ウィトラのつぶやき

コンサルタントのウィトラが日頃感じたことを書いていきます

デジタルテレビを買った

2010-11-29 08:37:20 | 生活

昨日、デジタルテレビを買った。エコポイント狙いの典型的な駆け込み需要である。

我が家はまだアナログのブラウン管のテレビを見ている。それでもCATVに加入していて、デジタル用のチューナを設置済みなので、アナログが送信停止になっても困ることは無い。私自身は後1-2年待ってアンドロイドテレビが出たら買おうかと思っていた。

ところが家族はそんなに待ちたくないという。今のテレビでは字幕が読みにくくなっており、早く欲しいという。どうせ買うならエコポイントの減らない今のうち、ということで昨日買いに行った。新聞などで「テレビを買うのに3時間待ち」、とか言っていたのでどうなるかと思っていたが、担当の人が説明してくれるまでに番号札をもらって30分待ちくらいだった。

テレビの機種をどうするかということと、HDD録画やブルーレイをどうするか、それに我が家の場合はCATVチューナとの関係をどうするかがある。CATVの話をすると、お店の人は「CATVならパナソニックがお勧めです」という。CATVのチューナはパナソニック製なのでビエラリンクやリモコンの使い勝手などが圧倒的にやりやすいとのことである。録画系もチューナに接続することになるので、録画はCATV会社と話をしてから別途、ということになった。

パナソニックのテレビは液晶よりもプラズマが多い。40インチ以上は全てプラズマである。37インチの液晶と42インチのプラズマが候補として残ったが、結局現時点では一番画面がきれいという42インチのプラズマにした。予算をオーバーしてしまった。

人気のある機種はこの駆け込み需要で品薄で納入までに一か月以上かかる。エコポイントは今買ったので満額付くのだが政府の予算が無くなれば終わりで、使用できない。そうなったときには申請順になるという。この状態はエコカー減税と同じでかなり危うい状態だという。エコポイントの申請は納入されてからでないとできないので、「どうしてもエコポイントが欲しければ在庫のある人気薄の機種にしたほうが良いですよ」、と言われたがそこまでエコポイントにこだわる気はしなかった。

録画に関しては、今の我が家のCATVチューナが何かによって、何を買うべきかが限定されるらしい。お店の人がCATV会社に電話して確認してくれたが、今のチューナだとBSハイビジョンなどは録画できないらしい。CATV会社とチューナ変更の手続きをして、その際に録画内蔵のチューナにするか、別のチューナにするかを決めて、別に買うとなれば録画装置を買いに行く、という手順になる。

担当の人が付いてから買い終わるまでに1時間半くらいかかった。昨日の印象は「テレビを買うのも難しくなった」ということである。


日本経済はなぜ勢いを失ったか -急速に進むグローバル化‐

2010-11-28 08:30:18 | 経済

日本経済がバブル破裂の後遺症から立ち直れないまま、ずるずると勢いを失った大きな要因の一つに、通信、インターネットの進歩によって経済のグローバル化が急速に進んだ点があると思う。なぜグローバル化が進むと日本が苦しくなるかと言うと、日本の会社が外国のハイレベル人材を使いこなすのが下手だからである。

80年代まで日本の会社はアジアを初めとして世界のいろいろな所に生産拠点を作ってきた。これは結構うまくいっていたと思う。工場で組み立てなどを行う従業員を使って製品を作る作業を行うときに親身になって教え、信頼を獲得するというのはできていたと思うし、今でもそれは進んでいる。

ところが「知価革命」によって競争の軸がアイデアや開発といった、よりハイレベルの作業をグローバル化する必要が出てくると、日本企業は上手く行かなくなった。開発拠点などを国外に作って上手くいっている日本企業は極めて稀だと思う。工場などでも地元の経済力が上がるにつれて幹部を地元の人から登用することの少ない企業が上手く回らなくなる例が増えている。

なぜ日本企業はハイレベルの外国人を使えないか? それはコミュニケーション能力の不足にあると思う。ハイレベル人材を使いこなすには単なる情報伝達ではなく、一緒になってものを考え、アイデアを出し合って、議論を深めて高めていく、そして最も良い考えを採用するように決断する、という作業が必要である。これができる人材が非常に少ない。従ってこういう作業ができる人に負荷が集中してしまい、結局そういう人が伝達係になってしまう、というようなケースが多いのではないだろうか。

