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300日拘留獄中記69・裁判所は苦手2-2

300日拘留獄中記69

●裁判所は苦手2-2

4月25日書く

 頭の中はお父さんへの気遣いは何もしてあげられないので、どんな言葉に成るのか・・・。

いつも考えます。そして、1回ごとに忘れることがあります。

今日は秋田先生と会わないなあ、あいさつしたいなあと思っているうちに、しまった!最後、お父さんと目を合わせたかった――。あちらに気を取られてこっちを忘れる。いつもそうです。

 それと、これはどうしても言っておきたいのですが、公判前整理手続きで、拘置所から裁判所に行くのに、手錠と腰縄を付けられます。裁判所に入廷してやっと外されますが、手錠、腰縄姿を見られることの恥ずかしさや屈辱感といったら・・・。

 お父さんだって、同じように屈辱に耐えているはずです。

 逃走や危害を加える恐れがある場合に備えてだそうですが、納得できません。私はまだ未決拘禁者であり、犯罪者ではありません。

人間としての尊厳を深く傷つけられます。実際の裁判でも裁判官が入ってくるまで手錠に腰縄だそうです。これは中に入ったからこそ気づいたこと。私はこのおかしさに声を上げ続けます。

 帰りの車中、裁判所での一つ一つの情景を思い浮かべながら、この事が何時か思い出話になるのだろうと思いました。本当に良い方向になる筈だと車の中でもずっと祈っていました。

お父さんカイロ16個とか…きちんと卓下げしているなど真優美から聞いて、主人に本当に申し訳ないと思うと同時に安心した。

家では家事は一切私がしていたが、宅下げなど自分でちゃんとしてはるんだ・・・。

本当に主人は偉大な人やと思います。本当に何十年も前から国の為にと、誰を当てにするわけでなく、

コツコツ生きてきて、それは神様もお見通しだと思います。

裁判所に行くたび、心境は変わりますが、やはり私のお父さんは世界一素晴らしい主人です。

離れる程に愛は深まる一方です。

でも、裁判所に行くのは苦手。

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