統領選挙はその意味で極めて重要だと思うが、どうもトランプ氏が勝ちそうなので、私の懸念は実現する可能性が高まると心配している。


ゴーン氏の逃亡で感じたこと

2020-01-12 15:49:22 | 社会

年明け早々、元日産社長のゴーン氏がレバノンに逃亡したというニュースが流れ、本人の説明会やインタビューなども報道されているが、私の感じ方は他の人と少し違うと思うので書いてみる。

メディアの報道は「ゴーンは悪い」一色だが、私は日本の検察や報道にも違和感を感じている部分がある。ゴーン氏が悪くないというつもりは無く、彼が脱税その他をしていたのはおそらく間違いのないところだろう。私が問題に感じているのは日産の不正がほとんど語られず、全ての責任をゴーン氏に押し付けていると感じられる点である。

ゴーン氏のどれだけの報酬を払うかは日産という企業が決めることで、その決めた金額と政府への報告の間にが齟齬があった。金額的にはこの点に関わる部分が大きいと認識している。そしてこれは日産の犯罪である。日産内部での決め方に関して、問題があったことは事実だろうが日産として承認しているものなら、本来的には日産が責められるべきだと私は感じている。ゴーン氏への不成な報酬には会社をだました、背任行為の部分と、会社に承認させた部分とがあるはずである。承認したものに関しては取締役全員に責任があるし、監査の不適切さもあるだろう。

日産の不適切さに関しては「司法取引」という側面もあるだろう。しかし、それならその点を明らかにするべきだと思う。

報道はゴーン氏一人がこの事件を引き起こしたように言われている。ゴーン氏の発言もこの点には触れておらず、「クーデター」だとか「有罪率99&以上」とかいう説得力のないものになっている。ゴーン氏からすると「自分は一切悪くない」というためにあのような言い方をしたのかもしれないが、それには無理があり、「自分も悪かった」と認めないと、説得力のない逃げ口上にしか受け取られないと私は感じている。

日本で司法取引の歴史は浅く、問題を含んでいることもあるだろう。私は司法取引によって日本の司法が恣意的に動かされるリスクを感じている。


新年に考えたこと

2020-01-10 17:27:28 | 生活

新年を迎えて、本来ならば「おめでとうございます」なのだが、私にとってはそうでもない事情がある。

実は1月6日に妻の母が他界した。昨日、ごく内輪で葬儀を終えたところである。90歳なので天寿を全うしたと言えるだろう。

これで私も妻も両親を亡くしたことになり、自分のことを考えるようになった。私自身はまだ健康で10年くらいは元気でいられると思っているが、そろそろ自分の終活を考え始めても良いか、という気分になっている。まだ時間はたっぷりあるので、急いで何かをすることは考えていないが、「自分もさんな年齢になったのだな」という感慨は感じている。

ここしばらくブログを更新していなかったのは、ちょっと仕事が忙しかったからで、イラク問題をはじめとして世間の問題にはまだまだ思うところがあり、メディアで言われているのとは異なった視点でモノを見ている点も少なくないので折に触れて発信していきたいと考えている。

今年もよろしくお願いします。