日々の感じた事をつづる
永人のひとごころ
人物百景 中島康恵 3
人物百景 中島康恵
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資金集めも超奇抜
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ずっと夢を追いかけてきたので、それがないと全然燃えないんです。じゃあ、次はどんな夢を追いかけるか?思いついたのが会社を立ち上げることでした」
当時は大学生起業がブーム。「就職するより起業した方が恰好いい」という雰囲気がキャンパス内にあったという。しかし、会社を作るには金がかかる。当然ただの大学生に金を貸してくれる銀行などない。
友人からも資金を集めたが微々たるもの。あとは「エン ¥ゼル」(出資してくれる個人投資家)を見つけるよりほかない。そこで中島さんが考えたのが、名付けて「就職活動便乗作戦」だ。
「大学生がお金持ちの社長と会えるのは、就活の場だけ。最終面接まで行って、直接出資をお願いすれば何とかなるんじゃないかと考えたんです」
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初対面の経営者たちに2千万円下さい。
アイデアは面白いが、「はい、いいですよ」と初めて会った大学生に金を出してくれるほど世の社長は甘くない。
なんとか最終面接にたどり着いても、「実は起業しようと思って・・・」と切り出した瞬間、「出て行って」と門前払いを食らうことも多々。
3~4社は面白がって話を聞いてくれたが、「今思えば全く甘い、僕でも出資しようと思わないプラン」だったため成約には至らなかった。
しかし、ついに“運命のエンゼル”が現れる。 続く
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