ニッチな産業ではなく大きな産業で、今後工場進出だけで世界に存在感のあるで事業ができるように成るとは思えない。楽天が社内公用語を英語にするという試みを始めている一方、商社でも海外赴任したくないという新入社員が増えているという話を聞くと、前途多難、という感じがする。

何回かに分けて書いてきた日本経済失速の分析はこれで一旦終わりにして、次からは処方箋を考えることにしようと思う。一緒に考える人が出てくれば幸いである。


北朝鮮の砲撃、日本だったらどうするか?

2010-11-27 09:33:19 | 社会

北朝鮮が韓国の島を砲撃したと言って連日、大騒ぎになっている。このニュースを聞いて私が思うのは、「あれがもし日本の島だったらどうしたのだろうか?」ということである。

韓国軍は撃ち返したらしいが、日本では憲法に照らして撃ち返すことができるのだろうか?先に砲弾を撃ち込まれたら、撃ち返すことは防衛になるので許されているのだろうか、許されていないのだろうか? 日本が攻撃される場合はミサイルになるのだが、ミサイルを撃ち込まれたら、撃ち返すことは防衛になるのだろうか?

何も反撃をしないで、日本国民には「冷静に」と呼びかけ、外交ルートで中国に協力を求めるのだろうか? 韓国のようにアメリカと共同で軍事演習をするのだろうか?

おそらく、政府内部や防衛庁で議論をしているのだろうが、私には今の政府がどういう行動に出るのかは予測できない。本来はこういう事態が起こってから考えるのではなく、ある程度想定されていて、こういう場合はこう対応する、というプログラムがあってしかるべきだと思うが、そういうものはあるのだろうか? プログラムは民主党政権になって修正されたのだろうか?

今回の事件は日本の防衛をどう考えるか、プログラムを見直す良い機会のように思う。

 


シャープの携帯は電池の持ちが悪い?

2010-11-26 05:37:11 | 生活

前の携帯電話が故障して8月に買い替えたのだがどうも電池の持ちが良くない。

カタログ値は他と変わっていない。

私は携帯電話の利用頻度は高くない。電話するのは1日平均1回くらいだし、メールも2-3通出すかどうかくらいである。ネットアクセスはときどき電車の時刻を確認する程度である。ラジオは結構な時間(1日1時間くらい)聞いている。

以前使っていたソニーエリクソンの機種は3年ちょっと使ったが最後の方でも5日に1回充電する程度だった。それが今の機種では3日に1回ほどの充電である。新型の機種なのに随分短いと感じる。この話を端末の専門家にしたら「それはおかしい、一度修理に出した方が良い」と言われたので出張前にAUショップに行って修理に出しておいた。一週間の出張中にチェックしたと見えて帰国したらすぐに戻ってきた。電池には異常なし。回路は詳しく調べていないが念のため基盤を交換した、という報告だった。

使ってみるとやはり変わっていない。この機種の実力がこんなものだということだろう。通信部分のチップはどちらもQualcomm製で、新しい機種の方がむしろ省エネに優れているはずだと思う。だとすると使い方が下手なのか。私はラジオを結構長い時間聞くので、ラジオの消費電力が大きいのか?ラジオなんて簡単なものだからそれほど大きな差が出るとは考えにくい。背面液晶はどちらも付いている。ディスプレイは大きくなっているがディスプレイを開いている時間はそう長くない。明らかに閉じている時間の消費電力が大きい感じである。

後は万歩計である。万歩計は前の機種にはついていなかった。あるいは太陽電池だろうか。太陽電池からの電力と、バッテリーからの電力を合成する部分があるはずで、ここから電力が逃げているのではないかという感じがする。

いずれにせよ不思議な感じがする。こういう機種に出会うと「シャープのケータイは電池が持たない」というイメージが自分の中にできてしまい、今後買う気がしなくなる。メーカとしては注意すべきだろう。


