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ユダヤ教の超正統派はイスラエルを認めすパレスチナを擁護する

2024-07-03 | Weblog
・ユダヤ教の超正統派:黒いフロックコートに黒いシルクハットを被り、もみ上げが長い人たちである。超正統派、つまり原理主義だから、イスラエル=ユダヤ教では最右翼の人たちかと思ったら、その中には「イスラエルの建国を認めていない反シオニズム」の派閥もあるとのことである。彼らは「ユダヤ人が国を失って諸国を放浪し差別や迫害を受けているのは、過去の罪を神がいまだ許していないからだ」との解釈であり、本当のイスラエルを建国するときはメシアが現れたときに神の手で行われると信じている。なのでシオニズムで建国された今のイスラエルはまがい物であり、認められないので解体すべきという立ち位置なのだ。これには驚いた。なぜこれを知ったかと思うと、ニューヨークの超正統派がパレスチナの旗をもってパレスチナ擁護のデモの先頭に立っていたからである。そしてそれに食って掛かるイスラエルからの旅行者の動画もあった。超正統派にとってパレスチナ人はよき隣人であり、シオニズムによって強引に建国したイスラエルこそが間違っているとの考えなのである。

下の写真は超正統派ナートーレー=カルター(wikipedeiaより)
パレスチナの旗をもち「パレスチナを飢えさせるな」「シオニズムとユダヤ教は正反対」と主張している。


こういった超正統派の人はイスラエル国外に多いのかと思ったら、イスラエル建国以前からエルサレムにたくさん居住しており、これまでは宗教従事者ということで徴兵義務がなかったが、今回の内線で一般の国民から不満が噴出し、ついにネタニヤフ政権は超正統派にも徴兵義務を課したとのこと。もともと超正統派の人々は、宗教的戒律により男性は殆ど働かず妻だけが働くという生活スタイルのため貧しい世帯が殆どで、さらには避妊を否定するので、子だくさん(5~10人はざら)なのである。すでにイスラエル国民の10数パーセント、このままだと30~40%にも達するという。近い将来、イスラエルの国の在り方を左右する存在になるとの議論も出ている。こういうことを全く知らなかったので、驚きと同時にイスラエル、ユダヤ教が抱える複雑な問題を垣間みた。

そしてここで我がORE教の格言である。
ありもしない神を信じるからこのざまだ」by 眠狂四郎


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