テクニカル手法にはいろいろあって、よくFX本にはその分類も示してあるが、どうも自分的にはぴったり来ないので、自分なりの分類をしてみました。ご笑覧下さい。中身の解説はあちこちのサイトにあるので、分類だけを書いてみたものです。こういう分類が自分にはわかりやすいです。(セクション番号は、上位から下位に行くほど桁が増えています。)なお、シングルタイム・マルチタイム云々の用語は自分で作ってみたものです。
1 トレンド系分析
1.1 連続分析
価格の値動きの流れを見る。
1.1.1 トレンドライン
(下降時の)高値・(上昇時の)安値を直線で結ぶもの。(ヒゲ部分を入れる流儀と入れない流儀がある)
1.1.1.1 シングルタイムトレンドライン
ある時間足の中でトレンドラインを引いていく。ごくふつうの手法
1.1.1.2 マルチタイムトレンドライン
複数の時間足(たとえば1時間足と4時間足)にそれぞれのトレンドラインを引き、同時に観察する。(2トレンディ手法など。)
1.1.2 移動平均線(MA)
過去の一定時間の値動きの平均線を書く。これもトレンド観察となる。平均する単位は日足・1時間足・4時間足などいろいろありうる。MAの後の数値は単位時間の単位数。たとえば日足のMA200とは、1日×200で、200日移動平均線。4時間足のMA40とは、4時間×40で、160時間移動平均線となる。また、MAには、単純平均(SMA)と指数平滑平均(EMA)とがあり、EMAの方がよりなめらかとなる。
1.1.2.1 シングルタイムMA
単一の時間のMAを引く。MAと価格との交差・乖離でトレンドの変化を判定(グランビルの法則)。また、MAの動きのパターン分析(3トップなど)。
1.1.2.2 マルチタイムMA
現在主流の方法であり、複数の時間のMAを並行的に引く。MA50とMA200などが代表的。短い時間のMAと長い時間のMAとの交差・乖離などでトレンドの変化を判定。SMAとEMAを組み合わせても可。
1.1.2.3 MACD
長期と短期のマルチタイムのEMAを採取し、その差をMACDとする。マルチタイムMAの乖離率の観察方法をシステム的に数値化したもの(オシレータ系とも言える)。
1.2 幅分析
価格の値動きの幅を見る。
1.2.1 節(ふし)分析
1.2.1.1 サポート・レジスタンス分析
過去の値動きの典型的な幅を観察し、そこを節(下限をサポート・上限をレジスタンス)とする。
1.2.1.2 P&F(ポイントアンドフィギュア)
過去の値動きの典型的な幅だけを、時間軸抜きに観察し、そのパターンにより、節をより明確に見ぬく。
1.2.2 統計的分析
1.2.2.1 ボリンジャーバンド
過去の値動きの平均線からの乖離率の標準偏差によって測定。標準偏差内で使うとオシレータ系とも言える。
1.2.2.2 エンベロープ
過去の値動きの平均線からの乖離率を単純値によって測定。
1.2.2.3 フィボナッチリトレースメント
過去の値動きの中で、フィボナッチ数の比率で将来の値動きの幅を予測。ペンタゴン分析もこれに近い。
1.3 時間単位分析
ある特定の時間を区切ってその値動きのパターン認識による
1.3.1 酒田五法など
ローソク足のパターン分析。陽線・陰線。足の数その他。三山などのパターン。
1.4 一目均衡表
値動きそのものや平均値や最大値の平均を時間をずらして表示する一種の非常に複雑なマルチタイムMA。時間的観察に特徴がある。
2 オシレータ系分析
相場の勢いを各種統計量から数値化したもの。それぞれに特徴がある。
2.1 MACD
過去の短期と長期のEMAの差によって相場の勢いを判定。(トレンド系とも言える)。
2.2 RSI
過去に上昇・下降した時間の値幅の合計から判定(勢いよく推移しているか)
2.3 RCI
過去の時間の順番と価格の上下の順番の相関関係から判定。(順調に推移しているか、でこぼこしているかを見る。)
2.4 ストキャスティック
過去の値動きの中で、当時間の値がどの程度の位置にあるかを判定。
3 サイクル系分析
相場に見られるサイクルを分析。日柄についてはフィボナッチ数を援用。
4 波動系分析
相場に見られる波動のパターンを分析
4.1 エリオット波動
エリオットの発見した波動のパターンを当てはめる。値動きの幅・日柄についてはフィボナッチ数を援用。
(以上)
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