リクルートのTown Market

2010-11-25 07:35:23 | 生活

リクルートから「Town Marketの御案内」というダイレクトメールが我が家に届いた。

無料で、その日のテレビ番組と広告のチラシをお届けします、というサービスである。なかなか良い目の付けどころだと思う。おそらく多くの家庭で新聞を買っていても、テレビ欄とチラシ以外は読んでいないのではないか、というところから発想が来ていると思う。

実は我が家では新聞を日経と毎日の2誌購読している。私自身は日経だけで良いと思っているのだが、家内は日経はチラシが少ないからいやだという。それで2誌とっている。違う新聞を読むのはそれなりに情報になるのでまあいいか、という感じで私は受け止めている。

このサービスを受けて、良さそうなら日経だけにしてもよいのではないか、という話を家内としている。申し込み用のはがきが同封されているのだが、このはがきがちょっと気に入らない。裏面に小さな文字でびっしりと規約が書いてあって、申込書は裏面の規約に同意の上申し込みます、となっている。規約を読めないような小さな文字にしているのは、何か怪しげな意図が隠されているのではないかと勘ぐってしまう。

このブログに書こうと思ったので小さな文字を頑張って読んだが、特に問題になるようなことは書いていなかった。ダイレクトメールは怪しげなものもいっぱい入ってくるので、読むほうは「読めないような規約に合意したことにされる」と思って拒絶される可能性がかなりある事をリクルート社は考えるべきだろう。

我が家のように新聞を2誌取っているところはまだ良いが、一誌の家庭が新聞を全く読まなくなるのは問題ではないかと思う。読んでいないようでも、大きな見出しくらいは見ていてそれが大切な情報になっていると思うからである。

アメリカでは新聞を全く取らないで、全てネットで情報を仕入れる家庭が多いらしいが、そうすると、新聞の質がますます下がり、ますます国民は新聞を読まなくなる、というスパイラルに既に入っているようである。

アメリカFCCはそれを問題視していて、ジャーナリズムが産業として成り立つように工夫をしないといけないと言っている。ブロードバンド時代のジャーナリズムのあり方がいずれアメリカから打ち出されて、日本では数年遅れでそれに追随していくような気がする。


日本経済はなぜ勢いを失ったか -付加価値のソフトウェアシフト-

2010-11-24 08:18:25 | 経済

日本経済の中でも特に失速感の強いのが情報通信産業だろう。情報通信産業については既に何度か書いてきたが、半導体技術の進歩により高性能のCPU搭載が可能になり、付加価値がソフトウェアに移行した点が大きいと思っている。つまり日本企業はソフトウェア開発が苦手だということである。

ソフトウェア開発が苦手と言っても、私は日本人はプログラミングはそれほど苦手ではないと思っている。プログラミングの基礎は論理的思考だと思うがこれは普通にできる。日本人が苦手なのはソフトウェア開発管理である。これは能力で言うと論理的コミュニケーション能力になると思う。つまり、論理的思考はできるのだがそれを正確に相手に伝えることができない。この点では日本人の能力は世界の中でかなり下のほうに位置すると思っている。

従って、数人で作る小さい規模のソフトウェアでは良いものができるが、数百人かかるような大規模ソフトでは良いものができない。この点が技術的な観点では日本が弱い点だと思っている。半導体はハードウェアであるが、CPUのような大規模なハードウェアは開発プロセスがソフトウェアに近くなってきている。これが半導体産業でも大きく凋落した原因だと思っている。半導体の場合には投資の決断も大きな要素だとは思うが。

ソフトウェア化の少ない素材産業や、部品産業ではまだ強みを保っている。自動車産業はその意味でかなり危うくなってきていると思う。特に電気自動車の時代が来ると、日本が生き残れるのかどうか疑問に思っている。家電製品も次第にソフトの比重が増してきて危うくなっている。日本企業が生き残るにはソフト規模が増大せずに、小さなソフトが色々なハードウェア内部にたくさん入っている、というアーキテクチャを考えることが重要だと思う。

 


第3世代移動通信の標準化(5) -鬼怒川合宿‐

2010-11-23 06:04:05 | 昔話

私が議長をしていたグループは通常は都内にあるARIBの会議室で2-3時間の会議を行っていたがある程度話が進んでくると全体を整理するための合宿会議を行った。1泊2日で金曜日の午後から土曜日の午前中に行っていたような気がする。

