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円周率は3.14で教えるべき

2006-11-13 | Weblog
 AERAにゆとり教育の戦犯といわれている元官僚のインタビューが載っていました。雑誌そのものが左巻きなので、「教育ネオコン」とかいう刺激的な文句で現在の教育改革を非難しておりました。まあそれは置いておいて、この元官僚が「円周率を3で教えても学力低下には繋がらない」と主張しているのですが、この人は、科学の奥深さや学問の面白さというものが未だに理解できてないのだと思う。直径の約3倍が円周だということよりも、円周率が無限に続く数だということを知って、曲線の面白さ、数学の神秘的さを感じることが重要なわけで、その感動から将来サイエンスをやりたいという夢が育つわけですよ。だから円周率は3.14という何とも半端な数を教えて、まだまだ先にも続くなのだということを子供に感じさせる必要があるのですよ。必要ないからいい加減な知識でもかまわないという視点が大間違い。
 ゆとり教育は「詰め込み主義を廃して心を育てる」とか言っていますが、結局は詰め込みやすいように内容を修正しただけで根本的には何も変わってないのです。本当に改革すべきは教師の「教え方」。子供の興味を惹きつけるような魅力的な教えかたをもっと研究すべきで、それが出来る指導のエキスパートを文科省は育てるべき。
 さらに失礼なことをいえば、文系の人にサイエンスの面白さがわかるわけがない。というか、わからないから(挫折して)文系を選んだパターンが多いわけで。そういう方達だけが高級官僚になって(理系は大抵なれない)教育制度をどうこうしようとしているところに、教育問題の根があると思うのです。(有識者会議なんてのは在って無いようなものだから)

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