Wilhelm-Wilhelm Mk2

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伝統文化

2008-07-28 | Weblog
 いつものお寿司屋に充電に赴いた。給料日だったので少々待ったが、店長の前に座ることができ、色々とサービスしてもらう。新サンマ、生シラス、イワガキ、そして青柳が特に素晴らしかった。寿司の醍醐味はやはり、その旬の魚介を複数味わえることで、これだけは家では絶対にできない。それにしても、寿司の板前は格好いい職業だと思う。料理人としての腕が素晴らしいことも重要だが、きちんと対面で接待もできないといけない。無口な頑固職人なんてのは許されない。たまに、客に会話もさせないとか、自分の流儀が気に入らないなら食べるな!とかいう料理人がいるが、接客とは何か?という基本を考えた方が良い。自分の腕に自信がないから、そういう表面的な職人演技で誤魔化しているように感じる。
 炎天下、楽器をかついで合奏練習に参加。おざなりのまま進むのかな・・と思っていたリズムやかみ合わせに焦点があたり、いい練習だった思う。全部の楽器がいっせいに同じリズムを刻むというのは譜面的には単純だが、機能美というものを求められるので、実は非常に難しい。精神論や根性で押し通せないので、アマチュアの最大の弱点でもある。こういうときこそバスが積極的に導かねばならないのだが・・・自分はお祭りでアップアップ。義務を果たせていない。
 日本の名随筆集「茶」を呼んでいるが、伊藤左千夫と柳宗悦が、現在の千家にみられるような格式化された茶道を滅多切りにしているのが痛快だった。茶道は非常に興味あるのだが、着物姿でずらーと並ぶ茶会なぞをみるに、これに一体何の目的なんだろうか?と不思議に思っていた。日本の伝統文化にみられる家元制度は、作法をより複雑化して、それらすべてを権威づけにし、あえて封建的な制度を維持しようとしているように思う。茶道も華道も日本の生活文化の筆頭ということになっているが、実は庶民レベルでは全く浸透してない。珈琲や紅茶・ワインはよく知っていても、花や茶は全く知らないというのが今の日本人だ。伝統文化を継承するといいながら、広い普及につとめていない姿勢は責められてもいいと思う。

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