鬼怒川になったのは事務局をやっていたARIBの人が浅草近辺に住んでいたからだった。普通の日本旅館で、昼間は研修用の会議室で会議を行い、夕方に会議が終わってひと風呂浴びてから大広間で夕食、それからどこかの部屋を、懇談用の部屋として夜中まで飲みながら話す、といった典型的な日本式の合宿である。

この合宿にヨーロッパや、アメリカの会社の人たちも通訳付きで参加してきた。彼らとすれば一回の会議でかなり話が進むのでチャンスと言えるタイミングである。しかし、欧米のホテルは普通は個室なのに対して、和室では一部屋に3-4人入るのが普通である。北欧から来た人たちはあまり気にせずに泊って、むしろ温泉を楽しんでいた感じだったが、アメリカの人たちには抵抗感があったようである。

彼らは夜の懇親会にも参加してきた。畳の部屋で浴衣を着ての参加である。話は雑談であるが真面目な話も出る。彼らにとっては大切な機会なのだった。大変なのは通訳の人である。畳の部屋での飲み会に夜遅くまでつき合わなくてはならない。勿論彼女らにとっては仕事なのでアルコールも飲まない。「私達、こんなに働いたの始めてよね」などと言っていた。

ヨーロッパから来た人は「日本の会議はいいね。皆が建設的に意見を言ってくる。ヨーロッパではいつも戦いの連続だ」と言っていたのを覚えている。それまでの日本の会議は提案者のNTT系の人の発言が中心で、他の会社の人はあまり発言しないパタンだったのだが、私の会議では色々な会社の人が発言していた。これは、この会議が始まる前の無線方式検討会の流れが作ったものだと思っていた。

こんなことをやりながら次第に日本の第3世代移動通信の標準化案は固まっていったのだが、並行して重要な作業が進んでいた。それは日本が孤立しないようにするための諸外国の標準化案との調整である。


珍しいルートを通ったワシントンからの帰国便

2010-11-22 08:36:29 | 旅行

昨日、Jacksonvilleからワシントン経由で帰国した。

今回の帰国ルートでは色々珍しいことがあった。まず、どういうルートを通って帰るかであるが、私は土曜日の朝9時51分発のワシントン行きに乗って、ワシントンで乗り継ぎ、帰国した。他にも色々ルートがあるのだが、日曜日中に日本に帰り着こうとすると、朝の6時または7時発の飛行機に乗らないといけなくて、ずいぶん早起きをしないといけない。金曜日の夜の便で別の都市に移った人たちもいるのだが、午後5時までの会議に最後まで出て、それから空港に行って飛行機に乗ると、その日の夜の到着が非常に遅くなってしまう。

そんな訳で、私の乗った便が最も自然なのだが、たくさん(おそらく40-50人)居る日本人の中で知り合いは3人だけだった。しかも、私以外の3人はワシントンまでの便は私と違うフライト番号で出発時間も10分ほど早い便のチケットを持っていたのだが、その便はキャンセルになっていて、私と同じ便に乗った。乗り継ぎ時間が43分ということで少々心配したが悠々と間に合ったし、預けた荷物もちゃんと出てきた。

どうして皆、この便利な便に乗らなかったかというと、見つけられなかったからではないかと思っている。日本でANAかJALのサイトからJacksonvilleまで往復を検索すると、このルートは出てこない。UAとANAはコードシェアで全てUA便だが出てこない。私が見つけたのは朝早い便がいやなのでJacksonvilleの空港のサイトから検索して探したからである。殆どの出張者は「XXトラベル」というような自分の会社の子会社のトラベルサービス会社で出張便を予約するが、こういった会社の業務能力は一般的には低く、なかなか最適なルートを探せないものである。複雑な乗り換えの入る場所に出張するときに、好ましいルートを探すのには結構ノウハウが必要である。実は私は会社を辞めて自分で予約することになったときにHISに何度か頼んでみた。プロなら良いルートを提案してくれるかと思ったのだが期待はずれだった。それで今では自分で探している。

ワシントンから日本に向けた便は13時間半の長旅だった。飛行ルートがいつもとはかなり違っていた。普通はカナダ上空を通ってアンカレッジからアラスカの南岸、そしてカムチャッカ半島からアリューシャン列島の上を通って日本、というルートで飛んで、これが多分最短ルートだと思う。昨日はアラスカの北岸、殆ど北極海の上を飛んだ。そしてロシアに入ってからもなかなか南下せず、オホーツク海の北側、樺太の北端あたりからまっすぐ南下して、稚内、留萌、苫小牧、下北半島、仙台を経由して成田に到着した。おそらく強い西風を避けるためだと思うが、地図で見るとかなりの遠回りである。それでも予定より10分くらい早く到着した。昨日は窓側の席だったので北海道、東北の上空では下の日本に景色を見ていた。

偏西風の影響はすごいものだと改めて思った。

久しぶりのUAはサービスが悪いと感じた。食事もいまいちである。UAはまだ良いほうでAAはもっと悪いらしい。日本の会社は多少高くても乗ろうという気になる。それでもUA:10万円、ANA:10万8000円くらいが私の感覚的な許容運賃差である。



Jacksonvilleの街

2010-11-20 05:13:50 | 旅行

今週、滞在していたJacksonvilleの写真をUpしておこう。

Facksonvilleはフロリダ半島の付け根、大西洋に面した側にある。気候は日本より少し暖かい程度である。大きな川に面した部分に市街地がある。

ホテルのすぐ前にある帆船

川の上流を見た風景。大きな橋がある

走る人の銅像

橋をくぐって上流側から見た風景。このあたりに小さなショッピングモールと、船着き場がある。船着き場から水上タクシーで反対側に渡る。$3

水上タクシーからの風景。先ほどの大きな橋のさらに上流側。跳ね橋のように上にあがっているのは鉄道で、一日数回、列車が通る時だけ上がる

川の反対側に着いた。Jacksonvilleというとこの風景が出ることが多い

プレジャーボート。こういうのに乗れば気持ちが良さそう

橋の上を歩いて戻る。私が滞在したホテル。

橋げたが入るように撮ってみた。

川から街中に入ったところの教会。新しい

もう一つの教会。全体的に街は新しく、規模はそれほど大きくない。川の両岸が中心部。


野党を批判する人はいないのか -柳田法相失言問題-

2010-11-19 15:59:39 | 社会

柳田法務大臣の失言問題が法務大臣を入れ替えるレベルにまでエスカレートしている。

私の率直な印象では失言は事実だが、その失言をとらえてしつこく騒ぎたて、補正予算の成立を遅らせることを狙っている野党側のほうに、「この連中は本当に日本のことを考えているのか?」という否定的な気持ちが高まってくる。

私のような感想を持つ人は殆どいないのだろうか?野党はとにかく政府が失敗することを狙い、マスコミはそれを面白がって囃し立てる、そんな国が良くなるわけはないいだろう、と思う。私の正直な気持ちは、鳩山総理の全く駄目な状態から菅総理に代わって期待したものの外交の優柔不断さで「やっぱり民主党じゃ駄目か」と思い始めたところへ、この法相の失言問題や仙石官房長官の盗撮発言で騒ぎたてる野党を見て、「自民党は政権獲得前の民主党のレベルになり下がった」と自民党に対する評価も下がっている。

世論は明らかに民主党の外交を見て見切りをつけ始めたのにむしろ野党側が自分たちのレベルの低さを印象付けて助け起こした感がある。今の時期に、外交戦略や、TPPへの参加とそれに続く経済政策などを発表すれば一気に世論は変わったのに、と思う。もっとも谷垣総裁には自民党の政策をまとめあげようという意図がなさそうだから、期待しても無理なのだろうが、コメントでそういうことをやるべきだという意見はもっと出ても良いのではないかと思う。

今の野党には、与党の失策を指摘して、大臣を罷免すれば大きな成果だ、という固定観念が抜けずに動いているのでどうしようもない感じがする。高齢の幹部は今から発想を転換することができないだろうから、若手議員の研究会などで自発的にそういうことをするグループができてもよさそうに思うのだが、そういう人もいないらしい。

国難の時期であるが平成維新は起こりそうにない。もっと悪くなって、暴動がおこるくらいにならないとだめなのだろうか。